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2008年8月 4日 (月)

熱く焦げてる大人のジョアンとトマトのニョッキ

Joao_gilberto

直感に従うべきだった。

前日メールのやりとりをしたとき、なんだか嫌な予感がしたんだ。

彼女は元気だったけどひどく多忙そうで、特に急ぎの用じゃないから

電話はこの次にしようと思った。実際そうするべきだった。

携帯の電池がゼロになって最悪の気分で電話が切れたのが夜中の

2時半。人との争いが嫌で今まで慎重にやってきたのに、昨夜はあ

えなく決裂。そのとき電話をかけてからすでに3時間が経過。もう今

日はこれ以上やめようと言うのに、彼女はまだ何か言いかけてた。

私には大事な言葉を伝えるための電話だったのに、今まで言わず

に心にしまっておいたことまで言う破目になった。Mちゃんの性格な

ら、これでまたとうぶん駄目だろうな。

昨夜の熱帯夜はほんとにひどかった。

結局ほとんど眠れないまま朝になって、いつもより少し遅い7時半の

目覚ましで普通に起きて、睡眠不足でだるい頭と身体でキッチンに

立ち、でもいつもどおり朝ごはんを作って食べた。

そう、私はいつもそうやってきた。

前日どんなことがあろうと翌朝は普通に起きて朝ごはんを作って子ど

もに食べさせる。前日に家族がいなくなったときでさえそうした。それ

がどんなことか、君にはわかるまいね?

ギリギリの心と身体で家事と育児と仕事をバランスさせる。

2人の子どもの存在はいろんな意味で時に重荷なこともあったけれど

彼らのおかげで私はこれまでなんとか健康に真っ当にやってこられ

たんだろうと思ってる。最近、2人の子どもを友人から褒めてもらうよ

うなことが続けてあって、とてもありがたかった。自分のしたことの結

果がわかるのなんて、もっとずっと先のことだと思っていたし、私は自

分にできることはいっしょうけんめいやったけれど、できないことも多

かったから。私たちを今まで生かしてくれたもの全てに感謝。

あなたには猫がいてよかった。

いつかMちゃんにジョアンのチケットを譲ったら、「私はやっぱり昔の、

若かった頃の、熱く焦げてる大人の男のジョアンがよかった」と言っ

た。でもそれだって、今のジョアンを聴かなければわからなかったこと

だろう。そして、そのあと彼女にもらったのがこのCDだ。

『THE LEGENDARY Joao Gilberto』。

ボサノヴァの起源となった曲が20曲もメドレーのように入ってる。

ジョアンの声はそれほど今と変わらないように聴こえるけれど、でも

やっぱり若いジョアンの声は若く、甘く、歌もギターもフレージングが

きびきびと軽快で生き生きしてる。もう手に入らないこのアルバムの

オリジナルCDは、前にどこかで見たサイトによると数万円もの高値

で取引されているとか。

でも年老いたジョアンはいま、還らない夏を懐かしんで昔と同じ歌を

歌ってるわけじゃなくて、彼自身、永遠の夏を飛ぶパピヨンみたいな

存在じゃないかと思うのだ。そしてジョアンは自分を最も幸せにする

オーディエンスをみつけた、ここ日本で。

自分が幸せになるってことは、人を幸せにできるってことだ。

今年もまたジョアンは彼の歌を聴く我々を、いっとき幸せな蝶にして

くれることだろう。

お昼はニョッキを作った。

ゆでたジャガイモをマッシュして、小麦粉と混ぜて作る手作りニョッキ

もたまーには自分で作るけれど(時間のあるときには子どもの粘度

遊びみたいで楽しい)、今日はあり合わせのお手軽ランチなのでディ

チェコのニョッキを使った。基本のトマトソースを作って、ゆでたニョッキ

をからめ、パルメザンチーズを大量に振って(ほんとはバジルがよか

ったのだけれど無かったので先日ペンネ・アラビアータに入れ忘れ

た)イタリアン・パセリをのせてできあがり!

Gnocchi_01

赤と緑はいつでも元気になれそうな色。

ちなみにジョアン・ジルベルト来日公演のチケットの一般発売に先駆

けての先行予約は、いまここでもやっています →  チケットJCB

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