'2007桜狂詩曲

2007年4月25日 (水)

花の後

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家で仕事をしていると、一日誰とも口をきかず、外にも出ないまま終

ってしまうことも多い。でも、それが続くと身体がばりばりに固まって

精神的にも落ちてくるので、息抜きに外に出てゆく。

昨日夕方になってから、郵便局に行くついでに、まだ咲いている桜を

探しに行った。あった。満開をとうに過ぎて、散り始めた八重桜。

一枝いただいて帰る。自転車のカゴのなかで、桜は風を受けてはら

はらと散り、花吹雪を撒きながら家に帰った。家に着くまでに全部散

ってなくなってしまうかと思った。かろうじて残ったのを、水を張った

ガラスのボウルに浮かべて、とっておきのロクシタンのキャンドルに

火を点ける。ロクシタンの桜の香りは、日本人が感じる桜の香りより

ずっと甘いチェリー・ブロッサムの香り。

そして新緑。

もうすぐ日の暮れだというのに、小雨のなかで見た木立は、はっと息

を飲むほど瑞々しく鮮烈だった。怒涛のように圧倒的な花の後に、こ

んな安らぎが用意されていたとは。

季節は、いつもその季節にだけある特別なギフトを用意してくれてい

るものなんだなと思いながら、湿った大気をいっぱいに吸い込んだ。

緑は理性の色。じきに5月。

5月は新緑のオアシス。

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2007年4月22日 (日)

オーブン・ミトン・カフェにゆく(野川の桜)

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少し前のことになるけれど、先日久しぶりに会う友人と、野川の近く

に去年新しくできたという『オーブン・ミトン・カフェ』に行った。

このカフェはもともと『オーブンン・ミトン』という焼き菓子専門店がベ

ースになっていて、そのお菓子の美味しさは友人からいただいたガ

レットなどで知っていたのだけれど、最近はJ-Wave の『ランデヴー』

という番組でも何度か紹介されたほどお菓子通の間では有名な店。

そのカフェのある『東京とは思えないような』自然豊かなロケーション

にも惹かれて、一度行ってみたいと思っていた店だった。最近はこん

な風に誰かと会うとき、自分のなかの小さなイベントと組み合わせて

会うことが多い。そうすると久しぶりに会う友人との楽しみが倍増する

から。この日はJR武蔵小金井の駅で待ち合わせた。同じ歳の友人

が久しく会っていない間にどう変わっているかは気になるところだけ

れど、会うなり「変わってないね!」と言われる。気になるのはお互い

様らしい。

「ちょっと歩くけど、お散歩がてらいい?」と言う彼女について少し歩く

と、川沿いに桜並木の遊歩道がある開けたところに出た。

これが野川。なんだか、いい感じです。

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野川の桜並木はすべて枝垂桜。

満開の頃はさぞかし圧巻だったことでしょう。

Nogawa_02

そして、お喋りしながらしばらく歩いたこの地点で、なんと枝垂桜に

とまって鳴くウグイスを発見! あいにく曇天の逆光と私のカメラで

は小さくて撮れなかったのだけれど、初めて間近で見るそのウグイ

スの羽は梨園の御曹司が着る着物のような地味で上品な灰緑色。

小さな身体のどこからそんなに大きくてクリアーな良い声が出るのか

と思うような、その声量の大きさにもびっくり。

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これが中央線沿線の駅から歩いて10数分。

とは思えないような長閑な景色が広がる。

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歩いてきた道を振り返ったところ。

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さらに歩くと視界が開けたところに出て、その先は武蔵野公園、さら

に先には野川公園があるそう。「ワサビ田なんかもあって、ワサビも

買えるし、カラーも買えるのよ」と彼女。こんな近くにこんなところがあ

るなんて。春のお散歩には最高の散歩道です。

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そしてお散歩道から少し戻ったところにあるのが、オーブン・ミトン・

カフェ。ここは小金井市立はけの森美術館の敷地内にあって、かつ

ては中村研一画伯邸だった、洋風の古い日本家屋を借りての店舗

だそう。

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Oven_mitten_cafe01jpg

お喋りに興じていたのと店内が混んでいたので写真はないのだけれ

ど、画伯の絵と思われる絵画と花が生けられた個人宅のリヴィング

のような店内に通されて、ランチと、デザートにバニラビーンズの効い

た濃厚なクリームの入ったシュークリームをいただいたのでした。

自分の歳も同じなら2人の子どもの年齢まで一緒、という彼女とはい

つも抱える悩みもオンタイムにほぼ同じで、私の主婦として母親とし

ての素の部分がいつになく全開になってしまう相手でもあって、この

日も「ねぇ、もぉちょっと聞いてよ、うちの子ったらね」という子どもの

話に始まり、美白の話で盛り上がったり。この次はワサビ田を見に

カラーの季節に会おうと約束して帰って来ました。6月には瑞々しい

ワサビの緑と白いカラーの花をアップできることを期待して。

この日は思いがけなく桜も見られたし、ウグイスにも会えたし、帰りに

ひどい雨には降られたけれど、しみじみと佳い春の日でした。

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2007年4月13日 (金)

絶好のお花見日和(新宿御苑の桜②)

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このところ落ち着かない日々を送っていたせいですっかりアップする

のが遅くなってしまったけれど、先週末の久しぶりに良く晴れて暖か

かった日曜、家族で新宿御苑に行った。

「春は朧」、「花曇り」なんて言葉もあるとおり、春は意外とぼんやりし

た白っぽい空の日が多くて、なかなか青空をバックに桜が映える日

がないのだけれど、この日は見事な青空で、まさに絶好のお花見日

和! ホームページに『新宿御苑のお花見は4月これからが本番』と

あったように、すでに満開のソメイヨシノが散り始めるなか次々と八重

桜が咲き始めて、前回1人で来たときよりさらに華やか。広大な苑内

にはたくさんのお花見客が訪れて、思い思いに満開の桜の下に集っ

ていた。ここの桜のよいところは、前回も書いたとおり巨木ばかりで

枝が地面にしなうように咲いていて、桜の下で座っているところを写

真に撮っても絵になるところ。

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最初に見つけたのは前回まだ一部咲きだったチョウシュウヒザクラ。

もうすっかり満開でした。

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そしてめずらしい緑の桜、ギョイコウ。とってもピントが合いずらかった

のだけれど、よく見るとグリーンに白のストライプ。

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『グリーンアイス』と言って、開きかけはグリーンで開くと白だったり

季節によってピンクがかったりするバラがあるのだけれど、それに

よく似たウコンの桜。こういう桜を見ると、桜がバラ科だということを

実感させられる。

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Ukon

ウコンとイチヨウの空中立体交差。

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木の下から、ウコンの桜の花越しに見た新宿のビル。

こんな景色も今だけのこと。

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ばら色のほっぺをした可愛い女の子の賑やかなお喋りが聞こえてき

そうな、愛くるしいイチヨウも満開。もう、木全体が花・花・花!

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春の暖かく晴れた日曜の昼間、満開の桜の木の下にいる人たちは

皆一様にしあわせそうで、それがいい。小さな子供を連れた若い夫

婦も、老境を迎えた夫婦も、恋人たちも、大勢で賑やかに来た人も、

たとえ1人で来た人も。それが桜という花の力かと思う。

8日はいまホームページを見ると8万6千人もの入園者だったようだ

けれど、新宿御苑の良いところはとにかく広いこと。苑内の奥に行け

ばまだまだプライベートな満開の桜の木の下を確保できるので、間違

ってもせっかちに入り口近くの混雑したところに宴を広げないこと。

そしてこの日は、色とりどりの桜が賑やかに競演するなか、時折りの

風に乗ってソメイヨシノの桜吹雪がいっせいにキラキラと舞いながら降

ってきて、もう夢のように美しい景色でした。花などに興味のない、お

よそ趣のない子どもなんてものと行ったので、時間にするとわずか1

時間か1時間半くらいのことなのだけれど、私は今年の桜を胸に焼き

付けました。

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2007年4月 7日 (土)

春の妖精

Sakuranoyousei

芽吹いたばかりの若芽の緑に今にも溶けそうに舞う君は、シフォンの

スカートですか? 女の子の気紛れですか?

約束は守らなくていい。

風と戯れて時間を忘れてしまったと言えばいい。

君は春の妖精です。

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宵待桜

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そういえば去年の今頃は『陰陽師』にハマっていたんだった。

陰陽師、安倍晴明は花びら1枚、葉っぱ一枚から自在に式神を作り

出しては、いつも美しい姫をはべらせていたけれど、桜の式はいなか

った。清明の作る桜の式なら、さぞかし妖艶で美しかったろうに。

先週末、伊豆に桜を見に行った友人は、大荒れの天候で泊まった宿

の庭で、怖い桜を見たという。広い敷地のなかにあった巨木の桜。

それはまるで恋しい人を待ち続けて狂ってしまったどこぞの姫のよう

だった、そうな。

愛しい殿を待って待って待って、ついに鬼になってしまった祐姫。

男どもよ、女心を侮るなかれ。怖ろしいのは幽霊でも魔物でもない。

げに怖ろしきは人の心。

さて、遅咲きの姫、君は今宵、誰を待つ?

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(確かに桜には人を待っている風情がある。待たれているから行かね

ばならぬと思ってしまう、毎年。写真は2週間ぶりのスイミングの帰り

に見た枝垂桜。ヤワな私は久しぶりに泳いで筋肉痛です。)

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2007年4月 2日 (月)

お花見日和@井の頭公園

Ohanamibiyori

土曜日にいっぱい歩いて疲れたのと日頃の睡眠不足を解消すべく、

日曜は朝寝坊しようと思っていたのに、その日は娘が最近近所で話

題のショッピングモールに友達と行く日だと言うので起きた。起きてし

まったら起きてしまったで、前日とは打って変わった良いお天気と初

夏並みの陽気に誘われて、またもやお花見に行くことに。

実は先週、「今週末に井の頭公園に行くよ!」と宣言した私なのだけ

れど、娘は日曜は友達と出かけると言うし息子は「ぼくは行かないよ

なんで行かなきゃならないんだよ」なんて言うので「なら結構。お好き

に」と言ってあったのだ。ところがそのあと息子が「火曜なら行ける」

と言い出したので、「なんで。行きたくないなら別にいいよ」と言ったと

ころ、「行っとかないと後悔しそうだから」なんて言うではないか。

変なこと言うヤツだなあ、と思っていたら、「19になったら絶対に行

かないことを考えると、今年行っといたほうがいいかなあと思って」

なんて言う。母の私は「あ、そう」という感じなのだけれど、つまり今

年が最後ってことらしい。です。

そんなわけで、今年は家族揃っての「毎年恒例の井の頭公園のお花

見」とはならずに、息子と2人の変則お花見。

井の頭公園に行くときはいつも計画無しに思い立って来るので、たい

てい平日の変な時間だったりしてもう人が空き始めた頃なのだけれ

ど、この日はお花見ラストのコアタイムということで、吉祥寺の駅から

もうすごい人・人・・・・・・。まるでお祭りの境内のような人の列に並ん

で、やっとボート乗り場までたどり着いた。

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水上も地上と同じく、手漕ぎボートと足こぎボートとスワンだらけでラ

ッシュ・アワー。これじゃ、どうやって漕いだところで数分おきに誰か

とぶつかるようですね。相変わらず今年も私はボートを漕ぐ人。

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地上は花見の宴をする人々で足の踏み場もないほど。

でも、ここはやっぱり水上から見る景色が一番だと思う。

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吉祥寺はもともと外国人の多い街だけれど、お花見ともなるとそれこ

そいろんな国の人が来ている。見るからにイタリア人の陽気なファミ

リーと、これまた見るからに東欧圏のシャイだけれど静かで穏やかな

幸福感を醸し出している父親と小さな息子とかがいて、見ていて国

民性の違いが面白かった。息子もそれなりに楽しんだようだ。

夕方からアルバイトの息子に合わせてあっさりと帰ることにする。

水上では邪魔だけれど、見た目はかわいいスワンくん。

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ランチはモンク・フーズで。正確には『Monk's Foos』。

どこもかしこも人ですごかったのでここも混んでいるかと思いきや、こ

こはやっぱり穴場らしい。入ってすぐに座れた。このレストランはセロ

ニアス・モンクの名前を冠しているとおり、JAZZを聴きながら玄米菜

食のランチが食べられる店。昔から全然変わらぬ佇まいで、適度な

暗さとアンティークな室内、フランス窓から入る微かな外気に心底落

ち着く。今年が最後らしいから貴重な画像かも知れぬ。

ハリネズミの息子。

Shunmonks_foos

ランチをすませて外に出たら、やや! かわいい! 

こういうのなんて言うんだっけ? パパと小さな娘。

小さな女の子はこの状態にすっかり慣れているらしく、泰然とゲーム

などしておりました。いいなあ ・・・・・・

都内をこれで走るとお顔は真っ黒になると思うけどね。

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個人的な追記:この日、個人的に忘れたくないことがあるので追記し

ようと思う。出掛けにもうすぐ旧テニスコート跡というところを息子と歩

いていたら、前から自転車に乗った見覚えのある人が近づいてくるで

はないか。すぐに絵描きのSさんだとわかったが、息子も同様にわか

ったらしい。彼も私と目が合うと私たちの前で自転車を止めておりた。

ほんの少し立ち話した。相変わらず元気そうでよかった。彼はサマー

ニットに同じ色のニットストールを巻いていた。テニスウエアを着てい

ないときも、いつもお洒落な人だ。これからどこかへスケッチに行くと

言っていた。でも驚いた。Sさんが住んでいるのは違う町で、テニスコ

ートが無くなってからはここに来ることは滅多にないだろうし私だって

いつもその道を通るわけじゃない。それに出掛けに私がグズグズして

いなければ会うこともなかったはずだ。会える確率は何万分の1? 

私たちはそんなことを1回限りじゃなく何度も繰り返している。これを

縁と言わずして何と言うのだろう。「そう思わない?」と息子に訊いた

ら、即座に「思わない」と言われた。冷たい。

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2007年4月 1日 (日)

桜まつり

Kinjyo

そして、私の家の近所の通りでも、提灯がぶら下がって桜まつり。

桜並木が提灯の灯りでほのかにぼおっと白く照らされて、この時季

だけは見慣れた通りも一変します。

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花曇りの東京タワーと目黒川の桜

Tokyo_tower_02

花曇り、花冷えだった昨日土曜日は、右脳体験教室で知り合った

shizu さん とお花見に出かけた。キャリア10年のベテラン添乗員の

彼女は、先日日帰りツアーで『都内桜めぐり10景』なんていう欲張り

なお花見をしてきたばかり。そんな shizu さんが個人的にもう一度行

くとしたら増上寺だと言うので、まずはそこからスタートすることにし

た。増上寺をお参りして、辺りをひとめぐりしてから、芝公園方向へ。

そしてその途中で見たのが最初の1枚。先日終ったばかりのTVドラ

マ、『東京タワー』で毎週見ていた東京タワーの、芝公園から見た桜

とのショット。

東京タワーには私も少々思い出があって、母が最初に入院したのが

御成門にある慈恵医大病院だった。入院するその日、いったん病室

に行ってから外に昼食を食べに出た。とうぶん娑婆の飯は食べられ

ないから何か美味しいものでも食べよう、なんて言って出たものの、

どこで食事をしてよいかわからず、少し先に見える東京タワーを見な

がら、自分が一度も東京タワーに上ったことがないのを思い出した。

それを母に言ったら、それなら東京タワーに上ってご飯を食べようと

いうことになった。2人して展望台に上って見た昼間の東京の街はガ

スで寝ぼけたように曇っていて、入ったレストランの食事は最悪だっ

た。私は母にとても悪いことをしたようながっかりした気持ちになって

これが最後になったらどうしようなどと考えていた。折りしも頃は2月

で、今年の桜を母は元気で見ることができるだろうか、なんて思って

いたとき。そのときは母はガンを克服して元気になったけれど、結局

それが最後の東京タワーになった。それどころか、それから亡くなる

年まで、一緒に桜を見たこともなかったんじゃないだろうか。

『東京タワー』のストーリーは、だから自分の経験と重なるところもあ

って、毎週けっこう泣けた。

ところで shizu さんはなんたって旅のプロなんだから私と違って緻密

なんだろうと思っていたらさにあらず、プライベートでは行き当たりばっ

たりなのは私と変わらず。その後どこだかわからないところを歩くこと

数十分。通りすがりの人に現在地を尋ねつつ、バス停を見つけて去

年から行きたかった目黒川沿いの桜を見るべく、さんざん待ってバス

に乗る。神谷町界隈から広尾を抜けて終点目黒駅へ。滅多に乗らな

いけれど、都心でバスに乗るのってけっこう面白い。何より窓からの

んびり景色が眺められて、知らない街を垣間見れて。目黒では、駅ビ

ルの中で腹ごしらえしてから、またもや目黒川目指して適当に歩く。

でも着きました。目黒川。

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すごい。川の両脇に桜、桜 ・・・・・・。

満開で風が吹くたびに花吹雪になる桜のトンネルの下を、目黒の最

初の橋から中目黒まで散策。

Megurogawa_01

川沿いの道にはところどころベンチもあって、そこで座って休む人や

ベンチをテーブルの代わりにして花見の宴をする人たちなど、思い思

いに桜を楽しむ人でいっぱい。空が晴れて青空だったらソメイヨシノも

もっと映えて美しかったと思うし、昨日は歩いていてもちょっと寒いくら

いだったけれど、それでも東京桜散歩を満喫した私たちでした。

shizu さん、昨日はお疲れさま。どうもありがとう!

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2007年3月31日 (土)

その年の桜/千鳥ヶ淵

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新宿御苑に行ったその足で都営新宿線に乗って九段下に行き、この

日は桜のハシゴをした。桜のハシゴなんていうのもなかなかオツじゃ

ないか。この時季だけのスペシャル。

千鳥ヶ淵の桜を見るのはたしか6年ぶり。近くにクルマを停めて、あ

のときは夜桜だった。6年もつきあっていて、その人と一緒に桜を見

たのはその1回限り。

ついに彼には、私にとってその年そのとき限りの桜を一緒に見ること

の意味も、大事さも、わかってもらえなかった。

でも、そんな想いが去来したのもほんの束の間で、それ以上のどん

な感興も感情も、私にもたらすことはなかった。素晴らしい。

私も日々、刻々と変化していいるのだ。この桜みたいに。

いま私が見ている今年の、今日の、このとき限りの桜。

いまを精一杯に咲いて、明日は明日の風が吹く。

さよなら。

Chidorigafuchi

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新宿御苑の桜

Shinjyukugyoen_01

2月くらいからずっと息子が家にいて、3度の食事の支度もさること

ながら、彼がしばしば出すよろしくないハリネズミ・ビームのおかげ

でストレスが限界に達したので、昨日は家で仕事するのをあきらめ

て、外に出かけることにした。そうしたら友人も同様な理由で突如、

夜中にネットで見つけた宿に予約して、桜と海の景観を求めていま

伊豆に向かう電車の中だとメールが来た。やれやれ。どうして友達

って変なところが似ているんでしょう。彼女が伊豆なら、私が電車に

乗ってふらっと向かった先は新宿。今年もまた新宿御苑の桜。

男と女なら「また会えたね」ってところだろうか。

ここ数日の暖かさでソメイヨシノは一気に9部咲き。

見頃は今週末がピークじゃないかと思う。

Someiyoshino_02_2

Someiyoshino_01_2

新宿御苑は100周年ということで、園内には立派な巨木が多い。

蓮池に映る一幅の絵のような、見事な桜の樹。

Shinjyukugyoen

まだいくらも咲いていない濃いピンクの桜を見つけて写真を撮ろうと

でも風が強くてなかなかピントが合わずにずっと同じ格好で桜にカメ

ラを向けていたら、同じように写真を撮ろうとしていたおばさまが、

「きれいな桜ですよね」と声をかけてきた。

「最近ちょくちょく来てるんですけど、今日はこれが見られたからよか

った。この桜、チョウシュウヒザクラって言うんですよ。ちょっと変わっ

た桜でしょう?」と言う。

「ええ。まだ一部咲きだけど、これが満開になったら圧巻でしょうね」

と私が言うと、彼女はいつ頃かしらね? と言い、「桜って暖かいと

一気に満開になってしまうから、ここ数日かな。また来なきゃ」と私

が笑って言うと、写真をなんとか撮り終えた彼女は「そうですね。そ

したら、ここでまた会えるかもね」と言って手を振って去って行った。

彼女が言うようにまたこの桜の下で会えたとしたら、それもなんだか

不思議で面白いかもしれない、と思う。

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今年はだいぶ見頃を過ぎていた枝垂桜。

Shidarezakura_gyoen

桜にも冬に咲く寒桜から早咲きの桜、枝垂桜、ソメイヨシノより遅く

咲く八重桜の種類などいろいろあって、そう考えると桜も意外と長

く楽しめるんだなと思う。これもまだ1部咲きだったイチヨウ。

まるでポンポン咲きのオールドローズのようなかわいさ。

Ichiyou

この八重桜も満開になったらすごいだろうな。

時期的には4月最初の週末くらいだろうか。

私もまた来られるかなあ。

Ichiyou_01

そして最後、人だかりがしていたので何かと思ったら、これは梅。

一本の木に、この白に濃いピンクのストライプの花と緋色の花が

咲き分ける変り種。

Gyoennoume

この週末は新宿御苑のお花見の人手も最高だろうと思う。

花に嵐はつきものだけど、なんとかお天気がもちますように。

さて今週末、あなたはどこへ?

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