土曜日にいっぱい歩いて疲れたのと日頃の睡眠不足を解消すべく、
日曜は朝寝坊しようと思っていたのに、その日は娘が最近近所で話
題のショッピングモールに友達と行く日だと言うので起きた。起きてし
まったら起きてしまったで、前日とは打って変わった良いお天気と初
夏並みの陽気に誘われて、またもやお花見に行くことに。
実は先週、「今週末に井の頭公園に行くよ!」と宣言した私なのだけ
れど、娘は日曜は友達と出かけると言うし息子は「ぼくは行かないよ
なんで行かなきゃならないんだよ」なんて言うので「なら結構。お好き
に」と言ってあったのだ。ところがそのあと息子が「火曜なら行ける」
と言い出したので、「なんで。行きたくないなら別にいいよ」と言ったと
ころ、「行っとかないと後悔しそうだから」なんて言うではないか。
変なこと言うヤツだなあ、と思っていたら、「19になったら絶対に行
かないことを考えると、今年行っといたほうがいいかなあと思って」
なんて言う。母の私は「あ、そう」という感じなのだけれど、つまり今
年が最後ってことらしい。です。
そんなわけで、今年は家族揃っての「毎年恒例の井の頭公園のお花
見」とはならずに、息子と2人の変則お花見。
井の頭公園に行くときはいつも計画無しに思い立って来るので、たい
てい平日の変な時間だったりしてもう人が空き始めた頃なのだけれ
ど、この日はお花見ラストのコアタイムということで、吉祥寺の駅から
もうすごい人・人・・・・・・。まるでお祭りの境内のような人の列に並ん
で、やっとボート乗り場までたどり着いた。
水上も地上と同じく、手漕ぎボートと足こぎボートとスワンだらけでラ
ッシュ・アワー。これじゃ、どうやって漕いだところで数分おきに誰か
とぶつかるようですね。相変わらず今年も私はボートを漕ぐ人。
地上は花見の宴をする人々で足の踏み場もないほど。
でも、ここはやっぱり水上から見る景色が一番だと思う。
吉祥寺はもともと外国人の多い街だけれど、お花見ともなるとそれこ
そいろんな国の人が来ている。見るからにイタリア人の陽気なファミ
リーと、これまた見るからに東欧圏のシャイだけれど静かで穏やかな
幸福感を醸し出している父親と小さな息子とかがいて、見ていて国
民性の違いが面白かった。息子もそれなりに楽しんだようだ。
夕方からアルバイトの息子に合わせてあっさりと帰ることにする。
水上では邪魔だけれど、見た目はかわいいスワンくん。
ランチはモンク・フーズで。正確には『Monk's Foos』。
どこもかしこも人ですごかったのでここも混んでいるかと思いきや、こ
こはやっぱり穴場らしい。入ってすぐに座れた。このレストランはセロ
ニアス・モンクの名前を冠しているとおり、JAZZを聴きながら玄米菜
食のランチが食べられる店。昔から全然変わらぬ佇まいで、適度な
暗さとアンティークな室内、フランス窓から入る微かな外気に心底落
ち着く。今年が最後らしいから貴重な画像かも知れぬ。
ハリネズミの息子。
ランチをすませて外に出たら、やや! かわいい!
こういうのなんて言うんだっけ? パパと小さな娘。
小さな女の子はこの状態にすっかり慣れているらしく、泰然とゲーム
などしておりました。いいなあ ・・・・・・
都内をこれで走るとお顔は真っ黒になると思うけどね。
個人的な追記:この日、個人的に忘れたくないことがあるので追記し
ようと思う。出掛けにもうすぐ旧テニスコート跡というところを息子と歩
いていたら、前から自転車に乗った見覚えのある人が近づいてくるで
はないか。すぐに絵描きのSさんだとわかったが、息子も同様にわか
ったらしい。彼も私と目が合うと私たちの前で自転車を止めておりた。
ほんの少し立ち話した。相変わらず元気そうでよかった。彼はサマー
ニットに同じ色のニットストールを巻いていた。テニスウエアを着てい
ないときも、いつもお洒落な人だ。これからどこかへスケッチに行くと
言っていた。でも驚いた。Sさんが住んでいるのは違う町で、テニスコ
ートが無くなってからはここに来ることは滅多にないだろうし私だって
いつもその道を通るわけじゃない。それに出掛けに私がグズグズして
いなければ会うこともなかったはずだ。会える確率は何万分の1?
私たちはそんなことを1回限りじゃなく何度も繰り返している。これを
縁と言わずして何と言うのだろう。「そう思わない?」と息子に訊いた
ら、即座に「思わない」と言われた。冷たい。
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