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2007年12月31日 (月)

さよなら2007年!

No9

今年もついに今日で終わりだ。大晦日。

大晦日といえばなぜか第9と決まっている。

昨日、「そういえばうちにもフルヴェンの第9があったよな」と言いなが

ら探していたら、ロック少年の息子が「第9なんて僕はやだからね」と

言った後に「でもいいや。明日、僕いないから」と言うので、今朝はめ

ずらしく息子が朝8時にバイトに出かけてすぐから大音量で第9を聴

いている。大音量といっても、当然のことながらフルトヴェングラーの

録音はとても古くて録音レベルが低いから、大音量にならないのが

難なのだけれど。これがフルトヴェングラーの第9では最高と言われ

る、1951年バイロイト音楽祭の開幕を飾ったライブ盤。

いまリピート2回め。

最近はすっかりクラシックを聴くことはなくなってしまったけれど、年が

明けて、新しい年の最初に何を聴こうかと思ったときにグレン・グール

ドの『ゴルトベルク変奏曲』を選ぶことは多い。あの演奏は心を真っ白

にしてこれから何かを始めようというときにはとてもいい音楽だし、孤

独であることがこわくなくなるどころか、それが最も快楽であるように

思える音楽だから。

いま快楽と書いたけれど、以前このブログにも書いたとおり、音楽を

聴くだけの私にとっては音楽は快楽以外の何物でもなくて、それは

ジャンルには全然関係ない。いま久しぶりに第9を聴きながら私が感

じる交響曲の、フルオケの快楽とは、ミニマムからマックスまで、マッ

クスからミニマムまでのダイナミックレンジの急上昇と急降下のまる

でジェットコースターみたいな、小さなセスナで大空を飛行するような

眩暈のするようなスリリングでめくるめく快感である。クラシックが退

屈で眠くなる音楽だなんてとんでもない。アドレナリンがどんどん出て

きて私なんか興奮してしまう。そして、そういう激しい楽章の後に必ず

やってくるアダージョのこの上なくも限りない安らぎ・・・。その快感と

カタルシスをひとたび知ってしまったら、クラシックを食わず嫌いの人

でもきっと好きになってしまうに違いない。絵に描かれる天国が蓮の

花畑であるなら、私が思う天国とは永遠に続くアダージョの平原、海

原にあるように思われる。ちなみにテレビなどでは最後の『喜びの

歌』ばかりがクローズアップされるこの第9だけれど、私は最終楽章

そのものよりも、そこに至るまでのプロセスの方が好きだ。

お正月にはあの空前のクラシック・ブームを巻き起こした『のだめカ

ンタービレ』の新春ドラマ・スペシャルも放映されるみたいだし、のだ

めで俄かクラシック・ファンになった方にも、この第9をフル楽章で聴

くことをお薦めする。

さて、今年も最後なのでここで2007年を総括すると、今年は公私共

に私にとってはあまりアクティブな年ではなかった。その癖いつも腰

が落ち着かなくて、止っている電車の中でいつも走っているような精

神状態。あまり良くない。そして今年最もストレスだったのが四六時

中息子と一緒にいたこと。私にはこれがとても大きくて、たとえ血が

繋がった家族であっても、人と常に一緒にいることの苦痛を思い知

らされた。特に年の前半は息子が無言で送ってくる常にアップダウ

ンするピリピリしたバイブレーションを受けながら、一見平常心を保

ちつつも胃が痛くなるような状況。でもこの1年で息子も変わった。

とても大人になったし穏やかになった。相変わらず我儘なところはあ

るけれど、この1年で音楽に対しても、最も身近な大人である私に対

しても理解が深まって、親子関係は格段に良くなった。結局のところ

最も面倒なところを共有してそれを超えたところにしか、人と人の理

解と共存はないのだと思う。それを回避するなら一生独りでいたほう

がいい。そういうことがあらためてわかったという点では、今年は良い

年だったのだと思う。

そして今年最もよくやったことは食事の支度と音楽を聴くこと。

実によくやった。食事の支度はもう私1人なら宇宙食でいいと思った

ほど。仕事であれプライヴェートであれ集中しだすとご飯なんかどうで

もいいタイプだから、私にとって1日3食食べなきゃならない人間は実

に面倒です。音楽についてはおとといも書いたけれど、今年4月から

息子がギターを習い始めたこともあって新しい発見もあり、とても恵ま

れた。私は音楽がこよなく好きで大事にするから音楽には恵まれる。

ここにも自然のエネルギーのひとつの法則があって、お金のこともも

っと愛して大切にすればもう少し恵まれるのかとも思うけれど。

(多分きっとそうですね。)

娘の受験、息子の進路問題で始まった今年も終わりに近づけばなん

とかなっていて、神様はよくしてくれるものだと思う。1年の終わりに

なって全く音信不通だった子供の父親とも(ほんの2、3分だったけれ

ど)話ができたし、近所に買い物にゆけば心配していた友人にばった

り会う。さて、来年、私は何をすべきか。

もうわかってはいることだけれど、少し落ち着いて考えてみたい。

そして最後になったけれど、今年もこの長々とした文章を読んでくだ

さり、ブログとしてはかなり異端であろう私のブログにおつきあいくだ

さった方々に、心から感謝します。どうもありがとう! 

この数ヶ月、自分の日常のアウトプットをするだけで精一杯でなかな

か皆さまのブログに書き込みするまでには至らなかったけれど、お正

月にはまたゆっくり訪問させていただきます。

2008年が皆さまにとって明るい、喜びに満ちたしあわせな年になり

ますように! 2008年もわくわくでいきましょう!

来年もどうかよろしくお願い致します。

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2007年12月30日 (日)

浄まる

Kiyomaru

暮れが押し迫ってお正月が近づくと、西高東低の典型的な冬晴れの

日が続いて、大気が丸ごと徐々に浄まってくるように感じるから不思

議だ。静かなお正月の気分。

こんな風に感じるのも日本人だけのものなのだろうか?

今年は曇天だったり雨の日があったりして例年とは違った感じだけ

れど、今朝はよく晴れた。12月の終わりとも思えないほど陽射しが

暖かい。思わず布団カバーやらシーツやらをはがして、また大量の

洗濯。干し終わってしばらくしたら俄かに曇ってきて、激しい雨が降

ってきた。慌てて干したものを取り込んで待機していたら、娘が「この

雨はすぐにやむんじゃないの? すぐに晴れそう」と言う。その言葉

通り30分もしないうちに晴れてきた。この雨もまた浄化。

人が風邪をひくのも大掃除みたいなもので、それも身体にとっては必

要な浄化だそうだ。息子も1年の終わりに浄化したのだろうか。

午後、雨で埃が落ちて一段と澄み切った大気の中を自転車で買い物

にゆく。鏡餅とお正月飾りを買う。今年は昨日までに大掃除も終っ

た。今年は徹底的に掃除をした。そしていつもは暮れになると父が持

って来てくれる『一陽来復』のお札を、今年は父と一緒に穴八幡宮に

もらいに行った。その日は特別混んでいたようで、神社の外からもの

すごい長蛇の列だった。金銀融通の御守といわれるお札をもらうのに

そんなに人が集まるのも、それだけ2極化と言われる今の世相を反

映しているように思う。お札をもらうまでに1時間近くも延々並んです

っかり身体が冷え切ってしまったけれど、ゆっくりながら父が思いの

ほか元気に歩くのでホッとした。

Anahachiman

一陽来復は大掃除が済んで浄まった部屋に、大晦日の夜中の12時

その年の恵方に向けて家の柱か壁の高いところに貼る。来年の恵方

は巳馬(みうま。真南から少し東寄りの位置)だそうだ。

小さいのは懐中御守。

Ichiyouraifuku_02

夜になって、先日大掃除のときに天袋から出てきた花火を友達とや

る約束をしていた娘が友達にドタキャンされて、「おかあさん、一緒

にやらない?」と言うので、仕方なく近所の公園に行ってやった。

火薬の匂いは夏の夜の大気のなかで嗅いでこそ風情のあるものと

思っていたけれど、冬の大気の中でも格別だった。いつか浅草の花

火屋のおじさんが水で濡らさない限り花火に消費期限は無いと言っ

ていたけれど、その言葉通り、一体いつのものとも思われない花火

もしけってはいなくてよく点いた。長いこと放っておかれた花火もよう

やく冬の夜にその役を果たした、というわけだ。最後にしゃがんで風

をよけて線香花火をしていたら、娘の後ろを遠巻きに歩いていた猫

が、するりと私の膝の上にきて丸まった。すごく人懐こい子で、しば

らく2人で愛でていた。

猫を撫でながらしきりに「かわいい、かわいい」と言う娘を見ながら、

猫だったら飼えるかなあ、と思ったけれど、それも必然のタイミング

の赴くままにまかせようと思う。タイミングというのは最良のときにや

って来る、というのが自然の法則だから。

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2007年12月29日 (土)

ARAMAKI BAND@新所沢スワン

Swan

そして金曜の夜は私は連日のお掃除疲れと頭痛で絶不調のなか、

アスピリンを飲んで今年最後のライブに出かけた。今まで家からこん

な近いところにジャズのライブハウスがあることなんて知らなかった

のだけれど、もう創業42周年というから、私が新所沢のおばちゃん

の家に遊びに行っていた子供の頃からあったことになる。

JAZZ HOUSE SWAN。冷たい小雨が降るなか訪ねたその店は、カウ

ンターに沿って縦長の、20人も入ればいっぱいになりそうなひどくイ

ンティメートでディープな雰囲気の空間。店の中には男ばかり14人

くらいがすでに来ていて、カウンターにはその日のドラムス本田珠

也さんとおぼしき背中も見える。いったいどこに座ったらよいやら困

惑しつつ、1番後ろのL字型のソファの右端に1人で座っていた赤い

セーターを着た老人に「ここにいてもいいですか?」と聞いて左端に

座る。初めて来た店だというのに老人は「あなたとはここで前に会っ

たことがありますね?」と、ロレツのまわらない発声で聞いてくる。

「あなたにはJAZZの雰囲気がある」。ますます困惑する私・・・

80近いと思われるその老人はなんとこの店に40年も通っているジ

ャズ通なのだった。昔は他のライブハウスにも足しげく通っていたけ

れど、病気(たぶん脳梗塞)で今は杖なしでは歩けな身体になり、言

語障害も残って、今は近所のスワンにだけ通っている。「あなたは幸

運だ」と老人が笑って言った。今夜は今年1年のスワンでも最高の見

ものになるよ。バンマスが2人も参加している。よくもこんなすごいメン

バーが揃ったもんだよ」。この日のメンバーは、荒巻茂生(B)、竹内直

(Ts)、吉田桂一(P)、本田珠也(Ds)。「あなたは誰を聴きにきたの?」

と聞くので「竹内直さんのファンなんです」と言ったら「渋いねぇ」と言

われた。「でも女の人が全然いませんね」と言ったら老人は「だいじょ

うぶ。後から来るから。あなたを入れて3人は来る」と言うので「勘で

すか?」と聞いたら「そう、勘。競馬みたいなもんだね」なんて言うの

で、しばらく有馬記念の話をした。私が競馬を多少かじって便利だと

思うのはこんなとき。そして実際に演奏が始まったらほんとに3人目

の女性がやって来た。演奏自体はフリージャズ系で不穏な不協和音

で始まり、アブストラクトの絵のような、音・音・音の混沌たる世界・・・

Swan_03

先日GH9で荒巻さんのベースを聴いた息子が「かなりイカレた人だっ

た」(ごめんなさい)と言っていたけどこういうことだったか、と思う。ベ

ースを弾きながら自身のグルーヴに酔って唸る・吠える・叫ぶ・でか

い声で歌う、荒巻さんはさながらBeast(すみません)のよう。吉田桂

一さんはがんがんピアノを弾くし、直さんもいつもとは違うスタイル。

面白く聴きながらも絶不調で頭痛を抱えて出かけた私は、こりゃ早々

にファーストセットで退散しようと思ったのだけれど・・・。でも結局は

帰る機会を逸して帰りそびれた。3人目に私の近くの椅子に座った

女性が竹内さんの熱烈なファンでお友達の方だったらしく、休憩にな

ったらなんと私の横に竹内さんが来て座ったのだった。私に向かって

「しあわせだねぇ」などとアカラサマにのたまうジイサン。せっかくだか

ら何か話しなさいよとしきりにけしかけるのを内心(おだまり、じいさ

ん)と思いつつ無視して黙々とピスタチオを食べる。私は他人の会話

に割って入るような無粋な人間じゃないのよ。・・・と、気づくと退屈し

た老人は煙草を吸おうとしているが、いくらライターをカチカチやって

も点かない様子。点かないの?と言ってライターを取って煙草に火を

点けて元の姿勢に戻ると、横にいた2人の視線が集中している。な

ぜか私に「ありがとうございます」とお礼を言う竹内さん。そんなわけ

で、それからほんの少しのあいだ竹内さんと会話した。最後に手を差

し出されて握った竹内さんの手は柔らかかった。隣りを見れば嬉しそ

うに手を叩いているジイサン。ワタクシ溜め息。もうマンガだ・・・

そしてライブに行ってセカンドまでいていつも思うのは、ファーストとセ

カンドではグルーヴ感が全然違うことだ。それまでモコモコしていた

ドラムがタイトになり、音の輪郭がくっきりしてくる。それが場で起きて

いることなのか自分の頭で起きていることなのか、もうその頃には判

別し難くなっているのだけれど、その日私がそのグルーヴに乗れた

のはセカンドの2曲目からだった。本田珠也さんの凄さがわかったの

もセカンドの2曲目から。ただ音楽の難しいところは、たとえものすご

く上手いと思ったって凄いと思ったってそれがイコール好き、にはなら

ないところか。セカンドはファースト以上に盛り上がり、荒巻さんと聴

衆の野獣のような雄叫びが渾然一体となるなか(80のジイサンも最

初から最後までイエー言いまくり!)プロレス中継のMCか思うような

荒巻さんのリングネーム、もといメンバー紹介で幕を閉じたのでした。

思えば音楽に恵まれた今年。

次々に来日したブラジルの至宝から、後半は日本JAZZの狭くてディ

ープな世界まで。しかし日本のJAZZはディープすぎる! 

すごく男っぽい(オタクな)世界だし、どうも虎が住んでる穴のようで、

私にはちと怖ろしゅうておいそれとは入ってゆかれぬ。そこに1人で

やってくる女の人というのも、目を固くつぶって何もかもシャットアウト

して夢中で首を振ってる姿を見てると、到底「私には無理だ」と思う。

私はどうやらJAZZ通にもJAZZオタクにもなれそうもないし、なりたくな

いらしい。来年もまた私は好き勝手に自分の感覚にまかせて好きな

音楽を乱聴することになろうかと思うけれど。

この日の竹内直さんのフルートは日本の横笛のような枯淡の味わい

サックスはいつもより荒くて粗い気を持った音だった。

Swan_01

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雨男さん

Yukidaruma_2

木曜の夜、アルバイトから帰って来るなり息子は体温計を脇に挟んでいる。

どうやらまたどこかで風邪を仕入れてきたらしい。

「熱があるみたい。関節が痛い。インフルエンザかな?」という。

「また風邪? いやあねえ、この暮れになって」というと、「でも明日のレッスンは

行くから」といっている。

昨日28日が今年最後のギターのレッスンの日だったのだ。

昨日、息子は私には熱は37度といっていたけれど、実際には38度以上あった

らしい。その夜の天気予報では翌日の天気は雨。

「明日、雨だってよ。また秋山さんにやられたね」と私はいった。

秋山さんのギターのレッスンの日は、気がつけばいつも雨降りなのだ。

ほぼ8割以上の確率で。

だからうちでは秋山さんは雨男ということになっている。

ご本人は大いに否定しているみたいだけれど。

息子はその日はお風呂には入らず家にあった風邪薬を飲んで、温めたウィート

ヒートを痛む関節の上に置いて寝た。全くなんて世話のかかる息子なんでしょう。

次の日、雨は降らなかったけれど息子の熱は7度までしか下らなかった。

息をすると胸が苦しいといいつつ、お風呂はやめたほうがいいといってるのに私

と同様、猫毛で癖っ毛の息子は「無理」といってバスルームに消える。いい出した

らきかないので放っておく。行く前に、「今日が今年で最後のレッスンなんだから、

秋山さんにはきちんと挨拶なさいね」といって送り出した。

けっきょく、レッスンが終って帰るころにはまたもや冷たい雨が降り出して、息子

はしっかり雨に濡れて帰ったようだ。(ハハの私はその頃ライブに出かけていな

かったのでした。)

息子いわく「今年はどうもお世話になりました」と挨拶すると、秋山さんに「それっ

て、なんなのよ?」といわれたらしい。

「それじゃ、まるで今日でやめちゃうみたいじゃないか」と。

笑ってしまうけど、秋山さんは堅苦しい挨拶が大の苦手なのだ。

息子が「いやいや、いちおう締めくくりですから」というと、秋山さんは笑ってたそ

うだ。実に秋山さんらしい。

いつか、清水絵里子さんのダイナミックなピアノを聴きながら息子に「こんな風に

ピアノが弾けたらどんなに気持ちいいだろうね」といったことがある。

「子供のころから、もし楽器をやるならピアノが弾けるようになりたいと思ってた。

でも、そういうと、だったらいまからでもやればいいじゃないの、という人がいるけ

れど、やらない。ピアノはこの歳から始めてなんとかなるような楽器じゃないから。

ただ弾ける、というのと、気持ちよく弾ける、というのは全然違うことだから」と私が

いうと、息子は「僕もだよ。ピアノは完璧な楽器だもんね。でも秋山さんが1番かわ

いそうな楽器だといってるのはピアノだよ」という。「え、それってどういう意味?」

と聞くと、前にこういったんだ、といって息子は話しはじめた。

「1番いいのはサックスだね。人間の息で吹くから、最も人間の声に近くて身体的

だし、強弱とかいろんなニュアンスを表現しやすい。ギターはサックスのように身

体と一体にはならないし、息で吹くようには音が長く続かない。でも音が続かない

ぶん、ギターはピッキングとかで頑張るわけだけどさ。1番かわいそうな楽器はピ

アノだね。およそ人間の身体とはかけ離れてるし、どんなに弱い音を出すんでも

ある一定以上のアタックで叩かないと音は出ないから」

ニュアンス的に多少違ってしまったかもしれないけれど、おおよそこんな内容だっ

たと思う。とてもよくわかる話であるという以上に、私にはそれが30歳以上、年

の離れた師弟関係にある者同士の会話だというところが面白かったりする。息子

の言葉を通して、秋山さんの音楽の好みとか考え方とか、人となりまで見えてくる

ようで。

今年は息子がひたすらギター音源ばかり集めてきては聴かせるので、私もだいぶ

ギターの音色が聴き分けられるようになってしまった。

私のいまのお気に入りは、マイク・スターンとスコット・ヘンダーソンです。

「秋山さんてスコット・ヘンダーソンの音に似てるよね?」といったら、「秋山さんに

いわせたら、向こうが自分に似てるって話だろうけどね」と返ってきた。

たしかに。

(上の黒い雪だるまはパンなの。下にチョコクリームが、上にはマロンクリームが

入ってる。うちの下の娘はまだまだかわいいので、私はこういうのを見つけると

すぐに買ってしまう。)

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2007年12月27日 (木)

2008年のカレンダー

2008koyomi

今年もまた『書をつま弾く、そして歌う。』のブロガー、calligraphyさん

から2008年のカレンダーが届きました。

今年、私がオーダーしたのは2つ。

赤と緑の紐がかかって届いた2つの小さな包み。

今回のカレンダーは名刺サイズです。

今年も完全受注生産、100%何から何まで手作りのカレンダー!

いつもはあまり迷うことのない私が迷った末に緑の包みを開封すると

中からはこんな箱が出てきました。

2008koyomi_01

おお、今年も麗しい! そして蓋を開けると・・・

紅の印も鮮やかに『2008 CALENDER』の字が躍ってる・・・

2008koyomi_02

カレンダーを取り出すと蓋の底にはこのカレンダーのコンセプトが。

2008koyomi_03

素敵なアイディアです。

それにしても、なんていう手のかけ方、なんちゅう凝り性でしょう。

箱を作るところから始まって、外はオリジナルの墨絵の貼り紙、裏は

墨黒の紙が貼ってあります。calligraphyさんは私はとても箱職人には

なれない、なんて言っていますが、とても美しい箱だと思います。

そして、今年の卓上カレンダーはこんな風に立てて使う。1月。

2008koyomi_04_3

私が特に好きだった月。2月と8月。

8月は青い海に立った白い波さえ見えるような・・・

2008koyomi_05 2008koyomi_06_2

そして裏だって抜かりはありません。この通り。

2008koyomi_08

2008koyomi_10 2008koyomi_11

ここで全部をお見せすることができないのは残念ですが、

calligraphyさんのログでは全部見られます)、墨が持つ繊細なニ

ュアンス、モノトーンなのに色さえ感じさせるような豊かな表現力、そ

れを知り尽くして見事に書と絵で12個の月を名刺サイズの箱に納

めてみせcalligraphyさんのセンスに今年も脱帽です。

手のひらサイズの大きさだけれど、これは立派なアート。

前にプロの絵描きさんに、絵は大きくても小さくてもそこにかかる集

中力と労力(消耗度)は全く同じ、と聞いたことがあるけれど、まさし

くそれを感じさせる作り。calligraphyさんはこんな細かな作業でいっ

何個のカレンダーを作ったのでしょうか・・・

昨日から何度も手にとって箱を開けて眺めてしまうのです。

この箱からは手作りの温かみが、そして書と絵からはきれいな気が

伝わってきます。なんかしあわせな気分だな・・・

今年もいろいろ大変なことあったけど、もう帳消しにしてしまおう。

だって今年もあと残すところ今日を入れて5日です。今年1年お世話

になったcalligraphyさんのカレンダーをたたんで、この新しいカレンダ

ーを立てる日も近い。

calligraphyさん、今年もどうもありがとう! そしてお疲れさま!

え? 赤い紐のかかったもうひとつの箱はどこに、って?

・・・ それはcalligraphyさんと私の内緒です。

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2007年12月25日 (火)

Very Merry Christmas!

Very_merry_christmas01

今年もいろんなことがあったけれど、こうしてまた無事に家族でクリ

スマスを迎えられることに感謝!

先日も年上の友人と話した。

私たちには曲がりなりにも仕事と収入があり、家族や友人に恵まれ

日本は戦時下ではなく、住むところと食べるものがあり、さらに人生

の愉しみまで持っている。

そしてそれ以上にやり方はいっぱいある!

私たちはだいじょうぶだって・・・

いま、そうじゃない人たちのために誰にでもできるチャリティーを。

  書き損じ・使い残しはがきチャリティー 

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2007年12月24日 (月)

Winter Vista Illumination☆

2007xmas_01

今年もまた行ってきました。

昭和記念公園Winter Vista Illumination。

この3連休、どこかにお出かけになった人も、寒くてどこにも行かな

かったという人も、しばし冬の大気に瞬く星のようなイルミネーション

をお楽しみください。

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上の写真で見える三角ピラミッドはシャンパンツリー。

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そして、ちっちゃいシャンパン・ツリー。こんなのがリゾートホテルの

プールサイドにあったらお洒落でしょうね。

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そして上の写真でいちばん奥に見えたのが巨大なこの噴水!

近くで見るとかなりの迫力!

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子供たちが何やら大声で叫んでいるなぁ~と思ったら、物音に反応し

て光るイルミネーションでした。光のお花畑。

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これは天国? 

お花畑の中心で、夢のように開く蓮の花。

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今年も恋人達や家族で賑わう銀杏並木のイルミネーション。

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大ケヤキのイルミネーション。

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そしてクリスマスを誰かとすごした方にも、1人ですごした方にも、

サンタが来た人にも、来なかった人にも、

心から Merry Christmas !

2007xmas_12

この昭和記念公園のWinter Vista Illuminationは好評につき期間を

延長したそうです。今月は29日と30日、新年開けてからは1日から

6日までやっていて、29日と1月5日には冬の花火も上がるそう。

地上にはイルミネーション、天空には花火、っていうコラボレーション

もなかなか素敵じゃないかな。

詳細はホームページをチェック! → Winter Vista Illumination

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バラとチーズケーキ

071223sky

今朝、目覚めたときはまだ雨音がしていたからどうなることかと思っ

たけれど、10時過ぎから雨が上がって陽が射してきて、午後にはき

れいに晴れてきたからよかった。今日は朝に弱い息子が早起きして

泊まりがけでディズニー・ランドに出かけたのだ。せっかくディズニー

ランドに行くのに、雨じゃかわいそうだもんね。

午後、ルイさんがバラを取りに来た。

私がサイトの中に書いてあることをよく読まずに買ったのがいけなか

ったのだけれど、春先にローズアンティークさんから買ったオールドロ

ーズの苗が挿し木苗で、とてもきれいなバラなれど、大きくなるにつ

れて枝が暴れて暴れて私の狭いベランダではどうにも手に負えなく

なって困っていたのだ。オールドの中でもティーローズとくれば、ミス

ター・ティーローズの称号をあげたいくらいの人がルイさん。メールで

声をかけたら「もちろん、いただきます」と即答が返ってきたので笑っ

てしまった。

そして今日。「着きました」のルイさんの電話に階下まで降りていって

マドモアゼル・フランチェスカ・クリューガーとエトワール・ドゥ・リヨンの

2鉢を渡して前回同様「珈琲でもいかがですか?」と聞いたら、「いえ

今日は」と言う。これから帰ってお馬さんを見るのだという。「下の子

が好きでして。待ってるんで帰ります」と、そそくさと帰るルイさん。

そうか! 今日って有馬記念の日でしたね! 納得・・・

そして「どうぞ」と渡された白い紙袋を見ると赤坂『しろたえ』の袋だ!

というわけで、バラがしろたえのレアチーズケーキになりました。

Shirotae

赤坂のベンチャー会社に勤めていた頃、このしろたえのレアチーズケ

ーキが大好きな人がいて、彼の誕生日に奮発してここでバースデー・

ケーキを買ったことがあったっけな。私と同い歳の水瓶座で、とても才

能豊かでユニークで面白い人だったけれど、人生の歯車がどこかで

おかしくなって彼を狂わせてしまった。今はずっと面倒を見てくれてい

た人の元からも離れてしまったみたいだけれど、いったいどこでどうし

ているんだろうか・・・。などと考えつつ箱を開ける。

シンプルにして端正なこのお姿。

Shirotae_01

お店で食べるとすごーく細くカットされたのがお皿に載ってくるのだけ

れど、家では大きく切って食べられるところがいいよね。

Shirotae_02

サクサクのビスケットと濃厚なチーズの味が絶妙で、濃く入れた珈琲

によく合うのだ。ルイさんは甘いもの通でもあるのですね。

ルイさんが帰った後、私もテレビで久しぶりに競馬中継を見た。

晴れ渡った青空の下、冬の陽射しに輝くばかりのサラブレッド、出走

前のファンファーレの音に久しぶりに心が躍った。

う~ん、来年は直感を研ぎ澄まして、再び馬柱を読むっていうのもい

いかもねぇ・・・

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2007年12月22日 (土)

泳ぎ納め

Swimming_04

12月4週目の土曜の今日は、今年の泳ぎ納めの日だった。

いまの若い男のコーチはオバサマ方にとっても評判が良いのだけれ

ど、彼は来年大学院を卒業して4月からは就職してしまうから、1月

までで終わりなのだという。それまでになんとかバタフライを上手く泳

げるようになって、あのコーチに見せたいわ、などと更衣室は賑わし

い。1人1人をちゃんと見てくれるとか教え方が上手いとか、オバサマ

方は熱く語るけれど、私から見るとオバサマ方は単にちょっと窪塚洋

介似のコーチの笑顔にやられているだけなのだと思う。かくも笑顔の

威力はすごい。そういうことに全く興味のない私はそんなことでモチ

ベートできるオバサマ方が実にかわゆらしく、かつ羨ましく思うけれ

ど、でもどんな理由であれ向上心があるってよいことだ。

6年経って一応なんとか4種目全部泳げるようにはなったけれど、で

も、なんとか泳げる、というのと、ちゃんと泳げる、上手く泳げる、とい

うのは別物だから、7年目に突入する来年はもう少しちゃんと泳げる

ようになりたいなと思う。もちろん、始めた当初は自分がバタフライを

泳げるようになるなんて思ってもみなかったから、その頃からすれば

格段の進歩なのだけれど、年月と共に向上心も目指すところも変わ

るのだ。少なくともいつまでたってもラクに泳げるようにならない、とい

うのは問題だよね。来年はブレスをもっと楽に、重心移動をもっとスム

ーズに、力の緩急を身体で覚えて100をラクにきれいに泳げるよう

になりたい。週1スイマーから週3か、せめて週2にできないか、など

ということも考えつつ・・・

冬至の今日は1日曇りだった。

夜はゆず湯に入る。

冬至の日は『ん』のつくものを食べると良いというので、カボチャ(南

京)とギンナンを食べた。

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2007年12月21日 (金)

angelseed さんのスノー・エンジェル

Snow_angel_01_2   

窓を雪柄にしたのにはもうひとつわけがあったのだ。

今年の誕生日にangelseed さんにお願いして作ってもらったスノー・

エンジェル。2月は東京でも最も雪が降るときだから、雪が降ったら

飾ろうと思ってついに雪は降ることなく、飾らす終いになったこの壁

掛け。この冬はそんなことがないように早々に飾ることにしました。

去年から頭の中にイメージがあった、窓に映る雪の結晶とスノー・

エンジェル。

彼女が作る人形は、動きが自然で表情豊かで、とてもポエティック!

雪の結晶にぶら下がる女の子。

Snow_angel_03

ちょこんと座って歌っているような女の子。

Snow_angel_04

お陰で寒い冬も楽しく過ごせそうです。

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2007年12月20日 (木)

ウィンター・モード

Winter_mode_01

窓を磨いた。

スノー・パウダーで雪の結晶を描いた。

これはクリスマス・モードじゃなくてウィンター・モード。

冬の間中、これでいこうと思うのだ。

ゆえに毎年押し迫ってからのやる窓磨きからも開放された。

素晴らしい!

冬の日の光にキラキラする雪の結晶。

いつかほんとに雪が降ってくるといい。

Winter_mode_02

グレイの曇りの朝。

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トワイライト・ブルー。

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2007年12月19日 (水)

寒い日はおでんだよね。

Oden_02_2

子供の頃、夏休みに友達と電車に乗って市民プールまで行って唇が

紫色になるまで遊んで出てくると、プールの前におでん屋の屋台が

待っていて、よく買ったものだ。泳いでお腹が空いている時に嗅ぐお

でんの匂いは魅惑だったし、夏でも冷えた身体にはおいしかった。

具を選んで串に刺してもらう。具によって値段が違うのだけれど、30

円とか50円とか。そんなもん。でも慎重に選ぶ。

そして子供の頃の冬は今よりずっとずっと寒かったように思うけれど、

木枯らし吹く日に学校から走って帰って来て夕飯がおでんだととても

嬉しかったものだ。でも今の子はちっとも喜ばない。それどころか「な

んだ、おでんか」なんて言われてしまう。

茶碗蒸しもそう。私にとってはご馳走で、茶碗蒸しが大好きだった私

は旅館で出てくるような蓋付きの茶碗蒸しの器で出てくるのとは別に

小どんぶりで作ってもらったのを大きなスプーンでばくばく食べていた

のだけれど、うちの子は2人とも茶碗蒸しが好きじゃないので今は作

らない。これって食がどんどん欧米化したことによるものなのか、単に

今の子供が贅沢になったってことなのか。

テレビで『Always3丁目の夕日』を見て懐かしさやら何やらで泣いた

私は、じっつに昭和の子供だと思う。私が子供の頃はまだ継ぎのあ

たった服を着た子供が普通にザラにいたのよ。平成生まれの君に

はわかるまい。

おでんの日は茶飯を炊く。単にお米を炊くときにお醤油を入れるだ

けなのだけれど、これがおでんによく合っておいしい。茶飯おにぎり

にしてもいい。いっときセブンイレブンでアルバイトしていた息子に

よれば、おでんで1番人気なのは餅巾着だそうです。うちでも最初

になくなってしまった。おでんも作った日より翌日のほうがおいしい。

大きなお鍋でたくさん作って、私ひとりだったら2日続けて食べても

全然OKです。

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Winter Rose

Winter_rose

今朝はたいそう冷えた。

窓についた結露がなかなかなくならない。

外に出たら息が白かった。

自転車で走り始めてから、手袋をしてこなかったことを後悔した。

清水翠が『年末マジック』って言っていたけど本当だな。

用事が向こうからやってくる。

いつもこない人からメールが来る。宅配便が増える。父から電話がく

る。友人と会う約束がいくつか。書かなきゃならない手紙。送る予定

の荷物。頭の隅ではライブのスケジュールが点滅していて、YESと

NOを繰り返してる。おまけにこの暮れだというのに、先日の住宅の配

管清掃で漏水がみつかって、明日は午前中バスルームの防水工事

に、午後は壊れた床板の補修だ。また一日落ち着かない。

昨日、前に買ったグルーガンを探して、結局押し入れひとつ片づける

破目になった。そこにはまた大量に仕事関連の書類や資料とプライ

ベートの手紙やらが詰まっていて、私は嫌でも過去の失敗に向き合

うことになった。清水の舞台から飛び降りるようなコミットメントで私は

それに多額の先行投資をしたけれど、それで得たものって何だろう?

モチベーション、小さな成功体験、ビジネスの視点、リーダーシップ、

それまでの私にはなかった考え方、自分の人生を自らドライヴすると

いうこと。投資したそのお金が今あったら、なんて野暮なことは今さら

考えないけど、でもいずれにしても得たものは目に見えないものばか

りだな、なんてことを考えていたら、夜中になって『失敗も開運には必

要不可欠』なんてメールがきた。世の中って、人生ってよくできてる

な。叩きのめされたり持ち上げられたり、捨てられたり拾われたり。

そんなことの繰り返し。

大量にシュレッドされる過去とたくさんの言葉 ・・・ 。

また大きなゴミ袋2つ分の紙ゴミが出た。

必死で探したのに結局グルーガンは見つからず、自分の家用と引っ

越した友人宅用に作ろうと思っていたクリスマス・リースを作るのは

断念した。頭にイメージもあったのに。やれやれ、どこにいっちゃった

んだろう?

庭では冬のバラが固いつぼみをいつまでも抱いていて、いっこうに開

かない。霜が降りたみたいに見えるのは、ウドンコに弱いレデイ・ヒリ

ンドン。そして下はまるでチューリップみたいにあかく色づいたシャリ

ファ・アスマ。ウィンター・ローズっていうと私はいつもポール・マッカー

トニーの歌を思い出しちゃうな。

Winter rose,Winter rose,Shine your light in the air

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Snow falls in the winer

Spring bring the rain

But i'ts never too long before the summer comes again

It always come again

Love awake

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2007年12月18日 (火)

大根のおいしい季節です♡

Daikon_tori

スーパーに行くと端正な青首大根が100円で売られているこの頃。

生ではもちろん、煮ても焼いてもおいしい旬の大根。

・・・ というわけで、近ごろの我が家の大根メニューを幾つかご紹介。

上は大根と鶏の手羽元の煮物

作り方はいたって簡単で、大根を半月切りにして面取りをして米の

研ぎ汁で下茹でしておく。(このとき米の研ぎ汁がなければ米をひと

つまみ水の中にいれておいてもいい。根菜類を煮るときは水から)

手羽元の皮の部分はフォークなどで刺しておき、フライパンに油を

入れて強火で表面にこんがり焼け目がつくまで焼く。手羽元を鍋に

並べて、その上に下茹でした大根、だし汁をひたひたくらいに入れ

て煮立ってきたら、砂糖、酒、みりん、醤油を入れて落とし蓋をして

ときどき中身を返しながら煮汁が半分くらいになるまで煮て、出来

上がり! 大根にも手羽元にもよく味がしみて、手羽元は簡単に肉

がほろほろと取れるくらいの柔らかさ。

Kiriboshi

女社長をしている私の友人は銀座の素敵なバーで2万円のワインを

平気で何本も空けてしまうような人だけれど、彼女のいいところはふ

だんはとてもマメに家でご飯を作るところ。たまに自宅に行っても彼

女にとって私はお客さんではないので、いたって素朴な料理を出して

くれる。いつかも出汁だけで煮た細切り大根の小鉢が出てきたと思っ

たら、何やらザルに入ったものを天日干ししているから、聞けば大根

の皮でした。自家製切干大根。なので私も真似してやってみた。

切干大根と高菜ちりめんのゴマ油炒め。

煮物にするのに剥いた大根の皮を細切りにして、ザルに入れて天日

で干すこと2日~3日。まだ完全に乾いてない状態なのを、高菜ちり

めんとともにごま油で炒めて味付けしただけ。熱々のご飯にかけると

おいしいし、ちょっとしたお酒のおつまみにもなりそう。

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そしてこれは言わずと知れたふろふき大根。

透き通るまで下茹でした大根をいったん取り出して、あらためて濃く

とった出汁で煮る。いつもはそれに、味噌、ピーナツ、ゴマ、砂糖、

みりん(時によっては柚子の絞ったのを少々)を擂り混ぜたものをか

けるのだけれど、これは名古屋名物『つけて味噌かけて味噌』をか

けてレンジでチンしただけ。気持ちちょっと甘めだったか・・・

Daikon_ryouri_01

大根と手羽中の甘辛煮。

これは1番上のとほぼ同様の作り方で、違うのは太い大根だったの

で縦6等分にして、手羽中を使ったところ。味もショウガの薄切りと鷹

の爪を入れて、ちょっとピリからにしてあります。今まで手羽元の方

が食べやすいと思っていたのに、実際は手羽中の方がずっと食べや

すかった。火の通りも早いし、私はこちらをお薦め。

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最後はチキンと大根のカレー。

これだけ夕飯時に電球の下で撮ったので画像が良くないのだけれど

大根のカレーと聞いてぎょぎょっとした人、一度やってみてください。

ポイントは繊維の細かい大根を透き通るまで下茹でした後に、炒め

た玉ねぎペースト、鶏肉と一緒に煮ること。私がよく使うのは市販の

手作りカレーのセット(ケララ・カレー)だけれど、玉ねぎ、ニンニク、

ショウガ、リンゴとセロリが渾然一体となったルーに、とろとろの大根

はけっこういけます。お試しあれ!

レシピによっては大根の面取りをしなかったり、下茹でをしなかったり

と書いてあるのだけれど、出来上がりの見た目の良さと味滲みなど

の点から、私はその2つは必須です。

この他にも、揚げたお肉やお魚を大根おろしでさっぱり煮たおろし煮

とか、まだまだいろいろありそうな大根料理。

あなたの家の定番料理はなんですか?

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2007年12月17日 (月)

清水翠@荻窪Lagg Time

Lagg_time

昨日は息子が朝8時半からバイトだと言うので休日だけれど早く起き

て、半日がかりで私が大掃除で最も嫌いなところ、レンジフードとガ

スレンジ周りの掃除をした。レンジフードのフィルターを張り替えて、

ガスレンジ下のホイルシートを取り替えて隙間をテープで貼り終えた

ら、はや夕暮れ。やっているときは実にうんざりしたけれど、終ったら

すっきりした!

それから支度をしてものすごい北風の吹くなか家を出た。

荻窪Lagg Time。

去年、東京の部屋を引き払い、海辺の町に引っ越してからすっかり

都内の仕事が減ってしまった翠さんだけれど、久しぶりに近くまで来

るというので行くことにする。昨日は清水翠のライブを聴きに行くとい

うより友達の顔を見に。「行くよ」とは言っておいたけれど本当に来る

とは思ってないだろうし、事前に見たサイトではそこはお酒しか置い

てないカクテル・バーだったから、カクテル1杯飲んでファースト・セッ

トだけ見たらすぐに帰るつもりだった。けれど着いた先はすっかりカジ

ュアルにリニューアルされたレストラン・バーで、10数人も入ればい

っぱいのようなインティメートな空間。案の定、驚いた顔をしている翠

ちゃん。ここにも繊細すぎて生きにくい人が1人。

カウンターで彼女の歌を聴きながら、彼女と私の6年の歳月について

考えた。6年なんて、人の関係から言ったらまだまだ浅い方なのか?

結局セカンドまでいて、なんだかすっかり話し込んでしまって、うっか

り終電に乗りそびれるところだった。

昨夜はポルトガル語によるジョビンの『白と黒のポートレイト』が聴け

てよかった。聴きながら、清水翠ほどポルトガル語で歌ってハマる人

はいない!と思った。本人にそう言ったら「英語より?」と言う。翠ちゃ

んは英語の発音だってとても良いのだ。もちろんスティングの『イング

リッシュマン・イン・ニューヨーク』もとてもよかったけれど、ポルトガル

語で歌うときは何かが違うんだよなあ。たぶん彼女のマインドの部分

で、もっと言うと情感の部分ですごくハマるところがあるんだと思う。

私は勘だけは良い人間なんだ。そこの部分でのみ自分を信じている

と言ってもいいかもしれない。論理的なように見えて実に非論理的な

生きものなのよ。だから翠ちゃんには私の勘を信じて欲しいな。

「まずい!終電に乗り遅れる!」と言うなりいきなり店の外に走り出し

た私に、翠ちゃんは早々と「良いお年を!」なんて言っていた。

昨夜が今年の最後になるかどうかはまだわからないけれど、ともあ

れ来年が2人にとって良い年になりますように! ハレルヤ!

下は今後の告知用に写真を撮らせてくださいと言う店のオーナーに

便乗して撮った、赤いドレスの昨夜の清水翠と、いつも満月のように

穏やかで優しげなギターの須古典明さん。

AB型同士で気の合う2人。

07mirori_chan

ちなみに『白と黒のポートレイト』ってどんな歌? と思った方は、ここ

をクリック! → RETRATO EM BRANCO E PRETO

見るからに素人のオジサンの宅録で、「ちょっとオジサン、ビデオ撮る

ならその前に机の上きれいに片づけてよ」と思うのだけれど、これが

なかなかに味があってよいのだ。ポルトガル語っていいよなあ・・・

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2007年12月13日 (木)

三浦だいこん!

Miura_daikon

アートの次はJAZZ、JAZZの次は大根だ。

我ながらつくづくなんでもありのブログだなあと思う。

でも気取ったってしょうがないし、それが自分らしくていいんじゃない

かなぁ、などと勝手なことを思いつつ・・・

火曜日にギャラリーから急いで帰って来ると、玄関の前の板の間の

上に、紙袋に入った(というか紙袋から大幅にはみ出した)大きな大

根がデン!と投げ出してあった。本人はと見れば家の中にいない。

ええい、でも私は忙しいんだ。早く夕飯作って家出なきゃと、ひよこ豆

入りのキーマカレーを作っていると、そこに帰って来た娘、2本抜いた

大根のうち1本を母校の中学の先生のところに持って行ってたんだと

言う。かつての教え子が自分で種から育てた野菜を持って行くと先

生たちはとても喜んでくれるらしく、娘は収穫があるたびにせっせと持

って行く。学校では収穫した野菜は必ず大きさと重さをはかると言っ

ていたからこの大根の大きさを聞くと、なんと長さ70センチ、重さ5キ

ロもあるそうだ。三浦大根は大きくなるって聞いていたけど、こんなに

大きくなるとは。その大根を2本紙袋に入れて持って歩いていたら途

中で紙袋の持ち手が取れてしまって、仕方なく抱えて帰って来たん

だそうな。合計10キロの大きな大根を2本抱えて電車に乗る女子高

生ね。素敵だ・・・。

こんな大きな大根、どうやって抜いたの?と聞くと、彼女が全然抜け

ないでいるのを見かねた同級生の男子が「抜いてあげようか?」と

言ってくれたんだけれど、その男子1人じゃ抜けずに結局3人がかり

でやっと抜けたんだとか。「さっきお母さんに見せようと思ったらいな

いから写真撮っておいたんだけど・・・」と言うから携帯の画面を見れ

ば、学校に持って行ったほうの大根は、まるでムチムチの女性が脚

を組んでいるようななまめかしくも変な形。娘は真面目な顔で「こうい

うのを股根(またね)と言って、こんな風に裂けているのを裂根という

んだ」なんて説明してくれるのであった。

・・・ というわけで我が家のメニューはここ数日、大根尽くしです。

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2007年12月12日 (水)

竹内直『ラプチャー』CD発売記念ライブ

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そして昨日は個展から帰ったあと慌しく夕飯の準備をしてライブに出

かけた。若い頃と違って主婦の面倒なのは家を出るまでが忙しく、家

にいて頭の中でやらなきゃならないことを反芻しているうちに行く気が

失せてしまうこともままあるのだけれど、ひとたび家を出てしまえばル

ンルンの自分がいて、私はやっぱりオタクじゃなくてオソトが好きだな

あと思う。それに昨日は私がいま最も好きなJAZZプレイヤー、竹内

直さんのCD発売記念ライブだったのだ。私の歩く速度はもともと男

並の速さだけれど、師走の人混みを縫って歩くのも気が逸ろうっても

のじゃないか。今日はきっと混んでるだろうし、1人だから群集の後ろ

から音だけ聴ければいいやと思っていたのだけれど、開演10分前に

到着するとまだそれほどいっぱいになってなくて、思いのほか前の方

に座れた。私の左側にプライベート・ルームがあって、私の横を何度

もにこにこしながら入ってゆく人がいると思ったら、それがレギュラー

メンバーのベーシスト、井上陽介さんであった。前回のサムタイムで

はベースは俵山昌之さんだったから、私はこのメンバーで聴くのは初

めて。スタッフが「それじゃ、お願いします」と合図して、いざ開演。

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オープニングは、なんと私がアルバム中最も好きな『ビエナ』。

とても印象的なすごくかっこいいイントロで始まるのだけれど、この部

分は直さんの書き下ろしだという。それで、まるで自作のようにしっく

りくるんだと納得。とにかくなんていうかカッコイイ曲です。1曲目から

直さんの魅力全開。一気にその世界に引き込まれる聴衆。直さんが

熱いブロウを吹き終えるたびに沸き起こる拍手。深い霧のようなフォ

ギーな井上さんのベースも頭を記憶の迷宮に連れ去ってくれる。

聴いているときには全ての曲のタイトルを頭にインプットしたのだけれ

ど、今となってはもうすっかりどこかに飛んでしまった。アルバム全9

曲から約半分くらいを途切れないテンションのままやってファーストセ

ット終了。これだけでも充分すぎるくらい濃密な時間。

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そしてセカンドは今回のアルバムにフィーチャーされているギターの

荻原亮さんを迎えて、タイトル曲の『ラプチャー』。まるで天国にいる

かのようなファンタジックなサウンド。そして『エターナリー』、『アイ・

メット・ワガン』と荻原さんが必要な曲が続く。ピット・インみたいに広

いステージを前の方の席で見ていると、1人1人のプレイヤーの動き

が指先に至るまでわかって面白い。ソロを渡されたプレイヤーがごく

静かなところから始めてまるで水が沸騰するように 徐々に沸点を上

げていって、さんざん自由なインプロヴィゼーションを繰り広げて極ま

ってゆく様を見ていると、聴いているこちらの体温も上昇してゆくよう

だ。頭の中が細い糸で複雑に縫いこまれるように音でいっぱいにな

って、徐々にトランス状態になってゆく。その気持ちよさ。会場が広け

ればプレイヤーが好きなだけ音が出せるのもいいと思う。江藤良人

さんのしなやかで豪快なドラム・ソロも気持ちよかった!

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そして、4人の男たちの音が絡み合う嵐のようなサウンドの中を、ひ

ときわ鮮やかに駆け抜けてゆく清水絵理子さんのピアノ。時に一音

一音探るように繊細に、時に指がしなるくらい激しくドラマティックに。

直さんの強力なテナーにも一歩もひけをとらない男前なピアノです。

ラストはステージ・観客一体となって手拍子を打ちながら、冬の日本

海の荒波のような豪快なピアノに乗せて富山県の民謡『こきりこ節』

をアレンジした『コキリコ』。もう詫び寂びというしかないような直さん

と陽介さんの唄を笑いながら聴きつつ、最後はまたカッコよく締めて

一気に盛り上がって終幕。

ステージから戻ってきた彼らに「サイコーに気持ちよかったです。最

高でした!」とだけ言って帰って来ました。

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2007年12月11日 (火)

イケダ コウイチ 油絵展

Ikeda_kouichi   

また今年も気づいたら最終日になってしまった。

でも、ふと思い立って送られてきていたポストカードを確認してよかっ

た。うっかり行きそびれるところだった。今年は夏にも案内をもらって

いたのに、日程だけを頭の隅で気にしながら結局行きそびれてしま

った。好きなものがピンポイントでしか存在しないなら大事にしなきゃ

ならないのに、全く駄目だな、と思う。絵を見る人もJAZZライヴに行

く人も人口の比率からしたら圧倒的に少ないんだから、好きな人間

が行かないでいったい誰が行くだろう。ローカルな駅の近くにある、

目立たない小さなギャラリーの個展なんかに?

去年たまたまいつも通っているスイミングクラブのフロントに置いてあ

った個展の案内のポストカードの色彩に惹かれて、最終日ぎりぎりの

時間に行ったイケダ・コウイチ油絵展に、今回もぎりぎりで行って来

た。路面のギャラリーでありながら少し階段を降りた半地下にあって

嫌でも密な白い空間。ガラスの扉の前に立ったら、見覚えのある若

い作家が迎えてくれた。正面に1番大きな絵。モノトーンの冬の裸木

の木の枝に、鳥の影のような小さな人影がひとつ。それ以外の絵は

今回はカンバスのままじゃなくて淡いベージュの額に額装されてい

る。どちらかというと荒涼とした景色が多くて色も暗めのトーンなのに

タッチに優しさが感じられ、時々はっとするほどヴィヴィッドできれいな

色彩。タイトルは覚えてないけれど、私にはたぶん風の強い日の海

の風景かと思われた、全体にブルーとグレイのトーンが入り混じった

空に、胸が痛くなるほどきれいな水色がさしてある絵が好きだった。

ひととおり見たところで作家さんが話しかけてきたので今回も少し話

した。前回来たときに、彼が美大(武蔵野美術大学)に在学中の時

からやっている個展のポートフォリオが置いてあって、そのファイルに

は全部目を通したけれど、毎回まったく違うアプローチの個展であり

ながら、嫌いなものがひとつもなかった。それは私にとってはとても稀

有なことで、たぶん私はあなたの描く絵のタッチや色彩感覚が好きな

んだと思う、というようなことを話した。ギャラリーの中には関係者とお

ぼしき女子高生と受付をやっている女の子と作家と私しかいなくて、

自分の静かな声が空間に妙に響くのに戸惑いながら。

それから全部で14点ほどある作品の中には私にとってはもっと他に

印象的な色彩の絵があったから、この14点から何故この絵をポスト

カードに選んだのか聞いてみたら、これが1番最初に描いた絵なの

だと言う。『旅人のいる街』と題されたこの絵ができたとき、今回の個

展のコンセプトと全体像が見えてきたのだそうだ。様々な風景の中に

いる、小さな鳥のような人影は旅する彼自身。そしていつも箱(ギャラ

リー)が決まると、そのサイズに合わせて絵のサイズと点数を頭でだ

いたい把握しながら描き始めるのだそうだけれど、今回は絵をぜんぶ

搬入して壁にかけてしまってから、何かが違うと気づいて急遽額装す

ることにしたんだそう。だから初日は額無しで、慌てて額を買って2日

目には間に合わせたというからその行動力たるやすごい。それから

壁に絵を掛ける順番のことや、ディレクションの話などをした。ものづ

くりをする人の頭の中を垣間見れたようで面白かった。去年も思った

けれど、彼は純粋な絵描きとしてだけではなくて、お仕事になる作家

だと思う。つまり売れるものがつくれる人ということ。文章にすると長く

なってしまうけれど、今日は夜からライヴが控えていたのであっさりと

早々に帰った。個展の案内が来る限り、私はまた行くだろう。

彼の20年後の絵が見てみたい。

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2007年12月 9日 (日)

私信

Niphetos06

この世には、生きとし生けるものだけではなくて万物に、例えばコン

ピューターや冷蔵庫や石ころにだって固有の波動があって、それぞ

れが目には見えない精妙な光のエネルギーを出しあって、引き合っ

たり反発したりしている。その波動自体も常に変化していて一定では

ないから、私たちはそのアップダウンする繊細なエネルギーを、発し

たり受け取ったりしながら生きているわけで、いつも気の合う人間と

うまくいかないことがあったとしたって、それはごく自然なことなんだ。

今日、誰かの言葉が私を傷つけ、別の誰かの言葉が私を救う。

今日、誰かと意気投合する一方で、誰かと仲たがいする。

そんなことを繰り返しながら私たちは毎日暮らしていて、そのうまくゆ

かないのが自分の性格の欠点にあるなら直さなきゃいけないとして

も、それはごく普通のことで、特に悩むようなことじゃないんだ。

それはうちのラジオで、いつもはクリアに聴こえる81.3の周波数の

J-waveが、ある日突然聴こえなくなるのに似ている。つまり何かが

邪魔してチューンしなくなっちゃう現象。人と人だって、うまくチューン

しない時があるんだと思う。

そして、これは他人(ひと)についてはわからないから自分に限って

言えば、私は滅多に好きにならない代わりに、好きになったものを簡

単に嫌いになったりすることもないんだ。おまけに気持ちがころころ

変わったりすることもない。だから私が本気であなたのことを思えば、

私の思いは光より早くあなたのもとに届く。それをあなたが信じるか

信じないかは別として、それは量子力学では証明された事実です。

これが私の考えです。だから私は鬱にはならない。

私が自分の波動を上げたいと思うのは、自分自身のためだけじゃな

い。静かな水面に一滴の雫が落ちて波紋が広がるように、波動とい

うのは伝播するから。

今日、渋谷で仕事。

ジムに通うメンバー向けの、医師によるメディカル・セミナー。

私には特に『スポーツをして身体に筋肉がつくと、それが人の心、精

神に何をもたらすか』というのが興味深かった。

脆弱な心を強くしたかったら、身体を動かして筋肉をつけることだ。私

自身、実証済みだもの。毎日、腹筋・背筋をするだけでもいい。脂肪

と違って筋肉にはいっぱい血管が通っているから、筋量が増えると血

流が上がって身体が温まるし、そのぶん風邪もひきにくくなる。

それから人類はもういい加減、社会的ポジションや収入や学歴で人

を勝ち組・負け組に分けたり、ランク付けするのはやめたらいいのに

なと思った。そういう世界における高いところにだって下品で馬鹿な

人間はいるし、低いところにだって聡明できれいな人間はいるのに。

だいいち所有すること自体が幻想なのに。

人よりたくさん持っている豊かな人間なら、その高い意識レベルを低

い人たちに伝播することにもっと頭を使えないかね、などと・・・

さて、話をもとに戻すと、人と人を隔てているのは恥の概念だったりプ

ライドだったり自我だったり業だったりするけど、本当はもっと心を割

って話すことができるなら、人と人はもっと近づけるんじゃないかと思

うんだ。そして少なくとも私はかなりオープンな人間だと思うのだけれ

ど。友人のMへ。こんなところから。

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2007年12月 7日 (金)

クリスマス・モードのぺこた

Peko

昨日、暗澹たる気持ちで建物を出て自転車で走っていたら、不二家

の前で真っ白いツリーとクリスマス・モードのペコちゃんが目に入って

思わず顔が緩んでしまった。その時まで多分シリアスな顔をしていた

のに、そんなことで笑える自分ってなんて健康なんだろ、と思った。

そしたら目の前の難問もなんとかなりそうな気がしてきたじゃない

か。そうだよ、きっとなんとかなる、なんて根拠のないことを思いなが

ら師走の町を走る。

息子が小さい頃『ペコちゃん』が言えなくて、いつも『ぺこた』と言って

いたけど、あれはかわいかったなあ。その息子が来年ハタチだなん

て、嫌になっちゃう。今年のクリスマスは誕生日に次いで家にいない

んだそうだ。残された娘と私は2人でどうしたらいいんでしょ。ハーゲ

ンダッツ・カフェにでも行って山盛りのパフェでも食べますか。

(考えただけでも寒そうだけど・・・)

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2007年12月 6日 (木)

新譜が届いた。

Rapture

子供の頃、世の中の人が毎日平気で普通に生きているのが(いられ

るのが)心底不思議だったけれど、死について考えて眠れなくなるよ

うなこともあったその頃の私が本気で心配していたことは、そんな自

分がいつかは発狂するんじゃないかということだった。後になって脳

生理学の本か何かを読んだら、「人間の脳というのは何重にもプロテ

クトされていて、かなりの精神的ショックやダメージを受けても簡単に

狂ったりはしないようにできている」と書いてあって、いつしかそれが

自分の持論のような、支えのようなものになってしまった。

今日、朝1から現実的な問題で精神的にひどく苛まれるようなことが

あって、その数時間が過ぎたら一気に睡魔が襲ってきた。これは私

だけのことなのか、いつか心理療法家にでも会う機会があったら聞

いてみたいと思うけれど、精神的な苦痛を感じている最中やその直

後に、異常な睡魔がやってくる。ときどき人が目の前にいても眠って

しまいそうになるほどに。小さな子供が泣きながら寝てしまう『泣き寝

入り』にも似ているけれど、これっていうのも一種の、というか明らか

な自己防衛本能なのじゃないだろうか。知っている人がいたら教えて

欲しい。昼間はなんとか耐えたものの、夕方になって耐え切れずにう

とうとしていたら玄関のチャイムが鳴って、Amazon から新譜が届い

た。箱を開けてアルバムを手に取ったら、私は本当にこれが聴きたか

ったんだという気持ちが湧いてきた。

竹内直の最新アルバム『Rapture』。

もちろん、いつだって聴きたくてCDを買うのだけれど、そのいつもの

気持ちともちょっと違う。封を切って聴き始めたら、この人の出す音

は今の自分に最もフィットする音なんだとわかった。物理的にも精神

的にもゆとりのある生活をしていて、興味の赴くまま何でもチョイス、

あるいは手に入れられる人は別として、厳しい制限のなかで現実的

なプライオリティーとは別に人が本質的に求めるものというのは、そ

の時その人に最もフィットしたものなのじゃないかと思う。音楽であれ

絵画であれ文楽であれお能であれ。ゆとりのない生活をしている私

は今やただのつきあいで何かを見たり聴いたりするということがほと

んどなくなって、人づきあいもかなり淘汰されたけれど、それが良い

ことか悪いことかは別として、私にとってはとても自然なことと思う。

表面的で意味のない会話とか相槌なんてものは無用だ。

いつか私に、「今より経済的に困ってCDが買えなくなったらどうする

?」と訊いた男の人がいたけれど、そんな質問自体私にとってはナ

ンセンスで、そんなことを考えたからって気持ちが下るだけだし、私

の考えはそうならないように努力するだけだ。ケーキが無くても生き

ていけるように、音楽が無くても生きていけるかもしれないけれど、

私は音楽を聴くことだけは何があっても手放さない。泳ぐことも私に

合っているから手放さない。おおかたのことは手放してもいいけど、

このふたつのことは手放さないでいようと思う。そのためにできるこ

とはしよう。

この間、ラジオを聴いていたらイヴァン・リンスが出てきて、「音楽を

やっている人、また音楽を志す人へ。音楽は人生の支えとなり、こ

の地球をも救えるものです。どうかこれからも音楽を続けてください。

そして音楽を聴く人へ。音楽は人に最高の喜びを与え、病を治す最

良の薬です。これからもずっと音楽を愛し続けてください」なんてこと

を言っていて、なぁ~んだ、私がいつも言ってることじゃないか、結局

私は自分と同じような人が好きなのか、と思った。

人にとって心の支えとなっているものは、意外ととっても小さなことか

もしれない、と思う。誰かが言ってくれた一言、とか、ひとつの音楽、

とか。

この『Rupture』には横浜JAZZプロムナードに行ったときに聴いた

『Eternally』も、民謡こきりこ節をJAZZアレンジしたという『Kokiriko』

も入っていて、私にとってはまさに今いちばん聴きたい音源となった。

帯に『圧倒的なパワーと包容力』とあるように、強さと優しさ、安らぎ

を感じる音であるとともに、アルバム全体を一貫して貫いているテン

ションがあって、甘くない音も気に入っている。JAZZプロで買ったア

ルバムももう何度も繰り返し聴いて、そのフレージングをそらで反芻

できるほどになってしまったけれど、きっとこのアルバムも同じように

何度も聴くことになるだろうと思う。

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2007年12月 5日 (水)

それぞれの冬

12gatsu

いつのまにか、あたりいちめん落ち葉だらけ。

風が吹くたび雨のように葉っぱが降ってくる。

風に舞い散る葉っぱは人の切れ切れの思い?

家族との2年半の別居の末に最近、家に帰った女友達。

離婚して今年2年目の冬を迎える旧友。

近所に住んでいた親友は夫の転職が決まって、急遽引っ越すことに

なった。それだけで目の回る忙しさだろうに、そんなときに田舎から

叔父の訃報が届いて、福岡の実家に帰らなきゃならなくなって。

「生きてるといろいろありますなぁ~」なんてメールがきた。

うん。生きてるといろいろある。

今年もそれぞれの冬。

私は?

私は新しい年に向けて要らないものを捨ててる最中だ。

でも、物理的に捨てられるものはまだ問題ない。

厄介なのは目に見えないキラキラ光るもののほうだけど、でも捨て

る。捨て続ける。

物理的に捨てることで心は後からついてくる、と信じて。

まだ12月になって5日なのに、もう、来年はどんな年になるだろう?

なんて、考えている。

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2007年12月 4日 (火)

木糸土(もくしど)

Mokushido

もう2ヶ月も前のことになるけれど、久しぶりにTちゃんに会った。

彼女は名前のとおり人を照らすために生まれてきたような人。

誰かがSOSを出したらどんなに忙しくても飛んで行く人だし、自分

が大事にしているものでも目の前にいる人の方がよりそれを必要

としていたなら、惜しげもなく与えてしまうような人。

私は自分が元気がないときには誰にも会わないようにしているけ

れど、そんな元気のないときにこそ会いたいと思うのがTちゃんだ。

会えばいつもパワーをもらえるから。

Tちゃんは若い頃からずっとアパレル・デザインをやってきたけれ

ど、40代になって初めて母親になってからは自然に食のこと、環

境のこと、自然の持つ力、自然と共存して生きることに興味の方向

が向いて、今は生活全般のコーディネーターをやっている。彼女が

今まで手がけたブランドの名前は『つるとかめ』、『HARE』(ハレ)。

彼女はいつでも開運モード。そんなTちゃんが企画からプロデュース

までをやった『木糸土』に行って来た。

それは新宿南口のモザイク坂を上がりきったミロードの中にある。

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木糸土は、その名のとおり木と糸と土でできたものをメインに、ハンド

メイドのキャンドル、パワーストーン、観葉植物、ガラス、ナチュラル岩

塩、エコ洗剤など様々な生活雑貨を置いている店。

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オリジナルの食器。

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作家さんが作ったハンドメイドのキャンドル。

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そしてこの日Tちゃんも左手首にしていた、石の波動を読める、かな

りパワーのある女性がひとつひとつストーン・リーディングして作った

という目的別のパワー・ブレス。私もひとつ欲しい。

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下はやたらにTちゃんが写真を撮れ撮れといった木の石鹸箱。

オリジナルで作るのに苦労したみたいだけれど、肝心のなんの

木だったかは(聞いたけど)忘れてしまった。

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私がこのディスプレイの前でさんざん座り込んで眺めていたの

でTちゃんには「そうきちさんて、変なものが好きなのねぇ」と笑

われてしまったけれど、このたわしでできた動物たち、なんだか

かわいくないですか?

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でもって私が息子のお土産に買ったのはこれ!

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どうも私は家にネズミ好きの(ハリネズミの)息子がいるせいか、この

手のものを見ると買ってしまうのね。

さて、この日は2週間に1度のディスプレイ替えのために店に来てい

たTちゃんとこの後ランチをしたのだけれど、そこで彼女は祈りの力

について力説していた。ただのビニールに入ったお手ふきを私の左

手に持たせて、右手でOリングテストをやり、今度は彼女が何事か祈

った後の同じお手ふきを再び私の左手に持たせてOリングテストをや

る。さっきはやすやすと開いた私の右手の親指と中指の輪っかが、

今度は全然開かない。どうだ、というわけ。隣りのテーブルの女性が

訝しそうに見ていたけれど、Tちゃんは誰が見ていようとお構いなし。

それがTちゃんという人なのだ。この日、私はTちゃんの友人が夢で

啓示を得て作ったというポストカードをもらった。これを左手に持った

ときにも右手の輪っかは固く閉まったままだった。

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そして木糸土で買ってくれた竹布(たけふ)でできたフェイスタオル。

Takefu_2 

薄いハンカチのようなものなので、「これで顔を洗うとつるっつるにな

るからやってみて!むき卵みたいになるよ!」と言われてもらったの

だけれど、使ったらほんとにつるっつるになりました。お薦め!

500円で3ヶ月も使えてお顔がつるつるになれば安いもんです。

これから何かとギフトを選ぶシーズン。

自分で使うにも、ちょっとギフトにするにも良いものがいっぱい揃った

お店なので、ぜひ足を運んでみてください。

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2007年12月 2日 (日)

Fall & Winter Collection

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家にいて仕事をする弊害はONとOFFの切り替えができなくなるこ

とで、やらなければならない期限付きのことを抱えていると、たとえ

それをやっていない時間であっても常にそれに追われているような

気持ちになってしまうことだ。このところずっと休みの日も関係なく

いつもプレゼンのことが頭にあって落ち着かなかったのが、やっと

金曜に終って、今週末はそれまでのプレッシャーと緊張から開放さ

れた。それで昨日は夜中になってからこんなことを始めてしまった。

夏に作ったセレクトCD『Café Saudade』の秋冬ヴァージョン。結局

私は、こんなことをして遊んでるときが1番楽しいんだと思う。

思いつくまま選び始めたときは相変わらず滅茶苦茶なラインナップ

に思えたけれど、できあがって聴いてみたらけっこう悪くない。

以下、その曲目リスト。前半が秋で、後半が冬。

Fall_winter_collection_04_4   

今回は『Café Saudade』のときのように全曲解説を書くかわりに、

ここに簡単に曲の紹介をしておこうと思う。

1.この曲を書いたとき、アル・クーパーはクインシー・ジョーンズの

娘と恋に落ちていたというけれど、それがどんなにクレイジー・ラブ

だったかがわかるようなラヴソング。息子はこの歌を馬鹿げてるっ

て言うけど、私は何かに馬鹿になれる人が好きだ。これを聴いたと

き最初に頭に浮かんだのが秋の絵画館前の銀杏並木だったので、

ジャケットをこの写真にしました。

2.そして『Jolie』にインスパイアされて作ったというのがオリジナル

ラヴのデビュー曲となったこの曲。いま聴いてもいい曲だと思う。

3.息子と私にとってはある種アイドルのようなジャミロクワイ。これ

はアルバム『シンクロナイズド』からの私の好きな1曲。

4.ある晴れた日の午後にラジオから流れてきて私の心を捉えた曲。

この1曲のためだけに2枚組みのアルバムを買ったのだけれど、こ

の歌の中の空は夜空なのでした。『リボンみたいにきれいな星空』っ

ていうのは、天の川のことなのかなあ。

5.先日、友人が持って来た土岐麻子のCDに入っていたスティーヴ

ィーのカヴァー。あっけらかんとしたイノセントな歌と、一流のJAZZプ

レイヤーのバックが絶妙なコラボレーション。

6.前に『秋に聴くボサノヴァ』として紹介した、ヘナート・モタ、パトリ

シア・ロバート夫妻によるデリケートで透明感あふれるボサノヴァ。私

は欧米の一流と言われる女性シンガーがら感じるのはおよそパワフ

ルでエネルギッシュな強さばかりなのだけれど、日本人と同様の儚

さ、デリケートさを持っているのはダントツにブラジル人女性ヴォーカ

リストじゃないかと思うのです。

7.秋といえばこの歌。軽やかに鳥の羽のように舞う、清水翠のマイ・

フェイバリット・シングス。

8.息子がイヴァンの歌で1番いいのはこれ!という、映画『男と女』

からのカヴァー曲。イヴァンはこの映画を8回も見て、この曲がかかる

といつも泣いてしまうんだとか。現にこの曲にチェット・ベイカーの雰囲

気を加えてみたというイヴァンは、でも(泣いてしまって)歌えず、仕上

げるまでにはたくさんティッシュが必要だったという。スリリングでドラ

マティックで切ない歌。ポルトガル語で歌っているところもいい。

9.洋画好きだった父の影響で私も子供の頃から名画と言われる洋

画をたくさ見た。『シェルブールの雨傘』はミュージカル仕立ての映画

で子供の私からしてももうめろめろのメロドラマだったけれど、テーマ

ソングの美しい旋律だけはいつまでも頭に残った。すごく女っぽくて

センチメンタルな曲だと思っていたのに、それがこんなにカッコイイ曲

になるとは。サックスによるイントロの、なんとも言えないニュアンス

が最高。

10.趣きを一転して先日届いたばかりの新譜①。オランダの新人、

ウーター・へメルの曲。この曲がラジオから流れてきたとき、別の部

屋にいて聴いていた息子と私はほぼ同時にヒットしたのだけれど、

残念なことにこの1曲ですっかり騙された!アルバムはこの1曲以外

×。若いのにものすごく古臭いJAZZヴォーカル・スタイルで、声もか

なり変な声で妙にウエット。ただこの曲だけは80年代AORを思わせ

るポップでジャジーでキャッチーな仕上がり。

11.届いたばかりの新譜②.ロンドン発スタイリッシュ・デュオのワー

クシャイ。これもラジオから流れてくるなりヒットした曲で、実際にCD

で聴くとちょっと印象は違うけれど、私はこの手の女性ヴォーカル、英

語の発音に弱いんだなあ、と思う。ライナーノーツに『洒脱で、清清し

く、晴れやかに心を開放してくれる歌』とあるように、私の思う冬のヴ

ィヴィッドで心躍るエッセンスが詰まった曲。お洒落して冬の街に飛

び出したくなる。

12.これも前に『冬の至福』として紹介したアルバム。すっかり白髪

になってしまったマイケル・フランクスだけど、その詞の世界も歌声も

相変わらず。暖かくした冬の部屋でのんびり過ごす休日に聴きたい。

13.『月灯りの下、周りの全てが砕け散ったら、彼女をずっと前から

知っているような気になるだろう。これは歴史上、世界最古の教訓』

なんて、ものすごくロマンチックな歌詞で彩られたワルツ・ナンバー。

こんな気障な台詞を吐いて似合う男がこの世にどれだけいるだろうか

と思うけれど、その点ミュージシャンはどんなにロマンチックな言葉で

も歌詞にのせて、そして言葉なんか使わなくても表現できるからいい

なと思う。スティングの声は凍える冬の夕暮れに回るメリー・ゴーラン

ドのよう。

14.そして最後はセルジオ・メンデスのSo Many Stars.。この曲を東

京タワーの展望台のステージで、満天の星ならぬ東京のキラキラ光

る夜景を前に清水翠の歌で聴いたときは、思わずウルウルしてしま

った。ここでは後藤浩二さんのリリカルなピアノと、冬の夜空に瞬く星

のように透明感のある竹内さんのフルートで、ラストを飾るにふさわし

い1曲を。

さて、このCDは最近ブログの看板猫が死んでしまって、ブログを終

わりにしてしまった私の音楽友達カルロスさんに送ろうと思う。

カルちゃん、もう見てないかもしれないけれど、約束だから送るね。

お楽しみに♪  じゃあね。アディオース!

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2007年12月 1日 (土)

12月

Tonakai_san_02

12月だ。

さて、準備はいいかい?

カウントダウンていうのは大晦日に始まるんじゃないんだよ。

今日から始まってるのさ。

僕はクリスマスイブの夜に一晩中走り回って

手足が霜やけになったりしないように

これからあったかい手袋とブーツを買いにいくところさ。

君は?

12gatsu_03

我が家は食卓の上にクリスマスのオーナメントを吊るしました。

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