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2007年10月31日 (水)

名古屋スタンダード!

Nagoya

私は生まれも育ちも東京なので田舎ってものがないし、東京以外で

は暮らしたこともない。そんな私に先日一緒にライブに行ったRちゃん

は、「エーッ!つけてみそ・かけてみそ、知らないの~? 名古屋じゃ

スタンダードなのにー」と本気でびっくりしていた。私が「ねぇ、なんで

名古屋人って、なんにでも味噌かけるわけ?」と訊いたからなんだけ

ど。で、面白がったRちゃんはさっそく先日『名古屋セット送ったがね』

と言って上の写真の調味料セットを送ってくれたのでした。

うきゃあ、チューブに入った味噌と、TVで見たことある『あんかけスパ

ゲティ』だ~~!

Rちゃん曰くチューブの味噌だれはフライだったら何にかけても合う、

と言うので、今日のお昼にお肉屋さんで買って来た揚げたてのひと

口カツにかけてみたら、「おー、これが噂の味噌カツかー」というお味

でした。甘くてゴマの風味が香ばしいコクのある味。おいしい。これは

フライ以外に焼き茄子やこんにゃく田楽やふろふき大根にも合いそ

う。チューブに入った味噌だれなんて、なかなか便利ぢゃあないか。

そして、もうひとつの『あんかけスパ』のほうは、こう言っちゃなんだけ

ど、かなり変なしろものである。まず箱に付いてる調理例が変だ。パ

スタの上にカキフライ、ウインナー、玉子をのせてまわりにあんかけを

かけて『バイキング』、同じくパスタの上にブタの黄金焼きをのせてチ

ーズをかけてまわりにあんかけをかけて『ピカタ』ですと? ようわか

らん、この名古屋人感覚。とりあえずRちゃんお勧め、箱の表に載っ

てる名古屋では最も代表的なメニューだという『デラックス・ミラネー

ゼ・カントリー』を作ってみることにした。

じゃ~~ん!!これが東京人が作った名古屋あんかけスパゲティ!

Nagoya_02

作り方はいたって簡単。

茹でて軽く炒めたパスタに、スライスして炒めた玉ねぎ、赤ウインナ

ー、ピーマンをのせて、まわりに温めたソースをかけるだけ。

しかし、何ゆえ赤ウィンナー? これのどこがデラックスで、ミラノ風

なの? と疑問を持ちつつ食べると、その味はまさに未知の味♡ 

なのでした。なんて表現したらいいのかわからないのだけど、トマトコ

ンソメみたいな味、というか、ナポリタンあんかけバージョンというか、

少々ジャンクな匂いもして、ますます私にとっては不思議の国・名古

屋になったのでした。ぜひ食べてみたい! ・・・ という方はデパート

の物産売り場に行けばみつかるかもしれない。ちなみに個人的な意

見としては、これは(JAZZヴォーカリストの)清水翠は好きかもしれな

い。彼女の味覚もかなり変だから。(なんたって『生ゴミの味』と言い

ながらチャプスイを好んで食べてる人ですからね。おっと、いけねぇ、

こんなこと書いたのバレたらまた削除命令が下るかも。)

Rちゃん、どうもありがとう。あなたのお陰で今夜の夕飯は大いに楽し

んだよ。でもって、いつか名古屋に行って本物を食べるぞー!

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2007年10月30日 (火)

浮上する

Kaitei_2

水の底へどんどん落ちてゆく。

どんどんどんどん沈んでゆく。

私に見えているのは過去の時間のフラッシュバックだ。

どうすることもできない思い。苦しみ。

そして底にこつんとぶつかって、

こんどは身体が浮き始める。

なんだやっぱりそうじゃないか。

底まで着いたら浮くことになってるんだ。

毎度なんて不器用なやりかた。

でも、底まで行けば浮くってことなんだよ。

もう充分だ。

もう充分だよ。

全てを変えるんだ。

テンションが上がってくる。

もういちど情熱を取り戻そう。

うっすら地上の光が見えてきた。

息を吸わなきゃ。

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馬に乗って走りたい

Pampas_grass

原野を疾走する馬の鬣(たてがみ)みたいに

秋空の下で気持ちよさそうなパンパスグラス。

今年、家族でモンゴルに行った友人が、大草原を馬で走ったと

言っていた。

気持ちいいだろうなあ!

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2007年10月29日 (月)

国分寺ほんやら洞

Honyaradou

ほんやら洞のいいところは、いつもナチュラルエコーで音楽が鳴って

いること。大きな花瓶にドンと花が活けてあること。窓越しに緑が眩し

いこと。ランチのボリュームがすごいこと。珈琲が濃ゆいこと。トイレ

が広くてトイレにも花が活けてあること。気持ちよく長居できること。

今日のほんやら洞には、南国の女(ひと)みたいに全身きれいに日に

焼けた、エキゾチックな顔立ちのコケティッシュな女の子がいて、か

わるがわる1人でやってきてはカウンターの椅子に座る常連とおぼし

きおじさん達に、珈琲を1杯余分にサービスしてあげたり、誰かの沖

縄土産だというブタの耳を食べさせたりしていて微笑ましかった。

ここには昔ながらの喫茶店の店員とお客の関係があって、喫茶店と

いう空間を流れるゆっくりした時間がある。ゆっくり無為に過ごす時っ

て、なんて贅沢なんだろう ・・・

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風に揺れる可憐

07cosmos

花は咲くときを知って咲く。

人はそれを知らない。

今年はコスモスの見頃にはもう遅かったようだ。

台風の後、強風でなぎ倒されて花びらが傷んだコスモスの原。

それでも上を向いて咲く。健気・・・

たとえば自信に満ちて堂々とした美しさのひとも素敵だとは思うのだ

けれど、私はそういうのってちょっと引いてしまって、むしろ歳をとって

なお可憐なところのあるひとに惹かれる。

肥厚して鈍化してゆく感性とか図々しさとは無縁のひと。

でもか弱そうでいて、花は思いのほかしなやかでたくましい・・・

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2007年10月28日 (日)

20年目の・・・

Andromeda_04

人を駄目にして動けなくするのは、不安や怖れ、心配などといったネ

ガティブな感情。長いこと今の生活をやる間にそういったものの手放

し方や感情のコントロールはずいぶん上手くなったと思うけれど、うま

くいかないこともある。

そういうとき私がすることは、まずハッピー・ハーブ(セントジョーンズ・

ワート)を1粒。それから身体を動かすこと。単純作業に没頭するこ

と。お陽さまを浴びること。掃除をすること。音楽に埋没すること。

今朝、また夢で目覚めた。最近、頻繁に見る夢。私の夢は色から感

触から味に至るまでとてもリアルで、目覚めた一瞬はそれが夢かどう

かさえわからないくらい。夢の中にはいつも出てくる家があって、私

は夢の中でさえその家が出てくるともうほっとするくらいになっていて

それはまるでこの世と対をなして実存するパラレル・ワールドのよう

だ。夢の中では不安が安堵にとってかわる。この1年ほど音信普通

だったSとやっと連絡がついて、普通に穏やかに会話するシーン。

目覚めて、出ないことをわかっていて携帯と自宅に電話をかけてみ

るけれど、どちらも繋がらなくなっていてよけい心配になる。

台風一過の澄み切った青空の下、干しきれないくらいの洗濯物を干

していて、ふいに気づいた。日付が変わるとき前の記事をアップした

ときには何も考えてなかったのに、今日は私の結婚記念日だ。結婚

生活が無事に続いていれば20年目の。去年の今日は、式の日に私

の控え室にいて、メイクされる私の後ろで鏡を見ながら「○○のメーク

私のふだんのメークより薄いわぁ」なんて言っていた友人と、高校の

修学旅行以来初めて一緒にする旅の地にいて人生の不思議を思っ

たものだけど、なんだ、それであの記事か ・・・。人の記憶は写真な

んかよりずっと鮮明だ。強風のなか、午後の陽射しいっぱいに翻っ

ていた白いヴェールの・・・

いま私のバックではジスモンチの切々たるピアノの調べが私の心に

静かなヴァイブレーションを送っていて、曲のタイトルは『1人の天使』

ああ、なんて素敵なんだろう ・・・

今日は天気がいいから衣替えをやってしまおう。

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人生の午後3時/バド・パウエルの思い出

Bud_powell

前に学生の頃マーケティング・リサーチ会社でアルバイトしていた話

は書いたと思う。そこに勤める社員は男も女も一流大学出の人ばか

りだったけれど、そんなことより何より、面白くてユニークな人材が揃

っていた。社員とアルバイトはとても仲が良くて、休憩時間に社員が

バイトにファーストフードの珈琲をゴチするのも、またその逆もよくあっ

て、仕事帰りに飲みに行くことさえあった。セロニアス・モンク好きの

上司と昼休み、食後にレコードを眺めたりしたようなことって、それ以

降の職場ではなかったことだと思う。私の今までの人生でも最も楽し

かった職場。そして私はそこで恋をした。

今と違って "I fall in love too easily"だったあの頃。たまたま同じ通

勤電車に乗り合わせたその人は、朝だというのにひどく疲れたアン

ニュイな雰囲気で、目をつぶって窓際に立っていた。どこかで見たこ

とのある人だなと思いながらなんとなく眺めているうち、今ならそれが

単にただの二日酔いだとわかるところを、若かった私はそこから何か

特別なものを感じてしまったのだった。会社のあるビルに着いてエス

カレーターを上り、電話をみつけるなり私はすぐさま友達に電話した。

寝ボケ声で出てきた友人に唐突に「ミキちゃん、どうしよう?!」と言

った。「どうやら好きになっちゃったみたい」「誰を?」「わからない。

たぶん同じフロアの別会社の人だと思う」。あーらら・・・、という彼女

の揶揄する声を聞いて電話を切ると、私はバイト先に向かった。彼は

隣りの会社の最もクリエイティブな部署に所属する人だった。それか

らどれくらい経った後か、なんと大胆にも私は自分からアプローチをし

て、彼とは一度だけお茶をした。自分で誘っておきながら、死ぬほど

緊張して珈琲に入れるお砂糖をこぼしそうだった。「でも、どうして?」

と彼は言った。「君とは会社も違うし、歳だってひとまわりも離れてる

のに」。私にとっては「それが何か?」というような質問だったけれど、

そんな(つまらない)コンサバティブな言い方にさえ好感を持った。つ

まり恋してたから。

まわりの彼と同年代の、あるいはもっと年上の上司からはいろいろと

言われた。「アイツだけはやめといたほうがいいよ。君がどうにかでき

るような男じゃないから」(つまり悪いヤツだから)。でも最も極めつけ

だったのは、彼と同じ会社で働くTちゃんの言葉だった。

「Kをどんなに追いかけても無駄だと思うよ」「どうして?」「だってアイ

ツもいま誰かを夢中で追いかけてるところだからさ」。

そう、K氏は当時まだ学生で、早稲田のマドンナと言われていた女の

子に果敢にアプローチしているところなのだった。そして、あろうこと

かそれを教えてくれたTちゃんはTちゃんで、その彼女のことが好きな

のだった。話したことこそなかったけれど、彼女も後から私と同じ会社

にアルバイトに来ていたから顔は知っていた。高慢な感じのする美人

で、実際意地悪なところもあって、私は男っておよそ見る目がないな

と思った。「美人は3日で飽きるっていうけど、私とならずっと飽きない

と思うんだけどな。そう思わない?」などとお酒の場で私がおちゃらけ

て訊くと、「思うよ」などと言ってくれる優しい職場の男たちがいて、傷

心もそれなりにお笑いに転化した。そしてしばらくして、めでたく2人

は婚約したと、風の噂で伝わってきた。

今となってはなんでそういうことになったのかよくわからないのだけれ

ど、Tちゃんと私はふられた者同士なぜか高田馬場で落ち合って、T

ちゃんが学生時代よく行ったという早稲田の定食屋さんでお昼を食べ

て、ぶらぶら散歩しながら彼らが結婚式を挙げるという目白の東京カ

テドラル教会を見に行った。よく晴れた日で、青空をバックに銀色に

輝くスタイリッシュな建物は荘厳な雰囲気がした。高い吹き抜けの教

会の中は音がとても響いて、こんなところで結婚式を挙げたら緊張し

ちゃうね、なんて話したのだった。そのときは、わずか5年後に自分

がそこで式を挙げることになるなんて思わずに。それから2人とも少

々ブルーになって、新宿で映画を見た。今でも憶えているけれど、ナ

スターシャ・キンスキー主演の『ワン・フロム・ザ・ハート』。その後でT

ちゃんがどうしても聴かせたいJAZZのレコードがあるから、と言うの

でTちゃんの家に行った。そこでTちゃんが店屋物のお蕎麦をとってく

れて、2人でお蕎麦を食べながら聴いたのがバド・パウエルだ。なん

ていうアルバム・タイトルか忘れてしまったけれど、たぶん『ザ・ジニ

アス・オブ・バド・パウエル』か、『ジ・アメイジング・バド・パウエル』だ

と思う。JAZZを聴きながら蕎麦か、渋いな、なんて思ったのを憶えて

いる。今年の春あたり、何故か突然バドが聴きたくなって、そのとき

聴いたもう1枚の別のアルバムを探したけれど見つからない。そして

最近みつけたのがこれだ。『BLUES IN THE CLOSET』。

CDをかけた途端に、昔よく新宿DUGの2階で1人で珈琲を飲んでい

たのを思い出した。たまに心に引っかかる音楽があって、「すいませ

ん。今かかっているのは何ですか?」と訊くと、店の男の子は下から

アルバムを持って来てくれた。そしてもひとつ思い出したのは、そうだ

バド・パウエルって弾きながら唸る人だった! もうグレン・グールド

やカザルスなんてもんじゃありません。唸り声を超えてこれはスキャ

ットか?!と思うほど。情感あふれる演奏は当時聴いたときの印象

と違うな、と思ったら、これは絶頂期を少し過ぎた頃のテイクだそう

だ。Amazon のレヴューには『人生の午後3時』、と書いてあった。

人生の午後3時。上手い言い方だと思う。それって、いまの私の年

齢くらいのことだろうか。最も良い時間はあっという間に過ぎる。

まさしく今の季節に聴くのにぴったりな、滋味あふれる1枚。

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2007年10月27日 (土)

土曜の朝

07jayne_austin11

暗い雨の土曜の朝、ジェーン・オースティンがふたつ咲いた。

イヴリンにそっくりなこの花は、イヴリン同様とても良い香り。

長く伸びた枝が大輪の花で重くアーチ状にしなり、折れてしまいそう

だったから切って食卓にいける。

10月はことごとく土曜日にライブの予定が入っていて、丸ひと月ぶ

りのスイミング。今週は身体慣らしのために夜から何度か市民プー

ルに泳ぎに行くつもりだったけれど、時折りぶり返す眩暈のために

行けず。自分の考えの無謀さに気づいたり。

「あなた、いつまでも若い気でいるんでしょう?」

という母の声を反芻しつつ、医者の友人から送られてきた3週間分

の薬とつきあって暮らす。

これだと今日も泳げないだろうなあ・・・

外は雨だ。かなり降ってる・・・

07jayne_austin12

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2007年10月24日 (水)

10月の薔薇

Monterosa_forever_05

朝晩の冷え込みが深まる秋を感じさせる頃になると、こんな赤い薔

薇がひときわ美しく感じられる。赤はドラマティックな色。

モンテローザ・フォエバー。

そして朝陽のなかに舞い降りた妖精のような、白のニフェトス。

Niphetos05

ぐるぐる巻き巻きのつぼみの中から、おやゆび姫が出てきそうな・・・

マドモアゼル・フランチェスカ・クリューガー。

Mllefranziska_kruger11

私のベランダはなんだか薔薇の枝が異常に伸びてしまってすごいジ

ャングル状態。次の剪定までの間、いったいどうなりますことやら。

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2007年10月23日 (火)

新しい音源②

Charlie_haden_001

昨日、そろそろ仕事を終えて夕飯の買い物に行こうと思っているとき

に妹からPCにメールが入り、返事を書いていたらほどなくして父が来

た。なんでも自治会の旅行でどこかにぶどう狩りに行ったとかで、そ

こでもいだばかりのぶどうを持って来てくれたのだ。この父はほんと

に正直と頑固さと優しさが服を着ているような人で、これでもっとポジ

ティブだったら何も言うことないのになあと思う。今年の夏をもって父

は職場を自主退社した。父なりの最後のプライドだったのだと思うけ

れど、76でまだ新しい仕事場を探している。気長に話を聴いていると

このあいだ暇だったから上野の美術館で絵を見て外に出てきたら、

外でアコーディオンの弾き語りをしている女の人がいて、たいそうアコ

ーディオンが上手くて声も素晴らしいソプラノで、その日は絵よりも何

よりもその音楽に感動した、なんてことを話す。へぇ、まだこの人にも

そんなところがあったのか、と感心しつつ「そりゃあ、よかったね。い

いことだよ。音楽に感動するなんて」なんて言ってたら娘が帰って来

て、私にハイと封筒を差し出した。差出人を見れば、ありゃ、カルち

ゃんだ。

先日、ブロガー友達のカルロスさんのブログにチャーリー・ヘイデンの

ノクターン』というCDが紹介されていて、テキストも読まずに何故か

写真だけ見て瞬時にヒットしてしまった私。思わず私の持ってる『IN

MONTREAL』と音源を交換しないかあ? など持ちかけたのだけれ

ど、快諾したカルロスさんはそれをすぐに送ってくれたのでした。

そしてそれを昨日の夜遅くになって聴き始めたのだけれど、これがま

たすごくいいんだ。思ったとおり! 最初の一音からいい。私はほん

とに音楽と言葉に関しては頭にセンサーでも付いてるんじゃないかと

思う。さて、どういいかと言うと、これはチャーリー・ヘイデンがキュー

バの至宝と言われるピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバと共にキュー

バン・バラードをやっているアルバムで(アルコールに弱い私が言う

のもなんだけれど)、まるで熟成したお酒のようにこなれた深い味わ

いのする音楽なのだ。人生の酸いも甘いも噛み分けた大人が、ほろ

苦くもとことん自堕落になれる夜、って感じでしょうか。

ピアノ、ベース、テナーサックス、バイオリンがそれぞれ楽器をたっぷ

り歌わせているスロー・バラードを聴いていると、私なんかそれだけで

酔っ払ってきてしまう。抑制の効いた絶妙なドラムもいい。あんまりい

いのでちゃんと正規盤で持っていたいと思ってAmazon でカート・イン

してしまったほどでした。特に8曲目の『ザ・ブラインド』は泣ける。 

そして、もう1枚。これはカルロスさんがセレクトして作ってくれた秋モ

ードのCD。ジャケットからしてオリジナル。

なんて器用でマメなんでしょう。

Selected_by_carlos_2 

実は私も少し前から内々で楽しむための秋バージョンのセレクトCD

を作りたいと思っていたところなのでした。でも始めるとかなりハマっ

てしまって週末が潰れるので、今はそれどころじゃないと諦めてたと

ころ。でもって、これを聴いて思うのは、カルロスさんて根っから明る

い人なんだなあってこと。私が秋バージョンで作ったらこうはならない

だろうなあ。個人的には、昔よく聴いていたオスカー・ピーターソンで

『バラに降る雨』(ここでは『Childrens Game』となっている)が聴けた

こと、同様にジョン・マクラフリンのギターで『My Foolish Heart』が聴

けたこと、そしてこれは私にとってはとても懐かしい曲、ポール・マッ

カートニーの『Bluebird』が聴けたのが印象的だった。何を隠そう、

高校生の頃は私はビートルズの中ではポールが1番好きで、ビート

ルズ解散後にソロで出して酷評された『RAM』に始まり、ほとんどの

LPを持っていたくらいなのでした。だからこのブルーバードもよく歌

った曲。ほんとに懐かしい。

カルロスさんとは同じ歳で、同時代、同じ東京で暮らしてきたので通

じるところはたくさんあるんだと思うけれど、これだけ好きな音楽が似

ているというのはびっくりです。でもそれ以上に、こんな風に好きな音

楽をささっと送ってくれるのは私にとってはほんとにありがたいこと。

カルちゃん、どうもありがとう! お陰でまた私の愛聴盤が増えたよ。

さんきゅー。私もまた興が乗ったら(?)『Fall & Winter Collection』

作って送ります。お楽しみに~♪

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2007年10月21日 (日)

新しい音源

Ongen

私はとにかく音楽がなくちゃいられない人間だから、新しい音源は手

に入れても手に入れても欲しい。(この場合の「新しい」は私にとって

「未知の」という意味だけれど。)かといって私が四六時中音楽を聴い

ているかというとそうではなく、聴きたいものがみつからなかったら数

日何も聴かずにいることもある。でも、そうやって音楽無しの日常をや

っていると、いつの間にか私の脳みそはビター・チョコレートみたいに

ぎゅっと詰まってきて、少なくとも私はそこにエア・イン・チョコくらいの

風穴を開けたくて、またCDラックの中をごそごそやったあげく、新し

い音源を探すことになる。

新しい友達ができると、新しい友達とともに新しい音源がやってくる。

しばらくの間、あるいは長いことずっと、その人の部屋で流れていた

とっておきの音楽が、めぐりめぐって自分の部屋で流れているという

のは、なんだか不思議な気分だ。

昨日、このブログで知り合った友人とカナル・カフェで落ち合って、

宿ピットインにライブを聴きに行った。『渋谷毅NIGHT』と銘打たれた

昨日のライブは、渋谷オーケストラのいつものメンバーではなく、代わ

りに4人のゲストを迎えたイレギュラー・メンバーによるもの。ギターに

は秋山一将さんがゲスト出演した。このライブについては昨日はまっ

たく写真を撮らなかったので、私にしてはめずらしく記事にはしない。

ただ一言、『人生の黄昏』を感じたライブだったと書いておこう。

人生の黄昏。私が感じるにはまだ少し早いと思う。

正直なところ私はまだ渋谷毅さんの音楽ってよくわからないのだけれ

ど、50年もその道のプロとしてやってきた方の音楽をたったCD1枚

1回のライブでわかろうというのは僭越に過ぎるというものでしょう。ず

っとその音を追いかけてゆきたい気持ちがあるかどうかは別として。

そして東京から遥か離れたところからこのライブのためにやって来た

新しい友人は、山田詠美そっくりのルックスを持った人なのでした。

何につけ淡白を粋とする私と違って、情念の濃ゆい世界を持った人。

自分に嘘をつくことなく、自分を抑圧することなく欲望に忠実に奔放に

生きる人。と、そんな風に言ったら言い過ぎかなあ・・・

そんな彼女が昨日私に持って来てくれた5枚のCD。

今朝さっそくブランチの後に聴いたのはベント・ファブリック。

ベント・ファブリックの最高にファンキーでかっこいいピアノが初めてラ

ジオから流れてきて、それが80歳を越える現役ピアニストのものだと

知ったときは本当にびっくりしたけれど、TVで彼の3人目になる35歳

の美しい妻とたくさんの子供と孫、総勢数十人にもなる大ファミリーを

見たときはさらにぶっ飛びましたね。それがみんな彼がピアノを弾き

始めるやいなや、TVカメラも気にせず踊り出すんだもの。最高にハッ

ピーな映像! 私にはまだ人生の黄昏より、こっちのほうがいいな。

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2007年10月20日 (土)

お芋をふかした。

Oimo

私の子供の頃でさえ、ふかしたお芋が3時のおやつ、なんてことは

なかったのだけれど、スーパーに行ったらちょうどおやつにするの

にちょうどいいくらいの小ぶりのベニアズマを見つけたので、なんだ

か思わず買ってしまった。

秋の日の素朴なおやつ。

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2007年10月19日 (金)

愛するって、手を放すタイミングもわかるってこと

Man_and_boy

誰かに恋して、その人を好きになったら、その人のことをもっともっと

知りたいと思う。それってごく当たり前のことだと思うけれど、そういう

情熱も歳とともに衰えていくものなんだろうか。

19のときに出会ったその人は「君のことをもっと知りたいんだ。君が

今まで読んできた本も全部読みたい」と言った。私は生まれてこの方

人からそんなことを言われたのは初めてだったから、きょとんとしなが

らも同時に「でも、この人は絶対読まないだろうな」と思った。なぜっ

て彼は私と正反対の理数系を得意とする人間で、映画館でトリュフォ

ーの『突然炎のごとく』を私が夢中で見ている間も、ずっと横で寝てい

た人なのだ。でもそれでも、そのときの彼の情熱は充分に伝わった。

人の情熱ってヤツにとても弱い私。

そして例えばすごく良い映画を見たり、面白い本を読んだり、いい音

楽を聴いたり、おいしいものを食べたり、素敵な場所をみつけたりし

たら、それを好きな人にも見せたいし読ませたいし聴かせたいし食

べさせたいし連れて行きたいって思うのも、私は実に自然な気持ち

の流れだと思うのだけれど、そう思いませんか? 

私はどうやら人一倍それが強い人間で、ときどき人からうるさがられ

る。私の心を打った感動は、まるでゴミのようにポイ捨てされる。

自分のとは別にわざわざ新しく買ったこの本をKに渡したのは、彼が

いつもより長めの出張に行くときだった。いつも数冊まとめて持ってゆ

く文庫本をあっという間に読んでしまって、読むものが無くなって困る

と言ったからだ。私がこれを渡すと、彼は受け取るなり「厚いね」と言

った。「それに君の読む本は難しいからな」「そんなことないよ。厚い

けどほとんど会話文だし、すごく面白くて読みやすい本だからすぐに

読めちゃうと思うな」と私は言い、彼は「わかった」と言った。

後にKには同様にロバート・キヨサキの本も渡したけれど、結局どち

らも読まなかったようだ。ロバート・キヨサキの本は3000円もする本

だったし、それに限っては「あなたが必要なくても他に必要な人がい

るかもしれないから、いらないなら返して」と言っておいた。そして実

際コンピュータのソフトを貸して返してもらうときに箱の中に入れてく

れたと言っていた本は、ロバート・キヨサキの本だとばかり思ってい

たのだ。ところが最近になってそのソフトを再インストールする必要

があって箱を開けたら、中から出てきたのはこの本だった。それで

私はいつかこの本を彼に渡したときの自分の心情などをふいに思

い出して、しばらくぼんやりしてしまったのだった。

私がこの『ビューティフル・ボーイ』をみつけたのは、まだ駅前に書楽

があった頃だ。その書店はなかなか品揃えも良くて、いつもホルショ

フスキのピアノがBGMに流れていて、私がボーっとするには最適の

場所だった。久しく長編小説なんかを読まなくなった私がこの本を手

に取ったのは、その本の帯に書いてあった『愛するって、手を放すタ

イミングもわかるっていうこと』という言葉が目に入ったからだった。

つまりそのとき私は、手放したほうがいいだろうと思いながら、なか

なか手放せないでいるものを抱えていたというわけなのだった。

この小説はこんな風に始まる。

 人生の一大イベント、「これでオレも立派な大人」の三十歳の誕生

 日を迎えるに当たって、してはいけないこと。

 職場の同僚と一夜をともにすること。

 身にあまる贅沢品を衝動買いすること。

 妻に出て行かれること。 

 失業すること。

 突然シングル・ファザーになること。

 三十ともなれば何をしたって構わないが、今挙げたことだけはして

 はいけない。残りの人生が台無しになる。

つまり主人公のハリーは、これを全てやってしまったのである。

それからハリーの生活がどうなってゆくかは子供を育てた母親なら、

あるいは実際にシングル・ファザーを経験したことがおありの方なら

想像できるかもしれない。4歳のイタズラ盛りの息子パットを抱えて、

今までやったこともない家事と育児に悪戦苦闘の毎日、おまけにな

かなかうまくいかない就職活動、父親の死、子供の親権と離婚問

題。そんな人生最悪の時を通して、この1人の男が本物の父親(父

性を越えて母性さえ感じるほど)の愛情に目覚めていく姿を、今から

さほど昔ではないリアルタイムな時代背景のなかに時にユーモラス

に、時に真摯に、時に泣けるタッチできめ細やかに書かれているの

がこの『ビューティフル・ボーイ』なのだ。この帯に書かれている言葉

はかなり後半になってハリーの母親の口から出る言葉なのだけれど

とても感動的なシーンなので、それはぜひ実際に読んでいただけた

らと思う。私がKにこの本を読んでもらいたかったのは多分、その頃

の私にとって理想的な父親だと思えた(あくまで思えた、だ。もはや

過去形)Kならきっと共感できる本だと思ったのと、これで少しはシ

ングル・マザーの気持ちも理解してもらえるかもと期待したのと、私

なりの幾つかのコードを読み解いて欲しかったからなのだと思う。

見事に失敗に終ったけれど。

この小説で感心するのは、本当に子供のことをよく見ていて、まるで

母親のようにきめ細やかな愛情の機微を描いているところで、私はこ

れを読み終わった後、もしもう一度結婚するならこういう人と結婚した

いと思ったくらいだ。この小説は全部が実話ではないけれど、限りな

く著者トニー・パーソンズの経験をもとに書かれたものらしい。彼は実

際に浮気をして妻に子供を置いて出て行かれた後、1人で息子を育

てながら音楽ジャーナリストとして活躍し、不動のライターの位置を獲

得した。そしてこの小説を書いた後で再婚し、日本人の妻としあわせ

な家庭を築いているそうだ。これほどセンシティブでナイーブな彼が

日本女性を妻に迎えたのは正しい選択だと思う。私の仕事のパート

ナーも言っている。「僕は昔はチャーリーズ・エンジェルみたいなのが

好きで実際にブロンドの女の子ともつきあったけれど、いろいろ経験

した今となっては、やっぱり日本の女の人が1番ですね」「つまりホス

ピタリティの点においてでしょ?」「そうです!」 やれやれ・・・

最初から最後まで入れると427ページもある本だけれど、軽妙洒脱

なタッチで読みやすく、まるで映画を見ているみたいにあっという間に

読めてしまう。日本語訳も素晴らしい。手放したいものを持ちながら

なかなか手放せない、そんなこの秋の切ないあなたにお勧めです。

下の写真は著者、トニー・パーソンズ。

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 『ビューティフル・ボーイ』

 河出書房新社 

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2007年10月17日 (水)

Slow is beautiful !

Mllefranziska_kruger03

秋のバラはゆっくりしている。

つぼみが開くのも、その花が咲いてから散るまでも。

だからすぐにサヨナラを言わなくてすむ。

我が家に来てからもう何度目になるのか、マドモアゼル・フランチェス

カ・クリューガーが咲いた。株が充実してきたせいか、花びらの巻き

がだいぶ厚い。

Mllefranziska_kruger05

開いてから散るまでが長いと、刻々と変わる色と花容の変遷を愛で

ることもできる。特にこの花の変わりようはすごい。

Mllefranziska_kruger08

オールドローズの面白さは、毎回判で押したように同じ花を咲かせな

いこと。まるで気まぐれで情緒不安定な女の子みたいだ。

Mllefranziska_kruger07

Mllefranziska_kruger09

そして、このバラを見るといつも『イノセント』って言葉を思い浮かべ

る。今朝は小ぶりながら6つくらいいっぺんに咲いた。

グラミス・キャッスル。

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10月は夏に行けなかった海に行くつもりでスキンを浜辺の貝殻のま

まにしておいたのだけれど、この分だと、どうやら行けそうもないな。

秋のビーチで何もしないで過ごす、スローで美しい一日。

せめて夢の中でも。

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2007年10月16日 (火)

イヴァン・リンス尽くし!

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さて、今日は家にあるイヴァン・リンスのCDを一挙公開!

全部で17枚あった。ヴォーカルもののCDとしては私にとっては破格

の枚数。つまり私が世界で1番好きなヴォーカリストはイヴァン・リン

スってことになるのだと思う。17枚のうち2枚組のものがひとつ。そし

て、もともとは別のアルバムを2CDにしてあるものがひとつ。本当は

この他にもイヴァンがアメリカ進出を果たしたときの『LOVE DANCE』

というアルバムと、トリビュート・アルバムも持っていたのだけれど、

『LOVE DANCE』の方はイヴァンの音とも思えないアメリカ仕様だった

ので、苦労して手に入れたにもかかわらず手放してしまった。トリビュ

ート・アルバムも悪くはなかったけれど、どうも私はブラジル音楽のア

メリカナイズは好きじゃないみたいです。その点ではミルトンのほうが

まだ成功しているように思う。惜しむらくはマイルス・ディヴィスが企画

をあっためていた丸ごとイヴァン尽くしアルバムで、これは本当に聴

いてみたかったと思うし、それが出ていれば今のイヴァンの状況も、

世界におけるイヴァンの知名度も全然違っていただろうと思う。

人生ってほんとにうまくいかないものね。

以下、上段左からアルバム・タイトル。長くなるし、その時間もないの

で、ひとつひとつのアルバムのコメントは控える。

  • Juntos (1984)
  • O amor e o meu pais (2005)
  • Modo Livre (1974)
  • Chama Acesa (1975)
  • A Noite (1979)
  • Somos Todos Iguais Nesta Noite (1977)
  • Nos Dias de Hoje (1978)
  • Novo Tempo (1980)
  • IVAN LINS 20 ANOS
  • Live at MCG (1999)

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そして、こちらは上のものより新しくリリースされたアルバムが多いか

な。初期のものはイヴァンも若くて血気盛んな分パワフルなヴォーカ

ルが聴けるけれど、当然のことながらヴォーカルスタイルもサウンドも

今ほどは洗練されていない。でも時たま今ではすっかりイヴァンのス

タンダードになって洗練された曲の原曲を見つけたりして、その曲の

変遷を聴けたりするのは面白いと思う。『LOVE DANCE』のポルトガ

ル語バージョンとか。ブラジル音楽のCDって、イヴァンに限らず日本

盤が出ていないどころか廃盤になってしまって入手困難なものが多

いのだけれど、とにかくたくさん音源を聴きたい私は、Amazon、HMV

タワーレコードと3つのサイトをチェックして、それでも駄目なときは

Yahoo ! オークションの中を見る。ブラジル音楽についてはその道の

プロとおぼしき(流通ルートを持った)方がいて、このCDの半分以上

はその方から買った。しかも廉価で。なので、ほとんどはブラジル盤

で、日本盤で買ったものは数枚しかなく、当然ライナーノーツも歌詞

も付いてなくて、仮に付いていたとしてもポルトガル語なので、どうし

たって辞書が必要になってくるというわけなのだ。

以下、同様に上段左からアルバムタイトル。

  • O melhor de novo tempo (ベスト・アルバム)
  • Um Novo Tempo (1998) (クリスマス・アルバム)
  • Anjo de Mim (1995)
  • A Cor Do Pôr-Do-Sol (2000)
  • Jobiniando (2001)  (トム・ジョビンへのオマージュ)
  • Love Songs - A Quem Me Faz Feliz (2002)
  • Cantando Histórias (2004)  (最新ライブ・アルバム)
  • Acariocando (2006) (最新アルバム)

いつかうちの息子が、ブラジル音楽で好きなのは、1番がミルトンで、

それと並ぶくらいなのがジスモンチ、次がカエタノで、ジョビン・ジョア

ンと続いて、イヴァンはずっと後。何故ならカエタノが魔なら、あとはみ

んな神さまで、イヴァンは人間だから、と言ったことがあるけれど、私

がイヴァンを好きなのはイヴァンがまさにヒューマン、ヒューマニストだ

から。人生の浮き沈み、日々の喜怒哀楽、ユーモアとペーソスを映し

て人間的なイヴァンに共感し、惹かれるからだと思う。イヴァン・リンス

の音楽は人をしあわせにする音楽だ。私は元気なときも元気がない

ときも(特に元気のないときには)、いつもイヴァンのところに帰って来

てしまう。

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2007年10月14日 (日)

イヴァン・リンス@ブルーノート東京

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しあわせな微笑が広がるように、ゆるゆるとほどけてゆくバラの蕾、

極上のチョコレートを口に含んだときの至福、後ろ手に隠し持った真

っ赤なバラのサプライズ・・・。言葉にするとちょっと恥ずかしいけれど

私にとってのイヴァン・リンスの音楽って、そんな感じのものだ。

So romantic !

いつか女友達にイヴァンのCDをあげたら、「あなたの欲しいものが全

部詰まったような音楽ね」と言われたけれど、どれだけ彼の歌にめろ

めろにされたかわからない。まるで真夏のチョコレートみたいに。

今ざっと数えただけでも、ここ数年で買ったイヴァンのCD20枚近く。

そして土曜の夜は私にとって今年後半期の最大にして最高のお楽し

み、待望のイヴァン・リンスのライブを聴きにブルーノートに行ったの

だけれど。あぁ、でも今こうして家で再びイヴァンのCDを聴きながら、

私はここになんと書いていいのやら。イヴァンのライブの後は数日、

少なくともこの週末くらいはどっぷりライブのしあわせな余韻に浸って

いたかったのに、なんとあろうことかその余韻も冷めやらぬ今日は折

り悪く午前から仕事のミーティングが入ってしまったのだ。でもってい

つものことながら短時間に超スピードで最近動きの悪かった脳みそ

のシナプスがピキピキ繋がってしまい、昨夜のうっとりはどこへやら、

一気に頭がお仕事モードになってしまったというわけなのでした。

あぁ、なんてもったいない ・・・。これって夢で半分だけ食べたディナ

ーみたいなものじゃないか?

さて、でも気を取り直して思い出せる限りで書くと、昨日バンドメンバ

ーがみんなステージに上がった後から名前を呼ばれて出てきたイヴ

ァンちゃん。CDジャケットで見るよりだいぶふくよかにおなりになって

お腹はビール腹かい、と思ったけれど、出てくるなり超ゴキゲンで知

人らしき人に手を振るやらガッツポーズをするやら。

そうして始まったライブはオープニングに『Samba do Aviao』、『E de

Deus』と続き、もうそれだけで、イヴァンだー、と感慨もひとしお。

まさに夢の時間の始まりなのでした。そして「これは愛の歌です」と

言って情感たっぷりに歌った『Love Dance』。よかったなぁ。まさかこ

れを生で聴けるとは。「僕たちはみんな幸福になる権利があるんだ

よ」と歌う『A Gent Merece Ser Feliz』のなんともいえない幸福感。

イヴァンはユーモアたっぷり茶目っ気たっぷりに母国ブラジル、カリオ

カにとってのリオへの思いを熱く語ってくれた。そして『Comcar de

Novo』では「これはとってもロマンティックな歌なんだ。だから目をつ

ぶって」と言って、CDのMCでも聴いていたあのマジシャンみたいな

低い声で「Close your eyes」と3回繰り返したときには会場からはク

スクス笑いが・・・。でもほんとに目をつぶって聴いていると、生ぬるい

夜の海の水面で漂っているような心地よさ。CDで聴いていたとおり

に口笛を吹きながら始まった『Lembla de Mim』、リフで思わず一緒に

歌ってしまった『Vitoriosa』、そして憶えている限りでは『Daquilo

Que Eu Sei』、『Desesperar, Jamais』、『Bilhete』など。あっという間

の1時間強で、残念だったのは最後に『Ai ai ai ai』が流れ出したから

おー最後はこれで締めかと期待したらイントロだけで終わりになって

しまったこと。ミルトンのときもそうだったけれど入れ替え制のせいか

アンコールも1曲だけとあっさり。これは聴いたときは曲名がわかって

いたのだけれどいまとなっては思い出せず。なんたってブラジルきっ

てのメロディメーカーだから美メロの宝庫で、どれも聴き馴染んだ曲ば

かりなのだけれど、それゆえ全11曲か12曲聴き終わった後ではな

んだかまだ物足りず、「あれも、これもやって欲しかったなあ!」と思

ったのに、帰ってCDを聴き返せば「あれ?これもこれもやったっけ」

っちゅう感じなのでした。

イヴァン以外のバンドマンはみんな細く、でもってすごくタフ。マルセロ

・マルチンスのサックスは透明感のある気持ちよい音で、テオ・リマ

のマジカルなドラム・ワークには心底見とれた。なんでやすやすとあ

んなことができるのでしょう? 「ああ、イヴァン終っちゃったよぉ」と

気が抜ける私に、「最高に気持ちよくて楽しかった! ブラジル人っ

て全身音楽みたいだね!」という友人。しばしお喋りに興じていたら

店の人がきて「今日の公演は楽しんでいただけたでしょうか?」と無

機質におっしゃるので、「オーケイ。もう出てけってことなのね」と思い

つつ、ブルーノートを後にしたのでした。入れ替え制ってのもちと味気

ないね。

ミルトンのときはステージからすぐのアリーナ席が最後までついに満

席にならなかったから高をくくって早く行かなかったら、今回は壁際の

スツール席しか空いてなくてイヴァン人気を再認識。客層も落ち着い

た年代が多くて、今回はお洒落な服装の女性も目立った。今年は結

局、私はポルトガル語の歌詞を憶える暇もなかったけれど、来年もし

イヴァンがまた来日することになったら今度こそ歌詞を覚えて、もっと

お洒落して来ようと思った昨日。来年も来るといいなあー!!

以下、当日のメンバー。

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Ivan Lins イヴァン・リンス(vo, key)

Marcelo Martins マルセロ・マルチンス(sax)

Marco Brito マルコ・ブリート(key)

João Castilho ジョアン・カスチーリョ(g)

Nema Antunes ネマ・アントゥニス(b)

Teo Lima テオ・リマ(ds)

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2007年10月12日 (金)

赤と白、イチゴミルク。

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秋の光の中で真紅のヴェルヴェットのドレスを纏ったルイ14世。

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白い鳩の羽のようなグラミス・キャッスル。

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咲きすすんで、アプリコットからイチゴミルクのようになった

クィーン・オブ・スゥエーデン。

Queen_of_sweden12

私の住んでる町はハイエンドじゃないから文化が育たないらしく、い

い花屋も駄目になってしまう。昨日、4軒も花屋をまわったのに欲し

い花が見つからず、急きょベランダの花で間に合せたテーブル・フ

ラワー。昨日まだつぼみだったライラック・ローズも朝には開いた。

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左から時計回りにクィーン・オブ・スゥエーデン、ルイ14世、イヴリン

ライラック・ローズ、ルイ14世。それぞれに違った香り。

Table_fower

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2007年10月11日 (木)

19の誕生日

Shun19_3

自分が19のときにどんな誕生日を迎えたか忘れてしまった。

唯一記憶に強く残っているのは21の誕生日で、友達のバンドのキー

ボードの女の子と数日違いだったから、その子と合同でバンドメンバ

ーと表参道に繰り出して、今でもあるけれど『TRUNK』っていうダイ

ニングバーで誕生日をやってもらったんだった。そして別の日には親

友から白いカラーの花束をもらった。やっぱり表参道の『バンブー』

で。「このカラー、すごくきれいでしょ。高かったんだから。そうちゃん

に似合うと思って」と言ったMの言葉まで憶えてる。しあわせだった

21の誕生日。たしかあれは、私の人生のターニングポイントになっ

た年。ちょうど親には絶対言えないことが出てきた年頃だ。

私の母はとっても厳しくて口うるさかったから、結婚して家を出るまで

つまりかなりいい歳になってからも、やれ門限だなんだとずっと小言

を言われ続けたけれど、良くも悪くも母親の刷り込みっていうのはす

ごいと思う。母が亡くなったときはとてもショックだったけれど、母が亡

くなってから、ある種私は自由になった。母の呪縛から解き放たれ

て。それで、世間的に見て良いか悪いかだけで考えたなら良くない

恋もしたけれど、でも人生にはどうしたって経験しないとわからない

ことってのがあると思うのだ。経験してしまった今では、それが母が

読んでいた女流文学ほどにも美しくなく、幻想に過ぎなかったことが

よくわかる。そして、たぶん私が同じことをすることはもうないだろう。

結局のところ、私と母は違う人生を生きているのだ。

そしていま、私は私の刷り込みをする。

子供には、小さいときからわかってもわからなくても、きちんと話をし

てきた。幼児言葉は好きじゃないから使わなかった、特に上の男の

子には。私の刷り込みはごく当たり前で王道なことだ。たとえば、自

分に何かを教えてくれる人を尊敬しなさい、とか。教えてもらう身であ

る以上、謙虚であれ、とか。謙虚で素直であれば、人は惜しみなくな

んでも与えてくれる。そして、それをスポンジのように吸収できる。

先日、息子はギターのレッスンから不機嫌な顔で帰って来た。だい

ぶ難しくなってきて、思うようにならないことが出てきたらしい。始めた

ばかりなんだし当然だろうと思うけれど、息子はもっぱらロックの教則

本で練習をしているから、ジャズの教則本も買って練習してみたら?

と言ったら、息子は鋭い目をして「ぜったい買わない」と言う。

また出たよ、コイツの「絶対」が、と放っておいた。

そしたら数日経ったあとで、息子のほうから「いい本、見つけた」と話

しかけてきた。なんでもネットで検索してそれにたどり着いたのだそう

だ。アメリカ人のサックスプレイヤーが書いた、JAZZの教則本の翻

訳本。なんでも、まだもらってない誕生日のプレゼントに彼女に買って

もらうんだとか。先日見せてもらったら、なかなか悪くない本みたい。

私の体調が本調子じゃなかったり、2人の子供のアルバイトの都合

が合わなかったりして、遅れに遅れていた息子の誕生日を今夜やっ

た。今年はいつものステーキ屋さんじゃなくてもんじゃ焼きがいいと言

うので、駅前のもんじゃ焼き屋に行く。私の父と妹もよんで。

私は母のように年中小言を言ったりはしないけれど、要所要所で子

供がちゃんと聴く耳をもっているときに、さりげなく刷り込みをする。

別にいまは聞き流してたっていいけれど、いつか私が近くにいなくな

ったとき、あるいはこの世からいなくなった後で、それが安倍晴明の

式神のようにどこからか舞い降りて、彼らの助けになるといいなと思

う。それがささやかなハハの願い。

ごく個人的な記録として。

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2007年10月10日 (水)

小さくなあれ!

Kamesan_3   

また新しいプレゼン・マテリアルを作らなきゃならなくなって、やる気を出すために今日

仕事部屋の机まわりを片づけた。

先日紹介した本の中に、『風水コンサルタントがまずオフィスで手をつけるのは、家具

の配置や壁の色ではありません。クライアントの机の上をキレイにしてもらうことです』

と書いてあったからだ。机の上にはモノをできるだけ置かないほうがいいそうだ。

私だって机はなるたけ広々としてたほうが良いにきまっているけれど・・・

机の上でかなりの面積をとっていたDELLのプリンタを下におろした。

辞書やら何やらが並んでいた小さな本棚もおろした。机を雑巾できれいに拭いて、載

ってるのはラップトップとスカイプフォンとデジカメの充電器と時計とカレンダーだけ。

困ったのはプリンタの上とCDラックのいちばん下に積んでおいた大量の紙の資料で

後でファイリングしなきゃならない新聞の切り抜き記事などを除いて、大きなゴミ袋に

1袋分捨てた。これでだいぶすっきり。

片づけてるときに、資料の間からクレヨンで描かれた下の子の絵が出てきた。たぶん

小学校低学年のときに描いたカメさんの絵 ↑

これを持って帰って来たときのことはよく憶えている。

「おかーさーん、おかーさーん、かめだよ。ここめくると、ほら!」

絵は真ん中が切れていて、めくると違う絵が出てくるのだ。

Kamesan_001_2 

小さいときからこの子の描く絵は笑える。

「これは捨てられない」とよけてから「こんなの描いてた頃はかわいかったよなあ。こ

どもって小さい頃のが全然かわいいよなあ。もいちど小さくなってくれないかなあ・・・」

などとブツクサ言ってたら、息子が「でも、それって反対なんじゃないの?」と言うから

何かと思ったら、「カメなんだから、雨のほうが嬉しいんじゃないの」と言うのだ。

果たして(?)      

おさかなバージョン ↓

Osakana

おさかなになるとだいぶタイムリミットだったようで、雑である。

特にこの4枚目なんか、もうさかなの形も全然ちがうし、超雑。

実に性格まるだしではないか。

でも本人はいたって平気で、半分めくっちゃ「前がこの色で後ろがこんないろのさかな

うししし・・・」なんて笑っていたのだった。

Osakana_001

さて、最近反抗期まっさかりの娘はこんなところに自分の幼少の頃の絵が載ってると

もつゆ知らず、「今日はオムライスがいい!」なんて言っている。

「ガキだね」と言うと、「オムライスに限っては、ただのケチャップをかけるのが好きな

んだよね」と続ける。つまり凝ったソースはいらないぜ、ということなの。

オムライスかあ~~・・・

あたしはオムライスなんか食べたくない。

でも簡単だから、ま、いいか! な。

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2007年10月 8日 (月)

10月のバラ

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そして10月のバラだ。

秋のバラは春バラより色も香りも濃く、咲いてから散るまでが長い。

ゆっくり開き、日に日に褪色しながら秋の数日を咲き続ける。

季節にはそれぞれの恩寵がある、と思う。

上はシャリファ・アスマ。素晴らしい香り。

下はミニチュア・ローズながらダマスクローズの香りを持つスウィート・

チャリオット。

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ひときわ美しい、吸いこまれそうなライラック・ローズ。

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ピンクのバラの近くにあると、その色の違いがよくわかるクイーン・オ

ブ・スウェーデン。秋はアプリコットが強く出た。

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外はだいぶ肌寒くなってきた。

もう少しでカシミアのセーターが手放せなくなる季節がやってくる・・・

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金木犀の朝

Kinmokusei_2

昨日今日と、2日続けて妙に心に不在感の残るかなしい夢を見て

目覚めた。

ベランダに出てはっとした。何かが一変している。甘い香り ・・・

ルイ14世がいっぱい咲いているからかな、と思ったけれど違う。

金木犀だ!

一瞬にして一面を満たしてしまうその香り。

またこの季節がきたんだ!

窓の下を見下ろすと、大きな金木犀の木があった。

まるで町中がアロマセラピーしているみたい ・・・

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2007年10月 7日 (日)

今年もまた横浜ジャズプロムナードに行ってきました②

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ZAIM CAFE を出た後、土地勘のない私は事前にYちゃんに教えて

もらったとおりに地下鉄ではないJRの関内駅に行き、そこから桜木

町へ。今年は地図を見ながらなんとか迷わずに野毛にあるジャズク

ラブ『ドルフィー』に行くことができた。Yちゃんも後から登場。

この日の翠ちゃんは最近すっかりおなじみになった須古典明(ギタ

ー)、久末隆二(ベース)のDUOを従えてのライブ。去年同様、常連

客に囲まれて、口の悪いドラマーYちゃんの「翠ちゃん、男に見える

よ!」というわけのワカラン激(野次?)も飛ぶなかアットホームなラ

イブになった。

スティーヴィー・ワンダーの『Over Joyed』を皮切りに、イヴァン・リンス

の『All the things you are』、『Close to you』他バート・バカラックの

曲2曲、『Moon Dance』他アイルランドの曲を2曲、サイモンとガーフ

ァンクルの『ミセス・ロビンソン』、ジャズのスタンダード『Be My Love』

『Bluesset』、ジョンの『イマジン』、オーティス・レディングが歌って有

名な『Try a little tenderness』、そして日本の歌『しゃぼん玉』などな

ど、憶えてる限りではこんなところを2回に分けてやって「今日はとて

も歌いたい気分だったのでこういう服(ロングドレス)を着てきました」

と言う翠ちゃんは、アンコールでは『蘇州夜曲』をしっとりと歌ってエン

ドとなった。個人的には「前もって友人に来ると言われたらやっぱり選

曲には配慮する」という翠ちゃんだから、2曲目初披露のイヴァン・リ

ンスの曲はスペシャル・ギフトだったのかなあと思って勝手に嬉しい。

イヴァンの曲は彼女にとても合ってると思うから。そして、この日は翠

ちゃんの長年の朋友、高田ひろこさんも自分のライブを終え、スイス

人ベーシスト、バンツ・オースターさんと小さな息子さんを連れてやっ

て来た。実は高田さんとバンツさんと翠ちゃんは明日、かすやの森美

術館 というところでコンサートをやるのです。お近くの方はどうぞ。

そしてライブがハネた後は翠さん、白熊さん(白熊に似たおじさん)、

Yちゃんと一緒に近くの中華料理屋で腹ごしらえ。天然キャラの白熊

さんのあまりのおかしさに、私は五目うま煮やきそばを吹きそうにな

るくらい笑いました。笑いすぎて大幅に時間をオーバーしてしまった

ほど。でもって昨日のラストは『天野昇子 with 香川カルテット』を聴く

ためにヨコハマNEWSハーバーへ。横浜ってどこか札幌市内、銀座を

思わせる作りで区画整理されていてとても美しい街なのだけれど、と

にかく広くて目的地まで行くのにすごく歩くし、土地勘がない上に夜

になると私は全然わからないのです。それで今回もまたYちゃんにビ

ルの前まで連れて行ってもらうことに。着いたときにはもう残り20分

で、ビルのIFの広いレストラン・フロアの客席は8割方いっぱい。天野

昇子さんてすごく人気ヴォーカリストなんだなあと思うけれど、彼女の

声は外見からは想像もつかないほど太くてハスキーで貫禄たっぷり

でグラマラスでこなれていて、私はいわゆる(コテコテの)のJAZZヴォ

ーカリストって駄目なんだなあ、と思った。これはもう単に個人の好き

嫌いの問題に過ぎないと思うけれど、私はこの手の声を聴くとパンに

ベターと分厚く塗ったチョコレート・クリームを連想してしまう。JAZZプ

ロのパンフレットの解説によれば「ジャズのスタンダードからボサノヴ

ァまでレパートリーは広く」とあるけれど、この声でボサノヴァを歌った

ら重くてボサノヴァって感じじゃないだろうなと思った。ボサノヴァに似

合うのは、どちらかというと中性的で透明感があって羽が生えたよう

に軽い声だと思うから。ちなみにメンバーは天野昇子(ヴォーカル)、

香川裕史(ベース)、秋山一将(ギター)、小泉高之(ドラムス)、山本

剛(ピアノ)。多分もうお察しのとおり、忠犬ハチ公のような私は秋山

さんが出ているのでこれをラストにもってきたのだけれど、先日、自身

のリーダー・バンドで自由闊達にやっているところを見てしまった後で

は、こういうジャズのスタンダード・ナンバー中心のヴォーカリストのバ

ックで秋山さんがやるのはあまりピンとこないというか、もったいない

気がしました。こちらは最初からの取り決めなのかアンコールもなく

あっさりと終了。夜風が冷えてきたなか、私は足早に関内を去ったの

でした。

そして約1時間半後に家に戻った私はなんだか珈琲が飲みたくてた

まらず、いつもより少し薄めの珈琲を入れて、朝ホットサンドに入れ

た残りのカマンベールチーズを齧りながら竹内直さんのCDを聴いた

のは、言うまでもありません。とにもかくにも昨日出色だったのは直

さんでした。

Special Thanks to Yoccyan ! !

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今年もまた横浜ジャズプロムナードに行ってきました♪

Jazz_pro

基本的に物事を決めるのは早いほうだと思うのだけれど、最近思う

今年の私の良くない傾向としては、何かを決めるときに逡巡すること

だ。もちろん仕事では嫌も応もなく、いつでもどこでも出かけて行かな

きゃならないからそんなことはないのだけれど、それがことプライベー

トとなるとなんだか駄目で、今年の私はいまひとつ行動力に欠ける。

それって、たぶん左脳レベルででいろいろツマランことを考えてるから

そうなるので、ちっとも右脳的じゃない。よくないよなぁ・・・

金曜日の夕方、髪を切りに行った。なんと美容院に行くのは5ヶ月ぶ

り。店に入るなり女の子には「お久しぶりですね」と言われ、出てきた

美容師さんは私の髪を見るなり「すげーことになってますね」と言う。

「はい。すみません・・・・・・。」

いつものように髪の量を半分にしてもらってすっかり頭が軽くなった勢

いで、帰りにコンビニに寄ってJAZZプロの前売りチケットを買った。タ

イムリミットぎりぎり。家に帰って横浜のドラマーYちゃんに電話をして

ジャズクラブで落ち合う約束をして、翠ちゃんに「明日ドルフィー行く

よ」とメールする。Yちゃんに連絡するのは久しぶり&突然にもかかわ

らず、Yちゃんは昨日会った友人のように気さくでありがたい。

そんなわけで、昨日は横浜ジャズプロムナードに行ってきました。

関内の駅を降りた途端に聴こえてきたのはウッドベースの音。駅構

内では若いバンドマンがライブをやっていた。そして階段を上がる途

中で見えてきたのは気持ちの良い青空! 

Jazz_pro_01

外に出たらすぐ、今度は「A列車で行こう!」が聴こえてきた。

横浜ジャズプロムナードは世界最大級のジャズの祭典で、街をあげ

てのイベントなのだ。だからこの土・日の2日間は横浜の街のどこに

行ってもジャズが聴ける。通りではストリート・ライブを行う学生たちと

それを見守るフリーバッジを付けた老若男女の観客たちが、思い思

いのスタイルで昼間から音楽を楽しむ姿が。

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私が向かったのはZAIMビル。1時50分から始まる竹内直カルテット

を聴くために。(ちなみに、このザイムというのはかつて財務省の持ち

物だったから付いた名称だそうだ。Yちゃんに教えてもらった。)

この日のメンバーは、竹内直(テナーサックス/バスクラリネット)、清

水絵里子(ピアノ)、荒巻茂生(ベース)、本田珠也(ドラムス)。

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竹内直さんは、先日のサムタイムのライブで強く印象に残った人。

人気のプレイヤーらしく、15分前にはもう報道席も一般席も8割かた

いっぱいになっていた。始まる頃には立ち見客もたくさん。そこでやっ

た曲はたしか4曲だったと思う、MCがよく聴き取れなかったので最

初の曲はカバーだったかもしれないけれど、あとはオリジナル。2曲

目の『エターナル』という曲がすごく好みで、去年一緒にライブをやっ

たセネガル人からインスパイアされて作ったという遊び心に満ちた3

曲目、日本の民謡をアレンジして作った4曲目と、たった4曲でもバラ

エティーに富んだ素晴らしい内容だった。竹内直さんのサックスって

硬質でクールな美しさがあり、聴いていると色を感じる。うまく言えな

いけれど、喩えるならパープルに暮れてゆく港をまっすぐに照らすサ

ーチライトの光、って感じだろうか。静から動(Passion)へと移行して

ゆくグルーヴが見事で、そのサウンドはタフで甘くない男のロマンみ

たいなものを感じさせてめちゃめちゃカッコイイ。直さんの音を聴い

ていると、この人って実に頭がすっきりした人なんじゃないかと思う。

つまりとても健康な人なのじゃないかと。硬質で芯の通った音だから

どんなにブリブリやってもちっともウルサクなく、真っ直ぐに突き抜け

てく感じがむしろ気持ちいい。特に4曲目は、日本の民謡がこんなに

もかっこいいJAZZに昇華するのかと感動ものだった。最後は直さん

が民謡のメロの部分を自ら歌って、バンドメンバーも大合唱(?)。

4曲でもすっかり満足して、いやぁ~カッコイイ、と思って出てきたら、

入り口でCDに群がる人々。私も背後から覗いていたら、本人が額に

汗を噴き出したまま出てきて「CD、いかがですかあ~」と。それで、

こんなことは滅多にないことなのだけれど、私も思わずCD買ってしま

いました。直さんお勧めの、

『竹内直Live at Star Eyes Featuring 後藤浩二』

Nao_takeuchi

しかもミーハーチックにサインまでしてもらって。

Nao_takeuchi_01

すっかりまいっちゃいましたね。

それもそのはずで、直さんは「ニューヨークのライブハウスではNAO

の名を知らない者はいないほど慕われている」というほど有名な人だ

ったんですね。これから直さんのスケジュールは要チェックになりそう

です。さて、お腹が空いたので ZAIME CAFE で軽いランチをして、

次に向かったのはドルフィー。

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2007年10月 3日 (水)

秋のティーローズ

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秋になって気温が下ったと思うと、レディ・ヒリンドンは他の季節には

ない、ことさら優雅で気品のある花を見せてくれる。全般にティーロー

ズは春より秋のほうが好調のように思う。

1年を通してたくさんのバラ、そしてひとつのバラを見続けていると、

バラにもそれぞれ得意な季節があるのがよくわかる。

盛夏以来、水遣り以外は特に問題なく手間もかからずにきたのが、

このところの雨と曇天続きで全然陽が射さないせいで、久しぶりに

葉先や蕾に白いウドンコが出てきた。

また竹酢液を撒かねばならない。

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テキセンシス・プリンセス・ダイアナがやっと2個めの花を咲かせた。

今年、フェンスいっぱいに咲くクレマチスを夢見たけれど、ならず。

今また私の頭には別の(夢見る)構図があるのだけれど、果たして

なるでしょうか。こうしてバラのある暮らしは続く・・・

Texensis_princess_diana

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2007年10月 2日 (火)

依存症

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急に只 寝息が欲しくなって冷凍庫にキーを隠したのです

夢の隙に現を殺し 闘う不条理なレッグカフ

・・・ 今朝の二時


シャーベッツのロゴが溶けている黄色い車の名は『    』

明け立ての夜を強要る品川埠頭に似合うのです

・・・ 今朝の五時

あたしが此のまま海に沈んでも何一つ汚されることはないでしょう

其れすら知りながらあなたの相槌だけ望んでいるあたしは

病気なのでしょう


甲州街道からの渋滞が激化して日本の朝を見ました

覚醒を要する今日と云う厳しい矛盾に惑うのです

・・・ つい先も

どれ程 若さの上でまるで雲切れの笑顔を並べど変わりませぬ

孤独を知る毎に あなたの相槌だけ望んでいるあたしは

あなたの其の瞳が頷く瞬間に初めて生命の音を聴くのです

天鵞絨の海にも仕方のないことしか無かったら 

あたしはどう致しましょう


翻弄されているということは 状態として美しいでしょうか

いいえ 綺麗な花は枯れ醜い過程が嘲笑うのです

・・・ 何時の日も


(椎名林檎『勝訴ストリップ』より『依存症』)

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新しい月になって志を立てたと思ったら、ひとつの言葉に捕まってし

まった。

久しぶりに聴く文学的なその響き。

どこまでも言葉フェチときてるのだから始末に悪い。

もともと、およそ堅固なものより危ういものに惹かれるこの性格。

それこそが人生の間違いなんだからと思うものの・・・

直感はとっくに危機察知能力を働かせているのに、未知の扉をみつ

けてしまったら開けずにいられない。好奇心は止められない。

人の心ってやつは、なんて面倒で厄介なんだろう・・・・

それで聴こえてきたのが椎名林檎の歌だ。

彼女の歌の魅力はその歌詞のオールド・ファッション的文学趣味に尽

きる。かつて血なまぐさい伝説の数々を生んだ新宿ゴールデン街あ

たりにたむろす文人たちがいかにも好みそうな・・・

彼女の歌って痛くて、その痛さが快感だったのに、芝居になったら白

けちゃう。

私の好きな御宿の海にも仕方のないことしかなかったら、あたしはど

う致しましょう。

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2007年10月 1日 (月)

新しい月

Kurigohan

10月になった。

私個人的にはこれから3ヶ月間はクリーンナップ月間だ。

それというのも、大晦日間際は毎年家の大掃除に明け暮れ、結局最

後の最後まで掃除をしている破目になるのだけれど、今年は思い切

ってそれをやめようと思う。今から3ヶ月の間、空いた時間にコツコツ

と掃除をして、暮れはきれいになった部屋で、すっきりした気分でゆっ

たりと新しい年を迎えたい。大晦日はカウントダウン・ライブに行くのも

いいかもしれない。

大体において暮れの寒い時期に寒風吹きすさぶなか窓拭きをしたり

混んだスーパーの長蛇の列に並んで買い物をするなんて、考えただ

けでも疲れるだけだ。思えばここに引っ越してきてから早8年余り。

天袋には引っ越してから1度も開けてないダンボールが幾つもある。

思い切ってそんな不要なものは全て捨て去り、どこもかしこもさっぱり

しよう。昨日、突然、思いついた。家庭用のシュレッダーを買って、私

が最も捨てられない手紙なんかも、もう捨ててしまおう。

さよなら、古い思い出!

そして、家の中だけじゃなくて自分のココロもカラダもデトックスして、

新しい気が入ってくるようにするんだ。

コップの中に水が残っている間は新しい水は入ってこない、というの

が宇宙の法則らしい。すっかりカラにしてしまうこと。そして新しい運

と縁のためのスペースを作ろう。

下の本はハンタさんにもらった本だ。ここには日々暮らす場所が、ど

れだけ人の精神や肉体に影響を及ぼすか、そして不要なものを捨

てることでどれだけ人が健康になり新しい縁や運がやってくるか、さ

らに捨てられないものの整理術まで指南してある。全てはものの考

え方ひとつなのだと思う。私はいつも『思考する技術』と言っているの

だけれど、ものを考えるにも技術はあったほうがいい。よりよく生き

ようと思うなら。

さて、秋は栗のおいしい季節。さっそく栗ご飯を作った。

季節の旬のものを食べることからも、人はパワーをもらえる。

Soujiryoku



『お金持ちはキレイ好き』

著者:風水コンサルタント

    ユキ・シマダ

宝島社

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