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2007年9月14日 (金)

理想的なうどんどんぶりが欲しい!

Donburi_03

昨日、讃岐うどんのことを書いて、器のことにまで言及しようと思いつ

つ長くなったのでやめてしまったけれど、私は昔からうどん用の理想

的などんぶりを探している。うどんを入れるどんぶりなんて、どこにで

もありそうな気がするけれど、ところが実際探すとなかなかこれぞっ

ていうのが無いのである。妙に大きかったり小さかったり、深すぎた

り浅すぎたり、形がいいかと思えばその辺の蕎麦屋のみたいな安っ

ぽい量産物だったり。うどんに限っては信楽みたいに土々してなくて

つるっとしてるほうがいい気がするし、かといって青磁じゃ気取りすぎ

だし、志野焼きみたいに釉薬がぼってりついてるのは中身が入った

とき重いし・・・、という具合。

私は器ショップで働いていたこともあって、その店では暮れになると

新年を迎える準備として、お正月用の漆器のほかに飯椀やどんぶり

など、それこそ作家物から窯物、オリジナルの量産物までたくさん入

ってくるのだけれど、そのときでさえ、これ!というのには出会わなか

った。それでもそのとき質感が好きで買った麺鉢は、表が焼き締めで

中が粉引きの作家物。これは口が広くて浅い形でいくらも入らず、に

ゅうめんなんかには合うけれど、うどんには適さない。

ちなみに私の理想に最も近いのが、昨日うどんを入れたどんぶり。

Donburi_2

大きさといいフォルムといい深さといい、手描きのほおづきの自由な

タッチの絵付けといい、うどんを盛ったときの雰囲気といい、ほんとに

ちょうどいい。これは、たまたまふらっと入った器屋(しかも8割が洋

食器の店)でみつけたもので、3個あったなかのひとつ。最低ふたつ

は欲しいと思ったけれど、完璧なのはこれだけで、あとは形がいび

つだったり絵が大味だったりして買う気になれなかったのでした。

Donburi_01

ゆえに惜しいかな、ひとつしかない。子供は2人とも冬でも冷たい蕎

麦を食べたがり、私ほどうどんが好きじゃないので、これはマイどん

ぶりです。

Donburi_02

昔、わずか数ヶ月の間だったけれど、辞書を編纂している言語学者

のもとで働いたことがあって、彼はマグカップでなんでも飲むのを嫌

って、下で働く私たちも、日本茶用の湯飲みと珈琲・紅茶用のマグカ

ップの両方を置いていた。およそ利便性のみで味気が無い、というこ

となのだろうけれど、そりゃやっぱりラーメンはラーメンどんぶりで、う

どんはうどんどんぶりで食べたほうが美味しいに決まってるもの!

さて、あなたはどんなどんぶりを使ってらっしゃるでしょうか。

良いのがあったら教えてください。

いや、いっそハシバミさんあたりにリクエストするのがいいかな。

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好きな器いろいろ」カテゴリの記事

コメント

そうきちさん、こんにちは。
うどんはうどん用、ラーメンはラーメン用。
確かに、そのほうが盛り付けた料理も美味しそうに見えますね!
今のところ、僕は自作の食器をよく使ってますが、
まだ、用途毎に作りわけることができないので、
コーヒーカップとビアジョッキ以外は、同じ丼ばっかりつかってます。
早く、イメージどおりの器を作れるようになりたいですねえ~

投稿: q-harada | 2007年9月15日 (土) 16:30

はいはい、harada さん、
これを書きながらharada さんのことも思い出しましたよ。
陶芸を始めたばかりで、実際使えるものが作れるなんて、たいしたものだと思います。
電気釜のほうが無難できれいな仕上がりになるだろうとは思うけど、でも山にある窯で焼く、野趣あふれる窯焚きはもう最高ですよ。
少々、出来が悪くても、そんなことどうでもよくなります。
harada さんもハシバミさんの窯焚きに参加されてはいかがですか?
11月にやるそうです。

投稿: soukichi | 2007年9月15日 (土) 23:51

恐縮でございます!

どんぶり、うちでも使用頻度が高い器です。
それなのに、ずっと前に作った凡庸な出来のモノを使い続けております。こりゃ何とかお眼鏡に叶うようなものを仕上げて11月の窯に間に合わせんといけませんナ

真面目に取り組もうとすると難しい器です。
作品性を重視するか、実用品としての収納性やら強度を重んじるべきか・・・     高い値札は付けにくいしね(笑)

投稿: ハシバミ | 2007年9月16日 (日) 00:59

そうきちさん
このマイどんぶりいいですねぇ。ほうずきの絵つけ自然で無理がなくて、日常食器の条件をみたしていますもの。

日常食器の条件って、丈夫で、使い良くて、デザインがよく、安価(適価)であることと思っています。

作家物はこだわりすぎていて、高価なのが難点ですもの。
茶器には2万円だしても、うどん丼には、多分出さないでしょうね。

投稿: ayabunbun | 2007年9月16日 (日) 09:53

ハシバミさん、こんにちは!
最後の一言が効いてるネ。
思わず笑ってしまいました。
たしかに日常雑器のどんぶりには、そんなに高い値はつけられないものね。
ちいさな杯、ぐい飲みには付けられても。

そうかあ。どんぶりってプロにとっても難しい器なんですね。
知らなかったな。
だから、なかなかこれ!っていうのに出会えないのね。
ハシバミ作におおいに期待しております♪

投稿: soukichi | 2007年9月16日 (日) 10:09

ayabunbun さん、
このどんぶり、いいでしょう?(^-^)
ろくろの目が粗く残っているところも持ちやすいの。
私が欲しいのはこんな風に特別なものじゃなくて、なんでもなく洒落たものなんですよね。
もちろん高価なものなんて買えないし、買わない。
私が買うのは作家物といっても若手作家のもので、せいぜい量産物の倍くらいの値段です。
でも、その、なんでもないけど良いものがなかなか無いんですよね。

ayabunbun さんはアーティストだから私よりきっと詳しいと思うけれど、作家のフォルムに対する感覚と、それを具現化できるテクニック、それにこのどんぶりみたいに何気なく描いてるようで実際はかなり描ける人じゃないとこうは描けないだろうから、たかがどんぶりといってもいろんな要素が必要になるんでしょうね。

私も ayabunbunさんの器選びの尺度に賛成です!

投稿: soukichi | 2007年9月16日 (日) 10:44

いいですね~このどんぶり。
私も、うどん用のどんぶり?お鉢?をずいぶん長い間さがしていますが、まだこれ!という器に出会えていません。

作家の山口瞳さんのお母さんがかなりの目利きで、まだ世に出ていなかった魯山人の器にほれ込んで、ひと窯いくらかで(値段は忘れてしまった^^;)まるごと買い取って、自宅の食器は全て魯山人のものだった・・・・と、「血族」とうい小説だったかなぁ~?そのように書いてありました。

影響を受けやすい私は、いつか作家物の陶器をひと窯まるごと購入!というのが夢なのですが、いまだ果たせていないのです。

投稿: roro | 2007年9月17日 (月) 12:37

げ。roro ちゃん。
なんて豪勢な夢でしょう!
備前の作家の窯だったら大変なことになるね!
私は最近、『東京事変』(椎名林檎)の、贅沢はみかた、とかなんとかいう歌詞の素晴らしさにすっかり惚れこみ、これは自分のテーマソングにしようと思っていたのだけれど、謹んで君に譲ろう!
ぜひとも、その夢、かなえてくれたまい。
ちーとやそっとじゃかないそうもないが。
なんならハシバミさんの窯、ぜんぶ買ってくださってもよろしくてよ♪

投稿: soukichi | 2007年9月17日 (月) 23:32

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