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2007年5月 1日 (火)

Neko_01_3

打ち寄せる波のように

カーテンが揺れる

わたくしはすべての動くものを目で追ったが


ことば

緑の葉のむれのそよぎ

女の人の目の光り


もちろん匂いも

死ですら

動く


すぐ消える

よろこびの声

ながい長い文字のたくさんの仕組み

欲望と

限りない風の感情

たちまち骨が積みかさなり


子猫がねむる

五月の椅子


(北村太郎/詩集『冬を追う雨』より、『緑』)

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もう5月だ。

月日が飛んでゆくようだ。

5月の最初の日は雨で始まった。

うろ覚えの北村太郎のこの詩を夜中に探そうとして、最初に手にとっ

た詩集のなかにすぐ見つけられたのはラッキーだったな。

写真はフリー素材からいただいた。

本当はこの詩のとおりのシチュエイションの写真が欲しかったのだけ

れど、たくさん写真を見たのに、なかなか思うような写真って無いもの

だな。Lehto さんあたりに頼めば、お洒落なワイヤーの椅子の上で

眠るポエティックな子猫の写真をもらえただろうか。あんまりたくさん

猫の写真を見ているうちに、猫好きのSと、Sの飼っていた猫のことを

思い出してしまった。いったい今頃Sはどこにいるんだろう。

どこかで行き倒れているわけじゃあるまいね? まさか。

もう、5月だというのに。

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