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2007年4月30日 (月)

ミルトン・ナシメント@ブルーノート東京

Milton070429

昨日から1日が過ぎたいま、私はここに何を書いたらいいかわからな

い。今日も1日彼の音楽を聴いて過ごしているけれど、昨日、手を伸

ばせば手の届くところに彼がいたことも、いま聴いているような音楽

がこの世に存在することも、私には夢のように思えるからだ。

長いことずっと、彼の声を生で聴くためにはもう自分がブラジルに行く

しかないと思っていた。私にとってはまさに夢の夢。それが日本にい

ながらにして叶ったのが昨日だった。ミルトン・ナシメント来日公演。

2007年4月29日、ブルーノート東京。

この、とびっきりスノッブでインティメートな空間にミルトンが本当に現

れたとき、今や遅しと待ちかねたオーディエンスからはいっせいに拍

手と歓声が湧き上がった。私が買ってあげたなかで唯一お気に入り

の一張羅のジャケットを着た息子も、ひと月も前からドキドキ・わくわく

してこの日を待っていた私も、一気に瞳を輝かせた瞬間。

初めて生で聴くミルトンの声は、CDでさんざん聴いたあのミルトンの

声だった。若いときのシャイでデリケートな感じや、とても人間とは思

えない高音の、風に舞う羽のように自在なファルセット、往年の勢い

のある声こそ無かったものの、太古から吹いてくる野生の風のような

声はまさにミルトンの、ミルトンだけが持つ声だった。

人の声には、ただ聴いているだけで脳波をアルファー波に変えてしま

う声があるというけれど、私にとってはミルトンの声がまさにそれで、

聴いている間じゅう、心地よい波間に揺れてたゆたった。

そして、そうやって夢心地で聴いていたせいか、いまここに何かを書

こうと思ってもよく思い出せないのだ。情けないことに、ミルトンが1番

最初に何を歌ったか、さえ。

ただ最も記憶に残っているのは、ミルトンがいままでCDでさえ聴い

たことのなかった『フェリシダーヂ』を歌ったこと。去年、ジョアン・ジル

ベルトの歌うフェリシダーヂを聴いて泣いたのはまだ記憶に新しいけ

れど、またここでミルトンによるフェリシダーヂが聴けるとは。

今年がアントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年、ということもある

かもしれないけれど、この曲はブラジルのミュージシャンにとって(も

しかしたらブラジル国民にとっても)特別な曲なのかもしれないと思っ

た。そして最後の『マリア・マリア』。

ミルトン・ナシメントの数ある曲の中でも私が最も好きな、そして誰も

が好きなこの曲がラストを飾った。ミルトンに乞われるままに昨日み

んなで合唱したサビのスキャットの部分、それを今日またCDで聴い

ていたら、自然に泣けた、泣けた・・・・・・。

昨日、あの時間、あの場所にいられた幸せが蘇ってきて。

そして言わずと知れたアンコールの拍手と喝采のなか、カルロスさん

も書いているとおり、みんなにスキャットをさせながら、マイクを持った

ミルトンが客席に下りて来たのだ。ステージを降りて真ん中の道、そ

れから左に来て、見る間に自分に近づいて来るではないか。

そしてついに! ぎゃぼーん!! 私にもミルトンが持つマイクが向

けられた。私にまで当たってしまうスポットライト。眩しいぜ。まるでス

ターウォーズに出てくる何かみたいにでかいミルトン。見上げたミルト

ンの顔は100年も生きている亀さんのようであった。目の前のミルト

ンの手を見ながら握手したかったけれど、できなかった私。そこで歌

ったスキャットって、どんなんだったっけ? 

「ヘイヘイヘイ、ヤアヤアヤア」だったかな、と息子に訊いてみたけれ

ど、息子も「普通に舞い上がってて憶えてない」、そうです。

そんなわけで、ミルトンのライブ・レポートは中原仁さんあたりにおま

かせすることにして私は終ろうと思う。

昨日の帰り道からそうだったけれど、私は今年上半期の最も大きな

イベントが終ってしまった気分。一夜明けた今日の私は、すっかり祭

りの後の腑抜け状態です。ボサノヴァの神さまジョアンにも会ったし

ジョビンはもう向こうの人だから会えないし、ついに神の声ミルトンに

も会えたし、次はイヴァン・リンスとカエターノ・ヴェローソかな。

ジョアンもジョビンもミルトンも違う種類の神さまなら、カエタノは美し

き魔物、イヴァンは愛すべきヒューマン。

夢よ、ふたたび!

だから、やっぱり音楽はやめられない。

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土曜日の朝

Holiday

土曜日の朝、いつものようにスイミングに行くつもりでブランチをして

いると、めずらしく携帯電話が鳴った。見ればMちゃんだ。

年中、国内外を出張で飛び回っていて粉刻みのスケジュール、滅多

に自分の時間さえ無ければ、あってもボーイフレンドのためには時間

を作れても、友達にはそうそう作れないなと平然と言うMが、いったい

どういう風の吹き回し? と、電話に出れば、なんでも金曜の8時ま

で夕飯もとらずに大阪で働いていて、新幹線で家に帰ってみれば家

族は別荘に出かけていて家はもぬけの殻だったのだそうだ。

それで、家に誰もいない、まるまる一日予定が入っていない休日な

んて後にも先にも今日以外ありそうにないから遊びに来ない? と言

うのだった。来週はゴールデンウィークでスイミングクラブが休みなこ

とを考えると今週はできれば行っておきたいところだったけれど、親

友にそう言われればスイミングをキャンセルしてでも出かけてゆく友

情に厚い私なのだ。折りしもその日はミルトン・ナシメントのライブの

前日。20代の頃以来行っていないブルーノート東京の正確な位置を

確認しようとマップをプリントしようと思ったら、プリンタが動かないで

はないか。出かけなきゃいけない時間が迫るなか、新しいプリンタの

ドライバを再インストールし始めれば、いつもならすんなりいくところが

この日に限ってうまくいかない。帰りが遅くなることがわかっているこ

とを考えたら、今やってしまいたい。焦っているところに翌日一緒にラ

イブに行く予定の友人からメールが来た。風邪でキャンセルのメール

だ。ああ、神さま。ひと月も前から楽しみにしてたっていうのに。息子

に伝えれば、またもや怒り出す息子。ドライバのインストールもそこそ

こに、シャワーを浴びて気を取り直して支度して、息子の怒りのロック

の大音量のなか外に出れば、外は嵐か???

朝の天気が嘘のように真っ暗で不穏な空、暴風にメデューサどころ

か火の神さまのように髪を煽られながら私は気づいた。

これだったのか ・・・・・・。

このところ、何かがチグハグで噛み合わずに毎日ひどく落ち着かな

かったのは、この嵐の波動に自分の波動が同調してたからなんだ。

そして、嵐は浄化。折りしもそれはミルトン来日公演の初日。

ミルトンは日本を浄化するために来たんだ。そうだ、そうに違いない!

そう思ったら、山手線のダイヤが暴風の影響で乱れていても、曇った

空を見上げて晴れやかな気持ちになれるってもんだ。

「滅多にないこと、Mちゃんのほうから電話してきたりするから外は嵐

なったじゃないか」と、言いながら友人の家の玄関をくぐった。

休日の彼女の食卓に小さな花を買って。

Holiday_01_1

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2007年4月27日 (金)

形あるものは壊れる

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日々、生きているだけで、次々といろいろなことが起こるものだ、と

思う。今日はやっと風もやんで穏やかに晴れたと思ったら、いきなり

デジタルカメラが壊れた。昨日撮った画像を削除して、新しく撮ろうと

モードを再生から撮影に切り替えようとしたところでスッと軽くなって、

スイッチがきかなくなってしまった。もう、こうなるとどうしようもない。

オークションで安く手に入れたこのカメラも2代目。ブログを始めて以

来ほぼ毎日酷使してきたことを考えると、もう充分元は取ったと思う

けれど、やっとこれからバラが咲き始めるという何もいま壊れなくたっ

て・・・。形あるものは全て壊れるというのがこの世の定めだけれど、

ショックだ。頭が白くなりながら、こうなったら携帯のカメラで撮ろうと

思ったら、新しい携帯は画素数こそ高いけれどアウトカメラのサブディ

スプレイは小さすぎて見にくいし、かといってインカメラのディスプレイ

は全然良くない。カメラに特化した携帯という点では前の古い携帯の

カメラのほうがずっと良かった。結局、古い携帯のカメラで撮ったのが

上の写真。蕾をいっぱいに付けたアルシュディック・ジョセフです。

左の足元でブーケのように蕾を付けているのはカーディナル・ドゥ・リ

シュリュー。今年はポンポン咲きの紫の花もいっぱい見られそう。

・・・ というわけで、次のカメラを調達するまではお休み、ということ

にもなりかねないけれど、私はいたって元気なのでご心配なきよう。

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追記:

ここ数日、小さなハプニング続きでバタバタしていて、コメントの

レスも個人的なメールのお返事も遅れています。

ごめんなさい。(4.29)

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2007年4月26日 (木)

ドュシェス・ドゥ・ブラバンと子羊一頭

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今日はやっと晴れた。

朝、窓ごしにベランダを見ると、ドュシェス・ドゥ・ブラバンが次々に開

花していた。でも、やっと晴れたと思ったらまたもやすごい風。

ほんとに春の日は穏やかならざりし。

そして、晴れたので私は髪を切りに行った。とうとう、ついに、やっと。

私のオーダーはいたってシンプルで、「髪を思いきり減らして夏仕様

で(パーマを)かけてください」と言っただけ。それで通じる。サロンの

椅子に座って、あまりゴチャゴチャ言わなくてもわかってくれて、おま

かせでやってくれる美容師さんがいるというのは、私にとってはとても

ありがたいことだ。それにJin君はなかなか気骨があってかっこいい。

私の髪はとても多いのです。しばらく行ってなくて髪を切ってもらうと

床にはまるで羊を刈ったような大量の髪が落ちている。そう言ったら

「今日もすごいですよ。見たらびっくりしますよ。子羊一頭分くらいは

ある」と、言われた。子羊一頭 ・・・・・・

Hituji_san_4

できあがった髪は今のところ、ルキノ・ヴィンスコンティの映画『ベニス

に死す』のタジオみたい、かな。

髪を切ったらすっきりして頭が軽くなった。

ひと月したらカラーをして髪を明るくしよう。

すっきりした頭でまた集中して新しいプレゼン・マテリアルを作ろう。

チェスの駒よ、動け!

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2007年4月25日 (水)

花の後

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家で仕事をしていると、一日誰とも口をきかず、外にも出ないまま終

ってしまうことも多い。でも、それが続くと身体がばりばりに固まって

精神的にも落ちてくるので、息抜きに外に出てゆく。

昨日夕方になってから、郵便局に行くついでに、まだ咲いている桜を

探しに行った。あった。満開をとうに過ぎて、散り始めた八重桜。

一枝いただいて帰る。自転車のカゴのなかで、桜は風を受けてはら

はらと散り、花吹雪を撒きながら家に帰った。家に着くまでに全部散

ってなくなってしまうかと思った。かろうじて残ったのを、水を張った

ガラスのボウルに浮かべて、とっておきのロクシタンのキャンドルに

火を点ける。ロクシタンの桜の香りは、日本人が感じる桜の香りより

ずっと甘いチェリー・ブロッサムの香り。

そして新緑。

もうすぐ日の暮れだというのに、小雨のなかで見た木立は、はっと息

を飲むほど瑞々しく鮮烈だった。怒涛のように圧倒的な花の後に、こ

んな安らぎが用意されていたとは。

季節は、いつもその季節にだけある特別なギフトを用意してくれてい

るものなんだなと思いながら、湿った大気をいっぱいに吸い込んだ。

緑は理性の色。じきに5月。

5月は新緑のオアシス。

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2007年4月24日 (火)

Coral Pink

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今年2番目に咲いたのも、やっぱりオールドローズのティーでした。

アルシュディック・ジョセフ。

蕾のときの濃いピンクから始まって、開くと徐々にコーラルピンクに変

わってゆく不思議な花いろ。光沢のあるシルクタフタのような花弁。

とても美しい花ながら、いつも私に少しだけ違和感を覚えさせるバラ。

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春の憂鬱

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このところ、またはっきりしない天気が続いている。

今日はまた気温がぐっと下って肌寒いくらいの陽気。

この天気のお陰で私もうどん粉と闘う毎日です。

たくさん付いたつぼみもうどん粉のせいで花首が曲がって、茶色く萎

れていくものが出てきた。せっかく1年丹精してきて、やっとこれから

花が咲く、というときになっていつもこれなのだから嫌になってしまう。

花が受難なのは何も桜だけに限ったことじゃないのだ。

どうして春はいつもこうなんだろう。

春は苦手だ。この、ぼぉっとした天気。私は頭が冴えない。

いつものよく回る頭はどこにいっちゃったんだ。

ブログの下書きフォルダには書きかけのテキストがいっぱい入ってい

るけれど、そんなのを書く気にも全然ならないんだ。

先日、こんな天気の日に、伸ばし放題の髪がついに耐え切れなくな

って、傷んだ毛先に自分でバシバシはさみを入れてしまった。それだ

けでもなんだか少しすっきりした。元気のなくなったバラの枝にハサミ

を入れると後から元気な芽が出てくるように、たまには人間にも剪定

が必要なんじゃないか? いらないものをそぎ落とすこと。古い細胞

を捨てて新しいエネルギー目覚めさせること。循環を良くすること。

今日、またベランダの配置換えをした。丹精した見事なバラの木を一

鉢売り払ってギョーとデルバールのバラを迎え入れようかと画策した

けれど、手持ちの箱では入りそうにないのと、輸送のリスクを考えて

やめた。いずれ、欲しいものはかならずやってくるんだろうし。

写真のミニバラはカプチーノ。ちょうど珈琲にミルクを溶かしたような

色合いだからこの名がついたようだ。それで本当に珈琲の香りでも

すれば珈琲好きの私にはたまらないのだけれど、もちろん、珈琲の

香りなんてしない。バラらしい、強くてとても良い香りがする。

今日は休みだから明日には美容院に電話をして予約を入れよう。

この、ぼーぼーたる頭にも茫々たる思考にもキリをつけるんだ。

もう春を越えて、じきに私の大好きな初夏なんだから。

Cappuccio

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2007年4月22日 (日)

オーブン・ミトン・カフェにゆく(野川の桜)

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少し前のことになるけれど、先日久しぶりに会う友人と、野川の近く

に去年新しくできたという『オーブン・ミトン・カフェ』に行った。

このカフェはもともと『オーブンン・ミトン』という焼き菓子専門店がベ

ースになっていて、そのお菓子の美味しさは友人からいただいたガ

レットなどで知っていたのだけれど、最近はJ-Wave の『ランデヴー』

という番組でも何度か紹介されたほどお菓子通の間では有名な店。

そのカフェのある『東京とは思えないような』自然豊かなロケーション

にも惹かれて、一度行ってみたいと思っていた店だった。最近はこん

な風に誰かと会うとき、自分のなかの小さなイベントと組み合わせて

会うことが多い。そうすると久しぶりに会う友人との楽しみが倍増する

から。この日はJR武蔵小金井の駅で待ち合わせた。同じ歳の友人

が久しく会っていない間にどう変わっているかは気になるところだけ

れど、会うなり「変わってないね!」と言われる。気になるのはお互い

様らしい。

「ちょっと歩くけど、お散歩がてらいい?」と言う彼女について少し歩く

と、川沿いに桜並木の遊歩道がある開けたところに出た。

これが野川。なんだか、いい感じです。

Nogawa_05

野川の桜並木はすべて枝垂桜。

満開の頃はさぞかし圧巻だったことでしょう。

Nogawa_02

そして、お喋りしながらしばらく歩いたこの地点で、なんと枝垂桜に

とまって鳴くウグイスを発見! あいにく曇天の逆光と私のカメラで

は小さくて撮れなかったのだけれど、初めて間近で見るそのウグイ

スの羽は梨園の御曹司が着る着物のような地味で上品な灰緑色。

小さな身体のどこからそんなに大きくてクリアーな良い声が出るのか

と思うような、その声量の大きさにもびっくり。

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これが中央線沿線の駅から歩いて10数分。

とは思えないような長閑な景色が広がる。

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歩いてきた道を振り返ったところ。

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さらに歩くと視界が開けたところに出て、その先は武蔵野公園、さら

に先には野川公園があるそう。「ワサビ田なんかもあって、ワサビも

買えるし、カラーも買えるのよ」と彼女。こんな近くにこんなところがあ

るなんて。春のお散歩には最高の散歩道です。

Nogawa_07

そしてお散歩道から少し戻ったところにあるのが、オーブン・ミトン・

カフェ。ここは小金井市立はけの森美術館の敷地内にあって、かつ

ては中村研一画伯邸だった、洋風の古い日本家屋を借りての店舗

だそう。

Oven_mitten_cafe

Oven_mitten_cafe01jpg

お喋りに興じていたのと店内が混んでいたので写真はないのだけれ

ど、画伯の絵と思われる絵画と花が生けられた個人宅のリヴィング

のような店内に通されて、ランチと、デザートにバニラビーンズの効い

た濃厚なクリームの入ったシュークリームをいただいたのでした。

自分の歳も同じなら2人の子どもの年齢まで一緒、という彼女とはい

つも抱える悩みもオンタイムにほぼ同じで、私の主婦として母親とし

ての素の部分がいつになく全開になってしまう相手でもあって、この

日も「ねぇ、もぉちょっと聞いてよ、うちの子ったらね」という子どもの

話に始まり、美白の話で盛り上がったり。この次はワサビ田を見に

カラーの季節に会おうと約束して帰って来ました。6月には瑞々しい

ワサビの緑と白いカラーの花をアップできることを期待して。

この日は思いがけなく桜も見られたし、ウグイスにも会えたし、帰りに

ひどい雨には降られたけれど、しみじみと佳い春の日でした。

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2007年4月21日 (土)

everyday pray

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けっきょく、非力な私がいつも最後にできるのは祈ることしかなくて

でもその祈りはとても純粋で

たぶん人には理解してもらえないほど純粋で

ただ、この広い世界にたった1人くらいはそういう私を理解してくれ

る人がいたらいいと思う。

最先端の量子物理学ではもう、人の思いは光よりも早く地球の裏側

まで届くことが証明されているんだ。

私の思念よ、飛べ!

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BONITA / 美しいひと

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What can I say to you Bonita

What magic words would capture you

Like a soft and evasive mist you are Bonita

You fly away when love is new

What do you ask of me Bonita

What part do you want me to play

Shall I be the clown for you Bonita

I will be anything you say

Bonita

Don't run away Bonita

Bonita

Don't be afraid to fall in love with me

I love you

I tell you , I love you Bonita

If you love me life will be beautiful

Bonita

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物思いに耽る君。

あまりに無防備で危うい君。ピンクのTシャツ。

バラに短くも最も美しい時間があるように、人の人生にもそんな

時間があるとしたら、君もぼくももうその時間を使い果たしてしま

ったんだろうか。

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今年いちばん最初に咲いたのは

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オールドローズのティーローズ『デュシェス・ドゥ・ブラバン』でした。

和名『桜鏡』と言うとおり、明るい桜いろの微妙に違うピンクの重な

り。酸味のある淡いフルーツの香り。

激しい気温の寒暖さと風雨とうどん粉に耐えてゆっくり開いた花は、

この花本来の良い咲き方ではないけれど、もともとこのバラはふわふ

わ、くしゅくしゅっと咲くのが持ち味。全てが開くかどうかは別として、

ひとつの株に40くらいものツボミを付けています。

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2007年4月19日 (木)

フレンチローズの誘惑

Conpanion_plants_01

やっと陽が射してきた。

月曜の朝から降り始めた雨は、途中やんだりしながらも実によく降

った。それにこの寒さ! 昨日今日あたりは2月の気温に逆戻りで

街ではダウンを着ていた人もいたとか。我が家もときどきストーブを

つけたりしながらここ数日を過ごした。せっかく開きかけたバラのつ

ぼみもフリーズ状態。明日は晴れてまた気温が上がると言っていた

けれど、どうなんだろう。

そして、このところ私のベランダは、しょっちゅう配置変えをしていると

ころ。前に『ベランダ日記』のルイさんが、『限られた狭いベランダにバ

ラの鉢を並べることは、船底に効率よく荷物を詰めるのに似ている』

と言っていたけれど、蓋し名言。まさにそんな感じで、ベランダに出て

は、どんどん伸びてくるバラの枝を眺めながら悩むことしきり。

Conpanionplants01jpg

壁やフェンスを背にして、背が高くなるバラを。西には黄色系のバラ。

基本的にはバラは日当たりの良い場所が良いけれど、直射日光が

当たると褪色する紫のカーディナル・ドゥ・リシュリューは夕方には半

日陰になる東に。雨があたるとすぐにうどん粉になって蕾がボール化

する粉粧楼は軒下近くの雨があたらないところに。花は可憐だけれ

ど、枝は太くて横張り性、棘が鋭くて引っ掛けると大変なことになるマ

チルダはコーナーに。といった具合。とはいえ、どのみち狭いベランダ

なので、こう増えてしまうと、どうやったって全てのバラに公平に日照

率を確保するのは不可能に等しい。悩める日々です。

Conpanionplants02

そんな折、先週いつもバラ苗を買っているアルシス・ローゼスから、

『ギヨ社とデルバール社の新苗についてのご案内です』というメール

が来た。ギョーとデルバールのバラといえば、いままでホームペー

ジやブログや雑誌などで目にするだけだった憧れのバラ。(そういえ

ば何度か行った光フラワーさんにもカタログが置いてありました。)

これもまた気とか波動につながる話だと思うのだけれど、バラという

のも不思議なもので、イギリス人が作ればイギリス的なクラシック、

日本人が作ればどこか和の趣、そしてフランス人が作れば、かくも

フランスの芳香あふれるフレンチ・ローズができあがるのだと感心。

そのフランス名のエレガントで美しい響きもさることながら、花色も花

姿も(そしてきっと香りも)もうニュアンスにあふれた素敵なバラ。

Conpanionplants

さっそく、アルシスから同じメールをもらった友人からは「あなた、ま

たフランスのバラ買ったでしょう?」と突っ込みを入れられたけれど、

とんでもございません。買いたいのは山々だけど、もう今だってベラ

ンダいっぱいでどうしようかと思ってるのに、今年の新苗だって結局

キャンセルしたっていうのに、買えるわけないじゃありませんか。

ああ、こんなことなら去年の秋、ハイブリット・ティーもフロリバンダも

買うんじゃなかったと後悔しても時すでに遅し。

せめて写真でその花姿でも眺めてうっとりしようと思って買った本が

昨日、届いた。この本は各バラ園、種苗会社の協力をもとに、今年

実際に販売が予定されているバラをブランドごとに掲載したもの。

薄いけれど、とても見やすいディレクションになっています。

New_roses_2007

 ここから買えます →  New Roses 2007

そして、現在ギョーとデルバールのバラが買えるサイトはこちら ↓

   フレンチローズ特別代理店 花ごころ

ちなみに、今日の写真はバラの鉢に一緒に植えたコンパニオン・プ

ランツで、上からイングリッシュ・ラヴェンダー、ローズゼラニウム、

カモミール、そしてレースラヴェンダー。ローズゼラニウムは本当に

バラみたいな香りがします。

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2007年4月16日 (月)

雨の朝、突然に

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恋が生まれるわけじゃないけれど、

バラの蕾はあとすこし。

07tsubomi_02_1

07tsubomi 

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2007年4月15日 (日)

装うしあわせ

Shop

お洒落っていうのはいつもしてないと、その仕方までわからなくなっち

ゃうものだなと思う。たまぁ~に何かあってお洒落しようと思ってクロ

ゼットの中を見ても、何をどう合わせて着ていいかわからず、勢い

「着るものがない!」となって、結局いつもと同じような格好で家を出

て行くことになる。つまらない。かといって、たまに用があって出たつ

いでにショップを見ても、死ぬほど欲しいような服には滅多にお目に

かかれないのだ。・・・ というか、それだって日頃からマメにチェックし

ていなければ、突然入った店でいきなり気に入るものがみつかるわ

けもないのだと思う。

昔は2月最初にショップをチェックするのが何より楽しみだった。

2月というのは、新年度のそのブランドのコンセプトやイメージの打ち

出しがはっきりわかる商品が店頭に並ぶ月なのだ。それから、まだ

まだ暑い8月のセールの間に、ショップの片隅に『セール除外品』とし

て並ぶ秋物の棚を見るとき。わくわくした。結婚しても、子どもの母親

になっても、長いことトレンドチェックがやめられなかった。

それが、いつからだろう? 人生が大変になってそれどころじゃなくな

ったことが大きいけれど、だんだんその気持ちも薄まってきた。だい

いち昔あれほど買っていたファッション誌も全くと言っていいほど買わ

なくなってしまったし、たまに本屋で開いても買いたいほどの雑誌は

ない。昔は服を見に行くためにお洒落して出かけること自体が楽しか

ったのに、いまやそんな意欲もあまりない。自宅で仕事をするように

なって日常的にお洒落をする必要がなくなったのと、仕事の時はスー

ツを着れば形になる、というのが大きい理由だとしても。

最近、あるアクセサリー・ショップをやっている女の子が『装う幸せ』に

ついて書いているのを読んだ。彼女はアクセサリーというのは女性の

容姿に関わるもので、その人が今までこうありたい、こうなりたいと内

に秘めた願望や、本当は持っていても勇気が無くて表には出せない

でいるような部分をこっそり反映してしまうものだと言っていて、いま

までアクセサリーなんかに興味がなく、買ったこともなかった人が、こ

のショップのアクセサリーを身につけることで、それまで自分のなか

で否定していた女性性を受け入れるきっかけになったり、装う幸せを

見出したりしてくれたら嬉しい、と書いていた。

それを読みながら、最近、私に欠落しているのはこれか、と思った。

いつの間にか私は意識的にストイックにそぎ落とす方に力を入れて

いて、そういうわくわく感を失っていたんだと思う。そう思って思い出

してみたら、私のアンテナに長いこと引っかかっていたデザイナーが

いたことを思い出した。徳永俊一。いつか買わない(買えない)まで

も、代官山にあるという彼のブランド『ミュルミュールデール』のショッ

プを見に行こうと思っていたのに。残念なことにもう2年も前に無くな

ってしまったそうだ。そして最近、私のアンテナにピピっときたのがこ

のブランド、ARTS & SCIENCE。洋服のブランド名じゃないみたいな

のがいい。私はここの白いシャツが欲しい。

といって、やっぱり若い頃のようにすぐに見に行くわけでもないのだ

けれど、まだこういう服を作っている人もいるんだと思ったら、見てい

るだけで楽しかった。若い頃と違って、欲しいとなったらすぐに手に入

れなければ気がすまないということがなくなったのは年の功か。

今日、娘がお洒落してカラオケに出かけた。「みんなお洒落して来る

んだから、○○(苗字)もお洒落してきてよ!」と、言われたとか。

ああ、まだまだ私は自分のことは二の次かなあ ・・・・・・

その前にいい加減この伸び放題の髪を剪定、じゃなくて切らなきゃ。

写真は最近ときどき眺めているサイトで手頃な春のニットを見つけた

ので買ったら、こんなラッピングで届いて、久しくリボン付きの包みな

んてもらったことがなかったから、自分で買ったのに嬉しくなってしば

らくそのままにしていたもの。

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2007年4月14日 (土)

ハンギングバスケット

Surfinia_01

私のバラ歴は、近所の花屋で花が終ってうどん粉になって、なかば

処分品のように置いてあった安いミニチュアローズを2鉢買って再生

したところから始まっているので、いまでもミニバラが大好きだ。

特にベランダのバラがほとんど終って花が無い季節や、心に何か足

りないものがあってぼんやりしているようなとき、ついうっかり甘いも

の好きの人がケーキを買ってしまうようにミニバラを買ってしまう。

そして、ここ数年、私がミニバラを買うのは Yahoo ! オークションの

wakachi さん からがほとんどになってしまった。彼女はミニチュア・

マニアから絶大な信頼をされているその道のプロで、いまでは市場

に出回らなくなったレアもの品種などを多数出品している人。何より

彼女の仕事はとても良心的で、良い苗を丁寧な梱包で迅速に発送し

てくれる。だから送料はちょっと高めなのだけれど、ついオーダーして

しまうのです。そして彼女から送られて来た箱を開けると、いつも「さ

さやかですが気持ちです。よかったら一緒に育ててください」という言

葉とともに何かしらオマケが付いてくる。ビオラだったりレアなパンジ

ーだったり。それはとても嬉しいのだけれど、ベランダがバラの鉢で

いっぱいで、これ以上バラ以外の鉢を増やしたくない私としては最初

の頃は少々困ったことでもあった。せっかくいただいたからには粗末

にもできないし、かといって新たに鉢も増やしたくない。それで仕方な

く大きなバラ鉢の足もとに植えておいたら、これが冬の間中よく咲く

のだ。なんの手入れもしないのに。それですっかりそういう小さな

花々のことも見直して、今年の春、バラの株元にいっぱい植えてお

いたビオラを初めてハンギングに移したときに、それらもハンギング

にしてみることにした。このあいだは白のサフィニアをいただいたの

で、それに合うものを何か足そうと思って、パープルのペチュニアを

買ってきて寄せ植えたのが上の写真。なかなか爽やかな組み合わ

せになりました。ペチュニア以外ぜんぶ wakachi さんからいただいた

ものです。そして下は、先日娘の高校からもらったパンジー。名前は

『プロントシフォン』だそう。

wakachi さんのくれたささやかな気持ちは、バラだけだった私のベラ

ンダを前より豊かに賑やかにしてくれたようです。

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2007年4月13日 (金)

絶好のお花見日和(新宿御苑の桜②)

Shinjyukugyoen_02

このところ落ち着かない日々を送っていたせいですっかりアップする

のが遅くなってしまったけれど、先週末の久しぶりに良く晴れて暖か

かった日曜、家族で新宿御苑に行った。

「春は朧」、「花曇り」なんて言葉もあるとおり、春は意外とぼんやりし

た白っぽい空の日が多くて、なかなか青空をバックに桜が映える日

がないのだけれど、この日は見事な青空で、まさに絶好のお花見日

和! ホームページに『新宿御苑のお花見は4月これからが本番』と

あったように、すでに満開のソメイヨシノが散り始めるなか次々と八重

桜が咲き始めて、前回1人で来たときよりさらに華やか。広大な苑内

にはたくさんのお花見客が訪れて、思い思いに満開の桜の下に集っ

ていた。ここの桜のよいところは、前回も書いたとおり巨木ばかりで

枝が地面にしなうように咲いていて、桜の下で座っているところを写

真に撮っても絵になるところ。

Shinjyukugyoen_03

最初に見つけたのは前回まだ一部咲きだったチョウシュウヒザクラ。

もうすっかり満開でした。

Cyousyuhizakura_03

そしてめずらしい緑の桜、ギョイコウ。とってもピントが合いずらかった

のだけれど、よく見るとグリーンに白のストライプ。

Gyoikou

Gyoikou_02

『グリーンアイス』と言って、開きかけはグリーンで開くと白だったり

季節によってピンクがかったりするバラがあるのだけれど、それに

よく似たウコンの桜。こういう桜を見ると、桜がバラ科だということを

実感させられる。

Ukon_01

Ukon

ウコンとイチヨウの空中立体交差。

Ukonichiyou

木の下から、ウコンの桜の花越しに見た新宿のビル。

こんな景色も今だけのこと。

Ukon_02

ばら色のほっぺをした可愛い女の子の賑やかなお喋りが聞こえてき

そうな、愛くるしいイチヨウも満開。もう、木全体が花・花・花!

Ichiyou_mankai

Ichiyou_mankai_01

春の暖かく晴れた日曜の昼間、満開の桜の木の下にいる人たちは

皆一様にしあわせそうで、それがいい。小さな子供を連れた若い夫

婦も、老境を迎えた夫婦も、恋人たちも、大勢で賑やかに来た人も、

たとえ1人で来た人も。それが桜という花の力かと思う。

8日はいまホームページを見ると8万6千人もの入園者だったようだ

けれど、新宿御苑の良いところはとにかく広いこと。苑内の奥に行け

ばまだまだプライベートな満開の桜の木の下を確保できるので、間違

ってもせっかちに入り口近くの混雑したところに宴を広げないこと。

そしてこの日は、色とりどりの桜が賑やかに競演するなか、時折りの

風に乗ってソメイヨシノの桜吹雪がいっせいにキラキラと舞いながら降

ってきて、もう夢のように美しい景色でした。花などに興味のない、お

よそ趣のない子どもなんてものと行ったので、時間にするとわずか1

時間か1時間半くらいのことなのだけれど、私は今年の桜を胸に焼き

付けました。

Shinjyukugyoen_04

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2007年4月11日 (水)

clematis,music,and thai redcurry.

Clematis

駅から家までの道を、土砂降りの雨のなか自転車飛ばしてずぶ濡れ

になって帰って来たら、及川フラグリーン から先日オーダーしたクレ

マチスが届いていた。こんなかわいい箱で ↑

ホームページに『ちょっと高いけど、しっかりした4号苗』と書いてあっ

たから、もうちょっと大きいのが来るのかと思っていたのだけれど(い

つもバラ苗しか見たことないせいか)、箱を開けてみたらこんなにかよ

わそうな苗です。はたしてクレマチス初心者の私にちゃんと育てられ

るのだろうか。ちょっと心配。

Clematis01jpg_1 

Clematis02jpg

それから、(これはポストに)もうひとつ届いていたものがあった。

雫を垂らしながらポストの中身をごそっと手に持って4階まで上がった

ので、いったい誰から来たのかピンとこなかったのだけれど、よく見た

らなんとブロガー友達のカルロスさんからではないか。封を開けたら

カルロスさんセレクトのオリジナルCDだった。嬉しい♪

アマゾンのカートはいつも5つ分くらいいっぱいなのだけれど、このと

ころCDを買う余裕もなく新しい音源を聴いてなかった私には、何より

の贈り物。夕飯を作りながら聴こうとCDをプレイしたら、聴こえてきた

のはボサノヴァありサンバありサルサありウクレレありスティール・ド

ラムありのラテン・ミュージック。(中にジャズとアンビエントが少々。)

もとより音楽の好みが似ている我々、もうずっと前から自分のCDラッ

クの中にあったような自然さで、私好みのセレクトだった。

こういう不意打ちって最高ですね。このところいろいろあって疲れが溜

まっていた私は、カルロスさんお手製のカラフルなジャケットにも和ん

でしまった。

カルロスさん、どうもありがとう!

私はこれを聴いてますます海に行きたくなりました。

Carlos_serects_music_1

そして本日の夕飯はほんとは串カツを作る予定だったのだけれど、そ

んな時間も元気もないので急遽タイ・レッドカレーに変更。知ってる人

も多いと思うけれど、最近は『タイの台所』なる便利な物があるのだ。

Red_curry

これ、すごく簡単です。

用意するのは鶏肉とタケノコ、ピーマンとしめじだけ。

サラダ油でカレーペーストを炒めて、鶏肉を入れてさらに炒め、お湯で

溶いたココナツミルクと香り付けのバイマックルート(こぶみかんの

葉)を入れてひと煮立ちさせる。その後、葉っぱを取り除いてタケノコ

しめじ、ピーマンを入れて全体に火が通ったら仕上げにナムプラーを

入れて出来上がり! 袋には調理時間10分と書いてあるけれども、

10分とは言わないまでも30分あれば作れます。

アフリカに行った帰りのトランジットがバンコクで、次の夜中のフライト

までのわずかな滞在時間に行ったタイ・レストランで食べたグリーン・

カレーは舌がびりびりするほど辛かったけれど、これはそうでもない。

で、なかなか本格的なお味。早い・安い・うまいのレッドカレー。

タイ料理が苦手じゃない方はお試しあれ!

Red_curry_01

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2007年4月10日 (火)

すももの木

Sumomo

娘は今日もまたやってくれました。

7時半に娘を送り出して、ホッとしてだーっと気を抜いた直後に隣り

の部屋に入って見たものは、さっき渡したはずのお弁当と水筒。

はぁ。と今日もため息ひとつ。どこまで、うっかり者なんだ。

身支度をしていたら息子が「お弁当、届けに行くの?」と、訊く。

「ほっとけばいいじゃないか」と。

どこかで聞いたような台詞だが、確かに。

「でも登校一日目からお弁当忘れたじゃ本人も困るだろうから、行っ

 てくるわ。今日だけね」と言って出て行く。

外はうららかなのだ。空は晴れて気持ちの良い青空。陽射しは暖か

い。私の妹が『のだめカンタービレ』を見ながらいつもリサみたいだと

思って見てた、と言っていたけれど、これだけ日常のことができない

とすると、もしかしてあいつは天才なのか? まさか。それこそ、あり

えないっつーの、だ。今さらながら、とんでもない子どもを育てている

ような気がしてきた。うう、頭が痛い ・・・・・・

閑静な住宅街を通って学校に行き、受付で名前を書いて1年の教室

がある4階まで上がる。でも教室には誰もいない。なら机の上に置い

ておこうと思ったら戸には鍵がかかっていた。私が子どもの頃は教室

に鍵なんかかかっていなかったけれど、いまは誰もいないときは鍵を

かけるのか。1階の職員室にも行ったけれど同様に鍵。

仕方がないから受付で事務の人を呼んで預かってもらった。今日は

視聴覚室で(教師と生徒の)対面式をやっているという。

正門を出て横断歩道を渡ってすぐのところにある家の門のそばに、

白い花が見事に満開の大きな木があったので、思わず立ち止まって

見上げていたら、作業服を着た男の人が出てきた。

「これ、なんの花ですか?」と訊いたら、「すももだよ」と言う。

「一枝切ってあげようか」と言ったと思ったら、高枝切り鋏で一枝切っ

てくれた。そのすももの枝と、ちょっとこわい鳥みたいに見える紫木蓮

の枝を持って、電車に乗って帰って来た私です。いままで知らなかっ

たけれど、紫木蓮の花はとても良い香りがした。それで、先ほどまで

そのふたつの花は花瓶に生けてあったのだけれど、すももの花がな

んともいえない香りでどうにも耐え切れなくなったので、先ほど謹んで

お礼を言ってさよならしました。

 教訓1.すももの花は花瓶に生けて飾ってはいけない。

と、書いていま、うちのリサの『リ』は『李(すもも)』だったことを思い出

した。なるほど。

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2007年4月 9日 (月)

入学式

Pansy_05

今日、娘の高校の入学式。

昨夜のひどい雨から一転、晴れてホッとしたのも束の間、今日は朝

からバタバタだった。

昨日あれだけ準備しておくように言っておいたのに、家を出てから娘

に体育館履きを持って来たか確認したら、あっさり忘れたと言う。慌

てて家に戻ろうとした娘は、ドアを開けて玄関に入るなり、ショルダー

バッグの紐を傘に引っ掛けて、思い切り傘立てを倒したらしい。重い

陶器の傘立てが、コンクリートの地面に叩きつけられて割れる激しい

音。私が20年来壊さずに使っていた傘立てが、見るも無残に割れて

いた。「割れちゃった ・・・・・・」と言ってぼぉっと立っている娘。

自分で片づけていたら間に合わないので息子を呼べば、いきなり怒

り始める息子 ・・・・・・。はぁ、やれやれ。

入学式当日から最悪のスタートになってしまった。

学校では、式の後におきまりのPTAの役員決めに時間を取られ、こ

わい顔をしてだんまりを決め込むPTAたちに心底辟易し、早々と役

員を仰せつかった。ひどく疲れ果てて帰って来たら、ドアの下やら玄

関の床に、何やらあちこち血が付いているではないか。ああ、神さま

スタート初日から流血沙汰とは物騒な。聞けば割れた傘立てを片づ

けるときに、息子は指をバッサリ切ってしまったらしい。

帰ったときには息子の機嫌が直っていたからよかったようなものの、

初日からこれだとつくづく先が思いやられるなあ ・・・・・・

ちなみに私はまた明日からお弁当作りです。

娘が自分でお弁当を作るなど今のところ夢のまた夢で、今月いっぱ

いはとにかく遅刻しないで電車通学できるようになってくださいと言い

ました。唯一の救いは娘が選んだ園芸科学科に来る子どもは、みん

な性格が穏やかで優しい、ということだろうか。

担任との初ホームルームの帰りに生徒が作ったというパンジーをもら

った。いろんな色のパンジーの鉢があったのに、家に帰って見たら娘

がもらったのも私がもらったのもほとんど同じような色だった。

さて、明日からはどうなることやら。

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2007年4月 7日 (土)

春の妖精

Sakuranoyousei

芽吹いたばかりの若芽の緑に今にも溶けそうに舞う君は、シフォンの

スカートですか? 女の子の気紛れですか?

約束は守らなくていい。

風と戯れて時間を忘れてしまったと言えばいい。

君は春の妖精です。

Sakuranoyousei_03

Sakuranoyousei_01

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宵待桜

Yoimachizakura_01

そういえば去年の今頃は『陰陽師』にハマっていたんだった。

陰陽師、安倍晴明は花びら1枚、葉っぱ一枚から自在に式神を作り

出しては、いつも美しい姫をはべらせていたけれど、桜の式はいなか

った。清明の作る桜の式なら、さぞかし妖艶で美しかったろうに。

先週末、伊豆に桜を見に行った友人は、大荒れの天候で泊まった宿

の庭で、怖い桜を見たという。広い敷地のなかにあった巨木の桜。

それはまるで恋しい人を待ち続けて狂ってしまったどこぞの姫のよう

だった、そうな。

愛しい殿を待って待って待って、ついに鬼になってしまった祐姫。

男どもよ、女心を侮るなかれ。怖ろしいのは幽霊でも魔物でもない。

げに怖ろしきは人の心。

さて、遅咲きの姫、君は今宵、誰を待つ?

Yoimachizakura_2

(確かに桜には人を待っている風情がある。待たれているから行かね

ばならぬと思ってしまう、毎年。写真は2週間ぶりのスイミングの帰り

に見た枝垂桜。ヤワな私は久しぶりに泳いで筋肉痛です。)

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2007年4月 6日 (金)

薔薇のつぼみ

Baranotsubomi

秋に植えたハイブリット・ティーを除いて全てのバラにつぼみが上がっ

てきた。暖冬のせいか去年に較べたら驚くほど早い。

バラのつぼみとひと口に言っても、その形状は実に様々で個性的。

今日は今朝のつぼみの様子をピントの合ったものだけアップします。

まずはオールド・ローズから。

上はコンスタンスプライの次くらいに好きな、ルイーズ・オディエ。

下はもうつぼみが色づき始めているデュシス・ド・ブラバン。和名が桜

鏡と言うとおり、桜色でティー・ローズとしてはめずらしいカップ咲き。

見てのとおり、うどん粉にはちょっと弱いけれど、我が家で1番多花

の優良花。りんごのような淡い香りがある。

Baranotsubomi_01

これはアプリコットイエローの素晴らしく風情のある花と、紅茶の香り

のティー・ローズ、レディ・ヒリンドン。惜しいかな、これもものすごくう

どん粉に弱い。茎から幼葉まで全体的に赤いのが特徴。

Baranotsubomi_02

そして、うどん粉のひどい上ふたつのバラの間に挟まって、同じティ

ーでも全くうどん粉にもならなければアブラムシも付かないアルシュ

ディック・ジョセフ。もうこうなると土とか環境とかいうより、種の特性と

しか言いようがない。個人的には照葉ってあまり好きではないのだ

けれど、やっぱり照葉の赤系のバラは強いのか。これも非常に多花

で、夏の間じゅう繰り返し咲いて初冬ラストまで咲き続ける。

Baranotsubomi_03

額の葉っぱに守られるようにして埋もれているのは、カーディナル・

ド・リシュリューのつぼみ。印象的な紫のポンポン咲きのガリカ。

Baranotsubomi_05

ここからはイングリッシュ。去年、ローズカフェで見てひと目惚れした

ライラック・ローズ。もうかなり大きいつぼみ。

Baranotsubomi_04

対照的に、まだとても小さなつぼみのグラミス・キャッスル。

このバラもうどん粉に弱い。白、黄色系でうどん粉に強いバラを私は

あまり知らない。

Baranotsubomi_06

そしてこれは大輪のエヴリンのつぼみとも思えない、まだ細くて小さ

なつぼみ。

Baranotsubomi_07

エヴリンと交配親が同じなので、花も似ていればつぼみも似ている

ジェーン・オースティン。

Baranotsubomi_08

同じく細長いつぼみのヘリテイジ。

Baranotsubomi_09

この小さなバラのつぼみがもっと大きくなって色づき、花開くまでには

まだもう少しかかるだろうけれど、いずれにしてもあとわずか。

今年は家で初めて見るバラもけっこうあるので、いまから本当に楽し

みです。

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2007年4月 5日 (木)

コンパニオンプランツを植えよう

Companionplants_01

冬が異例の超暖冬だったお陰で、暖かい陽射しをいっぱいに浴びて

ここまでは何も問題なく生き生きと元気に育ったベランダのバラたち。

ハイブリットティーを除くほとんど全てのバラにつぼみが上がってきて

とても順調に見えたのだけれど、そうは簡単にいかないのもバラであ

って、ここのところの気温の寒暖差、特に急な寒の戻りや雨などで萎

れる実生苗や、うどん粉病が出てきた。その上、アブラムシだ。今年

も出てきたな、と思っていると、あっという間に劇的に増えるのがアブ

ラムシ。バラの葉っぱに木酢液を散布しながら、手で擦るようにうどん

粉を洗い流していると、葉裏についていたアブラムシもボロボロ ・・・

毎年のことで慣れているとはいえやっぱり気持ちが悪い。それにセン

トラルローズからのメールマガジンを読んでいたら、アブラムシの付い

ているバラにかならず付いている白いものはなんとアブラムシが脱皮

した後の皮だと言うではないか。アブラムシって脱皮するの? 

ぎょええええええーーーーー!!

くらくらしそうになるのを気を取り直してネットでアブラムシの効果的な

撃退法を調べていたら、コンパニオンプランツに行き当たった。前から

細かい条件はそれぞれ違うとしても、同じようにベランダでバラを育て

ていてアブラムシがたくさんいるベランダといないベランダの違いは

なんだろうと思っていたのだ。前にコメント欄に「私のベランダではア

ブラムシを見たことがない」と書いていたブロガーさんのところでは、

きっと彼女が気づいていないだけで、強い毒性のある植物を一緒に

育てているんじゃないかと思っていた。いつか『つるバラの庭』のみち

こさんも、「クリスマスローズを庭に植えるのは真冬のバラの無い時

期に花が欲しいというのもあるけれど、根に強い毒性があって虫が寄

って来なくなるからなのよ」と言っていた。少し前に、バラのコンパニ

オンプランツとしてバラの鉢にチャイブを植えているルイさんの記事も

見た。そういえば私だって猫の額ほどの庭のある一軒家に住んでい

たときには、大きなテラコッタの鉢に植えたピエール・ド・ロンサールと

一緒に、ローズマリーとラヴェンダーを植えていたっけ。ミントが虫除

けになると聞いたので、大好きな和種ハッカも地植えしていた。この

部屋に引っ越してきてからは、とにかくベランダが狭いのと4階まで

鉢や土を持って上がるのが一苦労なので、すっかりバラ・オンリーに

なっていた。けれど、最低限の薬剤散布はするとしても、できるだけ

薬を使わずにバラを育てようと思ったら、やっぱりコンパニオンプラン

ツは必要かもしれない。ちなみにコンパニオンプランツとは、育てたい

植物と相性の良い植物を一緒に植えることで、病虫害を予防したり、

花の香りを良くしたり、成長を促進したりと、互いに良い影響を与え合

う関係にある植物のことを言う。いわゆる共生関係にある植物。バラ

だけに限らず、野菜や果物にもコンパニオンプランツはあるので、無

農薬栽培に興味のある方は検索してみてください。

・・・・・・ というわけで、さっそく買って来たハーブ類。

バラと一緒に植えるとアブラムシを寄せ付けなくなるというラヴェンダ

ーとローズマリー、うどん粉病を防ぐというチャイブ、近くに植えた植物

の抵抗力を高め、香りや味をより濃いものにするヤロー、植物のお医

者さんと言われるローマンカモミールはうどん粉に弱いバラの鉢に植

えよう。イタリアンパセリもバラの香りを良くして丈夫にしてくれるとい

うし、手近なところではニンニクもいいというから、芽が出てしまって安

売りしているニンニクを見つけたら、それも植えてみよう。そうやって、

ますます私の狭いベランダはジャングルと化していきそうだ。頭の中

にある仮想庭園は、あくまでハーブ&ローゼス&クレマチスの優雅な

夏の景色なのだけれど ・・・・・・。果たして。

ちなみに、ご存知の方もいると思うけれど『ミラクルニームの木』なる

ものを見つけた。これひとつで200種類もの害虫に有効で、人やペ

ットには害はなく、葉っぱを煎じて植物の根元にかければ防虫になる

というのは魅力だけれど、でもインド産でかなり大きくなるものだとい

うことを考えると、うちではちょっと無理かな。

 ☆ニームの木 → http://www.nikkoseed.co.jp/neem/sub3.htm

今日は数日振りにすっきりと気持ちよく晴れた。

それにしても昨日の寒さときたら! 春の嵐。

雷に、4月に雪まで降るとはね。 

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2007年4月 2日 (月)

お花見日和@井の頭公園

Ohanamibiyori

土曜日にいっぱい歩いて疲れたのと日頃の睡眠不足を解消すべく、

日曜は朝寝坊しようと思っていたのに、その日は娘が最近近所で話

題のショッピングモールに友達と行く日だと言うので起きた。起きてし

まったら起きてしまったで、前日とは打って変わった良いお天気と初

夏並みの陽気に誘われて、またもやお花見に行くことに。

実は先週、「今週末に井の頭公園に行くよ!」と宣言した私なのだけ

れど、娘は日曜は友達と出かけると言うし息子は「ぼくは行かないよ

なんで行かなきゃならないんだよ」なんて言うので「なら結構。お好き

に」と言ってあったのだ。ところがそのあと息子が「火曜なら行ける」

と言い出したので、「なんで。行きたくないなら別にいいよ」と言ったと

ころ、「行っとかないと後悔しそうだから」なんて言うではないか。

変なこと言うヤツだなあ、と思っていたら、「19になったら絶対に行

かないことを考えると、今年行っといたほうがいいかなあと思って」

なんて言う。母の私は「あ、そう」という感じなのだけれど、つまり今

年が最後ってことらしい。です。

そんなわけで、今年は家族揃っての「毎年恒例の井の頭公園のお花

見」とはならずに、息子と2人の変則お花見。

井の頭公園に行くときはいつも計画無しに思い立って来るので、たい

てい平日の変な時間だったりしてもう人が空き始めた頃なのだけれ

ど、この日はお花見ラストのコアタイムということで、吉祥寺の駅から

もうすごい人・人・・・・・・。まるでお祭りの境内のような人の列に並ん

で、やっとボート乗り場までたどり着いた。

Ohanamibiyori_03

水上も地上と同じく、手漕ぎボートと足こぎボートとスワンだらけでラ

ッシュ・アワー。これじゃ、どうやって漕いだところで数分おきに誰か

とぶつかるようですね。相変わらず今年も私はボートを漕ぐ人。

Ohanamibiyori_09

地上は花見の宴をする人々で足の踏み場もないほど。

でも、ここはやっぱり水上から見る景色が一番だと思う。

Ohanamibiyori_02

Ohanamibiyori_05

吉祥寺はもともと外国人の多い街だけれど、お花見ともなるとそれこ

そいろんな国の人が来ている。見るからにイタリア人の陽気なファミ

リーと、これまた見るからに東欧圏のシャイだけれど静かで穏やかな

幸福感を醸し出している父親と小さな息子とかがいて、見ていて国

民性の違いが面白かった。息子もそれなりに楽しんだようだ。

夕方からアルバイトの息子に合わせてあっさりと帰ることにする。

水上では邪魔だけれど、見た目はかわいいスワンくん。

Ohanamibiyori_06

Ohanamibiyori_04

ランチはモンク・フーズで。正確には『Monk's Foos』。

どこもかしこも人ですごかったのでここも混んでいるかと思いきや、こ

こはやっぱり穴場らしい。入ってすぐに座れた。このレストランはセロ

ニアス・モンクの名前を冠しているとおり、JAZZを聴きながら玄米菜

食のランチが食べられる店。昔から全然変わらぬ佇まいで、適度な

暗さとアンティークな室内、フランス窓から入る微かな外気に心底落

ち着く。今年が最後らしいから貴重な画像かも知れぬ。

ハリネズミの息子。

Shunmonks_foos

ランチをすませて外に出たら、やや! かわいい! 

こういうのなんて言うんだっけ? パパと小さな娘。

小さな女の子はこの状態にすっかり慣れているらしく、泰然とゲーム

などしておりました。いいなあ ・・・・・・

都内をこれで走るとお顔は真っ黒になると思うけどね。

Ohanamibiyori_08

個人的な追記:この日、個人的に忘れたくないことがあるので追記し

ようと思う。出掛けにもうすぐ旧テニスコート跡というところを息子と歩

いていたら、前から自転車に乗った見覚えのある人が近づいてくるで

はないか。すぐに絵描きのSさんだとわかったが、息子も同様にわか

ったらしい。彼も私と目が合うと私たちの前で自転車を止めておりた。

ほんの少し立ち話した。相変わらず元気そうでよかった。彼はサマー

ニットに同じ色のニットストールを巻いていた。テニスウエアを着てい

ないときも、いつもお洒落な人だ。これからどこかへスケッチに行くと

言っていた。でも驚いた。Sさんが住んでいるのは違う町で、テニスコ

ートが無くなってからはここに来ることは滅多にないだろうし私だって

いつもその道を通るわけじゃない。それに出掛けに私がグズグズして

いなければ会うこともなかったはずだ。会える確率は何万分の1? 

私たちはそんなことを1回限りじゃなく何度も繰り返している。これを

縁と言わずして何と言うのだろう。「そう思わない?」と息子に訊いた

ら、即座に「思わない」と言われた。冷たい。

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2007年4月 1日 (日)

桜まつり

Kinjyo

そして、私の家の近所の通りでも、提灯がぶら下がって桜まつり。

桜並木が提灯の灯りでほのかにぼおっと白く照らされて、この時季

だけは見慣れた通りも一変します。

Kinjyo_02_1

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花曇りの東京タワーと目黒川の桜

Tokyo_tower_02

花曇り、花冷えだった昨日土曜日は、右脳体験教室で知り合った

shizu さん とお花見に出かけた。キャリア10年のベテラン添乗員の

彼女は、先日日帰りツアーで『都内桜めぐり10景』なんていう欲張り

なお花見をしてきたばかり。そんな shizu さんが個人的にもう一度行

くとしたら増上寺だと言うので、まずはそこからスタートすることにし

た。増上寺をお参りして、辺りをひとめぐりしてから、芝公園方向へ。

そしてその途中で見たのが最初の1枚。先日終ったばかりのTVドラ

マ、『東京タワー』で毎週見ていた東京タワーの、芝公園から見た桜

とのショット。

東京タワーには私も少々思い出があって、母が最初に入院したのが

御成門にある慈恵医大病院だった。入院するその日、いったん病室

に行ってから外に昼食を食べに出た。とうぶん娑婆の飯は食べられ

ないから何か美味しいものでも食べよう、なんて言って出たものの、

どこで食事をしてよいかわからず、少し先に見える東京タワーを見な

がら、自分が一度も東京タワーに上ったことがないのを思い出した。

それを母に言ったら、それなら東京タワーに上ってご飯を食べようと

いうことになった。2人して展望台に上って見た昼間の東京の街はガ

スで寝ぼけたように曇っていて、入ったレストランの食事は最悪だっ

た。私は母にとても悪いことをしたようながっかりした気持ちになって

これが最後になったらどうしようなどと考えていた。折りしも頃は2月

で、今年の桜を母は元気で見ることができるだろうか、なんて思って

いたとき。そのときは母はガンを克服して元気になったけれど、結局

それが最後の東京タワーになった。それどころか、それから亡くなる

年まで、一緒に桜を見たこともなかったんじゃないだろうか。

『東京タワー』のストーリーは、だから自分の経験と重なるところもあ

って、毎週けっこう泣けた。

ところで shizu さんはなんたって旅のプロなんだから私と違って緻密

なんだろうと思っていたらさにあらず、プライベートでは行き当たりばっ

たりなのは私と変わらず。その後どこだかわからないところを歩くこと

数十分。通りすがりの人に現在地を尋ねつつ、バス停を見つけて去

年から行きたかった目黒川沿いの桜を見るべく、さんざん待ってバス

に乗る。神谷町界隈から広尾を抜けて終点目黒駅へ。滅多に乗らな

いけれど、都心でバスに乗るのってけっこう面白い。何より窓からの

んびり景色が眺められて、知らない街を垣間見れて。目黒では、駅ビ

ルの中で腹ごしらえしてから、またもや目黒川目指して適当に歩く。

でも着きました。目黒川。

Megurogawa_02

すごい。川の両脇に桜、桜 ・・・・・・。

満開で風が吹くたびに花吹雪になる桜のトンネルの下を、目黒の最

初の橋から中目黒まで散策。

Megurogawa_01

川沿いの道にはところどころベンチもあって、そこで座って休む人や

ベンチをテーブルの代わりにして花見の宴をする人たちなど、思い思

いに桜を楽しむ人でいっぱい。空が晴れて青空だったらソメイヨシノも

もっと映えて美しかったと思うし、昨日は歩いていてもちょっと寒いくら

いだったけれど、それでも東京桜散歩を満喫した私たちでした。

shizu さん、昨日はお疲れさま。どうもありがとう!

Megurogawa_03

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