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2006年10月16日 (月)

心は雲のように

Kumo_005_7

今日もすっきりと晴れた。雲ひとつ無い青空。

昨日は寝るときに、前に医者にSOSを出したときにもらって結局1錠

も飲んでなかった薬を飲んでから寝た。もうすっかり疲れていてそん

なものを飲む必要もないように思ったけれど、お陰で寝たのはいつも

の2時過ぎだけれど、ぐっすり眠った。眠るって大事だ。

昨日、あんな風に書いたけれど、こんな青空だから気をとり直して

今日も書こう。書くことはいくらでもあるし、結局、私には書くことしか

ないんだから。 それが評価されてもされなくても、たとえ愛されても

愛されなくても。

いつか、シンガポールに行って最低2年は帰ってこない友人に会った

とき、私は彼女に聞いた。彼女は人を、外に見えているものだけじゃ

なくて、内なるもので察知できる(直感のある)人だったから。

「あなたが行ってしまう前に、前から一度聞いてみたいと思っていた

ことを最後に聞いておきたいんだけれど、今の私を見てどう思う? 

何か間違ってることとか、こうした方がいいということがあったら教え

てくれないかな。正直に言ってほしいんだ。アドヴァイスが欲しい」

すると彼女はしばらく私を眺めてから、「う~ん、わからないな。○○

さんて変わり続けてる人じゃないですか? 会うたびに全然印象が

違う。でも、いまは停滞。かな」と言った。

「鋭いな」、と私は言って笑った。

私はいつもいまの自分を好きになれなくて自分を変えることをしてき

た人間だから。それは外面的にも内面的にも。それに私が好むと好

まざるとによらず環境によって(たとえば転職するたびに必要とされ

る能力を身につけるために)自分を変えてきた、というのもあるし。

「できない」と言った時点で仕事の可能性は断たれてしまうから。

でも私だって昔からそうだったわけじゃない。ずっと『依存』という枠

の中で変化することをあきらめていた、たぶん。

それに今だって、私はずっと変わらないことでひとつのスタンスを示

そうとするタイプの人間であって、たぶんその最もコアなところでは

今でも全然変わってない。いつか、職場の硬派の男性に「○○さん

ていつも一貫してますよね。考えにブレがない」と言われたけれど、

それは良い意味でなんだと思う。ただひとつ昔と違うことがある。

昔は、と私は言った。

「昔は変わってしまうことが嫌だったんだ。人や人の気持ちが簡単に

変わってしまうことが苦しくて苦しくてたまらなかった。でも、いろいろ

と苦しんだあげく、やっとこの歳になって、この世の中で変わらないも

のなんて何ひとつ無い、それは自然も人の心も同じだってことを、論

理としてじゃなく、やっと実感できるようになったんだ。そして、それは

いいことのように思う」

私がそう言うと、彼女は私も同じだ、と言った。自分もそれでとても苦

しんだと。そして、○○さんには変化を受け入れるだけの強さがある、

こんど会うとき、お互いがどう変わっているか楽しみだね、と。

人は思いのほか変化を嫌う生きものだと思う。それは歳をとればとる

ほどそうで、馴染んだ習慣、慣れた環境、慣れた相手との間で人は

安らぎを感じ、ひとたびそこに変化が生じて物事がうまく運ばなくなる

と、それは即ストレスになってしまう。頑なに自分のスタイルを守ろうと

して、大事な人さえ傷つけしまう。

でも、心に柵や壁を作っているのは自分自身であって、心は本来も

っと自由なものなんだと思う。この雲のように。

いまあるものが失われる、という観点では変わることはマイナスでも

新たな形になる、と考えるならそれはプラスにもなる。より良い形に

なるかもしれないのだ。今より。

私の最もコアなところは私自身、あなたの最もコアなところはあなた

自身であって、変わらない、変える必要がないけれど、昨日の雨を

今日晴れに、昨日の小さなNOを今日YESに変えることくらいはでき

ると思うんだ。気持ちしだいで。

変わる、変われるってことは、私にとっては希望そのものに思える。

あなたが出張に発つ日が、こんな晴れの日でよかった。

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コメント

そうきちさん、こんばんは。
人間って、確かに急激な変化を嫌いますね。
僕自身、今年は変化がありすぎて、精神的に対応できなくなっていた気がします。
秋になって、食欲が戻るとともに、体力も戻ってきて、なんとなく、精神的にも落ち着いてきた気がしますね。
どうしても変わったことがあると、これまでの自分の経験と知識に基づいて、その変化を受け入れていいものかどうか悩んでしまいます。
そこで、悩まずに、まずは受け入れてみることができるくらい余裕があれば、大きいと思っていた変化も実際は小さいと気づくことができるかもしれないですね。

投稿: q-harada | 2006年10月16日 (月) 22:31

harada さん、
男の人は特にその傾向が強いかもね。
昨日もくだらないバラエティー番組の中だけどやってました。
女は男の愛情に依存し、男は女そのものではなく、女と一緒にすごした習慣に依存すると。男達は皆それに同意してましたよ。
女性はもともと人生において変化を強いられる、というか求められる存在だと思うんです。男の子か女の子かわからなかったような子供時代を経て、少女から女へ、恋人から妻へ、それから母へと変化しなくてはならないでしょ?
男の人はどうかというと、子供が生まれてもなかなか父親にはならないですもの。母になった女性の変化にもついていけない。

私はころころ変わる人の心にはほんとにまいっちゃうけど(自分がそうじゃないだけによけいね)、それ以外の変化ならけっこうOKですね。むしろずーっと同じ環境、同じ状態でいる方が駄目かな。
何よりそんなのって退屈だし、息苦しくなってしまう。
私は来年の今頃、誰とどこにいるかわからないと思っているような
いい加減な人間なのよ。
ずーっとここにいなきゃならないって思うより、そっちの方がずっと気が楽なの。
本当の意味で、安住の地(?)みたいなものが見つかれば、ずっと
そこにいたいって思うかもしれないけれど。

自分の経験と知識なんてハナからたいしたことないって思ってますから、そういう点では柔軟です。
harada さんも変化を楽しめるようになるといいですね。もし同じやらなきゃならないことだとしたら、絶対にその方が楽しいですもん。
私、やったことないことするのはけっこう好きです。
たまには、自分もなかなか悪くない、って自画自賛するのも大事です。傍から見て馬鹿みたいでも関係ない!

投稿: soukichi | 2006年10月16日 (月) 23:26

凛の母は舅と同居して随分苛められた経験が
あったので、凛の結婚に際して新婚の頃から同居って
条件のオットとの結婚は実は随分反対したのです。
世間知らずの凛は最初の頃のべったりした同居で
随分苦労したものです・・何回離婚しようと思った事か!
その時思ったの・・相手に変わって欲しいと思ったら
先ず、自分から変わらないといけないと・・・
でもってこの世の中で一番、凄い人は
賢い人でも、強い人でもなく変化を恐れない人・・・
じゃないかな??なんて思ったよ。
女性って変化に強いと言うか、
何処でもどんな環境でも生きていける
「強い性」じゃないかな?

投稿: | 2006年10月17日 (火) 05:47

凛さま、おはよう!
ほんとにそうね。
男は良くも悪くもプライドの生きもので面倒くさいところがあるけれど、女は愛で行動する生きものですね。
いざとなったらなりふりかまわず動ける強さがある。
いつも思ってるけれど、凛さんは本当にエライと思うよ。
本当によくやってるよね。
私の友人にも二世帯住宅で同居している人が何人かいるけれど、
そりゃあ平穏無事に物事が運ぶようになるまでには本当に苦労してました。赤の他人から見たら結婚当初から立派な邸宅に住んで・・・とかあるでしょうけれど、私なんかシャビィな家でも自由の方がいいくらいですね(^-^)
夫は愛し合った他人でも、その親となったら更に遠い別人格の人たちだもの。
凛さんが今までしてきた努力は並大抵じゃないだろうと思います。
でもそうやって今まで苦労して続けてきたら、きっとこの先にあるのは穏やかなしあわせじゃないかしら。
いつか大橋歩(イラストレーター)の本を読んでいたら、長く連れ添ってきた夫婦は並べて植えられた2本の大樹のようなもの。どちらかを掘り起こして移植するようなことをしたら枯れてしまう、とあって、ほんとにそうだなと思ってしみじみとしちゃいました。
凛さんのいいところは、とりたてて特別じゃない当たり前の日常を、明るく前向きに楽しく生きられるところ。
それがそのままブログにも出ていて、それがたくさんの人を惹きつけるんでしょうねえ。
1日おきにしたとはいえ、30以上ものコメントにあれだけ丁寧に答えてるのはエライ。
私にはとてもできません。

投稿: soukichi | 2006年10月17日 (火) 10:03

soukichiさん、ありがとう♪
この優しいコメント読んだら不覚にも涙が
出ちゃったよ・・・
優しく頭をなでなでしてもらったような
気がしました・・・

投稿: 凛 | 2006年10月17日 (火) 11:18

凛さま、
凛さんてほんとにいい人なんだなあ・・・
私もときどきPCの前で泣いちゃうときあるよ。
人のあたたかい言葉に素直に反応してしまうのと同時に、ああ、私っていま疲れてるのかなあ、なんて思ったりします。
凛さんがいま、疲れているんじゃないといいけど・・・

投稿: soukichi | 2006年10月17日 (火) 11:53

うん・・・ありがとう♪
疲れてるんじゃないのだけど 
凛は滅茶苦茶涙もろいのだす・・
息子が側に居ようが泣いちゃうので
彼はティッシュをそっと渡してくれます。(^^ゞ

投稿: 凛 | 2006年10月17日 (火) 13:38

ハハ、今日はなんだか凛さんとPCでタイムラグのあるチャットしてるみたいだな。
今日は東京も大阪も気持ち良い秋晴れみたいですね♪

凛さん、めちゃめちゃ涙もろいところも私と一緒だす。
でも凛さんの息子は優しいんだね(^-^)
うちなんかひどいよおー
TV見ながら私が泣き始めると、前は2人してくすくす笑ってたから。
息子なんか、「もう泣くの?」「早くないですか?」
なんて言っちゃってさ。
最近は子供2人ともすっかり慣れちゃって、私が来るべきところにくると、自分から先に「泣きます」と宣言してティッシュ取りに行ってます。
PCの前で私が泣き泣きメール書いてても、息子は横でヘッドフォンしてPCでチャットしながら高笑いしてますから。
私が泣いてようが音楽かけて踊ってようが、アホな母親ってことで
ほっとかれてる私です。
まあ、いいんだけどさ。

投稿: soukichi | 2006年10月17日 (火) 14:35

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