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2006年9月20日 (水)

秋の器

Shihouzara_03_1

久しぶりにスコンと気持ちよく晴れた今日は、すっきりと秋晴れの空。

ベランダに出ると陽射しは肌に痛いくらい強く、まだ頑張って鳴いて

いる蝉もいるけれど、道端にはもうススキが揺れて、この澄んだ大気

の感じはやっぱり秋だ。秋と言えば食欲の秋。

私はもともとお腹減らしで、通勤していた頃は会社に行って11時にも

なると、もうお腹が空いていた。机を並べているひとつ隣りの男の子

に「○○ちゃん、もうお腹空いちゃった」と言うと、「○○さん、ちょっと

早くないですか?」なんて、年中言われてましたっけ。

で、私は9月になったらもうお腹が空いてしょうがない。食欲の無いと

きと違ってそういうときって食に対するインスピレーションも湧くもので

『あのお皿にあれ載せて・・・』なんてことを、ぼおっと想像したりする。

そんなわけで久しぶりに引っ張り出したのは『夕暮れ四方皿』。

このネーミングと、夕焼けの空の色が刻々と闇の領分を増してゆく様

が見事に感じられる窯変の妙に惚れて、少々奮発して買ったお皿。

これは確か岡部耕太郎作。

Shihouzara_02

器というのはある程度日常遣いのものが揃ってしまうとなかなか新し

しいものは買えないもので、友人には「私には器を買う余裕なんてな

いわ」と言われたりしたけれど、私にもそんな余裕があったわけでは

なかったのに、器を売ることが仕事だったあの頃は買っていた。私は

嘘がつけない性質で、自分が使わずして何を語れるか、という感じだ

ったのだけれど、まあそれもいまにして思えば大義名分ですね。

ショップでよくお客様に言っていたのは、たとえあなたが仕事で疲れ

てご飯を作る気もなくデパ地下で出来合いのお惣菜を買って帰った

としても、良い器があったら食卓は豊かになる、というようなこと。

実際、私はずいぶん器の力に助けられてきたと思う。新しい器を買

うと誰だって何かおいしいものを作ろうと思うもんです。

上の夕暮れ四方皿に串カツを載せるとこんな風。普通の家庭料理も

ちょっと良いお皿を使うとなかなか見栄え良くなります。

Shihouzara

四方皿というのはなかなか便利なもので、何を載せても様になる。

夏は冷たく冷やしたこの皿にお蕎麦を載せて、同じく焼き締めのそば

猪口、『ひとひら』という名前の浅黄色の小皿に薬味を載せて出す

と、子供には「高級なお蕎麦屋さんみた~い」と言われた。子供でも

そういう感覚はある。いまの季節はサンマを載せてもいい。

実はこのお皿はネットショップで買ったのですが、当時ももちろん、器

を手に取ってもみないでネットで買うなんて、と思っていたのだけれ

ど、最初は勉強のつもりで見ていたのが見ているうちに欲しくなって

しまい、一度買ってみたところ届いたものがイメージどおりでとても良

かったのと、丁寧な対応と梱包状態がとてもよくて気に入ってしまっ

て、しばらく少々ハマっていたのでした。

下はそのときよく覗いていたサイト。ほんとはまだまだいっぱいあった

のだけれど、見つからなくなってしまった。くるみ庵さんのサイトは写

真も素晴らしく、ブロガーなら見ているだけでも楽しいと思う。

  ☆ オーナーの人柄がとても温かくて誠実な 陶の森

  ☆ とにかく彼女のセンスが良い! くるみ庵

  ☆ 使える器がいっぱい  暮らしの器 なごみ

  ☆ シンプルで素朴な手作りの器  on the table  

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好きな器いろいろ」カテゴリの記事

コメント

陶の森が一番私好みかな。
でも四角いお皿って素敵よね。
結構何を入れても様になるし楽しめる。
器って本当に一度そろえてしまうと、
なかなか後は買えないものです。

今日こそこれを捨てるぞ!と、決心しても
実行がなかなか難しい。
で、いつも同じ食器で同じものを食べている
わたし。

たとえデパ地下のお惣菜でも美味しそうに
見えるか・・・・それも良いかもね。

投稿: hanta | 2006年9月20日 (水) 21:53

そうきちさんの一番上の写真、色が微妙で、とてもきれい!そのまま飾って置きたい気がしたけれど、いざ串カツが乗ってる下の写真を見たら、ア~美味しそう!と思いました。やっぱ、愛でるより食べるが先ね~(^^)
さすが、箸置きにも、お箸にも、秋は来にけり~ですね♪♪

今夜の私は、少し気持ちが和めてたので(と言うか眼精疲労が軽症だったので)ご紹介のサイトを散歩してみました。どれもとてもいいですね~。乗せてるお料理がまた、繊細な美しさで、アアうっとり…。もしもお取り寄せするチャンスがあるなら、私はon the tableさんのをいくつか、注文いたしませう。うふふ、今夜の夢でね!

投稿: リサ・ママ | 2006年9月20日 (水) 22:56

hanta さま、
私が1番利用したのも『陶の森』かな。
ただお洒落なだけじゃなくて実用的な器が揃ってるよね。

捨てられないなら無理に捨てることもないのよ。
器なんていうものも、さあ、古いの捨てて新しいの買うぞ、じゃなくて、いつかのガラスみたいに、出会ってしまうものだからね。
どうしても欲しいものが見つかったときは機を逃さずに買えばいい。
そして、もしイヤイヤ使っているものがあったとしたら、それにお礼を言ってサヨナラすればいいのよ。

ただ新年に、ほんのわずかなものでも新しいものに買い換えると、新しい気が入っていいって言います。下着とか、お箸とか。
お財布なんかは(私はもう何年も使っているけど)寿命が3年くらいで、それを過ぎた、くたびれた財布はもう金運が無いんだそうです。

投稿: soukichi | 2006年9月20日 (水) 23:00

リサ・ママさま、
猫も人間も食欲の秋だねー
串カツ、ちなみにひとつは普通にカツにネギなんだけれど、もうひとつは鶏肉に紫蘇巻いたのとセロリなんだよ。たまーに何かのついでに、安いランチ時の串揚げ屋さんに寄ったりするんだけれど、そこで食べたのを真似してみたのです。揚げるとなんでもおいしくなるよね。

on the table の粉引きの白い器は素敵だよね。
ロマンチックなリサ・ママさんらしいなあ。
私もこういうのが欲しいと思いながら、珈琲カップは備前だし、私の選んだ粉引きは粉引きでも、これが? と思うようなワイルドなやつです。あ、でも上の手塩皿はとってもいい粉引きですよ。この写真じゃ質感がわからないけど。

あれだけ猫いたら、とても人間サマの器にまではまわってこないね。
でも人のしあわせは人それぞれです!

投稿: soukichi | 2006年9月20日 (水) 23:30

ホントは和食器が好きなのよって前にも言ったような・・・・
ともかくこの角皿いいねえ。これならやっぱりシリーズで揃えたいよね。
暮れ行く夕暮れ、暮れ行く秋・・・今の季節にぴったり。
冬にアツアツのふろふき大根とか一つだけ盛ってもよさそうな・・・
今の私は実用一本。うう・・・ちょっと淋しい。

投稿: lehto | 2006年9月21日 (木) 03:01

うん、lehto さん、
前にもそう言ってたよ(^-^)
特にフィンランドにいるからよけいかもね。
でも、私も前に言ったけど、私はフィンランドの食器も好きだよ。
無駄がなくてシンプルで、機能美がある。
もし私が和食器がないところに住んでるなら、ないならないでやっていけそうな気がする。
和食器じゃなくても、白の四角い磁器のプレートも使いやすいです。
お料理がとてもスタイリッシュに見える。

それにフィンランドにも陶芸家はいるでしょう。
東京で見かける北欧の作家の作品にも素敵なのあるわよ。
こんど見つけに行くのもいいかもね。

投稿: soukichi | 2006年9月21日 (木) 17:57

財布がよれよれになると金運が逃げるのね。
やっと謎が解けたぞ。
私財布って愛着が湧くとどうしても手放せなくて、
いつまでも同じものを使っているの。
そうか・・・・

投稿: hanta | 2006年9月22日 (金) 23:00

hanta さん、
そうなんだよ。
あと靴ね。
フランスでは服がどうでも、靴だけは良いものを、って言うんだってさ。良い靴を履いていると、それだけで靴がそれにふさわしい素敵な場に自分を導いてくれるんだって。
新年の前に買い換えるのもいいし、新月は物事のスタートだから、
新月の日に新しいものを身につけたりするのも良いそうです。
ちなみに今夜が新月だったのね。
そして物事が成就するのは満月。
こういう自然の摂理とエネルギーの法則も面白い。

投稿: soukichi | 2006年9月23日 (土) 01:17

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