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2006年8月31日 (木)

夏の終わりの海で(大人の夏休み)

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夏も終ろうという頃、いい歳の大人7人と子供2人で海に行った。

もはや言わずと知れた某ヴォーカリストとその仲間たち。

実は去年も誘われていたのに私は前日まで海で遊んでいて、当日

は少々体調不良になりキャンセルしてしまったのだった。去年はな

んにも用意しないまま競泳用の水着でビーチに行ってしまったから、

今年はちゃんとビーチ用の水着を買いました。競泳用じゃない水着

を買うなんて、思えば十数年ぶり! 我ながら信じられない。 

この日は朝から曇り空で、時折り雨がパラつく天気だったのだけれ

ど、みんな元気だ。着替えとシャワーを使わせてもらうビーチハウス

で1人1300円払ってパラソルとチェアを借りる。「今日は空いてるか

ら2つ分使っていいよ」、と50代後半くらいの日焼けしたオーナー。

モノトーンの少々シャビィな海を前に、まずは飯、飯。

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小さな湾の中のプライベート・ビーチのようなこの浜は、ほとんどと言

っていいくらい波が無くて湖みたい。私は海へはただ海を眺めに行く

だけだから、外房のもっと波が高くて荒々しいくらいの海じゃないと物

足りないけれど、海に来たらひたすら泳ぎたいMはこの静かな海が

好きだと言う。ランチの間も子供みたいに落ち着かず、いくらも食べ

ないで1番に海に飛び込んでゆく。海にぽっかり浮かんで空を眺める

M。これがいちばん好き。ブイの向こうに見えているのは遊覧船。

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「気持ちいいよ~」というMに、じゃ、オレも行くかと後からY。

「おわ。ちめてえ」 そうよ。だってこの天気だもん。

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水はかなり冷たかった。入ってしまえばOKなんだけれど、陽射しは

ないし、入るにはちょっと勇気が必要。ちょっと行くとすぐに脚が立た

ないほど深くなる。自由に使っていい浮き輪やボートの中から恐竜を

選んだY。なんか妙に嬉しそう。イルカに乗った少年ならぬ恐竜に乗

ったオヤジ? 幼児退行現象か。

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海では競泳泳ぎはできないから、私は海で泳ぐのは得意じゃない。

でも私もバックで泳いだり平で泳いだり横泳ぎをしたり。海水は浮力

があっていいけれど、これが塩水じゃなくて真水だったらもっと泳ぎ

やすいだろうなあ。全身の力を抜いて海に浮かんで空を眺めている

のは最高のメディテーション。

分厚い雲の隙間から陽が射してきて、きれいだ ・・・・・

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わずかな休憩で丘に上がっていた以外はほとんど海の中にいたM。

もうそろそろ日も傾きかけてきたし、海水も風も急に冷たくなって寒く

なってきたからシャワー浴びて着替えてくるという面々に「え、まじ?

私はまだ泳ぐ」と再度、海に入ってゆく酔狂なM。

そして一足早くシャワーを浴びてすっきりして、ワインを飲みながら

くつろぐY。口の悪いドラマー。

この人、ミュージシャン以外に何に見えますか?

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やっと着替えてきたM。次々に日帰り客が帰るなか、スローな私たち

に店のオーナーは「悪いけど今夜はコンサートに行くから6時半で中

は閉めるけど、ここは好きに使っていいから。最後にパラソルだけ

たたんでね」と言い残して行ってしまう。

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刻々と暮れてゆく空と海のグラディエーション。

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最後、雨が上がった隙に花火をする。数本やったところで激しい雨が

降ってきた。浜で上げるために残しておいた50連発もやれず終い。

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この日は1日中、雨が降ったりやんだりしていたのだけれど、夕方か

らはその間隔が短くなって、とうとう最後は本降りになった。

ビーチハウスのデッキに移って、すっかり真っ暗になった海を前に避

難民のように雨宿りをする我々。私は夕方にひと口飲んだワインが気

持ちよくまわってきて眠い。いっこうにやみそうにない雨のなか、1人

が気を利かせて上の駐車場に自分の大きなワゴンを取りにゆく。荷

物を先に運んで、やっと雨が上がった隙にクルマへ。宿泊予定の客

で賑わう別のビーチハウスを尻目に「オレも泊まりてぇ」「来年は泊り

がけで来ようよ」などと言いつつ、このあと真っ暗くて急な山道を、油

壺に伝わる落人の怪談話などしながらスリル満点ジャングル・クルー

ズとあいなったのでした。みんなの仕事の都合でこの日しかなかった

んだけれど、晴れていたらもっと楽しかっただろうなあ! 

それはまた、来年。下はこの夏、私が買ったタンキニ。

私にしてはめずらしく赤のトロピカル・プリント。

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ア~ンド、長くなったついでに追記:

夏の終わりに清水翠の歌うスティーヴィー・ワンダーの『Over Joyed』

を聴くのは最高なのだけれど、今夜、横浜能見台の『ぐりふぉれ屋

で、ボサノヴァ・アレンジの『Over Joyed』を歌うそうです。私は行けな

いけれど、今からでも行けそうな方はぜひ! この時期にぴったりな

選曲と共に、ちょっと切ない夏の終わりをご堪能くださいませ。

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2006年8月30日 (水)

火薬の匂い

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子供の頃から花火の火薬の匂いが好きだ。

これも懐かしい夏の香り。

夜の大気の匂いに混じって立ち上る火薬の匂いを嗅ぐと、

ああ、夏の夜だなと思う。

いったい何年ぶりになるのか。

夜の公園で子供と花火をやった。

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実はあのお徳用パックの中身は手持ち花火はほとんど入ってなく

て、打ち上げ花火ばっかりだったのだ。最近じゃ花火くらいでも町の

住人がうるさくなったからどうかなと思いつつ、でもまだ時間も早いこ

とだしと思ってやっていたら、案の定「夜にうるせえじゃねえか」と小さ

い子供を連れたコワモテのおじさんがやってきた。

一応、「すみません。もう音のする花火はありませんから」と言ったも

のの、まったく世知辛い世の中になったものだ。私が子供の頃の夏

なんて、毎晩のように外で花火を上げる音がしていたけれど、誰も何

も言わなかったし、子供は「外で花火やってる!」と、窓を開けて見た

リしたもんです。今じゃ夏に公園で花火も上げられないなんて。息子

は山のキャンプ場で打ち上げ花火をやって大人に怒られたと言って

いた。実につまらない世の中になったものです。情緒も何もあったも

んじゃありません。

でも暗い夜空に威勢よくパンパン! と景気のいい音を立てて上が

る花火は気持ちよかった。やっぱり花火は音と色と両方なくちゃね。

純国産のひとつひとつ手よりの線香花火は、確かに中国産のより持

ちがよかった。暗闇で線香花火の頼りない先っぽを、息を凝らして見

つめるひととき。8月もあと1日で終わり。

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おじいちゃんとゆく浅草橋

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夏休みも残りわずかとなった先日、下町大好きの父と娘と一緒に浅

草橋の花火屋に行った。

今年は浴衣も着ず、花火も見ないまま終りそうな夏休み。

実は我が家は西武園の近くで、毎週末のように花火の上がる音は

すれども、ちょうど花火の上がる位置に高い建物が建っていて、うち

からは見えず、いつも音だけ聞いて切ない思いをしていたのでした。

そんな折、『トリビアの泉』というTV番組で、プロの打ち上げ花火職人

が選ぶ市販の花火ベスト10というのをやっていて、それがたいそう

面白かったので、行くことにしたのです。

上は私の父御用達の花火屋。昔からある花火屋だそうで、700種

類の花火を置いていて、定価の3割引の卸値で売ってくれます。

狭い店内には駄菓子のようにぎっしりと花火が並べられて。

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見ているうちにあまりに多すぎて、だんだんどれを買ったらよいかわ

からなくなってきたので、結局買ったのはこれ。↓

外のワゴンにシーズンオフで超お買い得! と書いてあった大入り

パック。定価の半額。花火ってその年のうちに使わないと駄目にな

ると思っていたのだけれど、花火屋さんいわく、花火は空気に触れ

ても湿気ることはなく、水で濡らさない限り3年くらいは持つそう。

だから安いときにまとめ買いしてもOKです。

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それから人気ランキングで1位になっていた純国産線香花火と、

途中から蛍が飛び回ってるみたいに見える『ブンブン小蜂』。

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鳥好きの私が気になったのはこれ。

隣りは、気は心でサービスですとくれた、ケーキに立てる花火。

来月の息子の誕生日に使おう。

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花火屋を出た後は浅草に出て、浅草仲見世をひとめぐり。

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特にこれといって欲しいものがあるわけじゃないけれど、いつ行って

も、どこかお祭り気分が楽しい商店街。

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浅草寺の護摩を焚く煙に群がる人々。昔と変わらぬ風景。

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はい。頭が良くなるように煙をかけてね。おじいちゃんは長生きする

ようにね。と、言われて頭に煙をかけるおじいちゃんと孫。

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浅草にもたくさん人力車を引くお兄さんがいます。

さすがに鍛えられたいいアキレス腱してます。(なんのことやら。)

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なかなかアメリカンな風貌。

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この日はまだ夏休みの宿題が終ってないという娘の都合で、お昼を

食べて早々に帰って来たのでした。

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2006年8月29日 (火)

Not Found

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僕はつい 見えもしないものに頼って逃げる

君はすぐ 形で示してほしいとごねる


矛盾しあったいくつものことが 正しさを主張しているよ

愛するって奥が深いんだなあ


ああ、どこまで行けば わかりあえるのだろう?

歌や詩になれない この感情と苦悩

君に触れていたい 痛みすらともない歯がゆくとも

切なくとも 微笑を 微笑を


愛という素敵な嘘で騙してほしい


自分だって思ってた人格(ひと)が また違う顔を見せるよ

ねえ、それって君のせいかなあ


あと どれくらいすれば忘れられるんだろう?

過去の自分に向けた この後悔と憎悪

君に触れていたい 優しい胸の上で

あのおぼつかない子守唄を もう一度 もう一度


昨日 探し当てた場所に

今日もジャンプしてみるけれど

なぜか Not Found 今日は Not Found


ジェットコースターみたいに浮き沈み


ああ、どこまで行けばたどり着けるのだろう?

目の前に積まれた この絶望と希望

君に触れていたい 痛みすらともない歯がゆくとも

切なくとも 微笑を 微笑を

もう一度 微笑を


(作詞作曲:桜井和寿/Mr.Children)

****************************************************

この歌がラジオから頻繁に流れていたとき、私はこれってまるで自分

の歌みたいだなと思った。そうしたらすぐに友人のMから「あの歌って

君みたい。桜井和寿の歌って苦しくて」と言われて、ああ、まいったな

他人から見てもやっぱりそうなのかと思ったんだ。

いったい私はこの歌を何度キッチンで歌ったことでしょう。

私のキィはあんまり高くないから、男の桜井くんの作る歌には合って

いて、これはけっこううまく歌える。いい歌ってみんなそうだけれど、

桜井くんの作る歌にはカタルシスがあって、思い切り歌うとけっこう

すっきりするのです。

私の関係者の皆さま、今夜、私がこんなことを書くからといって心配

しないでください。あたしは今は落ち込んでない。

ただ愛するって奥が深いんだなあと、しみじみ思ってる夜更けです。

M、今日、帰って来た? おかえり。

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2006年8月28日 (月)

蓮のグラス

Kanatsu_sayaka_01

8月のある日、葉山にある『ギャラリー蓮』から、金津沙矢香さんの手

による蓮のグラスが届いた。

これは6月末に、ブログ『猫に学ぶ21世紀を生き抜く法』のブロガー

hanta さんに初めてお会いしたときに、葉山で寄ったカフェでたまたま

手にしたポストカードに載っていたもの。陶器でもガラスでも滅多に気

に入ったものに出会えない私は、実はこのポストカードに載っていた

蓮のグラスがひと目で気に入ってしまい、翌日ギャラリーに問い合わ

せてふたつオーダーしていたのです。だからこのグラスはただのグラ

スじゃなくて、hanta さんと初めて会った記念のグラスでもあります。

気泡入りのガラスに金彩で蓮の葉が描かれたグラス。

こんな素敵なラッピングで届きました。

Ren

そして違う光のなかで見るとこんな風。

Kanatsu_sayaka_04

Kanatsu_sayaka_06

さて、この届いたグラス。麦茶やアイスコーヒーを飲むにはちょっと

小さいし、これで最初に何を飲もうかなと思ってサイトを見ていたら、

流れ出すジャズのメロディー。

 息子:「ジャズのサイト見てるの?」

 ハハ:「いや。カクテルのサイト。このグラスで最初に何飲もうかと

      思ってさ。ブランデー・ソーダの作り方、見てるの」

 息子:「ブランデーソーダ?そんなもの飲んだら酔っちゃいますよ」

 ハハ:「そうですね(^-^)」

息子とそんな会話をしたある日の午後。

カフェで手にしたギャラリーの案内のポストカードはこれです。

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2006年8月27日 (日)

お神輿

Omikoshi_1

今年も実家近くの八幡神社では毎年恒例の祭りが行われ、神社の

前を通りかかったらちょうどこれからお神輿が出るところでした。

Omikoshi_3

Omikoshi_5

しかし、いつも思うのだけれど老いも若きもひとしく揃いの半被を着

たこういう男衆って、ふだんはどこに潜んでいるのでしょう。

Omikoshi_4

昔はお神輿を女が担ぐなんて考えられなかったけれど、今は男衆に

混じって女性の姿もちらほら。

Omikoshi_6

Omikoshi_7

壁にはこんな祭りのチラシと、

Omatsuri

軒下には提灯が。

Omatsuri_01

そして、これはおまけ画像。本邦初公開、私の妹です。

Izumi_1 

さて、今年は一度も浴衣を着なかった私。

来年こそ素敵なお方と浴衣で夏の宵のそぞろ歩きなど・・・

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2006年8月26日 (土)

明日の神話/岡本太郎

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先日、下の娘を連れて今月末に公開終了となる岡本太郎の壁画、

『明日の神話』を見てきた。

簡単にこの壁画について説明すると、この壁画が制作されたのは

1969年、岡本太郎が大阪万博のために『太陽の塔』を制作してい

た頃で、同時進行で進めらた。メキシコの実業家から、新築ホテル

のロビーに飾るための壁画を制作してほしい、との依頼を受けての

ことだったが、作品は完成したものの、肝心のホテルの方は完成前

に依頼主の経営状況が悪化したため、ホテルは未完成のまま放置

され、この絵もロビーからはずされて、その所在がわからなくなって

いたという。

この絵の存在を知っていた岡本太郎の50年来のパートナーである

岡本敏子さんは、必至でこの絵を探し求め、そしてついにメキシコ郊

外の資材置き場で、半ば雨ざらしの状態ですっかり汚れ、損傷した

この壁画を見つけ、絶対に日本に持って帰ると決意する。そこから

この『明日の神話』修復再生プロジェクトが始動したのでした。

ここに描かれているのは核が爆発する悲劇の瞬間でありながら、核

の悲惨さを描いただけのものではなく、「人は忌まわしい惨劇をも誇

らかに乗り越えることができる。そしてその先に明日の神話が生まれ

るのだ」という岡本太郎の痛烈なメッセージが込められているのだそ

うです。この絵についてのもっと詳しいことと修復までの過程につい

ては、再生プロジェクトを支援した『ほぼ日刊糸井新聞』に詳しく載っ

ていますので、よかったらご覧ください。→ ほぼ日刊糸井新聞 

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見事に再生された壁画からは岡本太郎の強烈なパワーを感じると同

時に、この絵を探し当て、縦5.5メートル、幅30メートルもの巨大な

壁画を前にして、どうしても日本に持って帰ると決めた岡本敏子さん

の情熱と愛情を感じずにはいられない。敏子さんはこの絵が無事に

日本に帰って来るという知らせを受けて、安心して「もう自分の役目

は終った」と言って、絵が帰ってくる前に亡くなってしまったそうだ。

彼女は公的な立場としては岡本太郎の秘書であり、戸籍上では養

女であり、一般的に知られるところでは岡本氏の生涯のパートナー

であった人だけれど、社会的な呼ばれ方に関係なく、岡本太郎の真

のソウルメイトだったのだろうと思う。インターネット上で見つけた産

経新聞の記事には、こんな風に書いてあった。

『岡本太郎の名言、「老いるとは、衰えることではない。年とともに

ますます開き、開ききったところでドウと倒れるのが死なんだ」。こう

言い切り、こう生き切れたのは、秘書の彼女あってのことだった。』

Okamoto_taro_01_1

岡本太郎の『明日への神話』は今月末まで、汐留の日テレタワー、

ゼロスタにて無料公開されています。この公開の後はまだどこに移

送されるかは未定とのことなので、あと5日間、どうかお見逃しなく。

また修復再生を支援するためには、TARO MONEY という可愛い記

念コインが用意されています。 → TARO MONEY

私は『午後の日』の絵がついた銅のコイン、「1TARO」を買いました。

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2006年8月25日 (金)

晩夏

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サルスベリが散り始めた。

おととい寝るときに、もう夜中の1時半だというのに蝉が一心に鳴い

ていた。7年地中ですごして地上ではたった7日間しか生きられない

蝉は、求愛行動としてあんなに鳴くのだという。もはやタイムリミット

の今となっては、もう昼夜も問うてられないのかな。

夜になって、クーラー切って窓を開けたら涼しい風が入ってきた。

ここ数日でずいぶん日が短くなった。

夕方、買い物ついでに本屋に入って、秋のトレンドチェックでもしよう

とたまたま開いた雑誌の私の星座の欄には、『軽く考える、あっさり

行う、振り返らない』と書いてあった。なるほどね。

いま、断末魔の夏、晩夏。

Banka   

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Love Dance

Matisse_dance_2   

From too much talk to silent touches

Sweet touches

We turned our hearts to love then try it

First time romance

There in the quiet

Love learns to dance.


We loved, we slept, we left the lights on

The night's gone

And mornin' finds us caught in life's most

Sensible trance

Turn up the quiet

Love wants to dance.


Old souls find new life

In hearts that are listenin' like ours

And old dreams find young wings

In silence , in silence.


From too much talk to lovin' touches

Love touches

When pure emotion takes the moment

We take a chance

Turn up the quiet

Love wants to dance.


Turn up the quiet

Love wants to dance

Love wants a dance

Love wants to dance.


***********************************************

イヴァン・リンスのCDを聴いていたら、『Love Dance』の歌詞が

とても良いので、また書きたくなってしまった。

特にサビの部分のここが好きだ。


   Old souls find new life

   In hearts that are listenin' like ours

   And old dreams find young wings

   In silence , in silence.

   鼓動するふたりの心のなか

   年老いた魂が 新たな生を得る

   古い夢が 若い翼を得る

   静かに、静かに


なんて名曲なんだろう。泣ける。

ここでお聴かせできないのが残念なほどだ。

愛が踊りたがっている、って、うまい言い方だな。

これをなんとか清水翠に歌わせる方法はないものか。

上はマティスの『ダンス』。

私はこれを間近に見たときから、うちのダイニング・テーブルの前の

殺風景な白い壁に飾りたいと思ってる。

心を解き放って、心の波動を上げてくれそうなダンス。

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2006年8月24日 (木)

8秒間の抱擁

Rickie_lee_1

いきなりだけれど、ここに昨日、私が読んでいたライナーノーツの一

部を引用しようと思う。これはイヴァン・リンスのトリビュート・アルバム

『a love affair』をプロデュースしたジェイソン・マイルスの文章である。

  僕がロサンジェルスで仕事をしていて、激しい不安症の発作に襲

  われていた時、イヴァンから呼ばれてワイフと2人で彼のアパート

  に行った(彼は当時LAに住んでいた)。僕は気分が優れないので

  帰ることにすると言うと、イヴァンは僕に近寄り、「ここにいるのは

  君の友達なんだよ」と言って僕を抱き締め、また僕を部屋の中に

  入れた。僕は温かみを感じて、一瞬だが少し気分が楽になった

  気がした。(中略)数ヵ月後僕はニューヨークに帰り、精神的にも

  取り戻した。

この文章は、ジェイソン・マイルスがイヴァン・リンスと共に仕事をする

ことになったいくつかのエピソードのひとつで、イヴァンの人柄を彷彿

とさせる話なのだけれど、私がこれを読みながら思ったのは、アメリ

カの第一線で活躍するような音楽プロデューサーであっても、時に激

しい不安症の発作に襲われたりするものなんだ、ということだった。

つまり多くのストレッサーに囲まれて生きている現代人にとっては、

それは特定の人間に起こる特別なことじゃなくて、誰にでも起こりう

ることなんじゃないかと。そして、そう思うことは私を少し楽にした。

それからイヴァンの抱擁だ。これは日本ではなかなか見られない

行為だと思う。日本にはハグをする習慣がないから、日常的に抱き

合ったりすることもない。恋人同士以外の抱擁を目にするとしたら、

小さな子供とその家族か、あるいはTVでスポーツ選手が試合に勝

ったときとか、長いこと離れ離れになっていた家族が再会したときと

かそのくらいのものだ。どこででもハグをするのが日本人の気質に

合っているとは今でも思えないけれど、でもそれってちょっとさびしい

ことのようにも思う。イヴァンのしたことはなんて自然で素敵なんだろ

う。そんな言葉のあとにそうされたら誰だって気持ちが落ち着くだろ

う。今はもう結婚してメキシコに行ってしまって日本にはいないけれ

ど、かつてデパートの同じフロアで働いていたAはいつも私を見つけ

ると、私の名前を呼んで誰が見ている前でも平気で抱き締めた。

彼女は女性から見てもとても美しいチャーミングな女の子で、私は

とても気恥ずかしかったけれど、彼女の持つ天真爛漫さ、ストレート

な感情表現は大好きだった。

母がもうあまり良くないとなったとき、自分にあと何ができるだろうと

考える私に、友人の医者は「お母さんをしっかりと抱き締めてあげて

ください。どれだけお母さんが現世で必要な人かということが本人に

も伝わるように」と言った。それを聞いて私は、それはそれほど簡単

じゃない、と言った。でもわかった。やってみるよ。

でも結局その機会はやってこず、そうできなかったことはしばらく私

のなかに後悔として残った。

先日、七田眞の本を読み返していたら、人を(この本の場合、子供

を)ぎゅーっと抱き締めて愛情を伝えるには、8秒間くらい必要だと

書いてあった。人が物理的に熱いか冷たいかを感じる感覚は身体

の表面にあるのだけれど、愛情を受け取るレセプターというのは、

身体の深いところにあるからだそうだ。それってなんとなくわかる気

がする。

上の写真はリッキー・リーのアルバム『パイレーツ』のジャケットだ

けれど、本文とは何も関係が無い。ただ単に私に『8秒間の抱擁』

というタイトルに見合う写真の持ち合わせがなかったのと、そのタイ

トルからひらめいたのが何故かこのアルバムジャケットの写真だっ

たというだけである。リッキー・リーには秋の夜に聴くにふさわしい

アルバムも数枚あるから、またここに書くことになろうかと思う。

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2006年8月23日 (水)

夏のイヴリン

Natsu_no_evelyn

夏も終わりという頃になっての連日の猛暑にも、君は変わらずに美し

く咲き、濁りのない眼差しを向けてくれる。

8月の頭につまづいてから、もう3週間あまり。

私はあなたが思うよりずっと弱く、単純で、子供なんだ。

少しはハンデをつけてくれなきゃね。

少なくとも同じコートにいてくれなきゃ、dialog もできない。

distance が広がるだけ。

サンバ。このなんてエモーショナルな音楽。できることなら私はウェー

ブのような群集に紛れて消えてしまいたい。

8月もあと少しで終る。

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2006年8月22日 (火)

こんなこともあるのね!

Dean_deluca_2

今朝なんと、DEAN & DELUCA からクーラーバッグ入りのスーパー・

プレミアムアイスが届いた!

実は先週の月曜日、ラジオ放送のJ-WAVEからうちの息子宛に1通

の封書が届いて、最近うちの息子もアマゾンでギターの教則本やCD

を買っているから、また何か買い物でもしたのかなと思っていたのだ

けれど、なんと中身はアイスの引換券だったのだ。息子いわく、なん

でも私達がいつも土曜の午前から聴いている番組、スペイン人のア

ンドレオ・ポンピリオがナビゲートする『MODAISTA』に、「相変わらず

センスのいい番組だね。これからも頑張ってください」と(ため口で)

メールしただけだよ、とのことだ。それが、その日たまたまやっていた

キャンペーン応募になって当選したらしい。

そんなこともあるのね。びっくり!

というわけで今朝着いたのが、これ。お洒落なクーラーバッグの方は

Made in China 製で輸送の際に中がもう破れたりしていて実際の実

用性はあんまりなさそうだけれど、肝心のアイスクリームはベルギー

チョコ、カルフォルニア・ストロベリー、マダガスカル・バニラ、京都抹

茶、ブリテン・ウォ-ルナッツの5種類で12個も入っているという充実

の中身でした! 

Dean_deluca_01_2

それで、さっき、さっそく濃ゆい珈琲いれていただいた次第。

Dean_deluca_02

お味はというと、とってもおいしかったけれど、正直なところやっぱり

アイスはハーゲンダッツに勝るものなし! と言ったところ。

最近、スーパーでも安くなってるしね。

ああ、それに!!

今日はその後、タワーレコードから、やっと! 

イヴァン・リンスの新譜が届いたのです。なんと予約オーダーしたにも

かかわらず、7月末の新譜発売から待つこと3週間余り!

なんでそんなに待たされたかというと、送料を考えてイヴァンの別の

CDと一緒にオーダーしたら、その中の数枚がメーカー取り寄せとな

って、なかなか来なかったというわけ。アマゾンもオンタイムじゃなく

て駄目だと思っていたけれど、アマゾンならそういう場合、事情を説

明するエクスキューズが来て、キャンセルも受け付けるし、さらに時

間がかかる場合には向こう持ちで分割配送もしてくれるのに、タワー

レコードはいったんオーダーがフィックスしたらカスタマー都合による

一切のキャンセルも配送方法の変更も受け付けない。企業として最

大限にリスク回避したいのはわかるけれど、手前勝手な駄目なシス

テムです。アマゾンより在庫状況が良いことを考えるとまたの利用も

ありうるけれど、次回は配送の指定をよく考えなくちゃ、です。

皆さまもお気をつけくださいませ。

でも、とにかくやっと着いたんだ、イヴァン・リンスの新譜!

夏の終わり、晩夏に聴くにふさわしい、アイスクリームよりもっと甘く

てほろ苦い、切なくなること必至のイヴァン・ワールドです。

それについては、また後ほど!

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2006年8月21日 (月)

誰でもいいわけじゃない

Blue_on_pink

いつか夕方に友人の家に行くと、照明が落とされた部屋のテーブル

の上のガラスのボウルの中で、フローティング・キャンドルの炎が揺

れていた。その日、私は少々心が弱っていて、自分の家にいたくな

いから彼女の家に来たわけで、部屋がフラットに明るかったり大きな

音でビデオがついたりしていないのはありがたかった。クーラーを切

って開け放した窓からは涼しい風が入ってきて、私はふだん人に見

せないくらい素の状態で彼女の前にいた。どちらがどうと言うわけで

はなく私達は陰陽の関係にあるらしく、私達はたぶん肝心なときには

お互いが必要なのだと思う。たいていの言葉は他の誰より通じるし、

別に言葉はなくてもかまわない。ラクチンな関係だ。それでも時々は

ぶつかる。私達は人一倍自分の言葉ではっきりものを言うタイプだか

ら。でも、人とつきあうってそういうことじゃないか? 友人であれ恋人

であれ夫婦であれ家族であれ、人と人とが近づけば負荷がかかるの

は当然のことだし、大切な人と深く関わりたい、少々言いたくないこと

を言ったり言われたりしてぶつかっても、ちゃんとわかりあいたい、感

情を共有したいと思ったら、時にぶつかるのは仕方の無いことだと思

う。人との関係において、いいとこ取りなんてありえない。

昔、私の友人でいつもフランスパンの真ん中の柔らかいところだけを

食べて、固いところを残す女の子がいたけれど、私は彼女のその食

べ方が嫌だった。まるで彼女がしている恋愛そのものみたいで。

結局、その日、私が自分のことについて話し始めたのは帰る間際に

なってからのことだった。「この世にたくさん人がいても、話せる相手

なんてほとんどいないし、話せる相手って貴重じゃないか? しかも

自分が話して、それをわかってくれる相手って」と私が言うと、彼女は

「稀だし、貴重だよ。だいいち、自分で話そうと思わないと話せない

からね」と言った。つまり人は、自分が話そうと思える相手じゃないと

話さない、ってことだ。そうだ、そうだ、そうなんだよ!

誰でもいいってわけじゃない。

そんな人間がこの世にどれだけいるっていうの?

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(おじいちゃんとゆく)谷中散歩②

Yanaka_22

朝倉彫塑館を出て道なりに歩き始めると、谷中の町並みは古きよき

東京の趣が残るたたずまい。心誘われる狭い路地。思わず猫のよう

に迷い込みたくなる。お寺や神社がやたらに多いのは、ちょっと京都

の裏道にも似ているけれど、谷中はもっとずっと庶民的。このポスト

の上に付いていた軒灯は昔懐かしいまあるいガラスのアンティーク

なもので、でも別にお洒落で付いているわけじゃなく、時を経てたそ

がれた風情。開けっ放しの玄関からちょっと中を覗いてみたら茶の間

まで丸見えで、丸いちゃぶ台を囲んでランニング姿のお爺さんとお婆

さんがお昼ご飯を食べているところだった。まるで昭和初期の光景。

有名な台湾デザートの店、愛玉子(オーギョーチィ)の店を通り越し、

Yanaka_23

目指すは谷中ボッサ。特になんてことないカフェなんだろうなあとは

思っていたんだけれど、ブラジル大好きの私は一度ここに行ってみ

たかったのです。

Yanaka_bossa_02

店内は内装も自分達でやったんじゃないかと思われるような素朴な

手作りカフェ。20人も入れるかなというくらいこじんまりした店で、聞

いていたとおりボサノヴァが流れるまったり空間。ここは3時までカレ

ーランチとキッシュのランチをやっていて、キッシュがとてもおいしい

ということだったので私はキッシュを。キッシュもアイスカフェオレも確

かにすごくおいしかった! 息子と父はカレーランチを食べてました。

Yanaka_bossa_01

息子がトイレに行ったら面白かったよ、と言うので何が?と訊いたら

「カエターノ・ヴェローゾの若いときとオジサンの今の写真があった。

それから『シティ・オブ・ゴット』の音楽やった・・・」と言うので、「セウ・

ジョルジ?」「ああ、その人の写真も」と言うので私も行ったら、『ケペ

ル木村と行くブラジル音楽ツアー』なるポスターが貼ってあって、なん

と2004年のサプライズはミルトン・ナシメントのお宅拝見だったらし

い。信じられない! 航空使用料とかも入れると約40万円のツア

ー。ブラジルは遠し。マジで貯金でも始めますか。

朝倉邸にいるときも谷中ボッサにいるときも雨は激しくなったりやんだ

りを繰り返していたのだけれど、雨のなか柳通りをゆく。昔は東京の

並木道と言ったら街路樹は柳だったのに、いつからなくなってしまっ

たのかな。下は和風小物を置く『いせ辰』。男の人がつまらないのは

女みたいに好奇心が旺盛じゃないことで、父は「お父さんはここで待

ってる」と言って、暑いのに雨のなか店の前に立っていた。

Yanaka_24

夜店通りに行くと、昔ながらの駄菓子屋を見つけて、思わず駄菓子を

買う息子。何を買ったの? と訊いたら「カツ」だって。身体に悪そう。

Yanaka_25

私がガラスが好きだと言ったら友人が教えてくれた、夜店通りの商店

街のちょっと奥まったところにあるガラス工房、『nido』 。

ここでも父は外で待っていた。

Yanaka_nido

入ってすぐはギャラリーショップになっていて、手作りのポエティックな

ガラス作品があふれる幻想的な空間。

Yanaka_nido_01

ここは奥が工房になっていて、そこで実際に作品が作られているのと

ともに、完全予約制でステンドグラスの1日体験教室もやっている。

自分で作ったキャンドルホルダーや手鏡を大事な人にプレゼント、な

んていうのもいいですね。

Yanaka_nido_02

記念にブックマークをひとつゲット。

Garasu

そして最後は谷中銀座商店街を抜けて、これがあの有名な階段。

『夕やけ だんだん』です。

上り切ったところには無国籍風のレストランが並び、カレーとナンの

ランチが350円、なんて超格安の店も。

Yanaka_28

再び御殿坂を上って日暮里駅へ。とにかく暑くてうだりそうなので、

何か冷たくて甘いものが食べたいと、根津の甘味屋にでも行こうか

ということになったけれど、アクセスが悪いので結局あきらめて新宿

『みつばち』へ。締めは最高のクリーム餡蜜。

Mitsubachi_01_2

さて、今回『おじいちゃんとゆく』と付けてみたものの、はたして父仕

様になっていたかというと、そうとも言えない。谷中に行った日の週

末には全生庵で毎年恒例の幽霊画の公開とともに『園朝祭り』(怪

談落語)も行われていたし、江戸前あなご寿司で有名な『乃池』に行

く、なんていうのもあったし、まだまだ今後、検討の余地ありの谷中

散歩でございました。

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2006年8月20日 (日)

(おじいちゃんとゆく)谷中散歩①

Yanaka_01

私の父は江戸っ子だ。「し」と「ひ」が一緒になってしまう。

ジョアン・ジルベルトと同じく(並べるのもおこがましいが)今年75歳

の父は、最近シルバーパスなるものを手に入れて、都営地下鉄や

都営バスに乗って1人で東京下町散策をすることを楽しみとしてい

るらしい。長らくそんなものを使うことに抵抗を感じていたと言う父は

最近になって自分より遥かにお金持ちの友人から、「○○くんも東京

都民だろ。だったらあれを使わないと損だぜ」とか言われて、やっと

使ってみる気になったらしいのだ。私や妹が言ってもきっと駄目だっ

たと思うけれど、つくづく男というものはいくつになっても厄介な生き

ものである。

台風の余波だったのか、激しく雨が降り出したと思ったらパタッとや

んでかっと晴れたりと、一日中、天気がめまぐるしく変わり、どこに

いてもサウナの中にいるように蒸し暑かった先日、そんな父と妹と

子供たちとともに、谷中散歩に出かけた。JR山の手線、日暮里の

駅で降りて御殿坂を少し行くと、人力車のお兄さんとお姉さんが。

そして徒歩5分ほどで着いたのが、朝倉彫塑館

ここは東洋のロダンと言われた彫刻家、朝倉文夫の自宅兼アトリ

エを遺族が台東区に寄贈して、現朝倉彫塑館として公開されること

になった建物で、朝倉氏の彫塑作品やコレクションの展示はもちろ

ん、朝倉氏自身による独創的でユニークな建物自体も高い芸術性

を備えている。

Yanaka_03

光の降り注ぐ明るいエントランス。

Yanaka_04

そして左手にゆくと中庭に面した窓に昔ながらの凹凸のあるガラスと

曇りガラスが使われていて、ガラス越しの雨上がりの中庭の景色が

素晴らしく、思わず写真に撮りたいと思ったけれど、美術館は写真撮

影は駄目だろうと思って断念。ところが他の部屋に移ったらデジカメ

で堂々と写真を撮っている人がいたので、いいんだと思ってその後、

私も撮り始めたら、最後にやっぱり撮影禁の札を見つけました。

なので、良い子は真似しないでください。

下は応接室から見た庭と渡り廊下。

Yanaka_05

この廊下の側面に、『この建物はコンクリート打ちっぱなし部分と竹と

丸太で作った数寄屋造りの合体という、日本の建築様式から見ても

きわめて独創的でユニークな設計からなり、当時の名工たちの最大

限の技術を持って一切の妥協を廃して造られた』とあった。

中庭となる日本庭園も、湧き水を利用し、粋を凝らして造られた素晴

らしい庭。

Yanaka_06_1

Yanaka_10

灯りひとつとっても、こんなに素敵です。

Yanaka_08

室内から見た輝くばかりの庭。

Yanaka_09

写真ではよくわからないかもしれないけれど、この玄関がまた素敵な

んです。玄関の格子戸からは庭の緑と敷石と、その先の門が見え

て。今にも着物姿の文夫さんが「ただいま」と帰ってきそうです。

Yanaka_11

そして、まるでソファみたいに見えた巨石。

これは『御典の水庭』と呼ばれ、儒教の五常を象徴した仁・義・礼・智

信の5つの巨石が配されていて、浅倉氏はここを自己反省の場とし

て設計したとか。この石を見ながら氏は何を思ったのでしょう。

Yanaka_13

1階の茶室から見た軒と庭。

Yanaka_14

茶室の手前の居間。竹格子が涼しげ。

Yanaka_15

Yanaka_16

そして上のふたつの部屋を結ぶ縁台。矢羽のような模様が刻まれて

これは滑り止めだろうということだけれど、見た目も装飾的で凝った

つくり。降りてみたら木の感触が裸足に心地よかった。ここに腰掛け

て庭を眺めていると、時間がとてもスローに感じる。私は今まで錦鯉

ってあんまり好きじゃなかったのだけれど、ここへ来て初めてその良

さがわかった。陽で照らされた水面をゆったり泳ぐ錦鯉を見ていると

脳からアルファー波が出てくるようなのだ。まさに創作の源泉ここに

あり、といった感じ。室内の天井にも水が反射する影がゆらゆら揺ら

めき、自然に心がリラックスモードになる。

この日は耐え難いほど蒸し暑い日で、ロビーとアトリエ以外冷房が付

いていないから日本家屋は暑いはずなのに、しばしそんなことも忘れ

てしまうほど。「こんな家にいたら、外に行く必要ないね」と息子が言

うから「なんで?」と訊いたら、「家にいるだけで落ち着くから」と答が

返ってきた。素晴らしい日本家屋というのは現代の若い世代から見

ても魅力的ってことだ。本当にこんな家に住めたらどんなに素敵でし

ょう。ただし、こんなに広くて、こんな風にどこもかしこもぴかぴかに

しておくには掃除は本当に大変ですね。お手伝いさんと書生さんで

もいないことには。下は変わって2階の居間。

Yanaka_17

窓から見えるのが、来賓を迎えるのに使ったという『朝陽の間』があ

る鉄筋コンクリートの3階の建物。

Yanaka_21

以上、厳選したにもかかわらず朝倉彫塑館だけで15枚の画像にな

ってしまった。アトリエ部分を除く、庭と建物の景色。

この日は平日ということもあってか来館者は少なく、とてもゆっくりと

館の中を見て回れた。館の中には所々に机と本棚が置かれた書斎

のような部屋があり、ぎっしり本が並んだ書庫の中を見ているだけで

浅倉氏のお人柄が偲ばれるようだった。せわしない東京の中にあっ

て、別時間が流れるような、懐かしささえ感じる朝倉邸。

気持ちの良い秋の日にでも再び訪れてみたいと思った朝倉彫塑館

でした。(本日ここまで。)

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2006年8月19日 (土)

A Perfect Sky

Perfect_sky


    君の胸で泣かない

    君に胸焦がさない

    私は完璧な空を探しているの

    私は完璧な空を探しているのよ


****************************************************

街に行くと男の子にぶらさがって歩いてるような女の子が多いから、

ボニー・ピンクの歌うこの歌のフレーズが心地よかった。

若い頃は男の子なんてまわりにいっぱいいたし、失恋してもすぐに立

ち直ったっけな。私は恋人を作るより友達になるほうが得意だったけ

ど、男の子に羨ましがられるような潔さで、全然執着しなかった。

それというのも若くて残酷だったのと、人の縁について今ほど考えて

なかったせいだ。とかげのシッポみたいに、切れてもまたすぐに生え

てくるみたいに思ってたんだ。

今日は気持ちの良い美しい夏日。

私は思うさま太陽に抱かれてプールに向かった。

空は青空に入道雲がもくもく出て、完璧な夏空。

夏の終わりになってやっとこんな空になるなんて。

地上にはうなだれかけたひまわりに混じって輝くばかりのひまわり。

私もあなたと完璧な空が見たいなあ!

Kagayaku_himawari

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麦わら帽子の夏の記憶

Straw_hat

麦わら帽子が好きだ。

それから麦わら帽子が似合う人が好きだ。

先日、炎天下で咲く真夏の花がないかとカメラを持って近所をぶらぶ

らしていたら、裏の洒落た邸宅の庭から、リボンを巻いた麦わら帽を

かぶった年配の女性が現れた。彼女は庭に水を撒くと、ガレージの

草取りを始めた。そして私に気がつくと、彼女は目もとと口もとに人

懐こい微笑を浮かべると、控えめに私に向かって「こんにちは」と言

った。私も彼女に「こんにちは」と言った。私達は同じような白のノー

スリーブのカットソーを着て帽子をかぶっていた。私は彼女の小麦色

に日焼けした笑顔を見て、私がなりたいのは彼女みたいな女(ひと)

だなと思った。特別に美しい女というわけじゃない。けれどナチュラル

に健康的に年をとって、穏やかにしあわせそうな女。普段着で麦わら

帽をかぶって、通りすがりの人に自然で美しい笑顔を見せられる女。

初めて自分に子供ができたとき、私は最初から男の子がいいと思

っていた。それというのも、真夏に麦わら帽をかぶって緑の虫カゴを

斜めにかけて、虫取り網を持った日なたくさい少年に憧れていたから

だ。はたして私の最初の子供は男の子で、それもかなりルックスの

良い男の子で、私の夢は彼が4歳のときにかなったけれど、残念な

がらこの子は虫が好きじゃなかった。結局、夏休みに息子の虫カゴ

に入れるために、母の私が原っぱを駆けずり回ってトンボを捕まえ

てあげたのに、息子はちっとも喜ばないばかりか、蝉を捕まえてカゴ

に入れた日には、蝉が暴れる羽音が恐いと言って泣き出した。人生

は本当にままならない。

春にヘレン・カミンスキーの帽子を友人に譲ることになって押入れの

中を探した。近所の友人は「あの帽子をあげてしまうの?」とびっくり

していたけれど、ここ数年、私は積極的に不要なものを手放すことを

していて、買ってからいくらもかぶっていない帽子を私がただ持ってい

るよりは、日常的に愛用してくれる人にあげた方がいいと思ったのだ

った。天袋からカミンスキの箱を下ろしたら、その奥から上の写真の

子供の麦わら帽が出てきた。これは上の男の子と下の女の子がか

ぶっていた帽子だ。懐かしい。うちの子供たちは帽子をかぶるのを

嫌がらない子供だったので、ほぼ1年中、季節に合った帽子をかぶ

せていた。男の子がかぶる帽子の色が深いカーキ色に変わって、落

ち葉を踏みしめながら歩くようなとき、ああ、もう秋なんだなとしみじみ

感じたりしたものだ。それは私にとって特別のものだった。

小さな子供がいる暮らし。

いつも子供のお下がりをもらってくれる近所の友人にこの麦わら帽を

あげたら、彼女のうちの女の子2人は、さっそく麦わらをかぶって家の

中でワンピース(麦わらをかぶった海賊のアニメ)ごっこを始めたと

か。その姿が目に浮かんで笑ってしまう。

先日、また違う探し物をしていたら、ちょうどこの帽子をかぶっている

息子の写真が出てきた。もう息子も私もこの時とは違うから、この写

真も時効っていうことでいいだろう。後ろに見えているのは琵琶湖。

Summer_2

ちなみに私が今かぶっているのは、カミンスキの約4分の1の価格で

ずっとカジュアルなラフィアの帽子。SSサイズでしっかり私の頭にフィ

ットします。もう私はこの先ずっとカミンスキみたいに高い帽子を買う

ことはないかもしれないな。いやいや、待て待て、前よりもっと私に似

合うのがいつか見つかるかもしれない、ってことにしておこう。

Raffia

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2006年8月18日 (金)

夏のバラ

Austin_01

数日前に撮った、夏の午後にとても美しく光を纏っていたジェーン・

オースティンのつぼみの画像をうっかり消してしまったようです。

そのつぼみはちょっと見ない間に、もうすっかり上のように開いて

いました。かわりに色はジェーン・オースティンにそっくりのエブリン

のつぼみを下に。

今日ももうすぐ夕暮れ。サウダーヂな時間の始まりです。

Summer_rose_01_1

Summer_rose

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布ぞうり3点

Nunozouri3

お休みの間にまた布ぞうりを3つ編みました。

2ヶ月遅れの妹の誕生日、友人の誕生日、ちょっとしたお返しに。

贈った人がいつも喜んでくれて、重宝して愛用してくれる布ぞうりは

いまや私の贈り物の定番になりつつあります。

手作りの良さは、作った人の手の温もりとハンド・パワー!

暑い夏もあの人が健康で元気に乗り切ってくれますように。

さて、今回も喜んでもらえるでしょうか。

下のふたつは前にも作ったことのある桜草と瑠璃。

Sakurasou

Ruri

そして今回、私が勝手に名前をつけた『環』(たまき)。

色の組み合わせにちょっと悩んで何度かほどいたりしながら編んだ

けれど、できあがりはエレガントな雰囲気。これはいつも若々しいあ

の人に、とか、このぱきっとした色使いはあの人に、などと贈る相手

のことを思い浮かべながら編むのも楽しい。これはMさんに。

Tamaki

今回はコットンBsさんのブログを見て左右が同じ大きさになるよう

に、それからできるだけ厚みが出るように気をつけながら編んで裏

の糸の始末もしたので、なかなか良い出来になりました。

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2006年8月16日 (水)

友人宅で

Sweet_home

お盆の最後となる昨日は、久々に友人の家に行った。

彼女とはここ1年以上疎遠になっていて、心のどこかで気にかけなが

ら全く連絡せずにいたのは、特に私が意地を張っていたわけでもない

のだけれど、お互いの生活や環境があまりにかけ離れているのと同

時に、お互いが人生に求めるものの方向性がはっきり違ってきたせ

いだと思う。私が年を追うごとにコンシャスに余計なものをそぎ落とし

ていこうとしているのに対して、彼女が満足するためにはたくさんのも

のを必要とする。話を聞いているととっても大変なんだなと思う。多く

のものを手にしながら、その癖、彼女がそれほど幸せに見えないの

は何故なんだろう? もちろん、親友とはいえ人生が進む中で求める

ものが変わってくるのは当然のことだし、私は彼女が幸せならそれで

かまわないのだけれど。ともあれ、思っていた通り、久しぶりにこちら

から電話したら、「電話もいいけど、会って話そうよ」と言われる。どん

なに時間が空いても屈託無く話せるのは、私達の性格とつきあいの

長さだと思う。

彼女の家に向かう途中、2回乗り換える駅のホームで電車を待って

いたら、午前中から浴衣姿の女(ひと)を見かけた。そういえば前も

ここで浴衣姿の女を見たなと思い、私が超多忙の彼女の家に行くの

はいつもお正月かお盆のときだったと思い出した。彼女と私の生活

レベルは天と地ほどにかけ離れているので、いつも何を持って行くか

考えるが、前日の夜にお気に入りのCDを6枚録った。昨日は蒸し暑

かったのでケーキを買うかわりに、途中の駅でひまわりの花束を作っ

てもらって抱えて行った。

駅から5分の彼女の家は、旦那様の祖母が昔、料亭をやっていたと

いう古い日本家屋。室内の家具調度は、ベルギー、イタリア、フラン

ス、イギリスなどから家具やファブリックや食器などを輸入販売してい

る彼女の趣味によるもの。

Sweet_home_03

アンティークのシャンデリアが下がるリヴィングから見た中庭の緑。

「荒れ放題でひどいのよ」と彼女は言うけれど、私は近眼だし、部屋

の中から緑が見えるっていうのはやっぱり素敵だと思う。

まずは再会を祝して1杯。白ワインにカシスのリキュールをちょっと

入れてもらって。アルコールが駄目なのは私だけで、私のまわりは

みんな酒飲みです。私はどんなお酒でも最初の1杯だけ。

Sweet_home_01

その荒れ放題の中庭。

私が今のところに引っ越す際に彼女にあげたバラ(オールド・ブラッ

シュ)は、今でも年に2回は咲くと言う。それはちょっと意外だった。

とっくに枯れてしまっただろうと思っていたので。

Sweet_home_02

彼女の家に行くと、いつも彼女の手料理をご馳走になりながら、夕方

までゆっくりと過ごす。滅多に会わないから話は尽きることがないし、

デザートの時間になって、私が珈琲を淹れて飲み終わる頃には、もう

夕暮れになっている。昨日の料理はノーメークで出てきた彼女同様、

(彼女にしては)ラフだった。部屋が薄暗いのでうまく撮れなかったけ

れど、アスパラガスとホタテとグレープフルーツのカクテル。

Sweet_home_05

牛肉のソテー、スダチ添え。

Sweet_home_04

それに夏野菜のグリルと、シーフードとポテトのトマト煮を作ってくれ

た。お料理の写真を撮りながら、パソコンはおろか携帯の機能さえ

使いこなせない彼女に「言っても知らないと思うけどさ、私、ブログ

やってるのよ」と言うと、「あら、私よく他人のブログに載ってるのよ。

自分じゃやらないけど、人からそう言われて見たりしてるよ」だそう

だ。この日もあっという間に暮れた。夜は夜で約束があるという彼女

に別れを告げて玄関を出た。

昨日、彼女に会えたのはよかった。

たまに友人と会って話すと、友人の考えていることがわかるだけじゃ

なくて、自分の考えもはっきりするからいい。お陰でこの1年余りの

空白も無くなった。彼女の家族についてちょっとショックなニュースも

聞いたけれど、また良い続報が来ることを祈ろう。

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2006年8月14日 (月)

今年もまた、夏の宵

Oshiroibana_2

今年もまたおしろい花の香りのたちこめる、夏の宵だ。

さっき、夕方、外に出て行ったら、近くの公園の木の下で、浴衣姿で

写真を撮ってもらっているカップルがいた。

いいなあ。今年はまだ一度も浴衣を着ていない。花火も見ていない。

さっきまでは雨が降る前だったから異常に蒸し暑かったんだ。通り雨

が来てからは風は涼しく、もう秋のようだ。いったい今年はほんとの

夏ってあったんだろうか。それとも、これから?

実家近くの八幡神社のお祭りは8月の最後にあって、収穫祭と言う

からすでに秋祭りなのだろうが、子供の頃はそれが夏休みの締めだ

った。私の子供が生まれてからは実家では冷蔵庫にスイカとアイス、

それに父が花火をいっぱい買って待っていたものだ。それも17歳と

14歳にもなれば、なかなかもう大人の思うようにはいかない。

いっそ合羽橋でも行って大量に花火でも買いこんで来るかなどと思い

つつ、でも最近はおいそれと近所の公園で花火をするのもままならな

いことなども思い出して。

家に帰ったら、パソコンに妹から『夏の企画の件』というメールが入っ

ていた。日帰りバスツアーだって。はたして、うちの父ってこういうの

が嬉しいのかしら。わからん。

お酒でも飲めたら鄙びた焼き鳥屋かビアガーデンでも行ってカーっと

1杯やるのもいいと思うけど。

絞りのおしろい花を見ると、いつも有松絞りの浴衣を思い出す。

来年こそ奮発してとびきり素敵な絞りの浴衣など買って、計画苦手な

私だけど、どこかで盛大に花火でも見ますか。

夏が終らないうちに来年の夏の話なんざ、鬼が笑うぜ、そうちゃん。

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2006年8月13日 (日)

忘れ潮

Wasurejio_1

今朝は、昨日寝るのが遅くなってしまってうっかり寝坊してしまった

のだけれど、まるで高原で目覚めたときのように爽やかな朝!

扇風機さえ回さずに寝ていたのに、汗もかいてない。

なんて爽やかな朝なんだろう、と思いながらキッチンに立って朝の

ジュースを作っていたら、玄関のチャイムがピンポーン!と鳴った。

コットンBsさん から頼んでいた布ぞうりが届きました。

上は『忘れ潮』という名の布ぞうり。湘南の海シリーズと題されたこ

の布ぞうりは、今日みたいな爽やかな夏の朝にぴったりのパキっ

とした色使いが気持ち良い。忘れ潮とは、潮が引いた後に砂浜や

磯に置き去りにされていったような水溜りのことですって。

いつもながらネーミングの上手さにも感心します。

これは『浜辺』。HPには浜辺の歌が引用されていて。

  あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 偲ばるる

  風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も

Hamabe

そして、こちらが『桜貝』。同様に桜貝の歌の引用が。

  うるわしき 桜貝ひとつ 去りゆける 君に捧げむ

  この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われひとり拾いし貝よ

Sakuragai

いま『桜貝の歌』の歌詞を書いていて、突然、思い出してしまったの

だれど、子供の頃、母に買ってもらったオルゴールの音楽がこれで

した。ずいぶんと悲しい歌だったんだなあ。

それにしても記憶って、どうしてこういつもいきなり蘇るんだろう。

お盆に海に入っちゃいけないのは定説だけれど、私はすっかり海が

見たくなりました。

下はおまけ画像。昨日の夕空!

Yuzora

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2006年8月12日 (土)

激しい雨が降ってきた

Rain

今朝、いつもより遅い時間に携帯のアラーム音が鳴って、止めてから

もすぐに起きずにいたら、そのうち激しい雨音が聞こえ始めた。

”今日は土砂降りの土曜日か、それでこんなに眠いんだな”と思って

うつらうつらして結局8時前に起きてカーテンを引いたら、外は雨など

降っていない。寝床であれほどはっきり激しい雨音を聴いたのに、ど

うやら雨が降っていたのは私の頭の中だけだったらしい。

でも、そう思っていたら昼前に空がごろごろ言い出して空が真っ暗に

なり、つい1時間ほど前、激しい雨が降り出した。時折り稲光がピカッ

と光り、雷が轟く。お昼ご飯を食べながら、すっかり暗くなった部屋の

中から窓の外を見ていたら、近くに落ちたらしい怖ろしいほどの雷の

音にビックリして、樹木の中からいっせいに鳥が飛び立つのが見え

た。激しい雨はあっという間に小降りになってなってやんでしまったが

夕方には都内にも激しい雨が降るらしい。今夜、行われるはずだった

東京湾大華火祭りも明日に順延されたようだ。

あなたの心も、雨降って地固まるといかないもんかなあ ・・・

下は、もう今年何度目になるかわからないグラミス・キャッスル。

花はだいぶ小さくなったけれど、この花が持つ穏やかさは変わらな

い。ジェーン・オースティンはやっと3番バラがつぼみを付け始めた。

ばらの蕾がほどけるように、あなたの心も柔らかく解けますように。

Manatsu_gramis

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2006年8月11日 (金)

夏の日

Mizuasobi_01

美しい夏の日の午後に、目の前に小さな川があれば、少年は昔と変

わらずに水遊びを始める。

さほどきれいな水でもなさそうなのに、子供はこの水が衛生的かどう

かなんて考えない。服を濡らしたらお母さんに叱られるかも、ってこと

だって、きっとあとで思い出すんだろう。目の前には水があって、少年

は暑い今を楽しく生きることだけに夢中だから。君たちはいい。

人は長く生きると、人生の辛苦やハートブレイクに次ぐハートブレイク

の連続のせいで、心に厚い鎧を着せたり、南極の氷なみの冷たいブ

ロックを抱えたりするけど、できることなら、そんなもの欠片も身につ

けてなかった、無防備な少年時代のあなたに出会いたかったな。

男の子に混じってバラ線飛びをしてたお転婆な私だ。たとえ性別が

違ったって、輝ける幼少時代を共にどろんこまみれで過ごしたら、そ

の後は少々何があってもOKなんじゃないかって気がするよ。たとえ

今みたいに気まずく擦れ違ったとしても。

物理的に考えると、無理な話なのはわかってるけど。

あなたが少年だった頃、私はまだ生まれてもいなかったから。

Mizuasobi

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太陽がいっぱい!2

Purocut_yellow_light

今日は昨日に引き続き、昭和記念公園のひまわり畑のひまわりを。

今日も夏日となって暑いけれど、昨日みたいな天気じゃない。

空はなんだか白っぽいし、陽射しの強さより、ウェットに蒸し暑い。

昨日みたいに緯度の高い国の暑さみたいな爽やかな夏日はシーズ

ン通しても数日しかないと思う。昨日、思い切って出かけてよかった。

人生は一期一会と言うけれど、本当にそうだと思う。虹を見るのも、

旬の花を見るのも、人生で大事な人に出会うのも。人生に偶然はな

いし、たった1度のチャンスを逃したら、2度と出会えない事や物だっ

てある。だからできるだけ、会いたい人には会っておくこと、今日伝え

たい言葉は今日伝えること、見たいものは機を逃さずに見ておくこ

と。相手があることだったり、仕事をしていたら、なかなかそうはいか

ないことも多いけれど、くれぐれも「遅すぎた」「手遅れ」なんてことの

ないように。

上と下の写真のひまわりはプロカット・イエロー・ライト。

Procut_yellow_light_01

そして、これはロシア。

イタリア人の妻が戦地に赴いたまま消息不明の夫を探しに遠い異国

の地、ロシアを訪ねる映画『ひまわり』で、ソフィア・ローレンが限りな

い哀しみと絶望の果てに見たのは、こんなひまわりだったのか。

あの映画は子供の頃に見ても哀しみが鮮烈だった。

ひまわり畑の中で最も背高のっぽだったひまわり。

Russia

バラの世界では紫・青系のバラには『ブルー』と付けるのが一般的だ

けれど、ひまわりの場合は薄い黄色の花に『ムーン』という名前を付

けるらしい。普通のひまわりが太陽なら、薄い黄色は月か。

下はムーン・シャドウ。

Moon_shadow

そして、これはセーラームーンですって。

Sailormoon

これも背の高い、ムーン・ウォーカー。

Moon_walker_03

Moon_walker_01

そして上のひまわりとは対照的な、眩しいばかりのアースカラーの

ひまわり。アース・ウォーカー。

Earth_walker

Earth_walker_01 

ちょっと上のに似ているけれど、もう少し複雑なチョコレート色をし

たチョコ・フレンド。

Choco_friend_01

Choco_friend

そしてラストは、地面に近いところで精一杯に大きな瞳を開いていた

小夏!

Konatsu

生産者の方が名前を付けるのだろうと思うけれど、ほんとにうまく名

前をつけるものだなあと思います。この日、ひとつだけ咲いてなかっ

たのは、『太陽』という名のひまわり。できればシーズン中にもう一度

行って、太陽にも会って来ようと思います。

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2006年8月10日 (木)

太陽がいっぱい!

Taiyo_02

台風一過の今日の東京は素晴らしい夏日!

陽射しは強烈に暑いけれど、湿気が少ないので風が吹くと爽やか。

夏の2ヶ月を通してもこんな日は滅多にない。

・・・・・・ となると基本的にオタク(お宅)ではなくオソト(お外)の私は

いてもたってもいられず家を出ることにした。こんな日に一日PCの

前にいたらモヤシになってしまう。

「電池切れなので充電してきます」って、君は太陽電池かって感じだ

けれど玄関でそう言って、向かった先は昭和記念公園。

去年、女友達とひまわりを見に行った時には、時すでに遅し、ひまわ

りは刈り取られた後だったけれど、今年は見られた。嬉しい!

今日はアートの三大巨匠の名前を冠したヒマワリをそれぞれ2つずつ

アップするにとどめよう。それぞれの花を見ると、なるほどねと頷ける

ところが可笑しい。

まずは、狂おしいまでの情熱の人、ゴッホのひまわり。

Gogh_01

Gogh

そして、そのゴッホをさらに狂おしくしたと思われるゴーギャンの

ひまわり。

Gauguin_01

Gauguin

上の2つにくらべたらずっと天真爛漫で無邪気な感じがする、太陽の

子供みたいなマティスのひまわり。

Matisse_01

Matisse

夏の紫外線を素肌に15分浴びると1年分の美白ケアはパーになる

そうだ。正味1時間のひまわり畑散歩ならいかに? 

ノースリーブから出ていた私の両腕はすっかり日焼けして赤くなって

火照っている。今日はお風呂に入ったら痛いかもな。

でも今日、この夏初めて森の中で大量の蝉の声を聞いた。

夏は暑いから夏なんだ! それを体感せずして終るなんて寂しい限

り! 8月はまだ始まったばかりだ。

立秋を過ぎたからって、夏よ、そうそう簡単に終るな。

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2006年8月 9日 (水)

おもてなし珈琲

Coffee_3

私は真夏でもあったかい珈琲しか飲まない。

毎朝のフルーツジュースを除けば、常時ミネラルウォーターのペット

ボトルを持ち歩いて水を飲むほかは、たまに麦茶かアールグレイの

アイスティーを飲むくらい。

けれど最近、水出し珈琲が流行っているらしいのと、たまたま来た

アンジェのメールマガジンの中に水出しコーヒーポットが安くなってい

るのを見て(うちには滅多にお客様なんて来ないんだけれど)、誰か

来たとき極上のアイスコーヒーを出してあげられるように、買って試

してみることにした。私はそんな風にちょっとしたおもてなしを考える

のが大好きなのです。

大昔、ボーイフレンドへの初めての誕生プレゼントに白のホーローの

珈琲ポットとマグをあげたら、自分の誕生日に水出し珈琲セットをも

らって、それは珈琲専門店にあるような背の高いとっても大仰なもの

だったから、持って帰っても実家の狭いキッチンには置けないし、ガラ

スを割ってしまいそうでこわかったので、結局持って帰らずに彼の部

屋に置いたままにしてもらったことなど思い出す。あれは確かドリップ

の部分に布が張ってあった。

あんなのにくらべると、これはとっても簡単至極。

昨日の夜中近くになって、水出し珈琲の焙煎をしてなかったことを

思い出し、深夜のキッチンでやってみました。

ストレーナーに挽き立ての珈琲を80グラム(8杯分)入れて、スト

レーナーをポットにセットし、上からゆっくりペットボトルの水を注ぐ

だけ。

Coffee_02

ただ、思ったよりすぐに落ちないので、早寝しなくちゃならない私は

”こんなこと夜中に思い出したら駄目じゃん”て感じでしたが、こんな

風に落として、

Coffee_01

ガラスの部分が珈琲で黒くなるくらいまで落としたら、そのまま冷蔵

庫に入れて、8時間置いて抽出。

朝になったら、ストレーナーを取り出して出来上がり。

出来上がったアイスコーヒーは、水だけで出したとは思えない色と濃

く。熱湯で淹れて氷で急冷したのと違って薄まることもないし、香りも

生きていて、雑味のないクリアな仕上がり。なかなかでした。

私が好きな南青山のカフェではアイスコーヒーのことをアイスグラッセ

と呼んでいて、気取ってるよなと思いながらオーダーして飲んだら、

そのおいしさに目を丸くしたことがありました。あんな感じ。

ただ、家にあったのが土居珈琲のいつものフルシティローストの豆

だったので、これでも充分においしいけれど、アイスコーヒー用の豆

だったらもっとおいしいだろうということで、本日オーダー。

そんなわけで、よく保温ポットにあったかい珈琲を入れて出かける私

だけれど、暑い間はアイスコーヒーもいいなと思った次第です。

アンジェの回し者じゃないけれど、安くて手軽に水出し珈琲が楽しめ

る、このハリオ式のポットはお勧め。

ちなみに下は本日のランチ。うずら卵入りキーマ・カリーとナン。

最近はオーブントースターで温めるだけでおいしいナンが売っている

ので便利。夏のカレーは、作る方はたまねぎ炒めるのに汗だくで大

変だけれど、やっぱり食欲そそるメニューです。自分で言うのもナン

だけど、おいしかった!(^-^)

Todays_lunch

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2006年8月 8日 (火)

虹だ!

Rainbow_03

今日の夕方、久しぶりに友人の家のリヴィングで話していたら、突然

彼女の目が大きく、まんまるになって、私の背後を指差した。

「虹だ!」

振り返ると窓の向こうの樹の間に、ぶっとい虹の足もとが!

それっ、急げ! とばかりに2人(&ちびすけ)はカメラを持ってマンシ

ョンの最上階の踊り場に。

なんとかぎりぎりセーフで虹を見ることに成功したのでした。

目の前の中空からアーチを描いて立ち上る虹は、分厚い雲の中へ隠

れてその一部分しか見えなかったけれど、実際は写真よりくっきりと

レインボー・カラーが見えた。もし全景を見ることができたなら、かなり

大きな虹だったと思う。日が暮れる前、わずか数分のマジック・アワ

ーに繰り広げられた光と色のマジック・ショーに、しばし時間を忘れて

みとれたのでした。これも台風7号、Maria のおかげかな?

Rainbow_04

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雨上がりのひまわり

Himawari_3

東京はこの2日ひどい熱帯夜で、昨夜は特に蒸し暑くて眠れないま

ま、朝起きたら雷がゴロゴロ鳴っている。

しばらくしたら強い雨が降り出した。

雨は午前中にやんだけれど、空は薄曇りのまま。

台風7号はいったいどこへゆくのやら。

ちなみにこの台風7号、名前はマリアっていうらしい。

誰がつけたのか知らないけど、ずいぶん可愛い名前じゃない?

恋人にただ会いたくて会いたくて、光りの坂道をスキップしながら駆

け下りてゆくみたいな、ミルトン・ナシメントの『Maria Maria』をあの

子に届けよう。曇天なんて吹き飛ばせ!

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2006年8月 7日 (月)

14番目の月

14_01

昔、荒井由美の歌に、


  次の夜から 欠ける満月より

  14番目の 月がいちばん好き


っていう歌があったけれど、今夜はその14番目の月。

まるで満月と見まごうばかりの美しさ。

先日、半月の写真をアップしたらコメント欄に「月を見るのも久しぶり」

とあったけれど、思うに私は自転車で外を走っているときもベランダに

いるときも、空ばっか見てるんだなあ。

朝が青空で夜が月。

夕方の空には凪いだ海のような空に、ぽっかりと浮かんだ優しい月

が。お月見の季節は秋とされているけれど、夏のよく晴れた日の夜

の月もまた格別です。

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晴男

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ささいなできごとでいつも High and low

いくつになっても 誰かと背比べしちゃうね


考えてみたら単純な問題でもなぜか遠回り

コロンブスでも なかなかうまくいかないね


心配ないさ 君らしさなんて

ほっといたって ひとりでにあふれだす


僕らはいつだって同じ空を見ているのさ

そしてずっとこの先も青い夢を描いていくのさ

泣いたり笑ったりしながら


東京に生まれて阪神を愛してても それはそれでいい

こだわることもたまには大切なのね


そのままでいいさ イメージの世界はいつでもボーダレス


どこにも境目の無い空の下で出会ったのさ

そしてずっとこの先も同じ空を見てゆくのさ

つまずいてみたりしながら


Let's make everybody get together

C'omon now, we're better together


僕らはいつだって同じ空を見ているのさ

そしてずっとこの先も青い夢を描いていくのさ


どこにも境目の無い空の下で出会ったのさ

ぞしてずっとこの先も同じ空を見てゆくのさ


(『晴男』/作詞作曲:山崎将義)

****************************************************

誕生日から今日で6ヶ月。

子供たちの夏休みも残り3週間強。

今日からスッパリ生活パターンを変えることにした。

イレギュラーは別として、できるだけ早寝早起きをすること。

それから朝陽を浴びること。

3日坊主になる可能性も大だけれど、続けることができたなら、3ヵ月

後には何かが変わっているだろう。(ちなみに例のアボカドジュース

はアボカドが手に入らなかったとき以外ずっと続けています。私が朝

起きて最初に口にするのは水かアボカドジュース。ちなみに1回バナ

ナを切らしてアボカドとレモンだけで作ったら、アボカド苦手な私には

まずくて飲めなかった!)

それから子供が私の言うことを聞いて何かするのも今年あたりが最

後かと思うので、夏休みの間だけ七田眞の教材(CD)を使って朝の

数分間、イメージトレーニングをすることにした。


先日、眠れないまま朝起きたら、ラジオから山崎まさよしの『晴男』が

流れてきた。

確かに私達、どこにも境目の無い空の下で出会って、この先もずっ

と、この同じ空を見てゆくのよね。

ハレ、っていい言葉だ。

今日も東京の空は青空です。

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2006年8月 6日 (日)

あま~い贈り物

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そしてプールから帰って来たら、交野市にお住まいのブログ友達、

みちこさんから、なんと摘みたての葡萄が届いていました。

今朝、さっそくお電話すると、いつものことながら出てきた声の元気

なこと! 夏バテなんて気配もない。

つるバラの庭 という優雅なブログからは想像もできないほどアクティ

ブでスポーツ万能なみちこさんは、最近、従姉妹のお嫁さんからプー

ルに誘われて、もう5、6年も泳いでなかったので古い水着を出して

見たら、すっかり体型が変わってしまっていて着れなくなっていたそ

う。(ちなみに、そんなに太ってらっしゃるわけじゃありません、念の

ため)。私なんかが普通に考えると、そこでめげて断るところなのに、

さすが、みちこさん。慌てて新しい水着を買いに行ったそうな。

やるよね。いくつになっても女性もこのくらい元気じゃないとね。

送っていただいた葡萄は、香りが良くてとっても甘かった。

その甘さを味わいながら、しばし、まだ行ったことのない交野市に

思いを馳せたのでした。みちこさん、どうもありがとう!

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メイクルームの会話

Himawari_no_michi

昨日は、2週間ぶりのスイミング・スクールの日だった。

アフタープールのジャグジーの中ではたいていみんな、いま終ったば

かりの水泳のことなんかについて話しているけれど、着替え終わった

後のメイクルームでは、もうちょっとプライヴェートな話題が多い。

ほとんどが私より少し年代が上の人ばかりだから、先日行った海外

旅行の話やグルメの話、趣味や習い事の話なんかが多いけれど、

それに次いで多いのが健康と美容とダイエットの話題。もともとその

年齢で水泳をやっているくらいだから意識レベルは高いと言えると

思うけど、いつも彼女たちの話を聞いていると、世の中の8割くらい

の女性は痩せたがっているんじゃないかと思ってしまう。私から見て

痩せる必要の全くない人までダイエットの話で盛り上がる。

昨日もそれまで会話の中心だった女性が「それでは皆さま、外は紫

外線がキツイですから、せいぜいお塗りになってお帰りくださいませ」

と言って帰ってしまうと、すぐに彼女の話題になった。その彼女、50

代のショート・カットの似合う知的な美人なのだけれど、とにかく細

い。もうガリガリと言ってよいくらい。そのせいで知的な顔立ちは、一

見ちょっと神経質で冷たそうに見える。

「でも彼女ってすごく細いけど、筋肉質でバイタリティーあるわよね。

一度でいいからあんなに細くなってみたいわ」と1人が言うと、別の

1人が「羨ましい~!」と言う。

その後は「私なんてこんなに太っちゃって」合戦である。やれやれ。

そこで私が、「そうかなあ。私はある程度、年をとったら女性は少し

ふっくらしてる方がいいと思うんですけど」と言うと、「なんで?!」と

みんなの視線がいっせいにこっちに向く。「だって、年とってあんまり

細いと貧相じゃないですか。私なんてどうやったら太るか教えて欲し

いくらいです」と言うと、「まあ贅沢な悩みね。あなたくらいでちょうど

いいじゃない。なんで太りたいの?」と聞くから、「だって胸もないし」

と言ったら、「あ~ら、今から胸あって何に使うの?」ときた。

そんな、みんなでいっせいに何に使うのと聞かれてもあーた、返答

に困るけど、そういう問題じゃないでしょう、と思う。それによく考えて

みてほしい。人生にあらかた必要なものをほとんど全部手に入れて、

余裕で人生を楽しんでいるあなた方とは違うのだ。あなた方はいろん

なことを言っているけど、少々お腹まわりの脂肪が増えようが、お顔

のシワが増えようが、体制に影響なくゆるぎなくつつがなく今後10年

もそれ以上も今のお暮らしをやっていける方々なんですから。もちろ

ん親の介護であるとか個々に抱える問題はあるとしても。

もうすっかり人生の熟成期に入った女性達の言うことはいつもこうだ。

いつかも産婦人科の女医に言われた。彼女はいかにも長年バリバリ

医者をやってきたという感じの殺伐としたルックスをしているのだけれ

ど、実にサバサバした物言いのなかにも優しさを感じて好きな人であ

る。彼女は私の血液検査の腫瘍マーカーに異常が無いことを告げる

と、私に向いて、「他に何か気になることある?」と聞いた。

滅多に病院に来ることもないし、彼女ともう少し話したい気もしたので

「もう少し太りたいんですけれど」と言うと、彼女はちょっと笑って「今

からグラマーになってどうするの?」と言いながらカルテに目を落とし

私の年齢とお産の経験をチェックすると、「もう子供も2人いるし。細い

のによく頑張ったわね。もう産まないんでしょ? だったら何も問題な

し。あなたの年齢で今から太っても、成人病のリスクが高くなるだけ。

今のままでOKよ」、と言った。

そんなわけで昨日もだいたいシンパシーの感じられない会話をした

後、ロビーに降りて行ったら、先に降りてテーブルについていたオバ

サマ方に捕まってしまった。私は土曜日はたいてい遅くまで寝ていて

軽いブランチ程度で出て来るから、プールが終ったらさっさと帰って2

度目の食事をしたいところなのだけれど、「まあ、ここにお座りなさい」

と言う。無下にも断れないので座るとプールバッグの中からいろいろ

出てきた。「ハイ。太りたい人、食べなさい食べなさい」と、みたらし団

子やら何やらいろいろ食べさせられてしまった。

これで、なんで彼女達が太るかもうおわかりでしょう。

写真はフェンス越しでうまく撮れなかったけれど、プールに行く途中

のヒマワリの道。いつかの暴風雨と雹が降ったときには根こそぎ倒さ

れてもう駄目かと思ったけれど、今年もまた無事にこうして花を咲か

せることができました。よかった、よかった。こういうのを見ると元気を

もらえるよね。私も元気にがんばろう。

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2006年8月 5日 (土)

盆踊りの夜

Bonodori_06

盆踊りというと、いつも思い出す光景がある。

まだ子供が小さくて、私達が古い一軒家に住んでいた頃。

朝、仕事に出かけてゆく人に「今夜は近所の公園で盆踊りがあるか

ら早く帰ってきてね」などと言って、めずらしくまだ明るいうちに帰って

来た人と、早めの夕飯をして子供を連れて出かけた。

3歳の息子の甚平さんは藍染のうさぎの柄。

朝顔のつるがいっぱいに絡まる玄関先のフェンスの前で、彼が甚平

さんを着た息子を抱いて日暮れに撮った写真は、いまでも脳裏に焼

きついている。

息子はいちごのかき氷で舌を真っ赤にし、夜の公園を走り回った。

盆踊りの太鼓の音もやんであたりが静まり返る頃、炯々と月の光に

照らされた夜道を帰りながら、少し前を元気に駆けてゆく息子の後ろ

姿はまるで月に跳ねるうさぎだった。その姿を眺めながら、私は過去

にタイムトリップしたみたいに、遠い未来を思うみたいに、きっと今が

幸福の瞬間なんだろうと感じた。私はきっと生涯、この映像を忘れる

ことはないだろうと。

今、あの日と同じ夏の夜、そんな風に思ったことまでをも鮮やかに思

い出す。きっとそれは息子が結婚して子供を持つような年頃になって

も、私がおばあさんになっても、私の頭から消えることはないだろう。

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今夜は昨日より少し遅い時間に行ったら、輪になって踊る人を見るこ

とができました。妙齢の男女のとびきり粋な浴衣姿を見ることも。

いつか私もそんな浴衣の似合うお方に寄り添って、盆踊りや花火見

物に出かけたいものです。

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2006年8月 4日 (金)

盆踊り

Bonodori_01_1

今年もまた、近所の公園で毎年恒例の盆踊りが始まった。

地元の自治会が運営しているから、夜店などはたいしたことないの

だれど、それでも子供の頃は楽しみだった。

母に浴衣を着せてもらう時間ももどかしく、着せてもらうとおこずかい

を持って弾けるように外に飛び出して行った。1年のうちでも親公認

で出かけられるのなんて盆踊りの日とお祭りの日くらいだけだったか

ら、私は出たら最後、鉄砲玉だった。いつも母には帰りが遅いと怒ら

れたっけな。友達といて何をするってわけでもないのだけれど、子供

心にも夜に外にいられることが何よりの魅惑だった。

私が子供の頃はやぐらの下に何重にも輪ができて、浴衣を着た大

人も子供も音楽に合わせていっせいに元気良く踊ったものだけど、

いまは誰も踊らない。年々、子供の数も減ってきて、こういった行事

に参加する人もだんだん減っているように思うけれど、盆踊りが無く

なることはないのだろうか。

息子が5時にアルバイトに出かけて、私の子供の頃と同じようにお

祭り娘の下の子が6時に盆踊りに出かけて行ったのをいいことに、

私は7時になっても夕飯の買い物にも行かずにずるずると仕事を

していた。家で仕事をしていると、つい集中してキリがなくなってし

まう。明日は2週間ぶりのスイミングだから少し身体をほぐさないと

と思いながら、半日クーラーの効いた部屋でパソコンの前にずっと

いた。これだから眼精疲労と肩こりがひどくなるんだと思いながら、

なかなかやめられない。これじゃあグッドエイジングどころか加齢に

拍車をかけているようなものじゃないか。近頃だいぶブサイクになっ

たようにも思うけど?

鏡の中で新しくできたらしいお顔のシワなど認めつつ、ちょっと手を

休めてブログ用の写真を撮りに行ったときに、つい買ってしまった

ほとんど具の入ってない(おいしくもなんともない)200円のヤキソバ

を食べながら、去年の夏、海の家で食べたヤキソバのことなど思い

出してる、いとセンティメンタルな今日の宵です。

今夜も月がきれいです。

Bonodori

Bonodori_02

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2006年8月 3日 (木)

ハーフムーン

Halfmoon

今夜の月は、かわいい半分の月。

光り輝く半分と、闇に沈む半分。

光はあなた、闇は私。私は光、あなたは闇。

半分と半分の夜。

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今日の自分へ

Tsubomi_2

どんな気候でも次々に繰り返し何度も上がってくるバラのつぼみの

ように、希望を持って、あきらめずに。そしてタフに。

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2006年8月 2日 (水)

Smile for me !

Smile

頭上には、輝く真夏の太陽も、抜けるような青空も、わきたつ白い

雲もないけれど、笑ってほしい。

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2006年8月 1日 (火)

八月のてぬぐい

Hachigatsu_01

八月のてぬぐいはヨーヨーの柄。

子供の頃のお祭りに欠かせなかったのは、金魚すくいにヨーヨーすく

い、ハッカパイプにあんず飴、梅ジャムのついたソースせんべいにか

き氷、余力があれば輪投げに型抜きもやって、最後に締めで綿アメ

ってところかな。金魚すくいとヨーヨーすくいは名人級だった。

それに昔の夜店のおじさんやおばあちゃんは、今より子供に優しかっ

た(甘かった)気がするな。あっという間に金魚すくいの薄紙が破れる

と、もう1個おまけでやらせてくれたり、ソースせんべいを余分に多く

くれたりね。何より子供好きっていうのが子供心にも見てとれた。

裸電球に照らされた、夜店の店先にずらっと並べられたオモチャの

指輪の、何があんなに魅惑だったんだろう。

路地のあちこちでやっていた花火の火薬の匂い、夜遅くまで鳴り続

けていたお囃子の音、行き交う下駄の音を聴きながら眠りについた

のだった。

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