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2006年7月31日 (月)

今年もまた

Fruits

暑いなか父がやって来た。

「ピンポーン!」と玄関のチャイムが鳴ったから出て行ってドアを開け

たら、父は入って来る様子もなく、ドアの隙間から買い物袋が差し出

された。受け取ってもっとドアを開けて見ると、ゼイゼイしている父。

「荷物が重くて、階段を一段一段上がってきた」と言っている。ひとつ

受け取ったらもうひとつ手渡されて、重いなと思って中を見たらスイカ

にメロン。そりゃ重たかろう。ここは4階だ。

両手荷物持って階段を上がってきたりして、スイカと一緒に階段を転

げ落ちたりでもしたらどうするんだね? 携帯電話持ってるんだから、

下まで来たところで電話でもすればいいのに。と言うが、そんなこと

ができる父じゃないことはわかっている。一昨年、転んで骨を折って

から私の妹に持たされている携帯だけれど、メールを入れてもノー・

リアクション。電話をしても出たためしがなく、この間なんか2週間も

前の着信履歴を見てやっと電話をかけてきたくらいなのだ。ちっとも

携帯の役目を果たしていない。

うちに来るのに毎回、お土産なんて持って来なくてもいいんだよ。と、

帰りに階段を降りながら言ってみるが、「子供が喜ぶから」という父の

答えもいつもと一緒である。75歳の今はパートタイマー並に働く時間

も収入も減らされて、おまけに職場ではクルマの運転も禁じられて、

たいそう不満気、意気消沈の父だけれど、15歳の年から働いて、今

に至るまで働き続けている父を見ていると、私なんかおいそれと「働

くのに疲れた」などとは言えないよなあ、と思う。

この国では気候の厳しさをもろに受けるような重労働を担っているの

はたいてい定年退職前後の高齢者ばかりで、それっておかしな話じ

ゃないか? 一時期、インターネット時代になって、これからは額に汗

して働くことが労働の時代じゃない。これからはいかに頭を使って稼

ぐか、という時代だ、と盛んに言われて、確かに私もそうであろうと思

ったけれど、でもこんな時代になっても額に汗して働くことは労働の

基本じゃないかと思う。ホリエモンや村上ファンドがああいうことに

なってだいぶ一時の夢は壊れたのだろうが、一日中パソコンの前に

座ってマネーゲームをして、一日で数百万儲けたとか損したとか言

ってるだけの労働しか知らない人に、この先来たるべく過酷な気候

など耐えられるわけがない。

昨日の夜、『世界ウルルン滞在記』を見ていたら、モロッコの遊牧民

ノマドと共にテント生活をするドキュメンタリーをやっていて、レポータ

ーのはなちゃんが「日々の生活(主に家事にまつわる労働)はほんと

に大変で身体はくたくたに疲れるんだけれど、心は豊かで、疲れてい

ても自然と顔は微笑んでしまう感じだった」と言っていて、私もそうだ

ろうなと思いながら見た。ごく月並みな言い方をすると、私達は生活

の利便性と引き換えに大事なものを失くしつつあるんだろう。(ある

いはとうに失って?)

見上げると夏空。東京も昨日ようやく梅雨が明けたようだ。

さて、今年はこの父と一緒にどこに行こうかな。

Summer_sky

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2006年7月30日 (日)

たこ焼きVS明石焼き!

Takoyaki_1

さて、いきなりここで質問です。

あなたは大阪名物たこ焼きと、兵庫県明石市名物明石焼き、どっち

が好き?

前にこの質問を関西人(厳密には岡山生まれ大阪育ち)の清水翠

にしたところ、「そうちゃん、なに言うてるねん。わては難波の翠や

で。・・・・ どっちも好き♡」ってことだったけど、私もどっちも好きだ。

でも、20数年前に新宿にあった『たこぽん』で初めて明石焼きなるも

のを食べたときの感動は忘れられない。世の中にこんなに旨い物が

あったなんて!(大げさ)と思ったものである。ちょうど近くのアンティ

ーク・カメラショップでアルバイトしていたときだったので、足しげく通っ

て店の人ともすぐに仲良くなってしまった。いつもカウンターの席に座

って、焼きうどんと明石焼き半分のセットとかよく食べたもんです。

懐かしいなあ。

・・・・・・ というわけで昨日は野暮用ついでに子供2人連れてデパ地

下にある『道頓堀くくる』で、たこ焼き&明石焼きを食べてきました。

時間は夜の7時過ぎ。れっきとした夕飯なのだ。たこ焼きが夕飯? 

と思ったあなた、たこ焼きでお腹いっぱいになるって私にとってはけ

っこうしあわせなことなんだよね。ビール好きの人だったらこれでビ

ールでOKでしょうな。まわりには同じような『たこ焼き夕飯組』がい

っぱい。そういえば国立には関西弁でめちゃくちゃ喋りまくるオモロ

イおばさんがやってるたこ焼き屋さんがあって、このおばさんの作る

たこ焼きもおいしい! なんでも深夜1時頃までやってるそうで、わ

ざわざ遠くからクルマで買いに来る人もいるそうな。つわりの時って

味覚も頭も少々おかしくなるもんですが、オットが仕事から帰って来

たら食卓に妻の書き置きが乗ってて、「急にたこ焼きが食べたくなっ

たので、今から大阪に行きます」と書いてあったという、笑えるような

笑えないような話もありましたっけ。

昨日に続いてジャンクな夕ご飯その2。2度あることは3度あるって

いうから、明日もそうなるかも知れないなあ ・・・・・・

Akashiyaki_01

明石焼き! 三つ葉が入っただし汁につけて食べるのです。

アツアツ、うまうまです。

Akashiyaki

たこ焼きの元祖は明石焼きだったそうな。初めて知りました。

    ☆ 明石焼きについて

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2006年7月29日 (土)

ジャンクな夕ごはん!

Taco_rice_1

『沖縄に行きたしと思えども、行けぬのでせめて行ったつもりで沖縄

 名物タコライス作ってみました~♪』

・・・ というわけでもないんだけれど、365日毎日ごはん作ってると時

々新メニュー開拓しないことにはすぐにルーティン・ワークになってし

まう。いまやレシピを探すのもネット検索。それでほんとは『ジャンバ

ラヤライス』のレシピを探していたのに、なぜか一緒に出てきたのが

タコライス。そういえば前に月9(月曜午後9時)ドラマで妻夫木くん

移動タコライス屋でバイトしていて、タコライスとは何ぞや? と思った

ことがあったけれど、なんのことはありません。メキシコ料理のタコス

のトルティーヤがご飯に代わっただけなのだ。もうこの時点で匂って

くるでしょ、ジャンクな香りが。作り方はいたって簡単。

洗って氷水でしゃきっとさせたレタスをザクザクと太目の千切りにし

て、トマトは皮を剥いて角切りにしておく。フライパンでにんにくのみじ

ん切りをオリーブオイルで炒めて挽き肉を入れ、お好みのスパイス

(塩・コショウの他に私はクミンやチリやナツメグなんかを入れました)

を入れて更に炒める。お皿に盛ったご飯の上に、シュレッド・チーズ、

挽き肉、レタス、トマトを順にのせて、最後にサルサソースをお好みで

かけたらできあがり!

私が見たレシピによれば、あくまで盛り付けも上品にしないで豪快に

やったほうがいいらしい。これをスプーンで混ぜ混ぜして食べるので

す。してお味はというと、う~ん、子供達は「おいしい」と言っていたけ

れど、想像通りのジャンクなお味。ちと改良の余地ありかも。ポイント

としては生野菜をかなり多めにトッピングして混ぜると味が薄くなるの

で、挽き肉の味付けはちょっと濃い目にスパイシーにしたほうがよろ

しい。それでもう1回くらいトライしてみてもいいけど、私はやっぱり本

物のタコスの方がいいかな。で、飲み物は夏といえばカルピス?

最近はなんでも健康志向で、カルピスもご他聞に漏れず最近、『飲む

お酢&カルピス』なるものが出た。黒酢カルピス、リンゴ酢カルピス、

そして下がぶどう酢カルピス。

色もきれいで、カルピスほど甘くなくて私は好き。酢は苦手という人で

も無理なく飲めそうだ。クエン酸は疲労回復にもダイエットにも効果あ

りなのでお勧めです。

Calpis

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2006年7月28日 (金)

天使降臨/ミルトン・ナシメント

Milton_3   

東京は木曜日に久しぶりに晴れて夏らしい天気になったと思ったら、

昨日はまたどんよりとした曇天、ひどく蒸し暑い寝苦しい夜を過ごし

て、今日は天気予報によれば午後からまた雨になるらしい。

梅雨明けは来週の火曜、つまり8月になってからだと言う。

春からずっと鬱陶しい天気の日が続いているが、でもちょっと想像し

てみて欲しい。

ここは深い森の中だ。空の高いところで太陽は輝いて、きらきらと時

折りプリズムのような光を投げかけているが、暑くはない。あなたの

目に映るあたりの緑はどこまでも水を含んで瑞々しい。どこかで、せ

せらぎの音がする。森の中では鳥の鳴く声。あなたは目を閉じてフィ

トンチッドに満ちた大気を深く呼吸する。爽やかな風が吹き抜ける。

思わず目を開けて空を見上げると、あなたの顔の産毛にミストのよう

に降りかかる水滴。・・・・・・ なんて気持ちがいいんだろう !

どこからか、神々しい声がエコーしながら降りてくる。

まるで天使が降りてくるみたいに。

ミルトン・ナシメントのこのCDはこういう世界だ。

いつ聴いても気持ちが良い。いつ聴いても鳥肌が立つようだ。

低音域からファルセットまで変幻自在のミルトンの声は、ヒューマンで

ありながら、時に人間を遥かに超越している。懐かしい太古の記憶そ

のもののような、天の啓示のような、プリミティブでスピリチュアルな

輝き。彼の声を初めて聴いた時のアメリカ人の驚きが想像できるよう

だ。ミルトンの声を自然の中でリアルに聴くことができたなら、人は自

然に涙を流すのじゃないだろうか。

こんな風に書くととても手の届かない音楽のように誤解する人がいる

かもしれないが、そうではない。この『Angelus』はワーナーと契約し

て作られたアルバムで、スペシャル・ゲストとして、ウェイン・ショータ

ー、ジョン・アンダーソン、ジェームズ・テイラー、パット・メセニー、

ハービー・ハンコックなどアメリカのジャズ、フュージョン界の大御所

の名前がずらっと並び、音的にはパット・メセニーのナチュラルでフ

ォギーな色が濃いけれど、ブラジル音楽とアメリカのフュージョンが

見事に融合を果たしたとても聴きやすいアルバムになっている。特

筆すべきはこれだけ豪華なミュージシャンが参加しながら、誰かの

音が突出することなく、誰もがミルトン・ナシメントをリスペクトして、

ミルトンの声が最大限に生きるような控えめなサポートをしているこ

とだ。そのせいで一定の集中度が保たれた、トータルなアルバムが

できあがっている。これは下手なヒーリング・ミュージックのコンピレ

ーションCDなんかを聴くより、ずっとヒーリングになると思う。

ミルトン・ナシメントもまた、私は清水翠がカバーする『ヴェラ・クルス』

によって知ったが、この曲を初めて聴いたときの、太古の森から続く

草原を低空飛行で飛ぶような、うねるような疾走感は忘れられない。

このCDの中ではハービー・ハンコックがこの曲のピアノを弾いてい

る。どの曲も良いけれど、ビートルズをカバーした『ハロー・グッバイ』

(若いミルトンにとってビートルズはアイドルだった)、8曲目の『クル

ービ・ダ・エスキーナN°2』、そしてなんとも言えず哀愁のある10曲

目の『ドリーム・イン・リオ』、そして11曲目の『楽園の場所』はピアノ

がとってもいい。まさにミルトンの声は天使だと思うけれど、この天使

はみんながよく知っている、あの白くてぷくぷくしたヤツじゃなくて、こ

んなお顔をしている。

Milton_01_1ここで、少しミルトンの生い立ちについて

触れようと思ったが、すでに長くなったの

で、それはまた次の機会に。

以下は曲目リスト。

      
  1. 夕刻にて 
  2. 星降る大地 
  3. ヂ・ウン・モード・ジェラル 
  4. アンジェルス 
  5. ミナスの情景 
  6. ハロー・グッバイ 
  7. ソフロ・カラード 
  8. クルービ・ダ・エスキーナN°2 
  9. メウ・ヴェネーノ(私の毒) 
10. ドリーム・イン・リオ 
11. 楽園の場所 
12. ヴェラ・クルス 
13. ノヴェーナ 
14. アモール・アミーゴ 
15. ソフロ・カラード(リプライズ) 

****************************************************

ちなみに最初の方に書いたイメージ・トレーニングとも言えるものは、

やり方によっては自律訓練法にもなる。瞑想が良いのは知っている

方も多いと思うが、瞑想には瞑想の技術というものが必要で、私もや

ったことがあるが、なかなか難しい。まず深く入ってゆくまでに時間が

かかってしまうのだ。これは朝・晩5分くらいでいい。場所はどこでも

いいがリラックスできるように椅子に座るか、仰向けに寝て、ゆっくり

呼吸しながら頭に好きなもの(好きな猫とか犬とか空とか海とか)を

思い浮かべる。思わず顔が微笑んでしまうようなものを思い浮かべ

ると良い。思い浮かべるときにはできるだけ具体的にありありと、映

像だけじゃなくて匂い、感触までイメージする。それで5分。それだけ

でストレスで消耗した人の心は落ち着くそうだ。不眠で悩む人、心に

不安を抱えているときなどにはお勧め。自律訓練法にはもっと正式

なやり方もあるけれど、何事も最初から厳密にやろうとすると難しい

ので。これは先日、友人の医者から教えてもらった方法。ちなみに

恋人のことを思い浮かべたりすると、いろいろ雑念が入るのでやめ

たほうがいいそうだ。さも、ありなん?

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2006年7月27日 (木)

ハルコさんの猫ブログ

Lisa_mama_5      

コメント欄でおなじみの高知在住の『となりのハルコさん』が猫のブロ

グをスタートしました。

もともと飼い猫リサがいたところに、なにゆえに2匹の親猫と5匹の

子猫を預かることになったのか、いきさつこそ存じあげないものの、

子猫の里親探しを目的としてスタートしたこのブログ。全ては優しさ

ゆえのことなのだけれど、それほどPCに詳しくない、おまけにタフと

はとても言えないハルコさんがご友人の指導を受けつつ苦労の末

にやっとこさ開いたブログのようなので、覗いていただけたら、そし

て願わくは高知県近郊の方で子猫をもらっていただける方がいたら

幸いです。どうぞ、よろしく!

      ☆ ミケ猫リサ・日々是好日ニャ~

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2006年7月26日 (水)

沈黙をも凌駕するもの

Joao_03_2    

さっきアップした記事の続きにもなるけれど、最近ブラジル音楽という

とイヴァン・リンスやミルトン・ナシメントなどをよく聴いていた私なのだ

が、先日思い出して久しぶりにジョアン・ジルベルトを聴いていた時

CDが1枚終る頃に息子が突然、「僕やっとジョアンの良さがわかっ

たよ」と言った。

「ああ、ギター? ジョアンのギターはすごいよ。生で聴いてると1人

で弾いてるんじゃないみたいに聴こえる」と言ったら、「いや。歌の

ほう。いままでジョアンの歌の何がいいんだかわからなかったけど、

やっとわかったよ」、と言う。

「すごいじゃない。わかったなんて。よかったね。進歩だよ。ジョアン

の歌よりいいものがあるとしたら、それは沈黙しかないってカエターノ

ヴェローゾも言ってるよ。ジョアンの歌は他の誰より孤独の匂いがす

る」。私がそう言うと息子は「そうなんだ。そこがいい」と言った。

自分を親バカと承知で言うなら、うちの息子の感覚はかなりいい。

それが一体どこへたどり着くかはまだ未知数ではあるけれど。

2003年、奇跡と言われた来日を果たしたボサノヴァの神様、ジョア

ン・ジルベルトは、聴衆が固唾を呑んで待つ会場に約20分遅れで現

れた。ジョアンの希望によって音響のためにエアコンと非常誘導灯が

切られた10月のやや蒸し暑い会場は、その瞬間、割れんばかりの

熱い拍手でいっぱいになった。その嵐のような拍手が引き潮のように

静まり、ステージの真ん中に置かれた椅子に座ってジョアンがギター

を弾き始めると、聴衆はまるで暗闇の中の小さなロウソクの炎を見つ

めるように、静かに一点に集中した。いままでCDで何度となく聴いた

歌、聴いた声。そしてギター。

ジョアンの囁くような歌声を聴きながら、私は徐々に自分の奥深くへ

と降りてゆき、頭の中では古いモノクロームのフィルムがカタカタと回

り始めたようだった。私はジョアンの歌を聴いている間中、その見た

ことのない、それでいてどうしようもなく懐かしい映像の中にいた。波

のように次々に押し寄せてくるイマジネーションの中で、私は夏の光

を、風を、海を、そして時に柔らかな微笑を感じた。まるで聴いている

間中、深い瞑想状態にいるようだった。そして聴き終わって席を立つ

頃には、脳内マッサージを受けたように、実にすっきりとした気持ち

になっていた。コンサートに行ってそんな経験をしたのは初めてのこ

とだった。

会場を出てから、横で同じように聴いていた友人にそれを話すと、彼

女もまた似たような経験をしていた。ジョアンの歌を聴いているうちに

かつて封印したはずの様々なものが解かれて次々に蘇り、走馬灯の

ように見せられたと言う。そしてまるで氷が溶けるように、彼女の心

のブロックを溶かしてしまったのだ。彼女は「涙があふれてあふれて

止まらなかった」と言った。それから1週間、ことあるごとに彼女は泣

いた。

その日、会場に行った人はそれぞれ、何らかの『個人的体験』をした

に違いない。ジョアン・ジルベルト自身がそこにいたことを”アンビエン

チ”『奇跡』だと言ったその時間、私達は彼の椅子を取り巻く闇の、途

方もない宇宙のなかにいて、ジョアンの声とギターを共有したのだ。

究極のリラクゼーション。まさにこの上ない至福の時間。

今年もまた奇跡は起こるか。

今年3度目の来日となるジョアン・ジルベルトのコンサートについての

詳細は、糸井重里の『ほぼ日刊糸井新聞』に載っています。このサイ

トでのチケット先行予約はすでに終っているけれど、一般売りはまだ

これからだと思うので、ぜひ行きたいと思った方は今後発信される情

報をお見逃しなく。

****************************************************

☆追記:今日(27日)J-Wave を聴いてたら、このチケットのことを言

     っていました。一般発売は9月2日からのようです。

     お問い合わせはディスクガレージへ  

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ジョアン・ジルベルト・ジャパンツアー2007

Joao

今日もあっという間に終ってしまった。

久しぶりに晴れた今日の東京。

さっき、今年初めてヒグラシが鳴くのを聞いた。

異常気象も極まれリといった今年の夏だけれど、季節は確実にめぐ

っているんだなと思う。

不思議なことってあるもんだ。

世間の人にはきっと呆れられてしまうと思うけど、晴れた日がなかな

かなかったせいで自分の分だけずっと先延ばしにしていた衣替え(な

んと引き出しの下段にはまだカシミヤのセーターまで入っていた!)

をやっと今日して何気なくこのTシャツ(ジョアン・ジルベルトが2003

年に初来日したときに買ったもの)を眺めていたら、ほどなくして友達

からメールが来た。

「ジョアン、今年は来るらしい。いい席ありまっせ。お客さん」

とあるではないか。 イエーイ! まじ?

2004年の再来日の際はこのメールの主にチケットお譲りしたので

行けなかったけれど、今年はどうやら行けそうである。

コンサートは11月だからまだまだ先だけれど、今から楽しみ!

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2006年7月22日 (土)

ハウル、愛の力

Cinema_02

さて、昨日の夜は9時から金曜ロードショーでTV初公開となる宮崎

駿監督のアニメ、『ハウルの動く城』が放映されたんだけれど、皆さ

ん、ご覧になっただろうか。我が家は先週TVのコマーシャルでこの

放映を知り、子供と「見なきゃね」と言っていたのだけれど、我が家

は新聞もとってなければあんまりTVも見ないので、直前になって娘

に「そうだ、今日ハウルだね」と言われるまではすっかり忘れていて、

うっかり見損ねるところだった。

映画自体は去年のお正月の公開と同時に家族で劇場で観ていて、

それについては私のもうひとつのブログ『そうきちの勝手気儘なシネ

マの話』(ただいま休止状態の上にリニューアル途中で中身がぐちゃ

ぐちゃです)にも書いたので、あらためて詳しく書くことはしないけれど

昨日ふたたび見たらやっぱり良かったです。

映画は当然ながら映画館で観るのが一番だけれど、家のTVで見る

良さは、ディティールまでしっかり見られること。見ていない人のため

に少しだけ書くと、これはもともと地味で自分の容貌にコンプレックス

を持っていた18歳のソフィーが、ふとしたきっかけで美貌の青年ハウ

ルに関わったことで『荒地の魔女』に魔法をかけられて、見るも無残

な90歳の老婆に変貌させられてしまいながらも、ハウルへの愛に目

覚めたことで勇敢に変わってゆくラブ・ストーリーなんだけれど、昨日

見ていてはっきりわかったのは、見事に変わってゆくのだ。ソフィーの

顔が。活力と強い意思にあふれて、美しく。このへんは本当にうま

い。いつも宮崎駿の映画を見て感心するのは、美しいものと同時に

醜いもの、美しいものが秘めたる醜悪なもの、怖いものをも描くところ

で、そんなすごいものを見せられても、ひとたびそのものを好きになっ

てしまった女の子は、ひるむどころかそれをしっかり受けとめようとす

る。そこがまたすごい。そしてもっと醜いもの、ちっぽけなもの、自分

を貶めたものに対してさえ優しい視点を持ち、手をさしのべるところが

本当にいいと思う。

宮崎駿の世界はいわゆる勧善懲悪の世界では全くなくて、人間の持

っている多面性やどうしようもない性、割り切れない人間の心を描き

ながら、『この世に存在するものには全て意味があり、無駄なものは

何ひとつない』というきわめて東洋的な思想に貫かれている気がす

る。つまり否定ではなくて肯定。肯定されたものは力をもらい、美しく

輝けるのだ。また強くもなれれば、優しくもなれる。

この作品については宮崎駿の作品としてはわかりやすくてキャッチー

で、ラブ・ストーリーとしてめずらしくはっきりとしたハッピー・エンドの

形をとっているから賛否両論あるみたいだけれど、私は難しい映画

論なんてはっきり言ってどうだっていい。冒頭、地味でちょっとさみし

げなソフィーの前に美貌の青年ハウルが現れて、一緒に空を飛んだ

かと思ったら流れ出す、ロマンティックな久石譲のワルツには文句な

く心をつかまれるし、人を愛すること、信じることで人は変わるし人生

は輝く、ということを、今どきの小難しくて少々ひねくれた子供(うちの

息子)にも端的に素直にわからせてくれるだけで充分である。

ちなみにシネマブログを書いていた頃は家族で週に2本映画を観る

ことにしていたのだけれど、先週からまた復活して、2本は無理でも

1本は観ようということになった。昨日のコメント欄でMOAPAさんが、

私が家族に煩わされて暮らすのもしあわせ、というようなことを書い

てくれていたけれど、家族で一緒に映画を見てワイワイやれるのは

しあわせなことだと思う。特に昨日みたいな、観終わった後に感情の

浄化ができるような良い映画を共有できた時は。

シネマブログの方も近々メンテナンスを完了して、また復活させよう。

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2006年7月21日 (金)

夏休み突入

Kodamasuika

相変わらず外は雨が降り続いているし、今週は暑いどころか肌寒い

くらいでちっとも気分は盛り上がらないけれど、子供達の学校も昨日

で終って、今日からついに夏休み突入。

と言っても夏休みが楽しみだったのなんてせいぜい20代までで、家

で仕事をしている母としては、これから40日ものあいだ毎日3食作ら

ねばならないことを考えると今から少々げんなりしてしまう。主婦なら

わかってもらえると思うけど、自分1人なら超簡単に済ませてしまうと

ころも子供がいるとそうもいかないだろうし、1日中、朝から晩まで、

ご飯を作っては片づけてるだけみたいな気になるのがいけないね。

今朝は成績に少々(?)問題のある受験生の娘は補習と部活のため

に学校に行き、帰って来てお昼を食べたと思ったら今度は友達と映

画を観に出かけてしまった。だが、出かけると言っていた息子は出か

けない。いつも1人で仕事をしている私としては、子供と40日間べっ

たり一緒にいるのもかなりキツイものがある。仕事をしている私の隣

りでヘッドフォンから音漏れさせながらずっとPCのキーボードをバタ

バタ叩いてる息子も鬱陶しいし、おまけに今年はこの方のギターの

練習にも悩まされそうだ。昨日は頭痛がしている上にシビアな問題を

抱えつつ、専門外の難しい文章を読んだり書いたりしているときに、

「ギュイイイイーン・・・ ガガガガ・・・」とやられて、そうとう我慢した末

に、「すまないが今日だけはやめてもらえないか。ぜんぜん集中でき

ない」と申し上げてやめていただいた。あれをやられたら私は仕事に

ならない。休みの間は彼がギター背負ってどこかに行ってくれること

を祈る。それと耳栓買っておかなきゃ。高性能の。あとは、たまには

自分から家を出て行くに限るな。

・・・ というわけで、目下のところ、私のいちばんの楽しみは今月末に

出るイヴァン・リンスの新譜が届くことくらいだ。といってもそれだけで

もすごーく楽しみなんだけれど。子供が夏休みでも大人は関係ない

けれど、夏の間はいつもより(いつも以上に)音楽を聴いてプールに

行って、あとは少し本が読めたらいいと思う。

ちなみにいつかデトックス・ジュースのことを紹介したけれど、いまで

も続けている方はいるだろうか。我が家はあれから毎朝飲んでいる

のだけれど、昨日、人の唾液に含まれる酵素のことを調べていて、

面白いホームページを見つけた。昔の人は『朝の果物は金なり』と言

ったけれど、ここでは『朝のフルーツジュースが身体を変える!』とし

て、いかに朝フルーツジュースを飲むことが身体の健康にとって効果

的か、また果糖を摂っても肥満にならないことなどがわかりやすく書

いてある。ジュースのレシピも載っている。

   ★   興味のある方はクリック → 『酵素ってなに?』

先日、私が参考にしたものよりはずっとストイックで、果物以外何も入

れないことを推奨しているけれど、最初から完璧じゃなくても、自分の

できる範囲でやったらいいんじゃないかと思う。明日からはまた夏の

陽射しが戻って暑くなるというし、夏の40日間は生活改善や、ふだ

んできない何か新しいことにトライするにもちょうど良い期間だと思う。

皆さま、どうか良い夏休みを!

・・・ 大人にだって大人の夏休みは必要だよね。

Juice

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2006年7月19日 (水)

虹の楽園/ジョー・サンプル

Rainbow_seeker_4 Rainbow_seeker_001_3 

さっきから少し空が明るくなってきたけれど、依然として雨は降り続

いている。この雨が全国に大きな被害をもたらしたことを思うとお見

舞いを申し上げずにはいられない気持ちになるが、shindou さん

言ったように、天災のような自然現象も、虹のような自然現象も、と

もに自然の側面には違いないのだろうと思う。神道の友人が、人の

身に降りかかる良いことも悪いことも、とどのつまり全ては祝福なの

だ、と言うのとたぶん同じように。

こんな雨の日には雨の日にふさわしい音楽がある。

ジョー・サンプルの『RAINBOW SEEKER』(虹の楽園)は、もう私が20

年近く聞いている愛聴盤だ。今でも雨の日に何を聴こうかと考えて、

これを選ぶことは多い。いま聴くとフュージョン全盛だった70年代後

半から80年代初めの音がするけれど、かといって今でもちっとも色

褪せていない。なぜこれが雨の日にふさわしいかと言うとそれはもう

聴いてもらうしかないのだけれど、個人的な思い出も多少含まれて

いる。今でもつきあっている男友達と、今となっては大昔の雨の日に

ドライブしたときにかかっていたのだ。ひどい雨の日で、クルマのワイ

パーはひっきりなしに動いていたけれど視界は雨で滲み、フロントグ

ラスに景色は色彩となって流れていた。退屈なはずの雨のドライブは

ジョー・サンプルのドラマティックなピアノによって全く別の時間となっ

た。いつも書いていることだけれど、良い音楽というのは一瞬にして

場の空気を変える。そのとき聴いた『MELODIES OF LOVE』の瑞々し

い印象。今も昔も彼とは単なる友人同士だが、あのとき一緒にいた

のが恋人じゃなかったことだけが悔やまれる。雨の日にこの音楽を

恋人とクルマの中で聴くなら、雨でブラインドされた密なる時間と空間

を共有できたことだろう。北村太郎の詩に『雨の腕』というタイトルの

詩があるが、まさになめらかに鍵盤を叩くジョー・サンプルの指はそう

呼ぶのにふさわしい。リリカルで瑞々しく、虹色のハーモニーを紡ぎ

だす魔術師の指。実際、彼には『Voices in the Rain』という名盤もあ

る。当時はいついかなる場所で聴いてもすぐにサンプルだとわかるこ

とから、サンプル節なんて呼んでいた。いいミュージシャンはみんな

自分だけのフレーズを持っているものです。ここに上田力氏によるラ

イナーノーツの文章を少し引用して終ろうと思う。『ジョー・サンプルの

特にアコースティック・ピアノの美しさは見事としか言いようのないほ

ど美しい。その”美しさ”の中にファンクがあり、ロマンティシズムがあ

り、コンテンポラリーなテンションもある。クルセイダーズでは語りきれ

なかった”自分の言葉”をジョー・サンプルは、この自分のアルバムで

まず”美しさにすべてを包みこむ”という表現方法を駆使しながら語り

始めたのである』。ちなみにジョー・サンプルに次いで当時好きだった

キーボーダリストにリチャード・ティーがいるけれど、数年前、新宿の

ヴァージン・レコードで彼のCDを探して見つからなかったので、店の

お兄さんに聞いたら「廃盤です。聴きたかったら『スタッフ』を聴いてく

ださい」とひどく素っ気無く言われて少々頭にきたことがあったけれど

今ではちゃんと出ているようだ。名前のTEEにひっかけた、ガラスの

ティーカップ・ソーサーのジャケットの。今度、機会があったらまた聴

いてみたい。

下は、先日、素晴らしいダブル・レインボーを見たという shindou さん

にちなんでネットで拝借してきた画像。ダブル・レインボーを見た人は

幸せになれるっていうから、shindou さんの願いも叶うかもしれない。

私も1度でいいからこんなすごい虹を見てみたいなあ!

Rainbow_01

追記:うっかり書き忘れたけれど、さっき面白いものを見つけました!

虹製造機。これがあれば家の中に虹が作れるのだ。

え、なになに? という人は見てみてね。 → Rainbow Maker

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2006年7月18日 (火)

Rainyday in blue

Rainyday_2   

今日は昨日より10度下がって5月下旬の陽気だそうだ。

半袖だとちょっと肌寒いくらい。

梅雨明けは平年より遅くなりそうだと天気予報で言っていた。

どうやらまだ降るつもりらしい。

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SOMEDAY

Tokyo_tower_5   

街のうたが聞こえてきて

真夜中に恋を抱きしめた

あの頃

踊り続けていた

夜のフラッシュライト浴びながら

時の流れも感じないまま

窓辺にもたれて夢のひとつひとつを

消してゆくのはつらいけど

若すぎてなんだかわからなかったことが

リアルに感じてしまうこの頃さ

Happiness & Rest

約束してくれた君

だからもう一度あきらめないで

まごころがつかめるその時まで

SOMEDAY

この胸にSOMEDAY

ちかうよSOMEDAY

信じる心いつまでも

SOMEDAY


「手遅れ」と言われても

口笛で答えていたあの頃

誰にも従わず

傷の手当もせずに ただ

時の流れに身をゆだねて

いつかは誰でも愛の謎が解けて

ひとりきりじゃいられなくなる

Oh ! ダーリン

こんな気持ちに揺れてしまうのは

君のせいかもしれないんだぜ

Happiness & Rest

約束してくれた君

だからもう一度あきらめないで

まごころがつかめるその時まで


SOMEDAY

この胸にSOMEDAY

ちかうよSOMEDAY

信じる心いつまでも

SOMEDAY


いつかは誰でも愛の謎が解けて

ひとりきりじゃいられなくなる

ステキなことはステキだと

無邪気に笑える心が好きさ


”SOMEDAY” 佐野元春

****************************************************

いつかラジオを聴きながらメールの返事を書いていて、突然この曲が

流れてきたときには思わず手が止まってしまった。

佐野元春の『SOMEDAY』って、やっぱりこんなにいい曲だったんだと

あらためて実感してしまった朝。確かに昔オンタイムで彼のこの歌を

聴いているはずなのに、いつの間にかこの曲は私のなかでは矢野

顕子のカバーの方が記憶の中心になってしまっていたらしい。

『SOMEDAY』を聴くと、若いときの痛さをリアルに思い出す。

不器用でデリケートでええ格好しいで純粋で、輝いていた残酷な時

代。佐野元春も永遠の少年みたいだ。

歳をとって大人になると、人は強くなるかわりに若い頃の繊細さや

敏捷さや感受性を失くして、厚顔になったり鈍感になったりするもの

らしいけど、私は全然そうならない。全くならない。断じてならない。

なるもんか。だから時々、痛い思いもするけれど、ずっと捨てずに

持っていよう、弱さも繊細さも。心に『SOMEDAY』を抱いて。

もういちどあきらめずに。

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2006年7月17日 (月)

ANNIVERSARY

Anniversary

日本ではもっぱら『○○記念日』なんて言って何かしたがるのは女子

供のすることだと思われてるし、私もそういうタイプじゃなかったりする

けど。でも、たとえば89歳と54歳という、人生も最晩年の頃になって

結婚したミエチオとビーチェ(ミエチスラフ・ホルショフスキとビーチェ)

は、それこそ一日一日を大切に生きて、毎月12日には結婚記念日

のお祝いをした。そんな真実にしてかわいいおとぎ話のような話は現

実には滅多に転がっていないけれど、そういうのは素敵だなと思う。

そして今日、個人的にはアニバーサリーだ。

この世には偶然なんて無いというし、無駄なことなんかひとつも無い

というから、去年の今日のできごとにも少しは意味があったんだろう

か。今日に最もふさわしい花を買った。向日葵。

Anniversary02jpg_1 

去年の今日、17日は晴れて暑かった。

今日の東京はあいにくの雨だけれど、太陽を部屋に連れてきたよう

なこの花の名前は、パナッシェ。「ゴッホのヒマワリにそっくりなんで

すよね」と店員の女の子が言ったから、ああ、やっぱりそういう風に

言うんだと、思わず微笑んでしまった。

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灯り・オンパレード

Akari

パウダールームに行こうとベルコモの地下を降りたら、ぱっと目に

ついた灯り。アンティークのランプシェードって大好きだ。

使ってみるとちっとも実用的じゃないし、夏は暑いんだけどね。

ちなみに私の好みは左から3番め。あなたはどれですか?

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2006年7月16日 (日)

DEAN & DELUCA で。

Dean_deluca

今日は久しぶりに午前中から仕事のミーティング。

前々日に場所を決めておいてと言われたけれど、朝10時からやって

るところっていったらホテルのラウンジくらいしかない。

・・・ と思ったらこんなところがあった。

青山ベルコモンズ1Fにある DEAN & DELUCA のカフェ。

ここは駅(外苑前)からも近いし、朝8時からやっているから、待ち合

わせにもミーティングにもお勧め。お腹が空いたら軽い食事もできる。

店内は混んでなくて、ドリンク1杯で3時間近くいても全然OKだった。

下は他では飲めないような濃い色をしたアールグレイ・アイスティー。

Dean_deluca_01

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2006年7月15日 (土)

自然の脅威

Raindrop

今日はひどい目にあった。

ちょうどプールに行こうと支度をしていたら、俄かに雲行きが怪しくな

って雷鳴が轟き、雨が降り始めた。

雨の勢いにちょっと躊躇したものの、でもプールに行ってしまえばどう

せ濡れるんだからと、プールバッグにビニール袋をかぶせて家を出

た。最初は片手に傘をさして走リ出したものの、すぐに家を出てきた

ことを後悔した。風で髪はメデューサのように煽られ、頭上では今に

も雷が落ちてきそうな物凄い音がしてるし、視界を稲光がピシピシ走

る。恐いったらありゃしない。半分まで走ったところで雨は激しい暴風

雨に変わり、ついに傘をさして走ることが危険になって閉じたら、一瞬

にして頭からバケツで水をかぶったようにずぶ濡れ。帰りたくてももは

や家に戻る術なし。Tシャツは肌に貼りつきデニムは濡れ雑巾のよう

に重い。おまけに頭にカン! と音がして何かが当たったと思ったら、

雹?! アメ玉くらいの大きさ(かなり大きい)の雹がバシバシ叩きつ

けるように降ってきて、頭や腕や脚の甲に当たって痛い。地面を転が

る無数の雹を見ながら、初めて自然の脅威を感じた。

なんとかスイミングクラブの駐輪場に自転車を入れてエントランスを入

ったら、中にいた人の視線が一斉に、全身ずぶ濡れ、髪はいま海か

ら揚げたワカメみたいになって雫を垂らしている私に注がれた。

若い女の子のコーチが「○○さん(私の名前)、もうプールで泳いで来

たみたいですね」、なんて言う。やれやれ。着衣水泳ってか。

今日はバタフライの途中で足の指は攣るし散々だった。

帰りも最低最悪、その濡れた服を着て身支度も早々に、スーパーに

買い物に寄ることもできずに、何事もなかったように晴れた空の下を

帰って来たのでした。はぁ。(ため息) 最近、とみに自然が凶暴だと

感じるのだけれど、そう思うのは私だけ?

それから今日は遅い2度めの食事の後、暗くなるまでバラのメンテナ

ンスと配置換えをした。ついにグラハムトーマスが駄目になってしまっ

た。原因はカイガラ虫と、虫が媒介した病気のウイルスかもしれな

い。今日、初めて幹の上を歩き回る成虫のカイガラ虫を見たけれど、

かなり醜悪。カイガラ虫は風で飛ばされても蔓延するという。久しぶり

に全てのバラの木を360度からチェックした。恐るべきことに、ごくわ

ずかの間にカイガラ虫はほとんど全てのバラの木の見えないところに

寄生していた。見つけたら歯ブラシで擦り落とすしか方法はないのだ

けれど、これがなかなか取れないのである。幾つかのバラの木の駄

目になった枝を思いきって切り、病葉はみんな落とした。グラハムトー

マスは玄関の外に出した。あとは薬剤散布しかないな。

疲れ果てたのと、妙に殺風景になったベランダを見ながら、ちょっとさ

みしい今日の私です。

Raindrop_01

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ペパーミントの花

Mint

鉢で育てているペパーミントを1度も摘まずに伸び放題にしていたら

花が咲いた。ペパーミントの花なんて初めて見た気がするけれど、

とりたててどうってことない花だ。香りはそのままペパーミントガムそ

のものの香り。

いつかの栽培キットのミントも、こんな風になりました。

そろそろ間引かないといけないと思うけれど、間引くって行為が、ど

うも子供の頃から苦手で。さて、どうしたものかな。

Mint_01

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2006年7月14日 (金)

アイスキャンデー売り

Ice_1

今日はやや薄曇りだったから昨日ほど陽射しが強烈ではなかったけ

れど、今日も夏日。

でも、そんなことをブログに書くのも夏の始まりだけで、すぐにそれが

当たり前の毎日になるんだろうなあ。

昼間、駅前の銀行まで行ったらアイスキャンデー売りが出ていた。

麦藁帽子をかぶったこのオジサンというかオジイサン、台車を押して

ちょっと歩いては立ち止まり、いかにも暑そうに汗を拭きながら肩で

息をしている。おまけに売れないからなのか、何やら口のなかでブツ

ブツ言ってるじゃないか。悪いけどそれじゃあ売れないだろうな。

レトロもキッチュも通り越して、なんだか貧乏神が歩いてるみたいだ

もん。キャンデーが売れる前に熱中症でぶっ倒れないでね、と思い

つつ通り過ぎる。

ここに引っ越してきたばかりの頃は、夏になると涼しげな風鈴の音と

のどかな売り声を響かせて、風鈴売りが来たっけな。吊りしのぶの

付いた南部鉄の風鈴や、色とりどりの江戸風鈴。道を歩いていて見

つけると、思わずそばに寄って眺めたものだ。あれはよかった。

見上げると青空に絵に描いたような入道雲。夏だ。

Nyudougumo

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2006年7月13日 (木)

真夏日

Manatsubi_03 

東京は今日3日連続の真夏日。

今日は久しぶりに晴れて文字通りの真夏日となった。

昼間、外に出たらノースリーブの腕に痛いほどの陽射し。

咲き始めたばかりの向日葵も眩しげ。

Manatsubi_01

ゴッホの絵みたいなヒマワリ。

Manatsubi_02

光がハレーションを起こしてしまったけれど、マース(火星)みたいな

チョコレート色のヒマワリ。

Manatsubi

そして萩のひと群れの影で涼しげに咲いていたハルジョオン。

Manatsubi_05

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2006年7月11日 (火)

イヴァン・リンス/優しさのオーラ

Ivan_lins_1

さて、今日は満を持して私の現在の恋人をご紹介しようと思う。

私はいまとても複雑な気持ちだ。彼がとても好きだから自分の中だ

けに留めておきたい気持ちもするし、一方で言ってしまいたい気持

ちもある。これはもうほんとに恋かもしれないな。

私の恋人はカリオカだ。カリオカ。なんて素敵な響き。

カリオカっていうのは、私が東京生まれの東京っ子であるのと同じよ

うに、リオ・デ・ジャネイロ生まれの生粋のリオっ子ってことである。

それはブラジル人にとっては特別を意味する。もともと自分の生まれ

た土地にとても誇りを持っているのがブラジル人で、よく歌の歌詞の

中にも「彼女はカリオカ」とか「僕はミナスの生まれなんだ」とか「俺は

バイーアの男だ」なんて出てくる。ブラジル人にとって自分の生まれ

育った土地、故郷は彼らのアイデンティティーそのものであり、ルーツ

なんだと思う。

このイヴァン・リンスを、私はミルトン・ナシメント同様、清水翠のアル

バムに納められたカバー曲で知った。それまでブラジルと言ったらボ

サノヴァ、ジョアンとかジョビンしか知らなかった私に、清水翠はその

歌声で更なる世界を見せて(聴かせて)くれたのだ。それほどまでに

清水翠とブラジル音楽の相性って最高だと私は思うのだけれど、当

の彼女はというと、もうとっくにブラジル音楽にハマっていた時期を通

り越し、他に興味を移してしまっていて、私の熱烈なオファー(とにか

くブラジル音楽のカバー・アルバムを1枚!)にはいっこうに応えてく

れる気配さえないのだから、彼女もなかなか罪な人である。

話はそれたけれど、その清水翠のアルバム『Remains』に納められた

曲の中で私が最も好きなのがイヴァン・リンスの『The Island』だっ

た。どこか瞑想的で官能的な曲。そこから私は彼を求め始めた。

そして一番最初に聴いたのが上のアルバム。ほとんどジャケ買いの

このアルバム、ジョン・レノンの『LOVE』やスティーヴィー・ワンダーの

『マイ・シェリー・アモール』やエルヴィス・コステロのカヴァーで有名な

『SHE』とか、文字通りラブソングばかりを集めたラブソング集なんだ

けれど、これをひとたび聴くや最初のイントロから私は真夏のチョコ

レートのようにとろけてしまったのでした。圧倒的な幸福感! 

脳から一気にドーパミンが放出される感じ。

とにかく音が洗練されているし、イヴァンのヴォーカルがいい!

彼の声はあたたかく繊細で、優しさに満ち、なおかつ色っぽい。

そしてカバー曲より、彼自身の曲を歌っているのが断然いい。

ご記憶の方もいるかもしれないけれど、思わずその日のブログに

そのときの感情に最もフィットした曲の歌詞を書いてしまったほど

でした。(『All the things you are』)

Ivan_lins_001

(ちなみに2曲目の『LOVE DANCE』ではジェーン・モンハイトとデュ

エットしているのだけれど、この女性ヴォーカルの声といい、歌い方

といい、英語の発音といい、清水翠にすごく良く似ているのだ。翠さ

んを知っている人はぜひ聴いてみて欲しい。すごく伸びのある、デリ

ケートなニュアンスを持った気持ちの良い声。)このCDは秋にリリー

スされたアルバムということだけれど、秋に『EX-AMOR』なんか聴い

たら、私はきっと泣いてしまうと思う。スリリングな大人のボサノヴァ。

そしてこの1枚ですっかりイヴァン・リンスを気に入ってしまった私は

それからいったい何枚聴いたことか。このラブソング集がジャジィー

でアメリカ的なコンテンポラリー・ミュージックだとすると、もっと本来

のイヴァンらしいブラジル・ポップスが聴きたい。そこで次に聴いたの

が下のライブ盤。2002年リリースと最も最近になるこのアルバムは

地元リオのクラブでのライブということで、すごくアットホームですごく

ホット! 選曲は往年のイヴァンのヒット・パレードとでもいうべきもの

で、それこそ全曲捨て曲なしの美メロ尽くし。なんたってイヴァン自身

が気心の知れた仲間とともに思い切り自由に楽しんで熱くやっている

のが最高だし、また彼を愛する聴衆がすごい! いったいライブを聴

きに来てるのか歌いに来てるのかわからないほど、もう歌う歌う。

こんなしあわせなライブ・パフォーマンスをやれたなら、もうミュージシ

ャン冥利に尽きると思う。ブラジル行きたし。そして、ここには前述し

た一声を風靡した名曲『The Island』の元であるポルトガル語で書か

れた『Comecar de novo』も入っているが言うまでもなく素晴らしい。

私はポルトガル語の響きが大好きだけれど、ポルトガル語って心の

震えを表現するには最適の言語じゃないかと思う。

イヴァン・リンスの曲、歌を聴いていると、彼の温かい人柄や優しさを

オーラのように感じる。海からの風に吹かれているような、波間にぽ

っかり浮かんで漂っているような、夕暮れの海を眺めているような、

そんな安らかでリラックスした感じ。ミルトン・ナシメントが森の精霊な

ら、イヴァンはジョビンと同じように海を感じさせる人だ。

そう、2人はカリオカ。

春からイヴァンのたくさんのディスコグラフィーから選りすぐってアルバ

ムを聴くためにインターネットの中もいろいろ見たけれど、ネット上に

イヴァンのことを書いている人はけっこういて、その誰もが、これでも

か! というくらいイヴァンを絶賛しているんだけど、それが全部男と

いうのが可笑しかった。音楽に魅せられる男の人って私が思う以上

にロマンティストなのかもしれない。でもイヴァン・リンスってルックス

だって(若い時は髭面でくまそみたいだけど)ソフィスティケートされて

いて悪くないし、作る曲はうっとりものだし、声は甘いし、性格だって

気さくでチャーミングで、熱狂的な女性ファンがいてもおかしくないの

に何故なんだろう。その理由のひとつに、イヴァンってときどき、何を

そんなに馬鹿みたいに熱くダミ声でがなってるの、っていうときがあっ

て、そのせいかなあとも思うけれど、それにしたって私にしてみれば

微笑ましい。思わず笑ってしまう。人が真剣に熱く歌っているのを聴

いて思わず笑ってしまうなんて、なんてハッピーなことだろう。

・・・・・・ というわけで、とうぶん私はこの恋人(あいにく妻帯者)に夢

中である。

Ivan_lins_003_1 Ivan_lins_004 

****************************************************

(以上はレヴューとも言えない文章なので、長くなったついでに、この

後に簡単なイヴァン・リンスのプロフィールを記しておこうと思う。)

ブラジルMPBきってのメロディメイカー、イヴァン・リンスは1945年、

リオ生まれのカリオカ。26歳でソロ・デビューし、エリス・レジーナが

イヴァンの曲『Madalena』を歌ったことから一躍注目され、ブラジル

だけではなく海外アーティスト達からも取り上げられるようになる。

クインシー・ジョーンズ、デイブ・グルーシン、サラ・ヴォーン、ジョー

ジ・ベンソン、エラ・フィッツジェラルドなどなど、超大物アーティスト

達にも好んでカバーされ、2000年にはスティングが歌ってグラミー

賞を獲得した『She Walks This Earth』もイヴァンの曲である。

イヴァン・リンスの魅力は、思わず口ずさみたくなるような親しみや

すく美しいメロディーとポップな感覚、複雑なコード進行から作られる

洗練された和声にある。パット・メセニーは好きなアーティストとして

アントニオ・カルロス・ジョビンとともにイヴァン・リンスをあげている

というし、マイルス・デイヴィスは晩年、全曲イヴァン・リンスをフィチ

ャーしたアルバムを作りたいとのアイディアを持っていたらしい。

結局それはマイルスの死によって実現しなかったけれど、それが

実現していたらもっとイヴァンは有名になっていただろう。

その遺志は10年経って近年、スティングやチャカ・カーン、ブレン

ダ・ラッセルなど豪華ミュージシャンのカバーによるトリビュート・

アルバム『A Love Affair』として結実したけれど。

彼はまだ今年61歳。それもとびきり若い61歳。まだまだやれる。

この次にイヴァン・リンスが来日したときには(多分ブルーノート東京

だと思うけれど)、少々高くてもぜひ聴きに行きたいと思う。

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2006年7月10日 (月)

ニューヨークの恋人

Kateleopold_2 

ロマンチック・ラブ・コメディーということで、ほんとは七夕の日に書い

てアップしようと思っていたこの映画、実は私、メグ・ライアンの映画

って初めて見たのです。

それは別に彼女が嫌いというわけじゃなくて(逆に同年代であれだけ

キュートで元気なオンナはなかなかいないと思ってる)、単に私の選

択肢にアメリカもののラブ・コメディーがほとんど入ってないってだけ

なんですけど。

ストーリーは冒頭、1876年のニューヨークから始まる。

建設途中のブルックリン橋を背景に演説会が行われ、クラシックな服

装の聴衆が集まっている。そのなかにひときわハンサムな1人の

男。彼の名はレオポルド(ヒュー・ジャックマン)。公爵の彼は、まさに

本物の独身の貴族である。そこに何やらその場にふさわしくないカジ

ュアルな服装の男の姿。ときおりポケットからこっそり小さいカメラを

取り出しては掠め取るように写真を撮っている。賢明な方なら(じゃな

くてもわかるか)、この時点ですぐに、「ああ、こいつは別の時代から

タイムスリップしてきたんだな」とわかると思う。このあたりの作りは

かなりイージー。

この日、レオポルドは憂鬱だった。彼はまだ一生を共にしたいと思う

ような女性とめぐり逢っていなかったにもかかわらず、貧乏貴族の彼

は家の存続のため、叔父の勧めで今日、屋敷にやって来る娘の中

から結婚相手を選ばなければならなかった。今夜やって来る娘のうち

で最も金持ちの娘に決めろ、というのが叔父の勧めなのだ。

やがて舞踏会が始まり、レオポルドはある男の姿に気がつく。それ

はさっきの演説会でも見かけたあの男。発明家でもあるレオポルドも

見たことのない小型カメラを持ったその不審な男は、レオポルドの私

室に行き、そこで彼の様々な発明品の設計図をカメラに収めると、跡

をつけて来たレオポルドの姿に気づき逃げようとする。それを追いか

けるレオポルド。やがて2人が行き着いたのは高い高いブルックリン

橋の上。そこから飛び降りようとする男を止めようと男の服の端をつ

かんだとたん、2人はまっさかさまに落ちてしまう・・・・・・

ところかわって現代のニューヨーク。

広告代理店で働くケイト(メグ・ライアン)は、1人暮らしの自分の部屋

の上に住むボーイフレンドのスチュアート(モトカレのリーヴ・シュレイ

バー)のところに、仮装パーティーからやってきたような貴族の格好を

した風変わりな男が転がり込んできたのを知る。最初はスチュアート

がついに男色に走ったかと思うケイト。レオポルドが何者なのか、ほ

んとのことを話しても現実主義者のケイトはきっと信じるわけがない

と思ったスチュアートは、とにかく事が起こる前にレオポルドを1876

年に帰さねばと思うが、その矢先、間抜けにも故障したエレベーター

から落下して重症を負い、病院送りとなってしまう。突然消えたスチ

ュアートと入れ替わりに、ケイトが留守の間に遊びに来た役者志望

のケイトの弟チャーリー(ブレッキン・メイヤー)は、レオポルドの完璧

な着こなしと美しい王立英語を聞いて、すっかり彼が役者だと信じ込

んでしまい、彼の信奉者となってしまう。

そうやってスチュアート抜きで始まる3人のおかしな共同生活。

何度ものハートブレイクですっかり恋の魔法など信じなくなったケイト

は、男並みにひたすら昇進することだけを目指すバリバリのキャリア

・ウーマン。一方、レオポルドは人生には愛と誠実さが必要と考える

究極のロマンティスト。いつも時間に追われて働くケイトと優雅でスロ

ーなレオポルドは当然ちぐはぐながら、やがて互いに惹かれるように

なってゆく・・・・・・

ケイトはレオポルドが生きる時代にはいなかったタイプの、嘘がなく率

直で、男性とも対等に話せる、自分の考えを持って生き生き働く女

性。レオポルドは現代の男性にはとうてい望むらくもない騎士道精神

を持った男。こんな2人が125年の時を経て現代で出逢ったら、恋せ

ずにはいられないって感じだろうか。19世紀に生きる男が、必ずしも

ただ従順でしとやかなだけの女性を求めてたわけじゃないってことな

のかもしれない。

映画の中で初めて見るメグ・ライアンは、思ってたよりだいぶお疲れ

モードで、それがかえって妙にリアル。都会で女性が独りで生きてい

くっていうのは本当に大変なことだ。まして男の中で働いたことのあ

る女性なら、共感するシーンも多いと思う。男は年齢とともに円熟と

か、いぶし銀とか言われるからいいけれど、女は容色の衰えととも

に女としての評価も下がる一方。(もちろん例外もあるが。稀にね。)

女の現実は厳しい。

でもその一方で、独り暮らしが長くなると、女性も好き勝手が身につ

いてしまって、夜中に思い立って音楽を聴こうが珈琲をたてようが女

友達と長電話をしようが自由、という快適な生活をおいそれと簡単

には捨てられなかったりする。少なくともそれほど好きでもない男へ

の奉仕生活(結婚生活)のためなんかには。で、ますます婚期は遠

のく。そこへレオポルドだ。

レオ様ときたら女の子の理想を凝縮したような男なのである。

愛する者のためなら全てを投げ打ってでも守るのが男、と信じて疑

わない男。ニューヨークのど真ん中で見事に白馬を駆ってひったくり

を捕まえたと思ったら、自分の無礼を詫びるために羽ペンで流麗な

手紙を書き、スペシャルな心づくしのディナーに招待する。そのロマ

ンティックな演出にすっかり酔っ払った彼女をベッドまで運び、一夜

を共にした翌朝まで、スイートな朝食で彼女を迎えるのです。

そのとっても素敵な朝食(マスカルポーネ・チーズとストロベリーの何

とか)を前に、思わず泣き出すケイトは笑える。(私の場合はラブジャ

ンキーの友人から、ほとんどこれと同じような光景を興奮して語られ

たことがあるので、別の意味で笑えました。)

殺伐とした現代生活を暮らすよい歳の女が、ハンサムな男にここま

でされて、好きにならずにいられようか、いやいられまい。

・・・ というわけで、これはまさしく現代のおとぎ話、ベタベタのラブ・ス

トーリーです。でもベタベタのラブ・ストーリーながら楽しめるのは、ハ

マリ役のレオポルド扮するヒュー・ジャックマンの品のある風貌と高潔

さ、相変わらず中性的でオンナっぽくないコミカルなメグ・ライアンの

キャラと、脇を固める2人の若い男のチャーミングさゆえ。

「私には男運がない」と嘆かれ、ケイトに「いい加減な男」と言われた

スチュアートだけど、ケイトとレオポルドが出逢ったのは運命だと気

づいたところで、自分とケイトが出逢ったのも、彼女にレオポルドを

引き合わせるためだったんだと言うあたり、彼もそれなりに彼女との

関係に悩んだことがなかったら、言える台詞じゃありません。

ウルサイ映画通の方はきっといろいろおっしゃる映画だろうけど、私

はいたって素直な人間なので、けっこう楽しんで見ました。

いい歳して今さら「いつか白馬に乗った王子様が」なんて思う女性も

そうそういないと思うけど(いたらかえって恐いけど)、かといってあな

たが「貧乏な貴族?それより三高よ、三高!」とか、「けっ!こんなお

とぎ話あるわけないじゃないのよ。アホらし。さっ、仕事、仕事!」な

んてタイプだったとしたら、それはそれで、かなりヤバイと思うよ。

ちなみに、エンディングに流れるスティングの19世紀風ワルツ

『Until・・・』は映画のコミカルな内容よりトーンを落としたセンティメン

タルなメロディーで、運命の人に出逢いながら、ちょっとしたすれ違い

で結ばれなかったらどうしよう、という切ない気持ちにさせてくれて、

秀逸。

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追記1:ときどき初対面の人に「バリバリのキャリア、って感じね」など

と大いなる誤解をされる私。この映画のメグ・ライアン見て、「はぁー

なるほどね」と思った。着てるものが似てるのだ。男の子みたいな黒

のパンツ・スーツ。Sサイズの白のドレスシャツ。しかし、会議の席上

白いシャツに珈琲こぼしたからって、すぐにバーニーズ・ニューヨーク

に電話して「Sサイズの白いドレス・シャツを一枚、至急持ってきて」

と頼んでくれる気の利いた上司なんて日本にはまずいないだろうね。

追記2:日頃、結婚してないまわりの妙齢の女性たちに「諦めるんじ

ゃない。求めよ!さらば与えられん!」などと言ってる私。言ってる当

の本人が1番求めてなかったりして。私に最も必要なのは経済力で

結婚はもういいかなと思う今日この頃。それどころか私に再び誰か

と暮らすことなどできるのだろーかと思う始末で。ところが(今日、

別のブログにも書いたけど)昨日、夢を見たのです。近頃、現実生

活では感じたことのないような安心感と幸福感。(好きな人と一緒に

いるということで)まだこんな気持ちになれる自分がいたんだ、と、

夢で再確認したのでした。

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2006年7月 8日 (土)

朝のプール

Pool

自分のブログを更新することも、他のブログを見ることもなく過ごした

この1週間。

コンピューターの前にずっと座っていると身体がおかしくなりそうだ

ったから、ある晴れた日の朝、思い立ってプールに行った。

ここは家から自転車で15分ほどのところにある市民プール。

建物の地下にあって、緑の庭に面した2方と天井が全てガラス張り

のこのプールは、光が燦々と降りそそいで明るい屋内。青い水の色

も美しく、いつ行っても気持ちのいい空間。

私が行っているスイミングクラブは子供がいるせいもあってか水深

が浅くて泳ぎやすいのにくらべて、ここは159センチの私がつま先

立ちしてぎりぎりの深さがあるから、以前は水の圧力を感じてうまく

泳げなかったのに、久しぶりに泳いでみたら以前とは感触が全然

違う。つまり、私の泳ぎが前より良くなったってことなんだ。驚き。

朝1に行って仕事の開始時間前までに帰って来るのは時間的には

かなりタイトだけれど、夏の間はそれをやるのもいいなと思った。

今日はこれからスイミングクラブ。後半期になる今日から半年間

は新しいコーチに変わる。今度のコーチは初めての男のコーチ。

頑張らないとついていけないかもな。

いやいやスイミングに関しては頑張ろうって思っちゃいけないん

だった。頑張ろうと思った瞬間に人は身体に力が入る。力が入る

と身体は重くなり、水の中でそのぶん浮力を失う。

まずはリラックス、リラックス。そして楽しく♪

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2006年7月 7日 (金)

七夕

Tanabata_03 

そして今日、七夕。

織姫と彦星の1年に1度の逢瀬の日だ。

1年のうちで会えるのがたったの1日だなんて、私にはとうてい耐え

られない。私なら自分で船を漕いでゆくかも知れぬ。

いや、天の川をクロールで泳いでいこう、君のため。

というわけで、曇天の空よ、晴れろ!

晴れて逢瀬の成就ならんことを。そして叶えよ。

色とりどりの短冊に書かれた、小さな子供たちのかわいらしくも

切なる願いを。

Tanabata_04

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ことの顛末&復帰のお知らせ

Gensyu

さて、先週の金曜、ブログお休みのお知らせをしてから1週間。

一応1週間後くらいに復帰できればいいなと思っていたけれど、まと

めて買ってきたCDR-Wにハードディスクのデータのバックアップを

取り始めたら、とうてい1週間じゃ終りそうもないなと思い始めたの

がおととい。なんたってコンピューター2台分のデータなのだ。

しかももうひとつは長年使っていたデスクトップ! 何ゆえ2台かと

いうと、たいへんお恥ずかしい限りなのだけれど、実は私は去年も

こういう憂き目にあっていたのです。時期もちょうど6月。

ある日突然、メールの送受信はできても書くことができなくなった。

それで去年はマイクロソフトのサポートに電話して、一連の作業を

して、再インストールしかない、ということになったのだけれど、折り

しも直後に仕事用の新しいノートパソコンが来たものだから、そちら

のセットアップをして、2台のパソコンをルータでつなぐ作業を終える

頃にはすっかり疲れてしまい、おまけにあっという間にデスクトップよ

りノートパソコンの使い勝手に慣れてしまって、その頃にはあつーい

夏もやって来て、それきりデスクトップは放っておいたという次第。

以来、デスクトップは息子のおもちゃと化していたのです。

で、1年後に今度は新しいパソコンの調子が悪くなったので、ええ

い、もうこうなったらしょうがない、2台まとめてやってやらあと重い

腰を上げ全てのデータのバックアップを取り終えたのが昨日の夜。

そして今日は朝からデルのサポートに電話をして、繋がったのはやっ

と昼前。先日の女の子は感じは良かったけれど、今日出てきた男の

人は声からして働くことにうんざりしているような態度で、数分のやり

とり。この人、ブログのことは全く知らない。面倒くさそうに、

「じゃあ、どこでもいいですからエキサイト、ですか? そのブログに

行ってコメント書いてみてください」と言う。そんなことは散々やったよ

と思いながら適当に書いて送信すると、な・な・なんと ・・・・・・ ! 

書けるではないか。どうして?!

半月のあいだ何やっても駄目だったんだよ!

あっけにとられている私にのそのユーザーサポートは感じ悪く、

「そういうこともあるんですよ。時期が来れば直っちゃうみたいなこと

 が。とりあえず問題ないなら、それでしばらく使ってみてください。

 再インストールなんて、できればなるたけしない方がいいですから」

さ、飯、飯、と言わんばかりにサポートはそう言って、電話は切れた。

信じられない! だからコンピューターは嫌なんだ。

・・・・・・ というわけで、ともあれワタクシ、復帰しました。

溜まりに溜まった画像ファイルはきちんと整理され、果てしなく下に

続いていたお気に入りもフォルダに入ってすっきりです。

そして午後からはマイクロソフトに電話して、デスクトップの再インス

トールについて聞いてみましたが、こちらはかなり壊滅的な状態で、

CDロムからのシステムの起動もならず、Windows XP のインストー

ル用起動ディスクを作るところから始めなくてはいけないらしい。

後でまたメールで送られてきた内容を読まねばならぬ。

ちなみに今日はマイクロソフトのユーザーサポート2人と電話で話し

たのだけれど、こちらは2人とも感じが良かった。声からしてとても

鷹揚な感じで、急いたりイライラしたりしたようなところが全然ない。

私の仕事のパートナーは長年、音声医学の研究をしていて、自分の

もとで働く人を面接するときには、その人の声を重視する。声に含ま

れた情報量って素人が考える以上に多いらしくて、そこにはもちろん

パーソナリティーが全部出てしまう。考えてみれば病院で働く人や、

ユーザーサポートやカウンセラーなど、(たいていの場合、少々弱っ

た)人の話を聞きいて受け答えしなければならない立場にある人は、

それにふさわしい声というのがあるだろうと思う。もちろん、そういう

人に限らず、顔を見なくても機嫌の良し悪しが一発でわかってしまう

電話の応対なんかも気をつけたいものです。

そんなわけで、復帰後もまたよろしくお願い致します。

明日あたりからまたぼちぼち、ご無沙汰の皆さまのところへもお伺い

する予定です。

(ああ、でもまた明日になって書けなくなってたらどうしよう ・・・・・・ )

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