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2006年2月28日 (火)

Smile

flower

Smile
Tho'  your heart is aching
Smile
Even tho' it's breaking

When there are clouds in the sky
You'll get by if you smile through your fear and sorrow
Smile and maybe tommorrow
You'll see the sun come shining thru for you

Light up you face with gladness
Hide every trace of sadness
Altho' a tear may be ever so near
That's the time you must keep trying
Smile
What's the use of crying
You'll find that life is still worthwhile
If you just smile

****************************************************

2月も今日で終わり。

2月は自分の誕生月ながら、自分の誕生日に母がガンの手術で入

院したり、息子が塾に行く途中に交通事故に遭ったり、父が雪道で

転んで骨折したりと、毎年のように良くないことがあって、私にとって

は要注意の月。今年はそんなことがなかっただけ良かったし、それ

にもっと言えば、良いことだってあったんだから、今年はいつもとは

違う2月になったと思うけど、でも昨日、心底悲しくなってしまうことが

あって、夕方、夕飯の買い物にも行かずに、しばらくこの曲をリピート

して聴いていた。

たとえばいま、何かと私を悩ませる息子が、大人になって立派とは

言えないまでもどうにか自分の道を歩み始めれば、あるいは私の仕

事がうまくいって、もっと経済状態が良くなれば、つまりいま私を煩わ

せている諸事情が全部なくなってしまえばそれで安楽な人生になれ

るのかといったら、きっとそんなことはなくて、また私は別の問題を抱

えていることだろう。だって、人生ってそういうものだから。

今はまだ今日になったばかりの夜中だけれど、朝になればまた陽が

射してきて、子供たちは元気に学校にゆく。

私は今日は大事な仕事のプレゼンがあるから、シャツにアイロンを

かけて、靴を磨いて、それから元気を出さないといけない。

昨日はツイてない風が吹いてたようだったけど、今日は今日の風が

吹く。

HPやブログを開くと音が鳴るのは嫌いだけれど、今夜ばかりは音楽

付きでアップしたい気分。この歌、『Smile』を知ってる人は歌ってみて

ください。そんなに難しい歌じゃないから。

2月最後の今日。 あなたも良い一日を! Smile で。

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2006年2月27日 (月)

ミモザ

mimosa_01

ミモザ。大好きな花だ。

早春の庭にあってひときわ輝き、その金色の房を束ねて胸に抱け

ば、それだけで自然に笑顔になる。

先月、日曜の夜11時からTBSでやっている『情熱大陸』で、この

名前を持つ女の子を見た。小池ミモザ

名前の由来は、彼女の母親が若いときに南仏で見たミモザの美し

さにすっかり魅了され、生まれた娘にそのまま命名したのだと言う。

そのミモザさんはいま22歳。子供のときからバレエを習っていたが、

いつのまにか彼女1人だけ、ぐんぐん背が伸びてしまい、仲間とのバ

ランスがとれず相手役もいなくて、いつも独り舞台をやらされていた。

このまま日本にいても駄目だと思った彼女は、15歳のときに1番を

目指してフランスに渡る。そして語学を習得し研鑽を重ねて、ヨーロッ

パでも最も名高いモンテカルロバレエ団の一員になる。団員の平均

身長が175cmというこのバレエ団では彼女は浮くどころか、その手

足の長い美しい肢体を充分に伸ばして、自由自在に踊る。昨年秋に

は日本人初にしてバレエ団始まって以来の最年少ソリストになった

そうだ。彼女のルックスは特別に美人というわけでも、かわいいとい

うわけでもなく、むしろ端正なフランス人たちの中にあってシンプルで

オリエンタルな顔立ち。けれど彼女には持って生まれた華があって、

それ以上に内なる情熱と、それに見合うだけの努力を続ける芯の強

さがあるのだ。

何より、踊ることが好き! という気持ちが全てだと思うけれど。

彼女はいまダンサーの頂点であるエトワールを目指していて、それに

なる日も近いという。日本で生まれたミモザという名の女の子が、フ

ランスで本当の花になる日がくるのだ。ステージという百花繚乱の庭

の上で。娘にミモザとつけた母親の想いはいかばかりだろう。

ミモザ、ミモザ、素敵な名前。

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2006年2月26日 (日)

絞りの椿

shiboritsubaki

昨日、久しぶりに少し晴れ間が見えた東京も、今朝からまた雨です。

上の写真は雨のなかで咲く絞りの椿。とても美しい。

この椿の木が面白かったのは、1本の木に赤と絞りの花が咲き分け

ていたこと。どうしてこういうことになるんだろう。

近所の野火止通りの脇にも、通りに枝垂れるように咲く大きな桃の

木があって、この木もピンクと白の花を同時につけるのだけれど、ぽ

んぽん咲きの紅白の花は、まるで綿菓子みたいでとてもかわいい。

去年の冬から、私はなぜか椿のたたずまいにとても惹かれていて、

変わった椿の花を見かけるたびに花の名前を知りたいと思うのだけ

れど、椿にもたくさんの種類があって、簡単には花の名前を特定でき

ないことを知りました。

薔薇に愛好家がいるみたいに、椿にも愛好家がいるのでしょうか。

寒さで固く縮こまったツボミは雨や風で開くまでに傷んでしまい、な

かなか美しく咲いている椿には出会えないのだけれど、椿は花期が

かなり長いみたいなので、もうしばらく追ってみたい花です。

shiboritsubaki_01

* 追記:椿の写真がたくさん載っているサイトを見つけました。

   良かったらどうぞ →  椿の里

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2006年2月25日 (土)

雨の代官山

daikanyama 

このところずっと冴えない天気の東京。

できれば出かけたくはなかったけれど、どうしても済ませたい用事が

あったので、しばらく会ってない友人を誘って代官山へ出かけまし

た。本当は晴れてたら用が済みしだい、ショップめぐりではない代官

山散歩をするつもりだったのが、あいにくの天候。家を出るときには

小雪もチラチラ舞うほどの寒さ。おまけに昨日は友人も私もアクシデ

ントがあり、渋谷で待ち合わせていた時間を大幅に遅れて会えること

約1時間後。代官山に着く頃にはすっかりお腹が空いてしまったので

お店を選ぶ余裕もなく、駅近くの雑貨ショップ『アッサンブラージュ』の

カフェでランチを。

ちなみにアッサンブラージュとは仏語で『寄せ集め』の意とか。

ASSEMBLAGE

いわゆるカフェ飯ってやつはお洒落なんだけど、これじゃ男の人は

絶対に足りないね。これは『特製デミグラスソースのオムライス』。

私の作るオムライスは子供用でもこの1.5倍はあるかも。

これに飲み物がついて980円也。

cafelunch 

ランチをしている間に外は雨に。

しょうがなく、友人が「うわあ、そうきちさんがめずらしい」と言った、私

がこの世で最も嫌いな折り畳み傘(これって、もう少しなんとかなりま

せんか?)を開いて外へ。

私が昨日、用事があったのはここ。手ぬぐい屋の『かまわぬ』です。

江戸手ぬぐいを基本として、ここには選ぶのに迷うほどの種類のオリ

ジナルの手ぬぐいが、常時たくさん置いてあります。他にはトンボ玉

の小物、割烹着、足袋、袋物、箸、手ぬぐいで作ったふんどしなんか

も。ここまで来て、私が買ったのは手ぬぐい1本だけ。

kamawanu

ここを出た後、この奥にある、古民家をそのままギャラリーにした

無垢里』(むくり)へ。古民家の方は改装中でしたけど、その更に

奥に新たなギャラリーができていました。この店はまさにロハスな

店と言えるんじゃないかな。ここはまた次の機会にご紹介するとし

て、興味のある方はHPをご参照のほど。

私たちはこの辺りをしばらくぶらぶらして帰りました。

ちなみに昨日は、天候が悪い、傘を持って片手、友人がいて集中

できない、を理由に、撮った写真はことごとく駄目。

本当の代官山散歩は晴れた日の、またの機会に。

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2006年2月24日 (金)

梅は咲いたか♪

ume

自転車でぴゅうと通り過ぎてしまってから、いまなんか目に映るもの

あったぞ、と引き返すこと数メートル。

ありました! 小さな低木ながら、ここだけ満開の梅。

思わず都都逸のパロディなど口ずさみ、興が乗ったのでかわいいと

ころをひとつかふたつ ・・・

 春の鴬(うぐいす) 何着て寝やる 花を枕に 葉をかけて

 お酒飲むひと花なら蕾 今日も咲け咲け明日も酒

お後がよろしいようで 。

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2006年2月23日 (木)

みどりちゃんNYにゆく

naruto_2   

今日、友人でジャズヴォーカリストの清水翠がNYに発ちます。

私が彼女のライブに初めて行ったのは、忘れもしない2002年のヴァ

レンタインの夜。吉祥寺の『赤いからす』というジャズ・バーでした。

なんでそんなにはっきり憶えているかというと、その日は苦労して髪

を夜会巻きにして行ったのに、後から来たひとに開口一番「今日は

ヴァレンタインだっていうのにデートの約束も入ってないなんてさ!」

と、グサリとやられたから。( 懐かしいな。いま、これ読んでたら、憶

えてる? あの日もすごーく寒かったね!)

あれから4年。

プライヴェートで翠さんに会ったのが一昨年の冬だから、そう考える

と今のようなつきあいになってからまだわずかなんだけれど、なんだ

かもっと長いつきあいのような気がするのは何故だろう? 

この翠さん、ニューヨークに行くのは今回で2回目。前回はたしか、

9.11のあった翌年だったと思う。そのときは、どうしてもグラウンド

・ゼロに立ってみることはできなかったそう。かわりに、そのときに行

ったグッゲンハイム美術館が素晴らしくて、どうしてももう一度見たく

て、今回の旅とあいなったそうだ。だから今回はジャズを聴きに行く

というより、美術館めぐりがメインなんだって。いささか変わったジャズ

ヴォーカリストである。

して、主人が帰って来てまたすぐ出てゆくとも知らずに安心してすや

すや眠っている上の猫は、彼女の愛猫(愛人?)『なると』。

東北ツアーから帰って来た直後の20日の夜に電話で話したら、翠さ

ん、まだパッキングも始めてなければ、なるとの預け先も決めてなか

った! 今回は一人旅の翠さん、ずいぶん余裕じゃないかと思いき

や、「もう目茶目茶テンパってるよ。今更ドリッピー読んだりして」です

と。今頃このなると、どこの屋根の下にいることやら。

ニューヨーク帰り直後のライブは旅の余韻もそのままに、きっとホッ

トなライブになると思う、とかなんとか言ってたけど、でも帰って来たら

来たで、また興奮して智恵熱出して、そのあと疲れで風邪ひいてダ

ウンして寝込む、ってパターンなんじゃないかなあ。

ちょっと怪しいぞ。

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2006年2月22日 (水)

Fresh !

Hyacinth

いろいろな方のブログで見ていたヒヤシンス。

うちのヒヤシンスもやっと満開になりました。

南仏プロヴァンス製だとばかり思っていたグリーンの鉢は、私の記憶

違いでイタリー製だったけれど、白のヒヤシンスとのマッチングはイメ

ージどおりフレッシュ! 

朝の大気のなかで、深呼吸したくなるようなヒヤシンスの甘い香りが

してきませんか?

フレッシュといえば、週の半ばなのでここで先日ラジオで聴いた田沢

俊明先生による、脳を活性化させるための5つのポイントを。

 ① くよくよしない

 ② 散歩をしよう!

 ③ 落語を聴こう!(よく笑おう!)

 ④ 好きな人とリラックスして会話をしよう!

 ⑤ ものをよく噛んで食べよう!

田沢先生によると、くよくよしていると脳の同じ部分だけを刺激する

ことになって脳が活性化しないばかりかストレスになる、落語を聴

いて笑うことで一気に免疫抗体が上がって脳も活性化する、散歩

でいつもと違う景色を見ることで脳が刺激される、歩くことも脳を活

性化する、好きな人とリラックスして話すと気分が良くなり脳が活性

化する、よく噛んでものを食べることで脳も刺激されて活性化する、

などで、特に④の『好きな人とリラックスして会話』するのは、すごく

いいらしい。なんとなく、わかりますよね。

ちなみに嫌いな人と話すとイライラして頭に血が上ってヒートアップ

するので、いけないそうです。脳は熱に弱い。

先日は写真を撮ることが脳を活性化する、という説もあったから、

②の散歩のときにカメラを持って出るのもいいですね。

そしてこの田沢俊明先生は脳血管障害の分野ではトップクラスの

お医者さんで、日本体育協会公認のスポーツドクターでもあり、

『なぜ水泳と温泉は脳によいのか - 水と脳の科学 - 』という著書

もあります。実は脳の話が大好きな私は、以前にこの本を図書館

で借りて読みました。内容は本を読んでいただくことにして、ラジオ

では『花の香りをかぐ』、のも脳を活性化すると言っていました。

なので、先ほどの5つにあと2つ加えて、

 ⑥ 花の香りをたのしもう!

 ⑦ 水と仲良くなろう!(泳がずに水に浮くだけでもいいと思う)

さらに個人的にあともうひとつ。

 ⑧ もっと音楽を聴こう!

です。音楽は何かをしながらでも聴けて、その場の空気を一変させ、

意識しなくても心に届き、感情の起伏を呼び覚まし、脳をインスパイ

アして、たくさんのイマジネーションとファンタジーを与えてくれます。

音楽を聴いていれば病気にならない、というのが私の持論です。

クスリを飲む代わりに音楽を聴く。

今週も残り後半、今できることから始めて、フレッシュな脳ですごし

ませんか? 

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2006年2月21日 (火)

風情

sweet_002

憂いを含んで、ほんのり甘く

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2006年2月20日 (月)

ヒコーキ雲

hikoukigumo

バイバイ 

気をつけて行ってらっしゃい!

良い旅を!

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2006年2月19日 (日)

夕方の電車で

aroma

休日の夕方、駅のホームに着くと、あいにく急行が来るまでにはちょ

っと時間があいていたので、しかたなくすぐに来る、途中の駅までし

か行かない準急に乗った。その日はたくさん歩いたので、疲れて暖

かい電車のなかですっかり眠ってしまった。

「この電車は当駅止まりです」のアナウンスに電車から降りると、外

は凍えるように寒かった。

そのとき大声で異様な奇声があがり、みんなの鋭い視線が私の背

後に集まるのを感じた。その駅でたくさんの障害者と付き添いの人

が乗り降りするのを今までにも何度も見ていたから、私はわざわざ

振り返るようなこともしなかった。

やがて電車が来て乗り込むと、その奇声の持ち主と思われる青年

と、同じくらいの背の高さの疲れた顔の初老の男性が乗って来て、

ドア付近に立った。青年は二十歳くらいかと思われたけれど、顔は

幼児そのもので、ときどき猿がするみたいに鎖骨の上をどんどん叩

いて奇声を発しそうになったり、鉄棒につかまって身体を激しく揺ら

したりした。青年の父と思われるその初老の男性は、ぴったり彼の

背後に寄り添って立っていたが、それは障害者の息子をガードする

ようにも、社会から遮断しているようにも見えた。父親は穏やかな優

しい目をしていたが、彼の神経が息子のまわりの隅々にまで張りめ

ぐらされているのを私は感じた。息子と電車に乗って外出するという

普通の人にとってはなんでもないことが、この人にとってどれほど大

変なことだろうかと思った。

ときおり息子がおかしなことをしそうになると、父親は言葉で注意す

るかわりに、穏やかに彼の目を覗き込んで背中を抑えるようにポン

ポンと叩く。息子は一瞬、父親の目を頼りなげに見つめてやめる。

でも、またしばらくすると始める。その繰り返しだった。

彼らのいちばん近く、端の席に座って本を読んでいた女性の眉の

端が少し上がった。明らかに彼女は迷惑そうな色を露わにして、

彼らを見上げた。その顔は「早く降りてくれたらいいのに」、と言って

いた。私は彼女のその顔と初老の男性の横顔とを見ていた。

彼の髪はすっかり白くなり、その顔は穏やかだけれど諦観に満ちて

いて、人生の愉しみなんかどこにもないように思われた。いままでず

っと、大変な人生を送ってこられたんだろうな、と私は思った。そして

それはこれからも続いてゆく。たいていの場合、親が先に死んでしま

うのに、そうしたら障害者のこの子はどうやって生きていくんだろう。

でも大概の人は、たまたま同じ電車に乗り合わせただけの他人のこ

とを、そんな風に思ってみたりはしないんだろうな ・・・

そんなことをぼんやり考えていたときに、私はふっとあることに気づい

た。電車のなかに、なんとも言えない良い香りが漂っていたのだ。

それはとても自然なハーバルな香りで、ずっとそのなかに浸っていた

いと思うほど良い香りだった。私はその香りが何だかどうしても知り

たくなって車内を見回してみたが、誰がその香りの主かなんて、わか

るはずもない。ふたつ目の駅でたくさん人が降り、私の前の席も空い

たので座ったら、その香りのもとが、彼女だということに気づいた。

隣りを見ると、彼女はシルクタフタでできたダウンのようなものを着て

いたが、確かにその服からも良い香りがした。いっそ彼女に聞いて

みようかと思ったが、彼女は本を読むのをすっかり諦めて目をつぶ

って眠っているように見えた。しかたなく私も目をつぶり、自分の降り

る駅がアナウンスされるのを聞いて目を開けたら、隣りの女性も本を

しまって降りる準備をしていた。私は今だ、と思って声をかけた。

できるだけ丁寧に。

「いきなりこんなこと聞いてごめんなさい。もしよかったら教えていた

 だきたいのですが、あなたのつけてらっしゃる香水は何ですか?」

彼女はまた迷惑そうな顔をするかと思ったら、そうではなしに、とても

静かに答えてくれた。

「私は香水はつけてなくて、アロマセラピー用のローズウォーターを

 顔とか身体に吹きかけてます」

「そうですか。とても良い香りだったので。突然話しかけて失礼しまし

 た。どうもありがとう」

そう言って私は電車を降りた。

そうか、あれはローズウォーターの香りだったのか。でも、たしかに

フローラルというよりフレッシュなハーブの香りがしたんだけどなあ。

ローズウォーターであんなに香るものかな。ローズだったら私もつけ

ているんだけどな。

そんなことを思いながら走り去る電車に目をやったら、あの親子の

姿が一瞬、夕闇に掻き消されるようにして見えた。

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2006年2月18日 (土)

sammakko

kaeru_2

タイトルの sammakko(サンマッコ)はフィンランド語でカエルだそう。

昨日の夕方から東京はとても冷え込んで、北風ぴゅうぴゅう吹くなか

買い物に行こうとしてポストを見ると、リサ・ママさんからの小さな包

みが ・・・

自転車に乗って外を走り出したら顔に冷たいものが当たる。

あれ? と思って見上げたら、目に見えないくらいの雪。

ああ、それでこんなに冷えてたんだ、と思い、早々に買い物を済ませ

て家に帰り包みを開けたら、出てきたのは5匹の小さなカエル。

中には、「私がみつけた愉快なカエルたちをあなたに贈りま~す!」

と、リサ・ママさんの元気なメッセージが入ってました。

なんだかこのカエルがリサ・ママさんに見えてきたよ。

5匹みんなでいっせいに賑やかなお喋りを始めそうな ・・・

福がかえる、お金がかえる、愛がかえる(?)、夢がかえる、若がえ

る ・・・ でも愛はお金じゃ買えない?

リサ・ママさん、ありがとう!

とりあえず5つ思いついたので、私は行ってきます! 

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2006年2月17日 (金)

ローズマリー

rosemary

ローズマリーの花をみつけた。

実際に花が咲いているのを見るのは初めて。

淡いサックスブルーの可憐な花。葉を指で擦るとローズマリーの強い

香り。私はこの香りが好きだ。気分がすぐれない朝はよくローズマリ

ーとオレンジの精油を焚いた。ちょっとブルーな日にお勧めのブレン

ド。仕事をするときに集中力や記憶力を高めたいときは、オレンジの

かわりにサイプレスの方が良い。(昔、ショップで扱ってたのです。)

家に帰って古いアロマテラピーの本で調べたら、

【学名】 Rosmarinus officinalis

【科名と種類】 シソ科 木本

【主産地】 フランス ポルトガル

【作用】 中枢神経系(脳)機能亢進 消化器系機能調整 血液循環

      促進 抗酸化 老化防止

【適応】 心身の疲労、老化に伴う記憶力・集中力の低下・ボケ症状

     胃腸、胆のうの機能低下、便秘、肩こり、腰痛、筋肉痛、

     頭痛、リウマチ、痛風、関節炎等の予防効果、スキンケア

     ヘアケア

とあった。そうだ。ローズマリーは頭痛にもアンチエイジングにも効く

んだった。忘れてた。

一日中、うすく頭痛がしていた昨日、できるだけ薬を飲まないようにし

ている私には、アロマセラピーという方法もあったんだ。

前は原宿の『生活の木』で扱っているエッセンシャル・オイルが好き

でときどき買いに行った。買うのはいつもローズマリーと和種ハッカ。

和種ハッカの匂いは、夏祭りの夜店で売ってるハッカパイプのハッカ

の匂い。大好きなのです。スースーしてほのかに甘い。夏の夜の匂

いと味の記憶。去年の夏祭りではもう売ってなかった。

思えばきっとハッカパイプって、昔、お菓子らしいお菓子がなかった

日本の貧しい時代のしろもので、もういまの子供達には興味の対象

にもならず、無くなる運命なのかもしれない。

お菓子を半分食べて、残りの半分を大事に取って置くような、いじら

しい子供がもうどこにも見当たらないように。

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2006年2月16日 (木)

シャボン玉と子供

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子供ってシャボン玉が大好きだ。

誰だって子供のときに1度はシャボン玉を吹いたはず。

『シャボン玉』の唄を歌うときの、あのなんとも淋しく儚げで心もとな

い感じ。いまでも憶えてる。

でも、そんなこと思ったときにはもう大人の入り口に入りかけていて、

実際の子供はそんなことおかまいなしなんだ。

君はシャボン玉を吹くのにもすぐ飽きちゃって、違うことして遊び始

めた。デジタルカメラのシャッターでは、とうてい君の動きにはつい

てけないよ。でも、君はいつ、いかなる格好のときにシャッターを切

っても、完璧なフォルム。

子供って完璧だ。

君は完璧な子供だ。

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2006年2月15日 (水)

隠れ家みたいなカフェで

cafe_02

いつ以来だろう?

久しぶりに広島の友人から電話があって、出張で東京に来るから会

わないかと言う。「こんどはJ も I さんも来られるらしいから、みんなで

飯でも食わないか? J が仕事が終ってからだから、8時半くらいに

なりそうだけど」

OK、と言って、その前に時間があるからどこかでお茶でもしないかと

言うので2人で考えたあげく、いつか行った店にした。私たちは新宿

があまり好きじゃないので、つい原宿・青山方面になってしまうのだ。

「でも、あの店まだあるかな? 行ったのはもうずいぶん前だし」

果たしてその店はあった。今回、写真を撮るまで店の名前も知らな

かったのだが、『アンセーニュ・ダングル』。

原宿駅から新宿方向に5、6分歩いた通りの地下にある、ちょっと

隠れ家風のカフェ。ここに初めて来たのは青山のカフェよりずっと

古く、20代も最初の頃。以来、何年に1度、良くて1年に1度来る

程度なのだが、知った店が以前と変わらぬ姿であるのはやっぱり

嬉しい。これっていうのも人間の習性なんだろうか。

空いた店内の、何故かいつもと同じ席に通されて席につくと落ち着

く。店のなかは適度に暗く、音楽も会話の邪魔にならない程度の音

で、ジャズがかかっている。店のなかはこんな風。

cafe_03

cafe_04

私は大の珈琲党なのにお砂糖を使う。

その場合はノワールじゃなくてドゥミタスを、と勧められたので、

そのとおりに頼み、出てきたドゥミタスはほんとに小さなカップ。

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珈琲は丁寧に濃厚に淹れられてたしかにおいしいけれど、ふだん備

前の大きなマグ・カップで、これより香り高い珈琲をたっぷり飲んでる

私としては、これで700円はちょっと非日常的。

滅多に会わない友人と、時間と空間をゆっくり共有できるときだけに

しよう。若いときと違って、私たちにはもう、ぼおっと暇をつぶすような

時間は無いんだもの。

2つ上の写真が私の前の視界で、後ろを振り返ると続き部屋の先は

こんな風。店には私たちと、あと2組だけ。

cafe_06

まだ時間があるから外を歩こうかと言って席を立つ。

私たちのいた席はこんなボックス席です。

店内は濃いマホガニー色とアンティークのモス・グリーンで統一され

て、とても落ち着いた雰囲気。まるで映画のなかみたいです。

cafe_07

店を出てから、しかしよく続いているよね、と話す。

「でも、あれじゃ経営は大変だろう」

「スタバじゃなくてああいう店を選ぶ客は、長居が目的だろうしね」

「珈琲に700円とってもやっていくのは厳しいかも」

さて、私たちがまた来たときにもあるでしょうか ・・・

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2006年2月14日 (火)

My Funny Valentine

chocolate

私のおかしなヴァレンタイン

私のかわいくて笑えるヴァレンタイン

あなたは私を心から微笑ませてくれる

あなたのルックスって笑っちゃうし

ちっともフォトジェニックじゃないけど

それでもあなたは私のお気に入りのアートなの

あなたの姿はギリシャ人に劣るかしら

あなたの口もとはちょっと貧弱かしら

私に話しかけようとして口を開くとき

ベイビー、あなたってスマートかしら

ベイビー、私のために髪の毛1本だって変えたりしないで

もし私を愛してるのじゃなかったら

ずっとそのままでいてね

わたしのおかしな恋人

毎日が私のヴァレンタイン・デイ

****************************************************

ヴァレンタインといったらすぐに思い浮かぶのが、このジャズの

スタンダード・ナンバー、『My Funny Valentine』。

チェット・ベイカーがちょっとアンニュイに歌ってるのもいいけれど、

私はリッキー・リー・ジョーンズが歌ってるのが好きです。

ピアノ1本で歌う彼女の My Funny Valentine はより切実で切なく、

いつ聴いても、何度聴いても泣けてしまう。

私のこの曲に対するイメージを大きく変えてしまったかも。

これは1983年に発表された『GIRL AT HER VOLCANO』という、

当時10インチ盤のかわいいサイズで発売されたアルバムに入っ

ていて、当時から私の超愛聴盤だったにもかかわらず、友人に貸

したまま戻ってこなくなってしまったいわくつきのレコード。

いまはCDとなって私のライブラリのなかにあります。

リッキー・リーの思い入れのあるフェイバリット・ソングで構成された

このジャジーなアルバムは、私にとってはもう宝物のようなもの。

ノスタルジーにしてサウダージ。

今夜は飲めないアルコールでも用意して、独りでゆっくり聴こうか

な。私のまわりにはボルケーノ(活火山)を身内に抱いてるような

激しい女が多くて、私はそこまでじゃないだろうと自分では思うの

だけれど、果たしてどうでしょう。

ともあれ、全ての人に HAPPY VALENTINE ! !

rickie_lee_jones

rickie_lee_jones_001

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My Present

my_present

僕がもらったプレゼント

ちょっと振ってみてもいい?

それとも点検したら壊れてしまうのかな

ほどいたリボンを結び直せるだろうか

もし包まれていたのが君だったら


僕がもらったプレゼント

ユリシーズじゃないといいな

ハーシーのキスチョコもお断り

だってずっとお預けだったから

僕が欲しいお菓子は

チョコより甘い君の愛


今日はクリスマス・イブ

子供たちも満足して眠った

ようやくふたりきり

子供っぽいかもしれないけれど

僕は決めたよ

今すぐプレゼントを開けるんだ


僕がもらったプレゼント

パジャマでなくてよかった

ちゃんとわかっていたんだね

僕にぴったり合っている

いちばん欲しかったものは

君なのさ


(Michael Franks『Watching the Snow』より『My present』)

*************************************************

20代の頃、恋人へのプレゼントに、自分の身体にリボンを巻いて

プレゼントする、とふざける女友達に、

「誰がもらうか、そんなもの。却下。返品だね」

なんて言って笑ったことがあったけれど、これはまさにそんな歌。

これはバレンタインの歌じゃなくてクリスマスの歌だけど、今日に

ぴったりじゃないかな。

このCDをリリースしたとき、1944年生まれのマイケル・フランクス

は59歳。59歳にして、こんな歌詞が書けるマイケルって素敵だ。

その年齢で自分のパートナーにこんなことが言える男性が、いったい

日本にどれだけいるだろう? ・・・ かなり希少でしょうね。

いい歳になっても男の人にこんな風に言われる女の人は幸せね。

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2006年2月13日 (月)

髪を切る

77s

昨日、久しぶりに髪を切りに行った。

女の人にとって髪を切るって、いちばん手っ取り早い気分転換の方

法じゃないだろうか。

ところが私は美容院嫌いなのである。

時間がかかる、疲れる、人と一緒に鏡の中を見てるのは苦痛、etc.

そんなわけで、なんと前回行ってから半年以上も経っていた。

髪は伸び放題だし、パーマもとれかかっていて、もう限界の状態。

若い頃は髪形命で、ヘアスタイルが決まらないばっかりに会社に遅

刻しそうになったり、ヘアサロンだって当時トレンドだったところを幾

つ行ったかわからない。さんざん雑誌を眺めて探したグラビアの切

抜きを持って、「こんな風にしてください」などと言ったりしたものだ。

たいていは外人モデルの写真だから、「あなたの髪質と髪の量では

こんな風にはならない」と言われる。美容師さんが指定した以上に前

髪を切りすぎたり、まったく思うようにならなかったときは、サロンを笑

顔で出たとたん、持って行った帽子を目深にかぶって帰って来る、な

んてこともしばしばあった。私の友人なんかオードリー・ヘップバーン

のローマの休日の、あの有名なヘアスタイルの写真を持って行って

「これにしてください」と言ったらしい。若いときはまったく恥というもの

を知らない。いまや昔のお話。

いまの私は席にかけるやいなや「今日はどうしますか?」という美容

師さんに向かって特別リクエストはしない。「いつもの」とか「おまかせ

で」とか、まるで行きつけの飲み屋に行ったオヤジのようである。

というのも、いま髪を切ってもらっている美容師さんがとても上手いか

らでもあると思う。彼は私が今までであった美容師さんのなかで間違

いなく1番上手い。

この美容院は数年前にインターネットで見つけた。美容院に行くだけ

でまるまる一日かかってしまうことにうんざりしていたから、実家の近

くで、街まで出なくていいここはちょうどよかった。たまたま古くから知

り合いのカメラ・ショップの前にあって、サロンに行くより先にこの友人

のところに寄って聞いたら、「俺、あそこでいつも切ってもらってるよ、

うまいよ仁くん。紹介しようか」と言うので紹介してもらった。

以来のつきあい。

昨日はカットとパーマのつもりで行ったのだけれど、仁くんはカットだ

けで行こうと言う。私の髪は細くて猫毛の癖っ毛で、パーマが異常に

長持ちする。普通の日本人の髪質ではこんなウェーブは出ないか

ら、これで充分いけるでしょうと。私の感覚ではパーマとれかけの髪

をただカットしたら、ますますウェーブが壊れて自分では収集がつか

なくなってしまうのではないかと思ったけれど、彼の感覚を信頼して

いるからお任せする。結果、多い髪を半分近くすいてすっきり軽くな

った。昔は多い髪を少なくするのに髪の内側を刈り上げたりするの

が流行ったけれど、今はカットの技術だけで自在に髪の分量を変え

て頭のフォルムを変えてしまうところがすごい。

「僕はちっともお金にならないけど、でもまだ使えるものは使って、

こんなところにお金をかけなくてもいいでしょう」と、コストパフォーマ

ンスのことまで考えてくれる。なんというか、感謝。

今朝シャワーを浴びてどうなることかと思ったけれど、全然OKだっ

た。仁くんの鋏が入って返ってウェーブが生き返ったよう。

たしかにこれは誰がやってもなる髪型じゃないかもしれない。ヘアス

タイルだけで言えば、ちょっと昔のメグ・ライアンみたいな感じです。

さっき自転車で郵便局までひとっ走りしたら、今日は大気は冷たい

けれど陽射しが暖かくて、軽くなった頭が気持ちよかった。

季節はもうすぐ、春です。

****************************************************

ちなみにうちは家族で仁くんのお世話になっている。

この人、なかなかカッコイイ男の子(といっても1児の父)なのだけれ

ど、とってもシャイで写真を撮らせてくれないのです。

昨日は店に入る直前にお店の写真を1枚撮ったのだけれど、大きな

ガラス窓に映った外の景色にピントが合ってしまって失敗。

まあ、たまにはこんなこともあるよね。仁くんは本当は男の人の髪を

切るのが上手い人なので、お近くの男の方はぜひどうぞ。

MOAPAさん あたり、いかが? カッコよくなることうけあいよ!

セブンティ セブンズ  → http://www.77s.org

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ガーベラ

gerbera_01

男みたいに仕事しているMのオフィスに突然、現れたその人は、

Mのデスクの前まで来ると、ぶっきらぼうに彼女の目の前に片手

を突き出した。

「はい」

差し出された手にはガーベラの花束。

「・・・・・・」

まるでピカソのリトグラフみたいなシーン。

以来、Mにとってガーベラは特別な花になった。

そのときの彼女のハト豆鉄砲食ったような顔を想像すると笑える。

女ってそんな小さな思い出を幾つになっても大事にしてるものだ。

誰にだって花にまつわる思い出のひとつやふたつはあると思う。

もちろん私にだってあるけれど、それは今日は言わない。

明日、また日本全国で新しいストーリーが生まれるのかな。

明日はヴァレンタイン。でも恋する人にとっては、

Each day is Valentine's Day !

Gerbera

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2006年2月12日 (日)

Twilight Tokyo

twilight_tokyo_01

東京に住んでいる人にとってはとりたてて珍しくもない東京の夜景。

けれど東京以外に住んでいる人にこれを見せたくて、新宿に行った

ついでとはいえ、ただそのためだけに新宿都庁の展望台にまで昇っ

てみる私は、もはやブロガーという名の病気?

暮色のなかに浮かび上がるのは富士山。

実際はもっと大きく見えたんだけど ・・・

初めて都庁の展望台に昇ってみたけれど、日本人はわずかで、ほと

んどが韓国人と中国人。エレベーターの中は他国語で賑やか。

twilight_03

小さくオレンジ色に光るのは東京タワーです。

新宿からだとこんなに小さくしか見えないのかとちょっと驚き。

twilight_tokyo_05

新宿副都心の街。久しぶりに来ました。ここも私には懐かしい街。

私が働いていた頃とはずいぶん建物も変わったけれど ・・・

twilight_tokyo_02

これが都庁。東京の白い巨塔、ならぬガラスの巨塔。

近くまで行って見上げるとさすがに迫力があります。

巨費を投じてここまでする必要が果たしてあったのか?

と、思わずにはいられない。建物の中に入ると、とにかくだだっ広く

って、どこに行くにもすごく歩かされる。大変、疲れる建物です。

twilight_tokyo

追記:都庁の建築者、丹下健三に関するいくつかのサイト。

 ☆ オフィシャル・サイト: http://www.ktaweb.com/

 ☆ ウィキペディア

 ☆ Koichi Matsuo Placement

 ☆ ブログ:徒然と(美術と本と映画好き)

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2006年2月11日 (土)

Her wish

birthdayflower_02

彼女の願いは特別なことじゃない。

たとえば、恋人が自分の名前を自然に呼んでくれるようになること。

自分が相手を自然に呼べるようになること。そんなこと。

かつてはそんなこと願いもしなかった。何故なのかわからない。

でも願いは一気にかなわなくてもいいよね。

多少、時間がかかっても、スローでも。

人の心は変わる。変われる。

彼女はそれを信じる。

たとえ現実が固定されて動かない壁のように見えたとしても、

いま見えているように思ってる世界が全てじゃないし、

人の人生にも心にも何が起こるかわからないし。

いま、ラジオから流れるアコーディオンの音が激しく心をつかむ。

揺られながら目を見開いていると、

人の心は変わるし変われるって、

この世で最大の希望に思えてくる。

一瞬にして全てを失くすようなこともこの世にはあるけれど、

手放さなければならなくなったときには、

手放すことも必要だけど。

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2006年2月10日 (金)

私の好きなもの

kudou_02

私はほとんど間食もしないし、甘いものもそんなに食べない。

ときどき無性にチョコレートが食べたくなるくらいで、それも珈琲を飲

むときにあるといいくらいの感じ。ケーキも和菓子もたまに食べると

とてもおいしいけれど、いつもじゃなくていい。よくTVなんかでやって

るけれど、ケーキ・ビュッフェで女性が好きなだけケーキを何個も食

べてるのなんて、私には考えられない!

そんな私が昔から変わらずに好きなのが、クドウのショコラ。

一見シンプルすぎるくらいシンプルで、ケーキとしては地味なくらいだ

けれど、これが本当においしいのです。

バンホーテンのココアを使ったビターなチョコのスフレに、甘さ抑え目

のコクのある濃厚な生クリームが際立って、絶妙の味。忘れかけて

た本物の生クリームの味がします。今までに他のケーキもいろいろ

食べたと思うのだけれど、クドウといえば私はショコラ、です。

クドウは私の好きな南青山のカフェのある通りにあって、カフェ同様

20数年前と何ひとつ変わらないスタイルで続いている、希少で貴重

なお店です。クドウの良さは、派手さはないけれど、生真面目にどこ

までも素材にこだわり、厳選した本物の素材で作り出す丁寧な味。

それでいて甘すぎず、くどくないところがいい。

この店のほかではキハチのシブストとかクレーム・ド・ブリュレが好き

だけれど、昔(今もあるのかどうかわからない)、荻窪にあったヒュッ

センというドイツ菓子の店で買ったキルシュ・トルテの味が忘れられ

ない。そんな大昔に食べたケーキの味を今でも覚えているなんて、

人間の舌の記憶っていうのもすごい!

クドウのHPを見つけました。日持ちのする焼き菓子くらいなら通販

もしているようです。よかったら。 →  欧風菓子クドウ

kudou

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2006年2月 9日 (木)

花を贈るということ

BirthdayFlower

私はもしかしたら人から贈りものをされるよりする方が好きかも知れ

なくて、今でこそそんな余裕もあまりないけれど、今でも相手のことを

思いながらプレゼントを何にしようか考えるのが好きです。

そんな風に考えてる時間は、あげる瞬間より楽しいかもしれない。

私には自分と似たような女友達がいて、彼女も思いもよらぬときに贈

りものをくれたりする。それは私の愛用するゲラントの塩だったり、小

さな花束だったり、衝動買いした花瓶だったり。それはお金の多寡に

関係なく嬉しい。たぶん何かを見て私を思い出してくれたという、その

ことが。私達はお互いの趣味を熟知しているのでハズすこともない。

そんなわけで、親しい人への贈り物で私がハズすことも滅多にないと

思うのだけれど、おととい困ったことが起きた。

7日の午前中に電話が鳴って出ると、聞いたことのない花屋からで、

お花のお届けものがあると言う。それは仕事のパートナーから私の

誕生日に贈ってくれたものだとすぐにわかり、彼は高校生の頃から花

といえば赤いバラというワンパターンの人だったから、今度もきっとそ

うなんだろうなと思った。受話器を置いた後、ちょっと悩んでから私は

予定していたあることをキャンセルした。悪いなと思いながら。

それからしばらくして花屋が来たのだけれど、私は花束を見た瞬間、

「あ、どうしよう」、と思った。それは予想に反してガーベラとチューリッ

プの花束だったのだが、蛍光色マーカーのようなイエローとオレンジ

のガーベラに白のガーベラ、濃いオレンジのチューリップにかすみ草

というものだった。私はとりたてて花に好き嫌いはないし、センスさえ

良ければ石ころをもらっても嬉しいタイプだけれど、その色は私が最

も駄目な色の取り合わせだった。

どうしてよりにもよって ・・・、と私は思った。受け取ってすぐにお礼の

メールは送ったが、花束をテーブルに置いたまま、しばらくぼおっとし

てしまった。早く花瓶に活けなければと思ったけれど、活けてしまった

ら4、5日間は毎日それを見て暮らさねばならない。しばらくぼんやり

していたら、ふとさっきの花屋が置いていった伝票が目に入った。

そこには『花キューピットはお客様の100%満足をお約束します。

商品にご満足いただけない場合は、お届けした日より3日以内に、お

届けした花店にお申し付けください。商品の交換をさせていただきま

す。』と書いてあった。

私はそれを見てまたしばらく悩んだ。花屋じゃないけどショップに勤め

た経験があるので、クレームがどんなに嫌なものかわかってる。

電話すべきじゃないだろうなと思ったけれど、せっかくお金を払って贈

ってくれた人からしたら、贈られた相手がこんな思いをするのも違うだ

ろうという気がした。彼はたぶん金額を決めて、「春らしい花束を」とい

うようなオーダーをしただけなのだと思うから。私はレストランでオー

ダーを間違えられてもそのまま食べてしまうようなタイプの人間だけ

ど、この日は思い切って花屋に電話をした。

すると出てきたのはおよそ商売には向いてなさそうなはっきりしない

おじさんで、かなり気を遣って丁寧に話したにもかかわらず、彼は明

らかな難色を示した。おまけに突然、電話が聴こえなくなったと思っ

たら切れて、しばらくして今度は向こうからかけてきた。

「それで、どんな色の花が行ったんですか?」と彼はぶっきらぼうに

言った。私が答えると、「オレンジ系ですね。それじゃ何色の花がい

いんですか?」と聞かれた。繊細な話はとてもできそうになかったの

で、私は「白かピンク系の花をお願いできますか?」と言った。

「わかりました。でも今日はもう配達の人間が帰っちゃったんですぐ

には行けません。夜遅く、9時くらいになっちゃうと思いますが、それ

でもいいですか? そのときさっきの花を引き取ります」と彼は言い、

私が承諾すると電話は切れた。私はため息をつき、花束を傷まない

ように、そのまま気温の低い玄関の靴箱の上に置いた。

その日はそれからずっと何かがチグハグで、洗濯しようとしたら洗剤

の箱の蓋が取れて洗剤をぜんぶ床に撒いてしまったりした。

そして、その日、私は外出して帰って来たのは8時だったけれど、10

時をまわってもついに花屋は来なかった。電話もなかった。

私は玄関の花を見ながら、花には何の罪もないのになあと思った。

その日は外出時に手袋を片方なくしてしまって、私は朝あんなことを

したからこんな目にあうのかと思ったら、少々ブルーになってきた。

そしてまたまた、花を贈って、贈られた相手がそのことでブルーにな

るなんて、贈ったほうからしたら想定外だよなあ、と考えてしまった。

そして、今朝の10時半過ぎに届いたのが上の花です。

来たおじさんは愛想はないけれど朴訥とした人で、電話より感じは悪

くなかった。ただ単にセンスの無い花屋なんだと思いました。

でも花を贈られてこんな困惑した経験は初めてで、花キューピットの

加盟店というだけで、どこの花屋がどんな花を作るかわからないで

オーダーするのはけっこう危険だと思った。ある程度きちんとリクエス

トを伝えてオーダーするか、自分の信頼できる店にしないと。

人に贈り物をするのは難しい、と考えさせられたできごとでした。

birthdayflower_01

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2006年2月 8日 (水)

青山おまけ画像

spiral 

こちらは表参道ヒルズと同じコンクリート打ちっぱなしでも、もう建

ってから21年が経過した、槙 文彦(まき・ふみひこ)氏デザイン

による青山スパイラル。もう真新しくもなんともないけれど、今でも

好きな建物がここ。これが建った当時は本当にサプライズでした。

青山の街が輝いていた1980年代、この一等地にこんな贅沢な

(利益効率を度外視したような)空間を持った建物が建つなんて! 

いったい施主は誰? と思ったらワコールでした。だからこのビル

はワコール・ビルとも呼ばれる。今でも写真に撮りたくなるような、

遊び心のある外観。私は今でもこの辺りで人と待ち合わせるとき

は、スパイラルのエントランスです。超ワンパターン。

時間より早く着いてしまったときも、エントランス付近にあるCDシ

ョップで音楽を聴いたり、2階の雑貨ショップを見ていくらでも時間

をつぶせるし、運がよかったら1階の無料のギャラリーで、新しい

アーティストを発見できる。1階のギャラリーは美大生の作品発表

の場となったり、若いアーティストの発信の場となっています。空間

自体がアートなので、展示された作品が生きるし、ビルの中にいて

も外光を感じられるデザインなので気持ちいい。

2階の踊り場の窓の前に置かれた椅子にはいつも誰かが座ってる。

晴れなら晴れで、雨なら雨で、246通りが見下ろせる素敵なロケー

ション。いつ行ってもパウダールームがきれいなのもいい。2階の

雑貨ショップは昔とそれほど変わらない品揃え。変わり映えがしな

いと言ったらそれまでだけど、創設当時からクオリティーを落とさな

いで続いているのは尊敬に値する。ちょっと気の効いたプレゼント

を探すには格好の場です。

この日は陶芸家が数人で展示即売会をやっていて、陶器を手にと

って見ていたら作家さんが近づいてきて話しかけられたのだけれど、

作品同様とても繊細な方。思わず買ってしまいそうになったけれど、

最近は滅多なことじゃ物を買わない・増やさない主義にしているの

で、使い道がすぐに浮かばない器は買わずにその場を離れました。

彼の目はちょっと心に引っかかったけれど。(さて、私の気になった

人はこの中の誰でしょう?  )

下は2階から1階に伸びた螺旋のスロープから見上げたガラス張り

の天井。この曲線がなんともいい。光が射して眩しいくらい。

spirai_01

spiral_02

写真を撮っていて気づいたのは、自分はアーキテクチャーが好きなん

だなってこと。東京中の建物を撮り歩くことを思いついたら一瞬わくわ

くしたけれど、なんだか気が遠くなりそうですね。それはもうすでにや

っているプロのフォトグラファーに任せるとして。

関連サイトをいくつか下に。

この建築家、槙 文彦氏のことを調べたら写真が載っていたんだけれ

ど、とてもとても素敵な方でした。HPもカッコイイ。

  ☆ 槙 文彦 公式サイト

  ☆ 建築マップ「スパイラル」

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表参道ヒルズ

omotesandohills

2003年から始まった同潤会アパートの解体。

以後ずっと続いていた再開発の工事が終わり、安藤忠雄デザインに

よる表参道ヒルズがついに完成した。プレオープンはすでに行われ

たことが報じられていたけれど、グランドオープンは11日。

オープン前に一足早く建物の前を歩いてみました。

コンクリート打ちっぱなしとガラス張りのデザインは確かに美しい建

物ではあるけれど、同潤会アパートにあった、あのなんとも懐かしい

暖かさは面影もなし。建物の老朽化と時代の流れはどうしようもない

ものとして、もっと有機的で自然と呼応するデザインにできなかった

ものかと思ってしまう。淡いブルーのガラス張りの外観は、ことのほ

か寒いこの冬の東京にはひどく寒々しく感じられ、私にはガラスの城

みたいに見えた。建物内は住居スペースの他に高級ブランドショッ

プ、レストランにカフェなど。表参道は大人の遊び場ということで、い

ずれも価格はかなり高め設定らしい。ガラス張りとあって建物の中は

光にあふれた素晴らしい景観、というから、一度くらいは中に入って

みるかも知れないが、私は今までどおり猫のごとく通いなれた老舗

カフェに行って珈琲を飲み、老舗ケーキ屋でケーキを買い、馴染みの

ショップをいくつかめぐって帰って来ることになるのだと思う。

商売がもっとも冷える2月にグランドオープンを持ってきたのも、巧み

なマーケティング戦略を感じる。

さて、表参道ヒルズ、青山の新名所となるか。

omotesandohills_01

omotesandohills_02

同潤会アパートが一部、再現されて残された一角。

ここは同潤会アパート・ミュージアムになるのだとか。

質問してくる見物客に説明する警備員。

doujyunkai

同潤会アパートの写真をたくさん載せたサイトを見つけました。

よかったら昔を偲んで一服してください。

 ☆ apartment web photo gallery

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2006年2月 7日 (火)

輝くモクレン

mokuren

ほっぺたがパリパリに凍りそうな寒い朝だけど、

青空を見上げると、

モクレンの銀色の芽がキラキラしてる。

このモクレンの木は素晴らしく花をいっぱいつける。

花はふっくらとしたツボミのときは合掌した人の手みたいで、

それは朝の祈りのよう。

そして花が開いたときは、

空にむかっていっせいに飛び立つ白い鳥のように見えるのだ。

毎年、ここを通りかかるとき、

いつもそう思って見てた。

それを今年は自分だけじゃなくて、

あなたに見せられる、しあわせ。

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2006年2月 6日 (月)

節分と立春

meijijingu

3日は節分、4日は立春でした。

節分といったら豆まきの日ですが、ものの本によると、室町時代には

立春が元旦だったため、年神様が来る前に鬼を追い払って家を清め

る必要があったので豆を撒く風習になったのだとか。

私はちょうど自分の誕生日が近いので、また新たな年が始まるという

ことでここ数年は立春の日に明治神宮を参拝することにしています。

それで今年は土曜日の午前中に行く予定だったのだけれど、朝ちょ

っとのんびりお湯に浸かっていたらプールの時間までに戻って来れな

い時間になってしまったので諦めて、昨日の日曜に行って来ました。

東京は金曜の夕方から猛烈な寒波に見舞われ、この冬の最低気温

をマーク。昨日も素晴らしく晴れ上がった青空だったけど、外を歩い

ているだけで涙目になるくらいの寒さ。でも元気にガンガン歩きます。

明治神宮というと、本殿に着くまでに長い参道を歩いて、大きな鳥居

を三つくぐる。最初の鳥居が上の写真。ふたつ目が下の写真です。

meijijingu_01

たいていの日本人は鳥居を見上げることもなく素通りしてしまうけれ

ど、外国人にとってはやはり珍しいらしく、いつも写真を撮っている人

を見かけます。私は最初の鳥居をくぐったときからずっと上を見て歩

いています。鬱蒼たる巨木の木立の向こうの空がとてもきれいで、木

々の枝が陽射しに輝いているのを見るのが好きだから。鳥居につい

ている菊のご紋も好き。高級な最中を思い出します。そして最後。

meijijingu_02

この3つ目の鳥居はいちばん小振り。菊のご紋は青銅色で美しい。

やっぱり外国人が写真を撮っていました。

meijijingu_03

昨日の明治神宮です。東京に数十年、住んでいるけれど、写真に撮

ったのは初めて。京都に行ったりすると写真を撮りまくるのに、まさに

灯台下暗し。立春の日に行くと、日本の風習を知ってか知らずか、

外国人の参拝客が多いのだけれど、昨日もとても多かった。

meijijingu_04

厳かな雰囲気で参拝する人々。

外国人はしばらく日本人がするのを見てから、同じように真似てやっ

てました。参拝のやり方はお賽銭箱の横に書いてあります。

参拝を終えて出てきたところにある絵馬。

子供の受験のときは私も書きました。

mijijingu_05

meijijingu_05

参拝が終ったら、最後にお守りを買っておしまい。

私の場合はこれでまた新しい一年の始まりです。

関西方面の方はお伊勢さん(伊勢神宮)に行く方が多いのかなと思

うけれど、東京はここ。この境内で11月の終わり頃に行われる薪能

を2度ほど見たことがありますが、本当に厳かで幽玄で素晴らしかっ

た。鎮守の森の深さも見事で、東京の神社仏閣の中でも特別に清ま

った場所だと思うので、地方からおいでの方にも一度は訪れてほし

い場所です。

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追記:昨日は何かのイベントでもあったのか、最初の鳥居の手前の

神宮橋のところにはコスプレの女の子がいっぱい! 白系のふりふ

りロリータに、黒づくめのゴシックロリータ、パンク・ロック系の子。

なかにはすごくきれいでかわいい子もいて、コスプレ軍団を取り囲む

ようにして外人さん達が彼女達の写真を撮りまくってました。外人さ

ん達の目に果たして彼女達はどう映っているのか。好きなファッショ

ンをするためには薄着も厭わない彼ら。それでも高い海外ブランドさ

え着てれば安心、みたいなお姉さま達と違って彼女達のファッション

は創意工夫にあふれてる! 

原宿は今も昔も若い子のパワー全開なのでした。

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2006年2月 5日 (日)

写真を撮る効用

T2

このブログを始めて変わったこと。

それは言うまでもなく毎日ブログに写真をアップするようになって、

どこに行くにもデジタルカメラを持って行くようになったことだ。

それはたとえ近所に買い物に行くのであっても、それが日が暮れ

てない時間なら持って行く。いつか近所のスーパーに買い物に行

って、たまたまとても良い被写体にであったのに、カメラを持って

なかったばかりにチャンスを逃してしまったことがあって以来、そう

している。

そして、毎日のように写真を撮るようになって変わったことは、以

前よりものをきちんと見るようになったこと、意識して身近なささや

かなものにまで目を向けるようになったこと、つまり新しい視点を

得たこと、形や色を見て直感的に言葉を引き出したり、また文章

が頭に浮かんだのと同時にイメージ画像が浮かぶようになったこ

と、などなど。

このブログをフォト・ブログとしたことで、言語野である左脳ばかり

じゃなくて右脳を開発することにもならないかと思っていたけれど、

実際にそうなっている気がする。まあ結局のところ、毎日ブログの

ネタのことを考え、常に写真に撮るべき対象を探していたら、必然

的に脳は活性化されて然るべきじゃないかと思う。

先日、いっぱいになったマガジンラックを整理していたら、仕事の

資料として買った古い anan  が出てきた。このときのテーマは

『カラダにいいこと、ココロにいいこと』。捨てる前にぱらぱらやって

いたら、こんな記事を見つけた。ココロもカラダも若返る写真術

とあって、『写真撮影は狩猟と同じ。対象を探し、構図を考えて狙

いをさだめ、shoot するスポーツなのです』。写真を始めると、常に

面白い被写体を探してアンテナを張りめぐらすようになる。『知らな

い場所へ行きたくなったり、興味のなかったものが気になったり。

今までと違う視点で世界を見ることになるんです。押せば写る簡単

さも利点。なんとなく撮った写真を後でまとめたら、自分の意外な

一面を発見できたり。これが心のビタミンになるのです』、とある。

こう言っているのは、『「撮る」だけで心と身体が若返る』(KKベスト

セラーズ)を書いた佐藤富雄先生という人で、なんでも写真愛好家

の血管年齢が、そうでない人より1、2歳若いということをつきとめ

たのだそうだ。ふううーむ。なるほど。

これを読んで納得しているブロガーさんも多いんじゃないかと思う。

そういえばこの間スイミングスクールで、同じクラスに入ってきた男

の子を私はてっきり20代の学生だろうと思って見ていたのだが、

後でジャグジーで話したら、なんと40代の妻子持ちの男性であっ

た。私も若く見られるほうだけど、びっくりした。

その彼がプロのフォトグラファーだったのだ。彼の若さにはこんな

秘密があったのか ・・・

もちろん物事にはいろいろな側面があって、いいことばかりじゃあ

りません。ブログ始めてますますPCの前にいることが長くなり、慢

性的な肩こり・眼精疲労に見舞われている人も多いことだろう。

かくいう私もその1人。なんでも物事はほどほどにしなくちゃ、ね。

****************************************************

写真のカメラは私の愛用しているコンタックスT2。ふだん持ち歩い

ているのは最近はもっぱら FUJIFILM の FinePix で、滅多にT2は

出番がないけれど、私は基本的にはデジタル画像よりフィルムの

アナログ画像のほうが好きです。このT2はデザインのカッコ良さも

さることながら、カールツァイスのレンズを搭載していて、コンパクト

カメラながら一眼レフなみの写真が撮れること。フラッシュを焚くの

が嫌いな私には嬉しいマニュアル・モードがあって、かなり暗くても

自然光で撮れることなど、滅多に欲しいものがない私の一目惚れ

でした。

でも、このカメラはハートブレイクのいわく付きで、実は夫に買って

もらった最後のプレゼントなのです。当時、私たちはカメラを買える

ような状況ではなかったのだけれど、近所のよく行くカメラ屋でこの

T2が新品同様の中古で少し安くなっていたのを見てしまった私は、

どうしても欲しくなってしまい、「この先、誕生日にもクリスマスにも

な~んにもいらないから今これが欲しい!」と言って買ってもらった

ものでした。ところが。機械にはたまにあることではあるけれど、ど

うも調子が良くなくて、買ってから何度もメーカーにオーバーホール

に出す始末。このカメラのお陰で一度しかないシャッターチャンスを

何度逃したことか ・・・。おまけに別れた夫からは「あんなときに買っ

たカメラなんだから、なんとか使えるようにしないとね」と言われるし。

傷心の私は(もう今となっては古いモデルなので)、赤坂の中古カメ

ラ屋でこれと同じT2が美品中古で破格の値で出ていたのを見つけ

たときには、いっそもう一度買ってしまおうかと思ったくらい。(実は

店の中に入って手にとって見たのです。)でも、いやいや待て待て、

これはそんな簡単に諦められるようなものじゃないんだ、と思い直

し、今度はカメラショップ経由じゃなくて自分で京セラに持ってゆき、

「とっても好きな大事なカメラなので、どうしても使えるようにしたい

んです」と事情を話すと、いかにも職人堅気のおじさんはいたく恐

縮し、「わかりました!どうも何度も申し訳ありません。私の肝入り

で、今度こそゼッタイに直させます!」と確約してくれた。

肝入りが功を奏したのか、晴れてめでたくT2は使えるようになって

戻ってきたのでした。よかった、よかった。

デジカメとくらべるとはるかにテクニックが必要なカメラではあるけ

れど、微妙なニュアンスを表現できる点では、デジカメとはくらべも

のにならない。特に人物写真などは格段に良く撮れます。それに

アナログ・カメラの良いところは、フィルムを現像に出す楽しさ。

実はこのカメラにも途中まで撮ったフィルムが入っていて、何を撮

ったのか思い出せない。現像するまでのお楽しみです。(フィルム

の劣化を考えると長くカメラに入れておくのは良くないけれど。)

これもある種のスロー・ライフ?

今年は、大事なお出かけのときはデジカメのほかにT2も持って

出ようと思う私です。

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2006年2月 4日 (土)

アンジェリケ

tulip_02

チューリップが好きなリサのために買ったアンジェリケ。

小さな子供ってどうしてあんなにチューリップが好きなんだろう。

幼稚園のお絵かきの時間に子供がかならず描くのがチューリップ。

私は自分の誕生日にリサからチューリップをもらったことがある。

彼女が小学校2年のとき、住んでいたアパートの近くに、保育園で一

緒のクラスだった子のお父さんが開店したばかりのお花屋さんがあ

って、リサは学校帰りにかならずそこに寄るのが日課になっていたら

しい。その日も彼女は学校帰りにそのお花屋さんに寄って、自分の

おこずかいでチューリップを1本買ったら、みおちゃんのお父さんが

2本オマケしてくれた、と言って3本のリボンのかかったチューリップ

を持って嬉しそうに帰って来た。ピンクのランドセルにピンクのチュー

リップ。私にはリサの上にも男の子がいるけれど、それまで子供から

花をもらったことなんてなかったから、とても嬉しかったしびっくりし

た。女の子って小さなときからこんなに違うんだなあって。

むかーし、グリコの宣伝に、『ひと粒で2度おいしい!』ってフレーズ

があったけれど、家族に男の子と女の子、両方いると2倍たのしい。

アンジェリケ。

明るい黄緑色の葉に、透き通るような柔らかな白とピンクの濃淡の八

重咲きのチューリップ。大好きな花だ。チューリップの良いところは買

ったときに直立の茎をしていても、花瓶に活けると水を吸いあげて、

光の方向に思い思いにしなってゆくところ。

毎朝、水を替えて活けなおすたびに違う表情になる。たぶん誰が活

けてもサマになる花。まるで天使が舞い降りたように、ここだけ見て

ると、もう春が来たみたい。

Tulip

tulip_01 

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2006年2月 3日 (金)

国立の洋書屋さん

book_01

(今日は昨日、書き切れなかった国立散歩の続きを。)

国立に行くとかならずふらっと寄ってみる洋書屋がある。

わざわざ写真に撮るような店ではないし、火曜日も何気なく入ったの

で残念ながら写真はないが、銀杏書房 というらしい。

ここには分厚い難しそうな書物もあるが、私がここで見るのは画集と

子供の絵本だけ。この日、鳥好きの私は鳥の貼り絵に惹かれて上の

本を手に取った。なかを開くと様々な空飛ぶ生き物とハングライダー

で飛ぶ人間までが、精巧な貼り絵で表現してある。

開くと、なかはこんな風。

book_04

book_03

これはリサが作品を作る良いアイディアになりそうだと思って買う。

プレゼント用に包装してもらおうかと思ったけれど、安いペーパバッグ

なのでやめた。出ようとして、出口の方へ向かったら、今度はその付

近で違う絵本が目に飛び込んできた。『Lisa in New York』。

次の日はリサの誕生日だし、折りしも前日、ジャズ・ヴォーカリストの

友人と電話で話していたら、彼女がまた2月末にニューヨークに行く

というので、頭の中に『みどちゃんニューヨークに行く』なんてフレーズ

があったのだ。なんて、おあつらえむき。

リサとガスパールの絵本はどこかで見たような気がするけれど、本を

開いてみると絵がすごくいい。色がカラフルで荒削りなタッチが子供

っぽくなくて、なかなかクールだ。これもリサが絵を描くときのアイディ

アになるかもなあ、と2冊まとめて今度はプレゼント用にラッピングし

てもらうことにする。しばらく彼女にはリボンのかかったプレゼントを

あげてないのだ。去年は誕生日に何が欲しい? と聞いたら、マンガ

を描くための画材、と言うので、一緒に世界堂に行った。今年もそう

いうことになるだろうと思っていたのだけれど。

book

lisa_004   

レジに持って行って、「これプレゼント用にしていただけますか? 

明日、リサという子供の誕生日なんです。」と言ったら、店主らしき、

梓みちよみたいな刈り上げヘアをしたカッコイイ妙齢の女性が、

「もちろん!」と言って包み始めた。

私が絵がとてもいいと言うと、「そう、これプロの絵描きさんにも人気

が高いの。いいわよね」と気さくに言い、「さっきの貼り絵のもよかっ

たけど」と言ったら、「ああ、あの人の貼り絵ははすごいのよ。毎年

1作くらい新作が出るけれど」と言う。1冊1冊の本について詳しそう

だ。きっと本がとても好きなのだろう。思い出したように「そうそう、私

の携帯マスコット、リサなのよ」と言って、白いウサギみたいなのが

付いた携帯ストラップを見せてくれた。何でもすごい人気でグッズもた

くさん出ているらしい。彼女よりは少し閉じた感じのレジの女性にお

金を払って、「ここは開いて何年ですか?」と聞いたら、「60年」という

答が返ってきた。60年。すごい! 「よく、今まで潰れずに」と言った

ら、2人して「ねえ」、と笑った。「ぜひ、また来てくださいね!」と言う

明るい店主の声に送られて店を出た。

帰って調べると、ここの創業者の女性はかなり立派で面白そうな女

性だった。単純なことだけど、花が好きな人がやっている花屋はい

いし、本が好きな人がやっている本屋はいい。

そんな単純なことが希少になりつつある現代だけど。 

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2006年2月 2日 (木)

雨の国立で

kunitachi

話が前後してしまうけれど、おとといの雨の日、バースディ・ケーキに

立てるアルファベット・キャンドルを買いに国立に行った。

国立はここから近い街だけれど、そうかと行ってそれほど行くわけで

もない。最近は1人で出かけると用がすんだらお茶もしないで帰って

くることが多いので、せっかく来たんだし、この街に住んでる友人でも

いたらお茶でもしようと思って電話をしたがいなかった。

たぶんこのあたりにあった雑貨ショップだろうと思うがない。と思った

らすっかり様変わりしていた。1階にカフェを併設しているのは同じ

だけれど、以前は入り口付近に澤野工房のCDコーナーがあって、

窓にお洒落にCDがディスプレイしてあったのがなくなっている。店の

中もかつては空間に厳選された雑貨がスタイリッシュにディスプレイ

されていたのに、今はラックに大量の雑貨が無造作に並んでいるだ

け。つまり単純に利益追求に成り下がったってわけか。雑貨ショップ

はオープン当初は良いと思っても、たいてい数年で閉店になるか、質

が落ちるかのどちらかである。目的のキャンドルだけ買って出る。

昔は国立ももっと雰囲気のある街だったように思うが、いまは舗道に

まであふれた自転車が景観を壊してしまっている。もっとも景観なん

ていうのは外から来た人間の言うことで、ここの住人からしたらちゃん

とした自転車置き場がないのは死活問題だろう。小さな息子を連れ

て初めてこの街に来たとき、彼は「表参道みたいだね」と言った。

たしかに駅前の街路樹がクリスマスのイルミネーションでライトアップ

された街並みはきれいだし、満開の桜並木はとてもきれい。

前はたくさんあった花屋もほとんどなくなり、そのなかで紀伊国屋の

脇のフラワー・ショップはひときわ華やか。ただし良いお値段です。

kunitachi_01

下は歴史ある都内最古の喫茶店、『ロージナ茶房』。

作家や作曲家、現都知事の石原慎太郎さんも一橋大学の学生だっ

た頃はよく来ていたらしい。ガラスのショーケースの中には初代オー

ナーのコレクションであるちょっとシュールな美術品が飾られ、木造の

店内は大正ロマン風のレトロでアンティークな雰囲気。ただし、ここへ

来たら2階に行かなきゃ話にならない。(1階は同じレトロでも昔の不

動産屋の応接間みたいなのだ。)

なんで君がここが好きなのかわからない、という人もいるけれど、単

に私の町にもここ国立にも、それほど良いカフェがあるわけではない

のです。港区や世田谷区ならいざ知らず、ね。

このロージナ茶房の良いところはメニューが充実しているところ。

値段は普通だけど、食べ盛りの学生さんの街だからかボリュームが

すごい。なんでもゆうに2人前はあるかも。ワン・ディッシュを2人でシ

ェアしてもいいくらい。食事の後にはおいしい珈琲が飲める。

独りでカフェですごす時間は日常の時間とは少し違うから、適度に暗

くて、空間がゆったりしていて、つまりぼんやりするのにちょうどよく

て、他人の目も時間も気にせずに自分の部屋にいるように自堕落に

できるなら、私はそれでいいのです。しかし、ここも最近はちょっと事

情が違い、女の子の感じが悪くなったし、1人で行くと「1階へどうぞ」

なんて席を指定されちゃうのでいけない。その点、南青山のカフェは

空いてる限りは独りで行ってもどこに(たとえ大きなカンバセーション・

テーブルでも)座ってもいいからいい。カフェで席を指定されるなんて

真っ平ごめんだ。

そんなわけで最近は行ってないけど、2人以上で国立へお出かけの

際はぜひ寄ってみてください。特にお腹が空いてるときなら最高。

ちょっと路地に入ったところだけど、駅から5分で待ち合わせにも最

適です。

rojinasabou

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2006年2月 1日 (水)

Mona Lisa

happy_birthday_07

彼女が生まれた日(正確には前日の陣痛が始まった朝)は大雪だっ

た。2人目の子供はたいてい予定日より早くなるのが普通と聞かさ

れていたのに、もうすでに予定日より数日遅れ、その日は病院に健

診に行く日だった。私は数日前から実家にいたが、突然の雪で父の

車はチェーンの用意がなく、電話したタクシーも同様で、慌てた母は

近所で知り合いのチェーンを付けた車の持ち主に交渉して、病院ま

で連れて行ってもらうことになった。道は予想以上の悪路で、車が揺

れるたびに私は陣痛が本格的になりやしないかと不安に駆られた。

そんな思いをしてやっとのことで病院に行ったのに、着いたら陣痛は

すっかり遠のき、私は赤ちゃんの心臓の音がわかるようにペースメー

カーみたいなものを付けられ、待機することになった。

結局、陣痛が始まったのは、夕飯もすませ、「もう今日は始まりそう

にないから帰っていいよ」と家人を帰した直後からだった。初産のとき

は分娩台に上がってから誘発剤を打たれ、その後は超特急でわけ

がわからないまま出産となったが、2回目のときは6、7時間フルコー

スでたっぷり陣痛の苦しみを味わった。その日は変な日で、出産した

直後に地震があり、その後で雷が鳴って稲妻が光った。

大雪に地震に雷。

ゆえに人は彼女を称して『嵐を呼ぶ女』と言った。

それが14年前の今日、だ。

おまけに彼女は生まれたら頭につむじが2つもあって、そういうのは

『きかんたろう』って言うんだよ、と妹に言われた。きかんたろう ・・・

私は彼女を『李紗』と名づけたが、その理由はリサって白人であれ黒

人であれ東洋人であれ、どこの国にもあってグローバルな名前だし、

私は自分の娘には自分とは対極のタイプの女の子にになって欲しか

ったから、大好きなボサノヴァ歌手の小野リサからとってつけた。

このリサと名づけられた女の子は生まれたときから実によく泣いた。

私が子供を産んだ病院は日本で一番出生率の高い病院で、新生児

室に行くと赤ちゃんがずらっと並び、自分の子供を見つけるのはなか

なか大変なのだけれど、「とにかく一番泣いてる子を探せばいいの

よ」、と私の妹が言ったくらい、彼女はいつもよく泣いていた。

力を入れて泣くから、顔が赤いのを通り越して青くなるくらい。

私の母親や妹は上の子(息子)にくらべてリサは女の子なのに色が

黒いとか、上の子のが可愛いとか好き勝手なことを言っていたけれ

ど、でも私は彼女がどんなに泣こうが可愛かった。それは最初の子

供のときと違って私がすっかり母親になっていたからかもしれないが

私は彼女を可愛がって育てた。私は子供というのはすべからく可愛

がられて育つべきだと思うけれど、特に女の子の場合はそうじゃない

だろうか。今日はそのリサの、14歳の誕生日。

きかんたろうと言われた女の子は今ではすっかり大人しいくらい。

彼女はとてもシャイで、言葉での表現が上手くないかわりに、とても

上手に絵を描く。いろんな素材を使ってとても器用にものを作り出す。

リサは魔法の手をしてると思う。人生はなかなか思うようにはいかな

いけれど、私はできるだけ彼女が好きなことをやって生きられるよう

になるのが望みだ。私はよく自宅のキッチンで歌を歌うのだけれど、

彼女が小さいとき、私はときどき、ちょっと大げさなくらい雰囲気たっ

ぷりに『モナ・リサ』を歌った。これは君の歌だよ、と言って。

彼女はきっと憶えてないと思うけど。

HAPPY BIRTHDAY、LISA! 14歳のお誕生日おめでとう!

mona_lisa

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