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2006年1月 7日 (土)

直喩のように

fuyunohayashi_003

いっぱい屑の詰まった

屑箱をあけたあと

初めてそこへ投げ捨てた紙がたてる

音のように

さわやかな冬の朝


鳥が

悠々と空に舞いながら

ふっと静止するときがある

そのとき


鳥は

最も激しいことを考えているのだ

そのように

風と

風のあいだの冬の林


(北村太郎 / 詩集『眠りの祈り』から『直喩のように』)

***************************************************

鳥が悠々と空に舞いながら、ふっと静止するとき、鳥は最も激しい

ことを考えている、というのは本当だと思う。

人間にもそういうときがある。たしかに。

激しい、って素敵だ。

冬になるとかならず思い出す、北村太郎の大好きな詩。

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日常のなかの詩/詩のある日常」カテゴリの記事

コメント

静中見得天気妙。って言葉が好きです。いらいらしたり、バタバタしてると見えなくなる。

投稿: MOAPA | 2006年1月 7日 (土) 20:54

MOAPAさん、お帰りなさい。
ハワイは楽しかった? まあ訊くまでもないかな。
MOAPAさん、難しい言葉知ってるんですね。
字ずらで意味はわかるけど、いま辞書で調べちゃいました。
MOAPAさんて英語もバリバリにおできになるのよね? 
英語習得はどうやって? よかったら教えてください。

投稿: soukichi | 2006年1月 7日 (土) 22:20

こんばんわ。
寂しい時はわいわい騒ぎながら寂しさを
紛らわす。恐い時は無性に話をしたくなる。
黙ってしまったら、話し相手が消えてしまったら
~。たまらなく寂しいですね、恐いですね。
ちょっとニュアンスが違うかもしれないけど!
静止することの方が難しいですね。人間って
所詮弱い生き物ですからね。

投稿: うー | 2006年1月 7日 (土) 22:56

うーさん、
うーさんはさみしがり屋?
私は独りでいるのも嫌いじゃない。
この鳥のような、林のような時間を、私も持っています。
そういう私は強いってことになるのかな。

投稿: soukichi | 2006年1月 7日 (土) 23:33

偉そうなこと書きましたが、字が間違ってました。お恥ずかしい・・天気じゃなくて天機でしたね。。すいません。 英語バリバリじゃないですが、英語の字幕で映画を見まくったら、ある瞬間から、急に何を言ってるかがわかるようになってきました。 これお勧めです。(映画だし)

投稿: MOAPA | 2006年1月 8日 (日) 10:51

MOAPAさん、それってほんと?
私は英語の曲を聴いたり、歌詞を読んだり、たまに英語のライナーノーツをたどったりして少しわかるようになった程度だけど、英語の字幕を見続けるだけで話せるようになったの? 
でも文章を書くのは別でしょ?
清水翠さんはいつ電話してもバックにアメちゃん放送がかかってます。少しでも英語の発音が良くなって英語が使えるように、ということらしいけど、JAZZヴォーカリストとしては必須課題ですものね。
小林克也さんも子供の頃からアメちゃん放送を聞き続けて英語を習得したってことだけど、その情熱と根気は並々ならぬものだったろうと思います。
ところで私はいまグレン・グールドを聴いているんですが、アタマがファンタジーにどっぷり浸かってイカレてきました。
まあ日曜だしいっか。

投稿: soukichi | 2006年1月 8日 (日) 11:10

ホントだと思う。自分もラジオとか曲は聞いても耳だけで音楽として聴いちゃうので、右から左で覚えられませんでしたが、映画の字幕だと、耳と目でシンクロするので、言ってることが文章で繋がり、意味もわかるし、いつの間にか文法っていうか法則みたいのも自然に覚えました。なので文章を書くのも 文法的には違うかもしれないけど口語では書けるように。 ホントお勧めです。なんてったって自分は35歳くらいまでTOEICが400点以下でしたが、これ半年で700点になりましたから。でも、多分 また400点に戻ってますが・・

投稿: MOAPA | 2006年1月 8日 (日) 22:14

MOAPAさん、それってすごいね。
MOAPAさんにそう言われたから、私も今日、映画のビデオ見るときに、ちょっと意識してみました。
今年最初に見たのはウッディ・アレンの『世界中がアイラブユー!』
です。新年だからとりあえずバカバカしくてハッピーな映画を見ようと思ったんだけど、映画の方はまあぼちぼちね。私はどーもミュージカルって駄目なんだけど、そのあたりをウッディ・アレン風にパロった作品でした。
今年1年、私もMOAPAさん流にやってみようかな。
親切に答えてくださってありがとう。

投稿: soukichi | 2006年1月 9日 (月) 00:08

MOAPAさんへ、
昨日、書き忘れたことがあります。
英語を勉強するなら最適なブログがありました。
このブログの右側、エキサイトな人々の上から4番目のブログに行ってみてください。素晴らしい英語の先生がいらっしゃいます。
必見!

投稿: soukichi | 2006年1月 9日 (月) 11:22

この詩、とても好きです。
私も激しいことを考えて、静止しますから。
さわやかな冬の朝の形容も、意表を突いてて、痛快!
そうきちさんの写真の冬の林が、ぴったりマッチしてるね。
こういう映像は、心に沁み込み過ぎて、ちと辛くもありますが・・・

投稿: リサ・ママ | 2006年1月13日 (金) 21:52

リサ・ママさま、
詩をアップするときはいつもリサ・ママさんのことを考えます。
最もセンシティブに反応してくださる方だから。
詩を身近に感じて生きている人は私のまわりにもほとんどいない。
だから嬉しい。
本当の激しさって、私はこういうものじゃないかと思う。
見た目の静けさからは想像もできない心の中の熱い想い。

投稿: soukichi | 2006年1月14日 (土) 19:29

そうきちさん、私、鳥と青空には特別な想いがあるのよ。4年前集中治療室から一般病棟に移って1週間、24時間点滴を命じられ、ベッド内絶対安静の治療を受けていたとき、窓から僅かに見ることが出来たのは、青空の一部と、遠くの給水塔にとまっていて、たまに飛び立つ動作で、生きた鳥だということが分かる遥かにかすかな鳥(たぶん鳩?)の姿でした。以来私は鳥を愛さずにはいられないの。(^^ゞ

投稿: リサ・ママ | 2006年1月14日 (土) 23:10

リサ・ママさま、
そうなんだね。大変な思いをされましたね。
喩えは悪くて申し訳ないが、独房にいる人と似た様な心境だね。
私は生まれたときからいつも家の中に鳥がいる環境だったので、私にとって鳥がいちばん身近で愛着のある生き物です。
あんな小さい身体に驚異的なダイナミズムを持っているでしょ? 
空を羽ばたく生き物という、単純な憧れもあって。

投稿: soukichi | 2006年1月14日 (土) 23:48

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