2024年2月25日 (日)

夢の庭

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三連休の最終日、雨の日曜。
ブランチをしていたら玄関のピンポンが鳴って小包が届いた。
「この字はコトリさんじゃない?」と娘。
去年参加したクラウドファウンディングのリターンが届いたらしい。
コトリさんたちが庭のリフォームのためのクラウドファウンディングをしていることにわたしが気づいたのは、もう暮れも押し迫ったころ。そうじゃなくても暮れは物入りだし、ほんの気持ちていどの応援しかできなかった。いまならもっとできたかな、と思ったりするけど、でもギリギリ間にあってよかった。届いた荷物は丁寧に梱包され、わずかなものにこんなことをしてもらうくらいなら、いっそリターンなしを選べばよかった、とも思う。これから花屋とお菓子屋と本屋をとりまく庭には彼らと懇意にしている建設会社の本格的な施工が入り、春にはみんなで木や草花を植えて庭をつくっていくのだという。これまで頭の中だけで思い描いていた夢の庭、みどりの王国・・・・・・。
それができあがるには数年はかかると思うけど、木々や草花があたりを気持ちよく覆って光が輝きだすころに、なんにも考えずにふらっと出かけていけたらいいなと思う。

小学生のころ、将来なにになりたいかを聞かれて書いた文集に、「お花屋さんになりたい」と書いたわたし。いまでも、もし花屋になることがあったらこれにしようと考えている屋号があって、自分でいうのもなんだけど、それはポルトガル語の、口にするだけでもしあわせな気持ちになってしまう素敵な屋号なのだ。もうこの歳だから実現することはないと思うけど、男でも女でもいいから運転がうまくて気の合うさっぱりした性格の、気の合うパートナーでもみつかっていつかやれないかな、なーんてことをときどき夢想する。もちろん、妄想にすぎない。
雨の日も風の日も嵐の日も、猛暑の日も極寒の日も、それに孤独もコロナも超えてこれまで花屋をつづけてこられたコトリさんはすごい。彼女は自分で思ってるよりもずっとずっと強い。そして、そんな彼女を支えているのは、まごうかたなき美しい花たちのフレッシュなエネルギー!

今日みたいな厳寒の二月、まったく火の気のない花屋の中にいて、でも不思議と店内は雪のカマクラにいるみたいにほのかに暖かったことを懐かしく思い出す。
どうか彼らが思い描いた素敵なお庭ができますように!
下の写真は満開にちかづいたケーキ屋の前のミモザ。
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2024年2月24日 (土)

ありがとう、ありがとう。

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娘の誕生日に買ったラナンキュラスは、とうに萎れてさよならしてしまったけれど、その中にあった硬いつぼみがついた折れた茎を、娘が小さなキャップに挿してキッチンに置いていた。「こんなに小さいし、硬いから咲くことはないと思うけど・・・」と娘。
そのときはたしかにとても咲きそうには見えなかったけれど、でもまだ生きてるんだからと時々は水を替えていた。キッチンだから、見るつもりはなくても毎日自然と目に入る。そうしたらどうしたことだろう。緑の硬いつぼみは徐々にゆっくりゆっくりふくらんできて、2週間を過ぎるころには白い花びらまで出てきたじゃないか。それを親子ふたりで観察しながら、「かわいいね」「おやゆび姫みたいだね」なんていいあっていたのだけれど、ついに「あともうちょっと!」というところまできて、数日前の夜にわずかな水の中にほんのちょっと栄養剤を入れてみたのだ。そうしたらね、昨日ついにひらきました。

ひらきたてはまっしろだった花びらが、今日はうっすらほのかに縁がピンクがかっているし、中心はフレッシュな緑をしていて、その透明感たるや、春の妖精のよう。夜のキッチンでなんか、そこだけ灯りがともったよう。そして、こんなちいさな花のつぼみの変遷にも、日々ちからをもらっていたことに気づいたのです。もう、ありがとう、ありがとうね、という気持ち。

花のいのちは光。
で、それは人間もまったくおなじなんだよね。
あなたの光がだれかのちからになっていること、忘れないでほしい。
そして、なんのアジェンダもなく、自分の光を輝かること。
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カブのスープとクリームチーズ

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昨日、夕飯の買いものに行くとき、明日の朝は妹にもらったクリームチーズがあるから、バゲットを買ってこよう、と思った。それで、クリームチーズにあうスープを考えてたら、細切りにしたベーコンとカブとキャベツの絵が頭に浮かんで、おお、カブのスープにしよう、と思ったのでした。些細なつまんないことだけど、時々そんなふうにアイディアがビジュアルで頭に浮かぶことがあって、そんなときはたいていうまくいく。
はたして、ベーコンのスモーキーな味わいがしっかり溶けこんだシンプルなカブとキャベツのスープは、クリームチーズとすごくあってとってもおいしいのでした。いつになく惜しげなくたっぷりチーズをぬった娘も、ひと口たべて「ああ、おいしい」と。
ひさしぶりにブルーチーズを堪能しました。

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2024年2月19日 (月)

朝の重力

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雨の月曜。
電車がホームに着き、ぎゅうぎゅう詰めの電車から力まかせにドッと押し出され、スマホ片手にのろのろ歩きのヒツジの群れのような人混みをスイスイすり抜けて改札を出てバスのロータリーに向かっているとき、ふいに頭の中でピアノの音が流れだした。

ジョビンかな?
いや、ジョビンの曲を弾く坂本龍一のピアノかな?

そうやってしばしその旋律を頭の中で追うことで、束の間、わたしは朝のラッシュアワーの不快な重力から抜けだして、自分のなかに(たぶん、常に)ある静かでピースフルな美しい空間にいることができたのだった。
重力を超えていくこと。
それが今年のテーマ。

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2024年2月10日 (土)

みずがめ座の新月 🌑

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それほど川幅が広くなく、深くもない川の中に立っていて、目の前にあきらかにいまとはちがう10代の息子がいると思ったら、次の瞬間、川幅が急に狭くなって急流になったところに頭からすっぽり飲みこまれて流されていく息子。気が動転して自分もつづけてそこに飛びこもうとしたところ、数メートル先の岩のちかくでがぼっと頭が浮かんだ息子を見て、とっさに「S、その岩につかまれー! ぜったいに死ぬなー!!」と声を限りに必死に叫んだところで目が覚めた。
このあいだ見た夢。
必死に叫んだあとの喉のタイトな感じも、身体の緊張も、水の冷たさも濁流の感触もすごくリアルでまいった。

そのときは、夢はあちら側の次元にあって、現実とはパラドックスの関係にあるっていうから悪夢がそのまま悪いとはいえないにしても、夢がなんらかのメタファーであることには違いないから、息子はまたとんでもないことに巻き込まれてるんだろうなあ、、、と思った。もう息子が一人暮らしを始めたばかりのころのように心配することはなくなったけれど、どこかバランスが悪くて危うさ満載の息子がたまに気がかりなのはいまでも変わりない。だからこんなふうに息子がちかくにいて、朝のキッチンで珈琲をいれようとして3つならんだコーヒーカップからもくもくと湯気がでてるのをぼおっと眺めてるのはほんとに落ち着くなあ・・・・・・。わたしのしあわせのかたち。

ほんとはこの三連休の土曜から二泊三日で来る予定だったのに、仕事のことで日曜日には帰らなきゃならないからって急きょ昨晩、仕事帰りに息子がやって来た。妹と母の誕生日を祝うために。それで例によって「ケーキ買ってこれなくてごめんね」とかいいながら入ってきたと思ったら、コートも脱がないうちにまた怒涛のように喋りすんである。そしてまた号外だ。やれやれ、ほんとに安寧とは縁のないひとだなあ、、、、
わたしもあんまり、ひとのことはいえないけど。

でも昨日は自分だけじゃなく息子もひどく疲れてたみたいで、かろうじて2時前には寝ることができた。
そして今日、みずがめ座の新月。
なぜか知らないけど我が家は不思議と新月とか満月に集まることが多い家族です。
今朝のスープは昨日、仕事から帰ってから急いでつくったチリビーンスープ。
それと、娘が焼いたチョコチップとナッツのパン。
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午後はまだパジャマ姿でぼけぼけしている息子を置いて、娘と花とケーキを買いに行く。去年はクリスマスケーキもなかったし、娘の誕生日にバースデーケーキもなかったから、今日は思いきって6号のケーキを買ってしまった。ひさしぶりに見るとやっぱりでかい、6号のバースデーケーキ!
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夜は息子がゴチしてくれるっていうことで、いつものポサダデルソルへ。
もう今日は相棒(カメラ)も連れずにみんなでの~んびり、タコスを味わった。
セルヒオさんはいつになく満面の笑顔でサービス満点だったし、お料理はどれも変わらずすごくおいしかったし、楽しかったなあ・・・・・・。
もしかしたら、息子はそう遠くないうちに東京を離れるかもしれない(らしい)。
息子が東京からいなくなったらこんなふうにお互いの誕生日に気軽に会うこともできなくなってさびしいとは思うけど、東京で生まれて、東京でしか暮らしたことのない自分のことを思ったら、みんなどこへでも好きなところへ行って、好きなように暮らしてくれ、とも思う。
一見、何も変わらないように見えてすべては刻々と変わってる。
何ひとつ、変わっていかないものなんてない。
母としては子供にただ「生きよ!」と思うだけ。
そして、ささやかなつまらないものでも温かいものは忘れずにこころに持っておけ。

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«あけましておめでとうございます。