2024年9月 8日 (日)

2024年9月8日のセルヒヨさん。

240908feliz-cumpleaos-sergio
今日9月8日は亡くなった母の誕生日で、父の命日で、そしてなんとポサダデルソルのセルヒヨさんの誕生日だ。
これだけ重なるとまあ、ぜったい忘れられないよね?
で、今日はたまたま日曜日だからランチを食べにいくことにした。
ほんとはちいさなまあるいケーキでも買っていって、ローソク立ててささやかにお祝いでもしようと思ったのだけど、今日も一歩外に出たとたん一気に汗が噴き出すほどの暑さ(気温33度)で、とってもケーキって気分じゃなくなっちゃって、とりあえず行くだけ行こう、ということに。

自動ドアを入ると、店の中にはお客はひとりもいなかった。
おもむろにセルヒヨさんが音楽をかけ、メニューを持ってやってくる。
いつもの日替わりランチを頼む。
最初にサラダがきて、それからスープがくる。
今日のスープは野菜スープだった。
セルヒヨさんのつくるスープは格別においしい。
たいして具が入ってるわけじゃないんだけど濃厚なコクがあってスパイシーで。
今年の夏は暑すぎたから熱いスープをのむことはほとんどなかったけど、でも意外と夏のお腹って冷えてるからほんとは温かいものがいいんだと思う。ひさしぶりに温かいスープをのんだらなんだかほっとした。
そして、セルヒヨさんがメインのお皿を持ってきたところでパチリ。
「お誕生日おめでとう! いくつになったかは聞かないよ」といったらセルヒヨさん、「う~ん、、、」とちょっと考えるふりをしてから「55歳になった」とのこと。55歳か。まだ若いね。(と、いえるようになってしまった。わたしも ww)

して今日のメインはこれ。
カリカリに焼いたチーズの上にチキンとリフライドビーンズとトマトと、さらにチーズがのったのにメキシカンライスが添えられて緑の(それほど辛くない)ソースがかかってる。お米はどこ産のを使ってるのかいつもポロポロ。とにかくこの店はローストチキンがおいしいから今日もとってもおいしかったです。このあとデミタスサイズの黒砂糖とシナモンが入ったあまいコーヒーがきておわり。ふだんコーヒーはブラックしかのまないけど、このコーヒーも最後にのむとほっとする味。これで800円。ひさしぶりにランチを食べたら100円上がっていたけど、これまで700円でやれてたことのほうがおかしいし、何から何まで物価高騰のいま、飲食店をやりつづけるのはどれだけ大変なことだろう。家族もいない異国のこの土地で、週に1日(水曜)しか休まず誕生日も働いているセルヒヨさんに労いの気持ちをこめて、夕方ささやかな差し入れをした。
Feliz cumpleaños Sergio!
わたしはあなたの願いを知らないけれど、いつかそれが必ずかなうことを祈ります。
240908daily-lunch

| | コメント (0)

2024年6月30日 (日)

コガネムシ疑惑

240630koganemushi_giwaku
梅雨の時期は人間にとって不快なだけじゃなく、高温多湿を苦手とする植物たちにとっても過酷な季節だ。この時期は害虫の動きが活発になるし、雨がつづけばうどん粉病などの病気になりやすい。雨の後に晴れて一気に気温が上がれば、鉢の中の温度も上がって根が蒸されて根腐れが起きるし、ちょっと乾燥すれば葉裏にハダニが蔓延する、、、といった具合。昔は冬越しするのが大変だったばらは、いまでは年々亜熱帯化する夏を越すのが大変になり、夏のあいだに数鉢枯らしてしまうのが毎年のことになった。つくづくもう日本の(とくに東京の)気候はばらの栽培には適さなくなってきていると思う。

2週間前くらいだろうか。
つい先日まで元気だったばらの葉っぱが急に黄色くなって、枯れては落ち、枯れては落ちしていてすごく気になっていたのだけれど、このあいだ株元を揺らしたらぐらぐらしていて、「あ、これは!!」と思った。
そう、長年ばらをやってる身として、元気だったばらが急に葉を落としはじめて株元がぐらぐらしていたら疑うべきはコガネムシ!なのです。いったいこれまでコガネムシの幼虫に何本ばらをやられてきたことか。その被害はばらだけにとどまらず。オリーブの木の根っこまで齧られた。そのときは鉢の中からムチムチに太ったコロコロした白い幼虫が10匹くらい出てきて、かなり根の食害が進んでいたからこれはもうダメかと思ったけれど、丁寧に植え替えしてなんとか持ち直し、いまも元気に育っている。でも根が食い尽くされて全く無くなってしまったら、もう手の施しようはない。それに直接根を食う虫にしても葉から樹液を吸う虫にしても、ただ食害するだけじゃなく病気の元となるウィルスを移していくからなおさらタチが悪いのだ。でもね。長年ばらをやってる身としてもうひとつ言わせてもらえば、ちょっと時期がちがうんだよね。これまでの経験では、鉢の中にコガネムシの幼虫がいるのはたしか秋ごろだったと思うんだけど・・・・・・。

と思いつつ、2週間手つかずでいたばらがいっこうに元気にならないので、リスクを知りつつ今日は思いきって鉢をひっくり返してみることにした。(ベランダに敷いたのは時節柄、都知事選の新聞である ww)
で、結論は、やっぱりコガネムシじゃなかった! 1匹もいなかった!
ということは、単に元気がなくなって免疫力が落ちている、ということなのだろうな。
不思議なことに(というか、不思議でもなんでもないのかもしれないけれど)、植物の状態は育て主の状態・状況と連動していることが多いから、おおもとの原因は自分にあるのかもしれない、とも思う。
いずれにしても、この環境でばらを育てるのはもうかなり無理になってきたということ。

昨日、ラジオを聞くともなく聞いていたら、『植物の里親』というのをやっているひとが出てきて、「植物の里親?」と思った。
その話を娘にしていたら、虫が大の苦手の娘いわく、「おかあさんがいなくなっても、わたしにはばらは育てられない」と。「じゃあ、どうするの?」と訊いたら迷わず、「里親に出す!」だって。一瞬「げ! ひどい!」と思ったし、現実はやっぱスザンナ・タマーロの小説みたいにはいかないよなあー、ロマンがないよなあーと思ったけれど、自分がいなくなった後のことなんか考えたってしかたなし。命あるものはいつかすべて滅びるんだし、わたしの植物たちはいま、わたしに恩恵をもたらしてくれているだけで十分だと思いなおした。
でも今日、あらためてその植物の里親をはじめた方のホームページを検索して見たら、それをはじめた動機がとっても自然で、なかなか素敵なプロジェクトでした。ただ細かいことをいえば、「植木のひとつひとつには現代アート作家、山田ゆかり氏の素敵なポエムも添えられている」とある「ポエム」のところは「一編の詩」と書くほうが好きだな、と個人的には思いましたです。言葉の響きって大事だから。

暑い時期に根をいじってしまった弱ったばらは、しばらく直射日光の当たらないところに置いて、日暮れ時にバイオゴールドのバイタルをまめに散布して養生しようと思う。ちなみに、人間によく効くレスキューレメディー(フラワーレメデイー)はSOSサインを出している弱った植物にもよく効く。よかったらお試しあれ!
240630koganemushi_giwaku01

| | コメント (0)

2024年6月29日 (土)

立葵の咲くころ

240629tachiaoi
1週間の中では土曜日がいちばん好き。
何も考えずに好きなだけ珈琲がのめるし、いちばんリラックスできるから。
日曜ともなると仕事の重力が頭にどっとなだれこんできて、身体のどこかが痛いのはもう慢性的なのに、その時点で胃まで痛くなってきちゃったりするから・・・、ほんとによろしくない。
でもその土曜日もあっという間だ。
240629tachiaoi02
日の暮れ。
立葵を撮るわたしの向こうにいるのは、サリーを着たインド人の母親と、公園で遊ぶ彼女のまだちいさな息子たち。
この辺りもずいぶん多国籍になってきた。
そして『立葵』といえば、夏至を過ぎた頃に占星術師のマドモアゼル・愛さんが毎年 YouTube で話している『立葵の話』というのがあって、何度聞いても一編のショートストーリーのように幻想的で、どこか郷愁を感じる深い味わいがあって、愛さんって一流のストーリーテラーだなと思う。その愛さんによれば、下から順に咲いた立葵の花がぜんぶ終わって枯れるころ、梅雨が明けるのだという。
240629tachiaoi01

| | コメント (0)

2024年6月21日 (金)

夏のはじまり

240621summer-solstice
常に人手不足の過酷な職場で働いているから一日はとても長いけど、季節が過ぎ去るのは早い。
気づけば今年ももう夏至。
今日は一年でもっとも日照時間が長い日だ。
そしていまは一年でもっとも植物が成長するとき。
夏のはじまり。
それでいて今日を境に一日一日と日が短くなっていくことを思うといまからなんだかさみしくもあり。
今日は朝から土砂降りで、たった1枚の写真を撮るのにずぶ濡れになった。
ずぶ濡れついでにハーブを収穫してグラスに入れ、熱湯を注ぐ。
一年でもっとも強い植物のエネルギーをいただいた。
ローズマリーとイエルバブエナミントの突き抜ける香り。

| | コメント (0)

2024年5月29日 (水)

サラダの季節、到来。

240529amanatsu_salad
寒いあいだの月曜から金曜までは、いつも作り置きのスープとパンだった我が家の朝食。とにかく出勤前はゆっくり朝ごはんを用意してる間も食べてる間もないし、スープだと野菜がたっぷりとれて消化によく身体が温まるから、っていうのがその理由。でも気温が高くなってきたらもう朝食はほぼサラダ一択!
これから半年は青虫のように毎朝ワシワシと野菜サラダを食べる。
今日はサラダに旬の甘夏をたっぷりのせて。
口いっぱいにひろがるジューシーな甘酸っぱさ。
昨夜は嵐みたいな暴風雨だったけど、雨がやんだから今日は自転車で出勤することにする。そう、いまの職場で唯一いいことがあるとしたら、それは自転車で行けるちかさだってことです。

| | コメント (0)

«紫陽花の季節